投稿者: ソラノムコウ

【 喫茶店 】純喫茶星港夜シンガポールナイトは永遠に心の中に残る仙台最後の純喫茶。

純喫茶星港夜シンガポールナイトは思い出の中にだけ存在するお店になるのかもしれません。

長年仙台で営業していた純喫茶星港夜シンガポールナイトが今年限りでその営業を終了してしまいます。

仙台にあるのに仙台市民が知らない喫茶店として知られている?喫茶店でしたが、マスターが高齢なのと客足が伸びずにその灯りを落とすことを決断したようです。

せめて

客足が伸びたらもう少しだけ営業を続けてくれたかもしれません。

しかし

これから外食産業は増税により厳しさを増し、仮に続けたとしてもその延命は短いものとなるのではないでしょうか?

ならば

あと少しだけ続けてほしかったという気持ちを残したまま心の中にだけ存在するお店として思い出に残せればいいのかもしれません。

あくまで

ポジティブに考えた結果ですが、この古い喫茶店こそ残しておきたいと思いました。

仙台を離れ、そして戻ってきたときにその店がまだ存在していたならば嬉しいですよね。

懐かしい気持ちになれるお店ってなかなか無いと思うんですよ。

閉店までのメニューはセットメニューのみ。

閉店まで4日限り。

その間はセットメニューだけになります。

スイーツ(ティラミスなど)+ドリンク(コーヒーなど)で2000円。18時以降は200円プラスになります。

それだけ聞いて注文せずに出ていくお客さんも中にはいます。

高いと感じるか?

安いと感じるか?

は個人差があると思います。

しかし喫茶店とはただ単に珈琲を飲むだけのものではなく、空間そのものも楽しむものです。

味も重要ですが、その味を引き立てる雰囲気も時には大切です。

マスターは光の演出にとてもこだわりを持っております。

光と影、そして白熱球の温かみある灯りが心を穏やかにしてくれます。

大晦日も元旦も休まずに営業していた日本でも数少ない喫茶店だと思います。

夜遅くまで営業しているのも珍しく、残業で遅くなった日も柔らかい明かりに包まれて一杯の珈琲を飲む。

人生にはそういう時間も必要です。

一杯の珈琲に想いを馳せ、過ぎゆく時間の中で時代を感じつつ過去を振り返る。

この店の珈琲にはそうさせる味わいがあります。

この店にはたくさんの人と訪れました。

今はもう誰一人共に行く人がいません。

人生は一期一会…なんですね。

ティラミスと珈琲…。

ティラミスは『ダヴィンチクラシック』という名前がついています。

珈琲は『月の光』

濃度は普通。

以前は

ノクターン…薄い

月の光…普通

カノン…やや濃い

運命…濃い

無伴奏…特濃

といった感じで濃度に応じて種類が選べました。

そして、今回の月の光は

『三浦春馬さんが店に訪れた時に飲んだ珈琲』なのです。

カップもとてもお洒落です。

クラシカルなデザインがとても良いですね。

月の光は苦味と仄かに感じるフルーティーな甘さがあります。

この珈琲に恋い焦がれて他県から足を運ぶ人達もいます。

むしろ

仙台市民よりも圧倒的に他県から来る人の方が多いのではないだろうか。

ティラミス…別名『ダヴィンチクラシック』です。

これはマスターの傑作であり、マスターにしか出せない味です。

とてもクリーミーで香り高いココアパウダーと合わさりとても幸せな気持ちになれます。

この味が仙台から失われてしまうのはとても残念です…。

この店も私の人生の一部になっていました。

無くなってしまうのは嫌だなぁ…思い出がすっぽり抜けてしまう気がして…。

せめてマスターが引退を決める時まで営業していてほしかった…。

でも時代がそれを許さなかったのかもしれない。

少なくとも

純喫茶 星港夜が存在して、珈琲を飲めたことが人生の中ではとても貴重な体験だったのだと思うのです。

純喫茶星港夜の店舗情報

住所:〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉1丁目12−1

電話番号:022-222-2926

営業時間:12月22日〜25日。たぶん22時くらいまで。

駐車場:近隣コインパーキング

【 社会人プロレス 】挑戦!石巻プロレス大崎大会を観戦してきた話!その1

石巻プロレスとは?

石巻プロレスは宮城県を拠点とする社会人のプロレス団体である。

通常のリングを設営するわけではなく、地面にマットを敷いただけの簡易な

『マットプロレス』

を主とし各商業施設でも熱い戦いを繰り広げています。

現在は大郷町の温泉施設『夢実の国』や大崎市の『あら・伊達な道の駅』などで開催され、簡易なマットながら激しく熱い戦いを繰り広げ着実にファンを増やしつつある。

プロレスが好きでプロレスを愛する熱い漢(おとこ)達の団体!

レスラー達はプロレス専業で食べているわけではなく我々と同じ一般社会人である。

プロレスが好きでプロレスを愛しプロレスで地域を盛り上げようと奮闘している。

リングで激しい戦いを繰り広げた後は会社に出社し企業戦士として働いているのだ。

だが決してお遊びや趣味でやっているわけではなく本気でプロレスに打ち込んでいるのだ。

練習を積み重ね、屈強な肉体を作り、魅せる技を習得し小さなマットの上とは思えない躍動感と迫力を作り出している。

マットの上だとリングよりも危険度は高いのではないだろうか?

万が一でも負傷や事故が起きないようにきちんと体を鍛え技を磨いているのだ。

私はまだ観戦を始めてからは日が浅く、正直に言うとまだ全てのレスラーを把握しているわけではない。

それでも登米での興行以来、ハマりにハマりまくっている。

この日はリングでの試合ということで胸をときめかせ会場に向かうことにした。

出典:石巻プロレス公式Twitter

この大会にむけて職場の仲間に声をかけたり、SNSで発信したり私にしては結構大々的にPRいたしました。

しかし…

私の知り合いは

誰一人、来ませんでした!!

まぁ、私の影響力なんてゼロなので期待した方がバカでしたが、数カ月前だったら私も誘われても来なかったかもしれません。

プロレスというと私の世代だと闘魂三銃士です。橋本、武藤、蝶野の3人のユニットで子供の頃は興奮してテレビの前で応援したものです。

全日であれば三沢、小橋、川田、田上の四天王プロレス。

そんな時代に生きたからこそ社会人プロレスと効いてもイマイチ、ピンと来るものがないし知らないレスラーばかり。

中にはただのおじさん?みたいなレスラーも…。

一度観なければこの魅力に取り憑かれることはなかったかもしれないし、一度観るまでのハードルが高いと感じました。

マットプロレスと聞くとなおさらで

素人がプロレスごっこをしているというイメージしかわかない

とさえ感じたのです。

一度見ればわかる!でもその一度目が難しい!!

結局のところおひとり様で会場入りしました。

場所は松山町の体育館。

松山町といえば

スーパースター『フランク永井』

の故郷です。

ほどよく田舎で不思議な魅力がある松山町。

あの有名な酒蔵『一ノ蔵』があります。近くには酒ミュージアムがあったり観光も楽しそうです。

会場に着くとレフェリーの軍パンさんが検温対応してくれます。

実は軍パンさんは私の一つ下なんですよね。でも体が大きくてビックリしました。ここだけの話。

体育館にはリングが設営されており気分が高まります。

と同時にスマホ見たら…バッテリー残量がたったの28%!?モバイルバッテリー忘れた!!

なんてこったい!

こうなったらなんとかメインまで保たせるしかないだろう…ぐぬぬ…!

実はこの記事を書くまで4回ほど社会人プロレスを観戦しております。

本業の労働が忙しくてプロレス記事を書くことが困難でして…本来ならば順を追って記事を書いていきたいのですがそれも難しくて直近のこの大会の記事が最初になりました。

さて、会場には続々と観客が集まってきます。

よく見れば知った顔ぶれです。話はしたことはありませんがなんとなく親近感が湧くのと安心感がありますね。

和やかな雰囲気で試合までの時間を過ごします。

その間に売店を見ましょう。

売店では代表のグレートサラリーマンさんと今日デビュー戦のマサ・テシロギ選手がいます。

グレートサラリーマンさんは闘病中だったのですが最近現場復帰されたそうで一安心です。

夢実の国マットプロレスの時に初めて拝見したのですが、今回直にお会いするのは初めてなのにご丁寧にご挨拶されて恐縮でございます。

さて、選手の入場式が始まります。

選手入場式

今回出場される選手は

DEWAプロレスリングから

不動

軍荼利

YU-TA

アベドーラ・ザ・ブッチャー

サイギョー・ジェット・シン

いわきレスリングプロジェクトから

KYOHEI

ファイテング原田大二郎

朱剛

キング・ペンギン

秋葉原プロレスから

平田 明

夢実の国からは

ダテノ・ガッシーン

フリーで参戦!

後藤義温

ザ・ビック・バクエイ

チガイOKADN

ブラザーウィンガー

石巻プロレスからは

ネブタ・ザ・ドリラー

カモシカイザー

マサ・テシロギ

以上の選手が参戦しました!!

リング上でグレートサラリーマン代表が挨拶をしますが感極まって何を言うのか忘れてしまったようです。

ここまで来るのにどれほどの気苦労があったのか垣間見たような気がしますね。

石巻プロレスの興行に各団体から来てくれた選手達との絆。自身の病、いろんな思いが一気に押し寄せてきたのかもしれません。

こうして宮城の2022年最後の興行が始まりましたッッッ!

第一試合 後藤義温 対 マサ・テシロギ

新人マサ・テシロギ選手が本日デビュー戦です。

その相手は山形で行われた『RING KENDO』初代王者の後藤義温選手!

キャリアも実力も遥かに格上。勝っているのは体格のみ。

しかし、体が大きいからアドバンテージになるかというとプロレスはそこまで甘くはない。

まさに閃きというかインサイドワークの巧さも必要。

それが発揮できるのかどうかは経験がモノを言う。

後藤選手は体は大きくはないが武道で心身共に鍛えており経験は豊富。まさに百戦錬磨だ。テシロギ選手に不覚を取られることはないと思う。

この試合はどこまでテシロギ選手が後藤選手に食い込めるかというのが最大の課題だろうか。

ロックアップからの静かな立ち上がり。

武道の心得がある後藤選手が巧みにテシロギ選手の手首を操り体格差による優位性がないことを証明する。

そしてヘッドロックでテシロギを捕まえた後藤選手はなかなかヘッドロックを解かない。

ロープに投げようにも張り付いたように離れない後藤選手!

ヘッドロックって地味な技だけど、実は長い時間かけられるとかなりのダメージを負う技なんですよね。

しかもかけられている方は反撃するにも威力が半減するので脱出するのは困難。

なんとなくグラップラー刃牙のアントニオ猪狩対範馬刃牙の試合を彷彿とさせるワンシーンだ。

ここでテシロギ選手が後藤選手にバックドロップを仕掛けたら展開が変わったかもしれないがデビュー戦でいきなり使える技でもない。

だがこの膠着状態から脱したのがアトミックドロップ!!あれは尻が痛い!!

ちょっとぎこちないボディスラムからのヒロ斎藤ばりのセントーン!!

と流れを掴み攻めるもベテランの後藤選手は怯まずに反撃。

鋭いサッカーボールキックが炸裂し流れは後藤選手に向くかと思いきや!!

『マサ』のリングネームが象徴する技『監獄固め』が後藤選手に決まったぁぁーッ!!

マサ・斎藤を彷彿とさせる戦いぶりだが…ここで攻めきれず逆に後藤選手のフェイスロックでギブアップした。

こうして先輩レスラーの洗礼を受け石巻プロレスにマサ・テシロギがデビューしたのだった。

まだ荒削りな部分もあるが体格を活かした戦いをすればその荒削りが個性につながるのではないかと思った。

今後も成長が楽しみですなぁ。

もっと鬼気迫る気迫があれば強烈な個性が生まれるのかもしれません。

最後はお互い礼で終わる清々しい光景でした。

テシロギ選手には期待をしてます!

第2試合 平田明、チガイOKADO VS ザ・キングペンギン、ブラザーウィンガー

2戦目はタッグマッチ。

タッグマッチはプロレスの醍醐味だ。個人の強さは当然ながら連携プレーにおけるチームワークも大事だ。

強い選手同士が組んだからといって最強というわけではない。

平田明選手はTOMEバトルでも目にした。

かつての全日本四天王の一角、田上明を彷彿とさせる王道スタイルだ。

ブラザーウィンガー選手は山形でも参戦していたフリーのレスラーだ。

チガイOKADO選手は見たような…初見かな?

ザ・キングペンギン選手は初めて見ました。どんなレスラーなのだろう?

ブラザーウィンガー(左)とザ・キングペンギン(右)

キングペンギン選手は三冠王ということでチャンピオンベルトを掲げて入場。

ペンギンというリングネームでネタキャラなのかと思ったがガチで強いのだろう。

OKADO、平田明組の入場写真は撮り損ねてしまいました…残念。

ブラザーウィンガー選手はとにかく蹴りが得意。

キックの乱れ打ちで主導権を握っていきます。しかし、それを許さない平田選手は16文キックで反撃。

その隙にOKADO選手にタッチ。ウィンガー選手もペンギン選手に代わった。

二人共動きが速い!ペンギン選手がOKADO選手を場外に落とし自らもプランチャを敢行し場外戦へ。

場外はマットも敷いていなくてブルーシートなので投げ技を受けたら大変なダメージを受けてしまう。

それでもプランチャを敢行するのはすごいよ!

これは社会人プロレスである。この試合で怪我したら明日の会社の出勤はどうなってしまうのだろう!?

ましてや中には社会人プロレスをしているという事を秘密にしているレスラーも居るのではないだろうか?

ここまでやるか!?社会人プロレス!!

場外にてOKADO選手を羽交い締めにして実況席へ向かうとグレートサラリーマン代表に何かを要求している。これは…?

おーっと!!これは

グレートサラリーマン代表の渾身のチョップだァァァッッッ!!

OKADO大ピンチ!!

と思いきや…。

グレートサラリーマン代表は五十肩らしく逆に大ダメージを負ってしまった(苦笑)

ここで決まるペンギン選手のチンロック。

ジワジワとOKADO選手の体力を奪っていきます。

場外戦ではペンギン選手が二階ギャラリーに移動していく。

え?

ええ?

何するの!?逃げるの!?

そこから飛ぶのかぁ!?

や、やめてくれぇ!間違いなく大怪我するぞ!!

下ではOKADO選手が「無理無理無理!」と手を振ってます。

そりゃあ受ける方だってたまったものではない。

いくら鍛えていてもあの高さから落ちてくる人を受け止めたら骨の一本や二本折れてしまうだろう。

…明日も仕事だし。

OKADO選手はそのまま離れて、ペンギン選手はシズシズと降りていく。

ふぅ、安心したのだ。

この場で大怪我されたら後味が悪いのだ。

リング上では平田明選手とウィンガー選手の一騎打ち。

目を離しているすきに3カウントフォールが決まってました。

平田明選手の勝利です。

いやぁ、タッグマッチの醍醐味を味わえる試合となりました。

この試合ではキング・ペンギン選手の実力はまだわかりませんがかなりのテクニックを持っていましたね。

社会人プロレス…奥が深いのだ!

第3試合 カモシカイザー、ダテノガッシーン VS サイギョー・ジェット・シン、アベドーラ・ザ・ブッチャー

ここで石巻プロレス本隊のカモシカイザー選手が登場です。

類まれなる巨体を活かしたパワーファイトを得意としています。

そしてピンクのツナギを着ているのが夢実の国からやってきたダテノ・ガッシーン。

コミカルながら安定した試合運びをするテクニシャンです。

ちなみに夢実の国とは大郷町にある温泉施設で階段状になっている巨大な露天風呂が自慢の施設です。

以前はクラフトビールも製造していましたが現在は作っていません。

そしてサイギョー組が入場なのですがなかなかゲートから現れてきませんね…。

と思ったらまさかの反対方向から登場!!

いきなり会場を縦横無尽に回り観客を恐怖のズンドコに陥れます。

まさに阿鼻叫喚!!地獄絵図!!

不意をつかれた二人は襲撃を受け早くも大ピンチ!!

この悪役二人の登場で一気に会場の空気が熱くなる。

宮城 対 山形という図式となったがいきなり冒頭から喰われた感じだ。

突然の出来事に圧倒されるカモシカイザーとガッシーン組。

かの昭和の名場面を彷彿とさせる1シーン。

ガッシーン選手にアントニオ猪木の魂が宿ったのか!?頭の中には『炎のファイター』が流れていた。

腕折りで形勢逆転か!

そしてサイギョー選手の受けたムーブもかなり再現度が高く、痛そうだけど見てる方は笑ってしまう。

ナックルアローが炸裂!!一気呵成に攻め込むガッシーン選手。

時代は令和だがリングの中では昭和の時間が流れていた。

古き良きプロレスの時代。

最近ではプロレスは完全にショー化していると苦言を呈するレスラーもいる。

確かにそうかもしれない。

しかし、格闘技やブレーキングダウンなどの素人の喧嘩みたいなのと完全に差別化するには致し方ないのかもしれない。

本気の殴り合いを見るのを好む人はいるかもしれないが、プロレスだって本気の技のかけ合いだ。

受け身を失敗したら命を奪いかねない。

受ける方もかける方も地味で長いトレーニングを積んでいるのだ。

鍛えた者同士のぶつかり合いがプロレスの醍醐味だ。

リングの中では一番の恵体のカモシカイザーも見せ場はきちんと作る。

迫力あるパワーファイトが目を引く。

プロレスにおいて体がデカいというのはアドバンテージとしては大きい。

体重がそのまま武器になるのだ。ボディプレスだけでも必殺技へと昇華するのだ。

リバースインディアンデスロックなど古典的な技をかけてサイギョー選手を追い込む。

個人的にはかけてる側も痛いのではないか?と思ってしまうのだが実際のところはどうなのだろうか?

子供の頃に『足4の字固め』をしたら解けなくなって二人で泣いてたこともあったなぁ。

プロレス技というものは素人がやるには危険なのである。

ブッチャーも大暴れ。軍パンレフェリーも襲撃されリング上は大混乱の嵐!

なんて試合だ!

この二人を隠していたなんてデワプロ恐るべし!

結局最後はカモシカイザー選手のマスクを剥ぎ取ったことでサイギョー、ブッチャー組の反則負けになりました。

最後まで悪役の二人。

総評としてはプロレスならではというかリングや場外、客席(笑)をフルに活用した最高に面白い試合でした。

初めてプロレス観戦をした人も十分に楽しめたと思いますね。

ただコロナ禍ということもあり、なおかつ地域での興行ということでお客さんの反応としては薄い印象でしたね。

せいぜい拍手がパラパラと起きる程度ですが、まぁ、致し方ないのかもしれません。

観戦慣れしている人は声を出したりできるのでしょうが、まだそういう段階ではないのかもしれません。

でも客入りとしてはとても多いと感じました。

石巻プロレス発足から3年…まだインターネットでも情報が薄く、Twitter界隈でしか盛り上がっていない印象を持ってしまいます。

あと少し!

あと少しの何かがあればもっと社会人プロレスは大きく飛躍していく可能性を感じましたね。

さて、試合はいよいよセミファイナル!!

【 ラーメン 】山形の 手打ちらーめん紅花 の ジャンボチャーシューメン

峠でひっそりと営業している 手打ちらーめん紅花 は優しい味わいのラーメン!

山形で行われた社会人プロレスのタッグトーナメントを観戦し終えて帰路に着く。

ちょうど関山峠の中心付近にあるのが

手打ちらーめん紅花

である。

かなり年季の入った建物に色褪せた看板だ。

こんな辺鄙な場所で客がわざわざ食べに来ない店で永く営業している。

少なくとも私が小さな時から存在していた峠のラーメン屋である。

何年も通りながらも一度も入ったことがなかった。

山形ではあまり食べる時間がなかったので真っ直ぐ宮城県に帰ろうと思っていたが想定よりも東根が混んでいたためにすでに日は落ちて暗くなっていた。

それに国道48号線仙台方面はやたらに混雑する。

帰りが遅くなると必然的に寝る間際までお腹が一杯では睡眠に支障がある。早めに済ませていくかと気まぐれに立ち寄ってみたのだ。

駐車場はトラックも停められるくらい広大なものだ。

トラックの運転手には重宝する店だろうなぁ。

ということはかなり期待しても良いということだ。

店に入るとテーブル席は満席だった…。

うーむ、身体的な問題で座敷席は得意ではないのだが仕方あるまい。

店内はそこそこ広く客入りもなかなか多い。

手打ちらーめん紅花のメニュー

メニューに目を通すと一瞬で気になるメニューを見つけた。

『ジャンボチャーシューメン』

である。

私はジャンボとかメガとかの語句に弱い。

まずここを攻めておけば間違いはなく、その店を攻略したと言っても過言ではないだろう。

大は小を兼ねるとはよく言ったものだ。

スタッフのお姉さんを呼ぶと迷うことなく

「ジャンボチャーシューメンで!!」と満面の笑みで注文した。きっとマスクを透けて私の全力の笑顔が伝わったに違いない。

他のメニューも結構豊富だ。

定食や単品ものもある。ラーメンと合わせるちょこっとメニューが嬉しいね。

注文して安心したら店内を見渡す余裕ができた。

日曜日ということもあり家族連れも多い。

山形からの帰りだろう。ということは同じ宮城県民かもしれないな。

あとはトラックの運転手とおぼしき男性が数人。

ふむふむ、食べてるラーメンを見るとなかなか美味しそうだ。

店内は年季が入っており壁にもシミなどが広がり年月を感じさせる。

それにしても店主さんは若く見える。

もしかして代替わりしたのかな?

席からは厨房は見えないがこれだけの箱と客入りで一人で捌いてるなら料理のスキルは高いと思う。

水で唇を湿らせ準備していると10分ほどで着丼!

ほほーっ!デカい!!さすがジャンボ!!

結構独特な風味のスープ!

さて、早速スープを一口…ズズ…。

ふむむ?

これは?

なんか変わった風味のスープだ。

なんだろう…鶏ガラ…でほんのり牛骨ダシっぽいよーな…宮城県ではなかなか味わえない独特の風味だ。

塩味はきつくなくほどよい。かえしの塩梅も良く飲みやすい。

醤油味だけどちょっと唸ってしまうスープだ。悪い意味ではなく良い意味で。

これはなかなかおいしいな!

手打ちの麺はとても弾力があり、とても楽しい食感!

麺は中太麺。

こういう麺は結構好きだなぁ。食べごたえがあっていいよね。

一口啜ると、おや?これもまた良い食感!

手打ちらしい弾力に富んだモチモチ感がたまらない。

これがスープと良く合っている。

これは好きになりそう!

スープの風味といい麺の旨さといいなかなかバランスが取れてていいじゃないか。

この峠で永く営業しているだけあるな!!

チャーシューはとてもジャンボ!きちんと味付けしてあり食べごたえがある逸品!

チャーシューはデカいし、結構厚みもある。

噛むと旨味が口の中にジュワ〜と広がり思わず頬肉がつり上がった。

こりゃあいいな。ジャンボにして正解だ。

これなら足りなくなることはなさそうだ。

しかし、一つだけ気になったのはコーンの存在だ。

個人的にコーンは甘いので邪魔かなぁ…味噌ならいいけど醤油スープにコーンは合わない気がする。

まぁ、それでも美味しく食べることができるからいいか。

コーンが好きな人も多いと思うし。

量的にはボリュームあるもののペロリと平らげました。

スープも麺も高水準で実に美味でした。

さすが年季が入ったお店の期待を裏切らない味!

また機会があったら立ち寄っていろいろ食べてみようっと!

手打ちらーめん紅花の店舗情報

住所:〒999-3724 山形県東根市関山3094−1

電話番号:0237-44-1122

営業時間:11時〜19時

定休日:毎週火曜日

駐車場:店舗前、脇に広大な駐車場あり。

注文方式:席に着席後に対面方式

席:テーブル席、お座敷席

【 カップ麺 】マルちゃんカップ焼きそば『 ごつ盛り 』と金麦ラガー

ごつ盛りとビールはごちそうだった日常。

世界は名も知らない多くの人たちの仕事で回っている。

そりゃ、世界を騒がせている某独裁者もいればネットだけで有名な人もいる。

誰もが知るアーティストもいるし、プロ野球選手だっている。

でも世界はそういう大きな人たちではなく小さな人たちの仕事で回っているのだ。

私もまた小さな人たちの一人だ。

その日は雨だった。

もう冬の足音が聞こえてくる。

暑い暑いと喚いていた夏は遠い過去のようだ。

部屋の室温がマイナス5度になり、あまりの寒さに体を震わせ、生まれたての子鹿のようになりながら着替えを済ませる。

そしていつものように渋滞路を車で走らせ職場に向かう。

何十年も変わらない生活だ。

賃金も変わらない。

運悪く就職氷河期世代に生まれてしまったものだから運がなかったといえばそれまでだ。

だがこの世界は気に入っている。

クソッタレでろくでもない世界だが、とりあえず少しだけのお金があれば、それなりにおいしいものを食べることができて贅沢もできる。

ささやかなものだが、それを糧に仕事に打ち込むことができるのだ。

悪天候が重なり、雨に打たれ、暴風に枯れ髪を乱し、とめどなく流れ落ちてくる鼻水を舐めながら労働を終える帰路につく。

背中を丸め、特に思い出す必要もない一日で振り返ることなく、ただ疲労感にため息を吐いて眼鏡を曇らせた。

家に到着すると猫が甘えてくる。

少なくともこのろくでもない世界で私のことを慕ってくれるのはこの猫だけだ。

コロコロと喉を鳴らし足にまとわりついてくるが、餌を与えてしまえばもう他人のように素っ気なく自分のお気に入りの場所へと去っていく。

そして私も食事の時間。

帰る途中で立ち寄ったドラッグストアで買ったカップ焼きそば『ごつ盛り』と『金麦ラガー』をテーブルに置く。

お湯が沸くまでの間は少しの余暇が生まれる。

刻みゆく時計の秒針を眺め、その音だけを聴いていた。

やかんから湯気が立ち上ると蓋を開け、麺を持ち上げキャベツを下に潜り込ませた。

そしてお湯を注ぎ再び蓋をする。

3分間…ただ立ち尽くしその時を待つ。

その僅かな時間の隙間に少し考え事をする。

どうってことはない。

今日という日が終わっただけだ。

恋い焦がれたあの人はきっと誰かと幸せに暮らしているさと諦めてきた人生をふと思った。

3分間が経ち、湯切り口をピリピリと開け、昨日の使った食器が浸かったままの洗面器へとお湯を捨てる。

湯気で眼鏡が曇る。

雫がタツタツと滴る程度になったら激しく容器を振り、一応蓋を4本指を使った

『スーパーデコピン』

で、蓋の裏に付いたキャベツを落とす。

完全に湯を切り、蓋を全て剥がす。

添付されているソースを入れて箸でまんべんなくかき混ぜるのだ。

香ばしいソースの香りが鼻の中へ広がっていく。

そしてマヨネーズの袋を小さく切ると『マヨビーム』で綺麗に仕上げる。

くたびれたソファーに腰掛けてグラスにビールを注ぐとごきげんな夕食の完成だ。

キンキンに冷えているビールを一気に喉に流し込む。

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くぅ〜〜〜〜〜〜ッッッ!!

効くぜぇぇぇぇ!!

これぞ庶民の暮らしよ。

ごつ盛りをかき込む。

ただうまい。

ひたすらうまい!

この油っこくてチープな味わいこそがごつ盛りらしさと言える。

あっという間に口の中が焼きそばの味になるので金麦ラガーを流し込む。

強い苦味が特徴的で発泡酒ながらビール同様のコクを味わえる。

焼きそばを食い

ビールで流す。

焼きそば

ビール

焼きそば

その繰り返しだ。

カップの隅に溜まったソースをまみれのキャベツをつまみ、完食!!

大きくため息を吐くとすぐに横になり天井を眺めた。

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明日も頑張ろう…。

満腹感から心地よい微睡みの中へ落ちていったのだった。

【 ラーメン 】山形の大滝ドライブイン泉やのチャーシューメンとずんだ団子で休日を満喫♪

関山峠にあるドライバー達の癒やしスポット!滝を観ながら食べられるチャーシューメンが絶品!

とある日曜日。

山形の関山峠にある

『ドライブイン泉や』

に立ち寄りました。

ここは宮城県から行くと関山トンネルから東根のほぼ中間地点にある峠のオアシスです。

実はここのチャーシューメンがとても好きなんですよ。

休日ともなるとフラッと訪れたくなるスポットです。

駐車場は店舗前、道路向かいに大きな駐車場とトイレがあります。

多くのドライバー達のオアシスとしてとても重宝されているお店です。

注文方式はレジで注文して精算し席で待つスタイル。

こちらの注文方式は独特でレジで注文して精算し食券を発行してもらい席に食券を置いて待つスタイルです。

特にストレスは無いので安心です。

水やお茶はセルフですが店員さんが用意してくれることが多いです。

メニューはこちら!

ドライブイン泉やは滝を見ながら食事できる癒やしスポット!

食事をする席からは滝が見えます。エメラルドグリーンの水が勢いよく落下していき豪快な音を立ててます。

紅葉時期なんかはとても映えるスポットになりますね。

階段を降りていけば近くまで行くことが可能です。

窓際の席は結構埋まってることが多いので空いてればチャンス到来ですよ♪

チャーシューメンは昔ながらの中華そばって感じのノスタルジックメン!!

注文して10分くらいで到着!

ウッホッホ♪うんまそぅ〜♪

豪快に乗ったチャーシューがまた目を引きますね!

こちらのチャーシューは石巻のデリシャスととてもよく似ている。

柔らかい部分と筋張った固い部分が混在して噛むとじんわり旨味が滲み出てくるのだ。

ネギ、ナルト、メンマ、チャーシューと最強の布陣です。

この見た目だけでもめっちゃおいしそう!

スープは淡麗な味わいのやや薄めなスープ。

スープは透明なきつね色の王道的なスープ。

白レンゲだったら良かったのだけど…このレンゲは私はちょっと得意じゃないんだよねぇ。

角度的にスープを飲むのが難しい。

なんかスープを飲む恰好がなんか滑稽な感じになるんだよね。

魔女がグツグツ煮てる謎のスープの味見をするような感じがして…。

一口飲めば「これでいいんだよ、これで!」と納得するうまさ。

鶏ガラがメインかなぁ?他にもいろいろ入ってると思うけど、ほっこりするこのうまさはいつまでも変わらないでいてほしいな!

親父殿が元トラック運転手だったのでよくこういう店に連れて来られた。

かつてはたくさんあったドライブインもかなり少なくなり、こんなノスタルジックなラーメンは貴重な存在になりつつあるのだ。

麺に特徴はないが安心する食感に舌鼓♪

普通の中華麺でほんのりウェーブ麺。

大きな特徴はないが以前はよく食べられた麺で懐かしいという気持ちを起こさせてくれるもの。

これがスープにとてもよく合っている。

チープといえば言葉は悪いがラーメンが庶民の食べ物の代表格時代はこういうラーメンがどこででも食べられたのさ。

今は多種多様な麺があって進化はしている。

ともすればカップ麺だって生麺に近いものが出ている。

こういうのでいいんだよ、こういうので!

肉厚で筋張った部分と柔らかい部分が混在するおいしいチャーシューがたまらない!

チャーシューはこんな感じ。

この筋張った固さがとても良い。それなのに噛みつくとホロホロ崩れるところもまた良い。

噛むとじんわり豚の旨味が染み出してきておいしいんだなぁ。

最近は炙りチャーシューだのトロトロチャーシューだの多種多様なチャーシューが開発されている。

それらを卑下するわけではないが、王道のチャーシューといえばこんな感じのチャーシューだ。

普段はチャーシューはあまり食べないのだが、こちらのチャーシューは好きでよく食べる。

当然、山形へ行けばおいしいラーメン屋はたくさんある。

それなのにここでオーソドックスなチャーシューメンを食べてしまうのだ。

あっという間に完食!!

山形といえば団子!ずんだ餡たっぷりの団子を堪能!

このずんだがたっぷり乗っかった団子♪

もう10本は余裕で食べられるけどまだ先があるので二本に留めました。

決して貧乏だからとは…ッッッ!!

この鮮やかな緑…!

山形は枝豆の産地でもあるのでずんだはめちゃくちゃ美味しいのですよ。

山形ときたら団子!!美味しいものがたくさん溢れていて私の胃袋が4つくらいあればいいのにと思う。

…まぁ、胃袋よりも給料袋をパンパンに満たしたいところであるが…。

一口食べればモッチリとした団子とずんだの良い香り、ほどよい甘み、つぶつぶの食感!

これらが一気に口の中に広がるのだ。

うーまい!!

ガチで10本食べたいな。

他にもあんこ、ゴマ、みたらし、くるみなどがありますのでぜひぜひご賞味いただければと。

山形の関山峠でひっそりと営業しているドライブイン泉やは山形の入り口にふさわしいドライバーにとって最高のオアシスでした~♪

また来ようっと♪

大滝ドライブイン泉やの店舗情報

住民:〒999-3724 山形県東根市関山3166−4

電話番号:0237-44-2354

営業時間:9時〜19時、水曜日のみ18時まで

定休日:毎週木曜日

駐車場:店舗前にあり、道路向かい側に大きな駐車場あり。

補足:トイレは2階。トイレのみの利用禁止!

【 ラーメン 】女川ラーメンあらどっこいの油そばと新鮮刺身を食べて豪遊!

渡波の女川ラーメンあらどっこいはラーメン居酒屋で楽しめる名店。

ざわ…ざわ…ざわ…

来る日も来る日も必ずやってくる労働。

私はその日も少ないペリカを稼ぐために汗水垂らし働いていた。

季節はもう秋だ…。

行楽の秋、食欲の秋…。

そんなものは私には一切関係ない。

先の見えないマラソン…42.195キロを走り完走するのではなく死ぬまで働く事を宿命(さだめ)として今日を生きるしかなかった。

42.195キロ…

死にに行くGOーっ!!

そんなストレスを抱えながらも油と埃とカビにまみれていたがたまには息抜きもしなければ窒息死してしまう。

死んでは元も子もない。

この世界にはあの世も何もない。

生きてることが全てなのだ。

そこで思いついたのが石巻渡波(渡波)に存在するラーメン屋。

『女川ラーメンあらどっこい』

これはかつては女川を中心に軽トラックを改装したキッチンカーと呼ばれるもので移動販売をしていたのだが実店舗を構えることになり、先日ようやっと行くことができた。

【ラーメン】あらどっこいの醤油ラーメンと限定塩ラーメンとお刺身!

たまに豪遊するかと車を走らせた。

アクサスは意外と良い!渡波駅から徒歩数分!車は女川ICから約20分!

結構場所は辺鄙な所にあるのだが、アクセスは意外と悪くないです。

渡波駅から徒歩数分。車で行く場合は三陸自動車道宮城女川ICから約20分で行くことができます。

渡波駅の通りを真っ直ぐ牡鹿半島に行く途中にあります。

結構特徴のある建物なので発見は容易だと思います。

駐車場は店舗前にありますが、結構日中は車の通りが多いのでチャンスを伺いバックで駐車するのをおすすめいたします。

注文方式は券売機、刺身やドリンク、アルコールは席での注文です!

ラーメンなどは入口入ってすぐ左側にある券売機で食券を購入しての注文となりますが、刺身やドリンクなどは席での注文となります。

精算は店舗奥にあるレジで行います。

油そばはこってり滑らかな味わい。太麺とタレが絡み合うも優しいまろやかな味わい。

最初に注文したのは『油そば』だ。

実は私は油そばやまぜそばなどはめったに注文しない。

なぜか?

汁がないとなんとなく損した気持ちになるからだ!

同じ価格帯ならば汁があった方が得な気がする。

なんとなくそういう貧乏気質が抜けなくて(リアルビンボーだが…)店舗では冷やし中華、焼きそばを筆頭に汁がない系は基本頼まない。

同じような理由で冷たいものも注文しない。

冷たいものはガリガリ君だけでいい!

だが、なんとなく気になっていた油そばを食してみたいと思ったのだ。

客入りはそこそこでテーブル席もほぼ埋まっている。

こんな辺鄙な所にあるにも関わらずわざわざ訪れてくれるお客さん…。

そりゃあ、おいしいからね。本当にここのラーメンはおいしい。

ノスタルジックなのにじんわり染み込む熱いラーメン。

あの寒い女川の夜に食べた一杯を思い出す…。

【 ラーメン 】女川の 移動販売ラーメンあらどっこい の醤油ラーメンと塩ラーメンを連食!!

いや、二杯かw

懐かしいなぁ。ちょっと前の話なのに遠い昔に思えてしまう。

油そばを待っている内に刺身も注文した。

ここはラーメン居酒屋なので刺身を食べながらアルコールも飲める店。

残念ながら私は車で来るので飲酒はできないのだが酒を呑むなら新鮮な刺身は嬉しいだろう。

日々の労働で稼いだペリカがあるので豪遊できるのだ。

これが大人の暮らしだ。大人最高!!大人舐めんなっ!!

子供の頃に戻りたいと思う時もあるのだが、子供時代は何かと不自由だったし、お菓子だって妹と折半だ。

お兄ちゃんというだけで我慢しなければならないということもあり、『おしどりミルクケーキ』を立て続けに3枚食べるなんて贅沢の極みだった。

大人になればそれが可能になるのだ!これが大人の…ッッッ!と思っていると着ドン!!

トッピングで温玉入りにしました!

ウッホ!うまそう!

でも私がイメージしていた油そばとはちょっと違う。タレが多い!!

これは嬉しいぞ!タレが多いと損した気持ちにならないからだ!

これをグッチャグチャに混ぜていく。

油そばってこれが楽しいよね!

せっかく完成された盛り付けを瞬く間に破壊している。

うどんのような太さの麺にこってりしたコクのあるタレが絡んでくる。

一気に口の中に吸引すると…

うんまぁァァァ!

これはうまい!!

タレは濃厚だがしつこくない。むしろキレが良い。こってりしてるのに…なんというか…こっさりしてる!うん、こっさり!

私の口で成分を分析して魚介云々、豚骨云々がどうとかなんとも言えないのでこれは食べればわかる!と言っておきます。

他にはない油そばではないでしょうか?

一食の価値あり!

新鮮な刺身も自慢の逸品!なかなか市場に出回らない珍しいものも?

ラーメン屋でありながら刺身も自慢なのである。

私は普段は刺身なんて高級なのであまり食べられないのですが、今回は豪遊する気満々なので臆することなく注文しました。

カナガシラ…??

カナガシラってなんぞや??とスタッフのお姉さんに聞いてみたら

「これはホウボウという魚ですね!」

と言われて

「なるほど…ホウボウか…」と呟いたが実は

ホウボウという魚すら知らなかった。

とりあえず食えばわかるか!

エンガワも好きなのでそちらも合わせてヒラメ、エンガワ、カナガシラの布陣を迎えることにした。

「こちらヒラメでーす!とエンガワ!」

スタッフのお姉さんが持ってきてくれる。

先日もヒラメを食べたがとても美味しかった。前回は昆布〆だったが今回はなかったので普通のヒラメだ。

さてさて…。

んーっ!うまい!!やはり新鮮な魚はうまいねぇ!!と舌鼓を叩いていたらスタッフのお姉さんが

「すいません、こちらカナガシラでした~」

ほえ??

これがカナガシラなの!?

さっきまでヒラメだとばっかり思って食べていたわアタシ!!

てか前回もヒラメ食べてるからわかるよね?って話よ!

食ってもわからなかった!!

だからアタシの舌って信用できないのよ!!

んでカナガシラ。

ほどよい固さがあってなかなかおいしい。結構淡白な味わいだが臭みも無く、これはフルーティーな日本酒に合いそうだ。

そうだな、例えば『女川街道』とか!

【 日本酒 】宮城の酒『女川街道』を堪能す!

これは針の浜屋でしか売っていない(私調べ)レアなお酒なのだよ!

澤乃泉で作っているので味は抜群に良くてどんな刺身にも合う味わいです!

女川の魚によく合う酒なんですよ、これが。

ぜひ日本酒も女川街道を置いてもらいたいと思っている。

…呑めないけど。

続いてエンガワを頬張ると弾力を含んだ食感にほんのり甘い脂が口の中に広がる。

ふむふむ、これもなかなか日本酒に合いますなぁ。

本当に呑めないって辛いわぁ〜!

この近辺に済んでいたらこんな美味しい刺身を食べながらおいしい日本酒をキュッとやってほろ酔いで眠れるのになぁ。

私が住んでいるところは山なので周りにこういうお店がないので必然的に宅飲みになる。

酒は呑めないのでコーラにした。

コーラか…。実は何年も飲んだことがない。

まさに数年ぶりに飲むコーラ。

でも、その味って忘れなくていつでも思い出せるんですよねぇ。

グラスに注ぐと

キ、キンキンに冷えてやがる!!

どれどれ…うん、想像通りの味。

店主さんがやたらコーラを飲むというので感化されてしまった。

久しぶりに飲むとうまいなぁ。

なにげにコーラと甘酒を混ぜてシャリコーラにして飲んでた時もあったなぁ。推奨はしませんがね。

続けてヒラメがやってきた。

上からカナガシラ、エンガワ、ヒラメです。

いやぁ、どれを食べてもうまいねぇ。こうなると本当に日本酒呑みたくなる。

吉幾三とか聴きながらね。

ヒラメは柔らかくて甘くてとても舌触りが良い。

口の中で生き返って胃袋の中で泳ぎだすんじゃないかってくらい新鮮だ。

こうしていろいろな味わいを楽しめて幸せだなぁ。働いてるってこういうことだよ。

それが例え社会の最底辺の地下労働だとしても…。

カウンターの他、テーブル席は半個室になっているのでとても落ち着く空間です。

新鮮な魚においしいラーメン…女川らしさを全面に押し出したラーメン屋さんです。

まだ開店して間もないので慣れていない部分もありますが、それらの成長も楽しみなお店です。

こういうお店って応援したくなるよね。

郷土に根付き、郷土を大切にする。

地場産品、地産地消!

これからずっと愛されるお店になってくれることを願ってます。

これから日本経済は力無く縮小していき、国民にとって冬の時代がやってきます。

この辛い時だからこそ頑張ってこの庶民の小さな幸せを守ってほしいと思う。

頑張るにはみんなの支えが必要なのです。

おいしいものを食べて元気になって、仕事を頑張って疲れたらまた食べに来る。

そういうサイクルで人生を大いに楽しもうではありませんか!!

ざわ…ざわ…ざわ…

ただ、なんとなく…もう一杯食べたいような気がする。

ちょうど待ってる人もいないし、いけるだろう!

迷わず行けよ!

行けばわかるさ!

というわけで再び券売機に立ち醤油ラーメンを注文しました!

普段から連食しているわけではなくこの店だけなんですよ。

それくらい食べやすいということですかね。

醤油ラーメンは実にオーソドックスな紛うことなき醤油ラーメン!しかしそのうまさは格別!

サンマ出汁が効いた醤油ラーメンは着実にファンを増やしつつあります。

この新しいのに懐かしいと思わせるラーメン。これを求めてわざわざここまで来たものだ。

風味豊かなスープは女川の海を思わせる深く豊かな旨味が溶け込んだ至高の味わい!

様々な素材の旨味が溶け込んだ透明なスープ。

本当に濁りがない。

表面にきめ細かい油が浮いています。

以前は無化調てしたが今回は若干化調を使っているようです。

でも私的には美味しければいいので特にそういうこだわりが強い客ではないんですよ。

まぁ、よくグーグルのレビューなんかで

「化調のえぐ味が強い!」とかレビューしてて店主の返信が

「すいません、ウチ無化調なんですよ…」

と返信しているのを見たことがあって、評論家気取りでドヤ顔で評論すると大いに恥をかくということだ。

私はただおいしければいいし、製法や食材を当てるような立派な舌は持っていない。

そんなわけでスープをすすると…。

おぉ、じんわり来る!

ガツーン!じゃなくて本当にじんわり。

まるで遠赤外線のようなスープだ。

飲めば飲むほどに味が舌に滲みてくる!

魚介がメインだろうけどそんなに自己主張は強くなくてふんわりした感じ。

それにほどよくかえしが効いてて香味が良い。

丁寧に作られたスープだねぇ。

もう店主さんの優しさが滲みたスープだよ。

麺はノスタルジックな細ウェーブ麺。黄色の中華麺が哀愁をそそる!

麺は見ただけでおいしいとわかる。

よく地方のこすけたドライブインなんかに入ってラーメンとカツ丼を頼むとだいたいこういう中華麺のラーメンが出てくる。

昭和の緩い時代なら厨房で親父さんがくわえタバコで麺を茹でてるんだ。

本当にそういう感じの昭和ノスタルジックな中華麺。

ほどよい固さに茹でられた麺はしっかりとスープを絡ませ口の中に吸い込まれていく。

くぅ〜〜〜〜〜〜ッッッ!これが!

たまんねぇなぁ!

この豊かな万石浦が近くにあるお店で新鮮な魚の刺身を食べながらうまいラーメンを啜る。

まさに大人の休日だよなぁ。

実際に休日は無くても妄想が捗るってもんよ。ちょっと涙を拭こうか…。

刺身をたいらげ、ラーメンを食べてコーラを飲み干してごちそうさま!

もう大満足さ。

お腹もいっぱい!汗水流して働いたペリカで思う存分ストレスを解消した。

働くってこういうことかな。(二度目)

自分が働いて稼いで、その金で誰かの仕事を堪能して、それで元気を貰ってまた働く。

うん、つまりこうしてお金と社会は回っているってことさ。

ごちそうさま!また豪遊しようっと♪

女川ラーメンあらどっこいの店舗情報

住所:〒986-2111 宮城県石巻市三和町7−1

営業時間:11時半〜14時半 17時半〜21時半

定休日:毎週月曜、火曜

駐車場:店舗前にあり6台前後

注文方式:入口左の券売機。刺し身やアルコールは席で注文、店舗奥のレジで精算。

席:カウンター、テーブル席

公式Twitter:あらどっこいツイッター

【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスの野菜らーめん大盛りのチャーシュートッピング

ファミリーレストランデリシャスは石巻の大盛りで人気の中華ファミレス!

その日、私は悶々としていた。

一つの仕事が終わったと思ったら間髪入れずに次の仕事が入ったからだ。

隙間に全て詰め込むことは良くない。

例えば役者などは長期に渡る撮影が終わると『役抜き』というのが必要らしい。

無論、次々と様々な役をこなす人もいるかもしれないが真面目で役に入れ込む人ほど休養が必要らしいのだ。

私は別に役者ではないが、一つの仕事が終わると少しばかり休みたい気持ちになる。

ずーっと気を張っていると突然パチンと弾けてしまい、何に対しても無気力に陥ってしまうのだ。

それでも残酷にも気持ちを奮い立たせ仕事をこなさねばならない。

それでたまに美味しいものを食べてストレスを解消する必要があるのだ。

さて、何を食べようか?

迷ったらあそこに行けば間違いはない。

ファミリーレストランデリシャス

である。

デリシャスは石巻界隈ではボリュームのある店で大人気だ。

当然常連も多く、日曜日ともなると大混雑!

でも狙い目は平日の夜だ。

平日は中華メニューもあるため日曜日、祝日に比べれば充実しているのだ。

この日はたまたま早く労働が終わったため、残り少ないペリカを握りしめ店に向かった。

どうせなら好きな物ばかりを食べて元気をつけたい!

店に到着すると客入りはそこそこ、すぐに席に座りメニューをチラッと見るとすぐに決断した。

「野菜らーめん大盛りでチャーシュートッピングで!」

普段は蚊の鳴くような声で話すがこういうときは全力を振り絞る。

以前野菜らーめんを食べた時にその味に感動したのだ。あの時ほど大盛りにしなかったことを悔いたことはない。

ついに念願の大盛りで食べることができるのだ。

あまりにも嬉しくて頭の中で謎の踊りを踊っていた。

野菜らーめん大盛りは迫力ドーン!チャーシュードーン!

野菜らーめん大盛り+チャーシュートッピングがドーン!!

大ぶりのチャーシューが3枚乗っている。

野菜はたっぷり!

野菜とお肉、炭水化物の贅沢三重奏だ。

まず見た目がとても豪華で華やかだ。

野菜の色がとても映える。

狐色のスープに乗せられた色とりどりの野菜はとても美味しそうである。

そういや私はあまり野菜を食べないんだよね…どうしてもオール炭水化物になってしまう…。

貧乏労働者にありがちなカップ麺+おにぎりになってしまうのだ。

こういう機会に野菜をたくさん食べたいもの。

意気揚々と箸を持ちスタンバった!!

スープは淡麗な塩味。ほのかにダシ香る上品な味わい。

野菜らーめんにぴったり合う塩味スープ。程よい塩加減にほのかにダシ香る。

野菜からも甘みが出てるのか豚肉からも旨味が出てるのか絶妙な調和を醸し出している。

口をすぼめてズズズと飲めば思わずため息が漏れる。

ふぉ〜…たまんないな。

平打ち中太麺は誰でも一度は食べたことある懐かしい食感!

デリシャスはたくさんの種類の麺をスープに合わせて使っている。

代表的なのがこの平打ちの中太麺!

独特の食感がとても楽しいやつだ。ほどよい固さとピロピロの食感が唇と舌と楽しませてくれる。

隙間に詰まったスープから旨味が溢れ出す。

昭和のらーめん…それもデパートの屋上にあったレストランのラーメンを彷彿とさせる懐かしさがある。

無論地域性波あるのでなんとも言えないがそういう懐かしさがこの麺には感じてしまうのだ。

大ぶりのチャーシューは適度な固さと柔らかさが混在した旨味たっぷり詰まったお肉!

デリシャスのチャーシューは昔よく食べたチャーシューそのものだ。

最近はより拘った炙りチャーシューや極厚チャーシューなど個性的なチャーシューが台頭する中で地味で素朴な昔ながらのチャーシュー。

このチャーシューが筋張った固い部分と噛むとホロホロ崩れる柔らかい脂身がバランス良く混在し、旨味を封じ込められ噛めば噛むほど味が滲み出てくるのだ。

こりゃあ、美味い…これもまた懐古感に駆られてしまう味わいだ。

食の記憶ってとても大切な人生のパーツだと思うのだよ。

家族と一緒に食べたもの、恋人や友達と…懐かしい味…、いや、懐かしいという気持ちがあれば、あるほど人生は豊かになるのではないだろうか?

懐かしい気持ちってどうすれば手に入るのかというとやはりここは体験である。

体で覚えたことは一生忘れないものだ。

特に子供の頃に食べたものは大人になってから大きく人生に影響を及ぼすと私は思っている。

野菜はシャキシャキ!肉はプリプリ!全ての具材が良い仕事をしている!

たくさんの野菜がらーめんを色彩豊かに彩る。

野菜の甘みとスープの塩味の調和が最高だ。それに加えて肉のプリプリ食感と旨味が口の中を楽しませてくれる。

キクラゲがどっさり入ってます。私はキクラゲが好きだ。好きだけど単品では食べられない…。

このコキコキした食感は名脇役に等しい。

この丼の中では唯一無二の食感である。

主役だけの映画は厳しい。

スーパーマンとバットマンが共演してもお互いの持ち味が出せないのだ。

あまり大きな声では言えないがコ○ンvsル○ンがいい例だ。

そもそもあの二人が共演するよりもコ○ンvs金○一の方が良かった気がしないでもない。でもそうなったら物語は混沌としてしまうのだろうか?

結局どっちの推理が正しいかになって物語の組み立てが難しいのかもしれないな。

そんな無駄なことを考えながらキクラゲの食感を楽しむ。

単体では味がしないのに他のものと合わさると絶妙な美味さを発揮するキクラゲ。

一杯の丼の中にこんなにたくさんの楽しみが詰まっているのだ。

デザートにとっておいた煮卵をいただく。

プリッとしていて黄身がトロッとしている。甘くてコクがあって最高に美味い…次回はもう一つトッピングしようと思うくらいだ。

食べ終えて箸を置いた。

ふぅ〜幸せな時間はあっという間だな。こんなに美味しくたくさん食べられるのに千円ちょっとだ。

壁にかけられた名画になんとなく天使が見える気がする…!

デリシャスの野菜らーめんにチャーシュートッピングしたら幸福度が爆上げになったという話でした。

ごちそうさま!

また来ようっと♪

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【宮城まろんのまち散歩】登米町のレトロなみやぎの明治村とプロレスを満喫!

宮城まろん登場!宮城大好きっ娘と登米の町を歩く!

支那そばや石巻で昼食を済ませ、そのまま北上し向かったのは道の駅『上品の郷』である。

上品と書いて『じょうぼん』と読む。

そこでいつも楽しみにしているソフトクリームを食べるのだ。

おっと気になるものを発見!

牡蠣くけコーラ!?それもあいうえおいしいとな!?

まるで茶魔語ぶぁい!!

懐かしいな、貧ぼっちゃま。落ちぶれてすまん!!

よく思えば地上波で

ともだチ○コーっ!!

とかやってたんだもんな…なんでもかんでも緩い時代だったと思う。

ゴールデンで普通にバカ殿が全裸の女性を追いかけるなんてシーンもあったし、バストトップだって修正なしだったものね。

アイドルの水泳大会!ポロリもあるよ!なんて小学生の時から観ていたよ。

別にどうだということはないが…。

さて、これはこれで飲んでもみたい気もするがなんとなく地雷臭が漂う。

これってトレボンとか作ってるような気がする。

ずんだサイダーや牛たんサイダーという伝説の飲み物を世に送り出した伝説の飲料メーカー。

そのうちペヤングとコラボして焼きそばサイダーとか作りそうだなと思いながらも牡蠣くけコーラは華麗にスルーさせていただきソフトクリームを食べていた。

道の駅上品の郷のソフトクリームは休日を演出する最高のスイーツ!!

ミックスチョコソフトクリームである。

やっぱこれだなぁ〜。上品の郷のソフトクリームはマジでうまい!

うまい…とてもコクのあるバニラに濃厚かつ香り高いチョコがからみ合い最高の美味しさだ。

休日といったらこれだよ。本当にうまい。なぜこんなにうまいのか?

日曜日が休みだからだぜ!?

労働が休みという最高のスパイスが効いているのだよ。

ソフトクリームをペロペロ舐めてぼんやりと空を眺めている。

とても良い天気だ…そして平和だ。

こんな日が毎日…いや、せめて週に一度確実に訪れてくれればいいのに…と思いを馳せていた。

???「あの…すいません…」

ん?なんだ?目の前に若い女の子が立っている。

???「あの…いいですか?」

「あ、すいません!ここ、座ります?」

???「あの…そうじゃなくて…えーっと…」

「んん?」

彼女は何も言わずに私の股間を指差した。

するとだ、いわゆる『社会の窓』が全開だったのである!

慌ててチャックを閉めた拍子にソフトクリームが地面に落ちてしまった。

???「わぁーっ!」

私よりも先に女の子が叫んだ。

???「あの…すいません!わたしのせいで…その…ソフトクリームが…」

「いやいや、気にすることないよ。おかげで恥かかなくて済んだよ。さて?君は?」

???「初めまして!宮城(みやしろ)まろんと言います!」

「宮城さんね。私はロン。本当にありがとう。お礼に何かご馳走したいところだが持ち合わせがなくてね…それにこれからプロレスを観に行くから時間がない。せめて連絡先でも…」

とわざとらしく連絡先交換を済ませようとしたら彼女の目が輝いた。

まろん「プロレスですか!?わたしも観たいですっ!!」

「え?本当に?」

まろん「プロレス大好きなんですよ!一緒に行っていいですか!?」

「おお…それはぜひ…!」

こうして私と宮城さんで共にプロレスを観に『登米(とよま)町』へと車を走らせた。

なんとも奇遇な縁だがこれも人生の大切なイベントだ。

みやぎの明治村!登米へ!大迫力のプロレス『TOME BATTLE2022』

登米のプロレスとはいわゆる『社会人プロレス』である。

つまりはアントニオ猪木や天龍源一郎とかプロレス専業ではなく社会人をやりながらプロレスをしているのだ。

これは見るしかない!

出典元:TOME BATTLEの公式Twitter

とりあえず登米中心地の観光用駐車場に車を停めて歩くことにした。

会場は混むかもしれないし、観光しながら歩く方が楽しいだろう。

ましてや…

まろん「ん?どうしたんですか?」

「いやいや、なんでもないよ。はは…」

会場に到着するとリングが見える。

おお!思ったよりも本格的だ!

観客はそこそこだ。満席には程遠い…。

このコロナ禍だから密集は避けたいのか、ただ認知されていないのか思っていたよりも少ない。

だが試合は白熱!

とにかく迫力が凄い!そしてめちゃくちゃ痛そう!!

宮城にもこういう社会人プロレスがあるなんて知らなかった…。

趣味でやってるとかそういうレベルじゃなかった!ガチモンのプロレスだ!

技も体も予想していたよりも遥かに凄い!

受け身の上手さを見ると基礎的な練習を積み重ねているのがわかる。

プロレスって技の迫力も大事だけど受け身の上手さの方が大切だと思う。

やはり安心して楽しく観れる方がいいし、昨今のリング上の悲惨な事故は見たくない。

今まで新日本プロレスや全日本プロレスを観てきたがこんなにも面白いのか!?とひとしきり感動していた。

こ、こんな面白いものが宮城にあったなんて…!

新しい世界が拓けてしまったような気がした。退屈な日々が一気に面白みの溢れるものに感じたのだ。

まろん「わぁぁ!すごーい!かっこいい!!」

ここにも興奮しているのが一人。

こうしてプロレスは大円団。

とても良かった。一人一人のレスラー達のキャラが立ってて初めて観戦したのに感動した。

アントニオ猪木はいつも言っていた。

『元気ですかーっ!元気が一番!元気があればなんでもできる!』

まさにその通り。

プロレスは戦後の落ち込んだ日本に元気を届けてくれた。

誰もが力道山の空手チョップに熱狂し、私達はプロレスごっこをして技の痛みを知り成長してきたのだ。

暗い世の中だがまだ力はある!と信じたいものだ。

このプロレスの記事は後日まとめたいものだ。

レスラーの皆さん!本当に感動をありがとう!!

みやぎの明治村を散策。レトロな町並みに癒やされて。

さて、プロレスも観終わったし登米の中心地へと戻る。

まろん「プロレス面白かったですね!」

「お、おん!やっぱり生で見ると迫力があるよね!」

まろん「お気に入りのレスラーさんいましたか?」

「いやぁ、みんな強くてかっこよくて甲乙つけ難いなwプロレスは勝っても負けてもそれぞれにドラマがあるし楽しいよね」

登米の教育資料館はかつての木造校舎をそのまま保存している重要文化財。

まろん「明治時代の建造物なのに東日本大震災で倒壊しなかったのは凄いことなんですよ!」

「そういえばそうだね。あの揺れで倒壊したなかったのは凄いね!」

まろん「建築に携わった山添喜三郎さんはとても仕事に厳しかったんですって。んーと、関わった工事関係者は家財を売ったり倒産したり散々だったみたいですよ!」

「へぇ〜意外と詳しいんだね?」

まろん「そう資料に書いてありました!」

「…なんだ」

まろん「それだけ厳しいお仕事をしたから令和の現代まで堅牢かつ美しい状態で保存できていると思います」

「そうだね。築…えーと…竣工したのが…明治だから…」

まろん「築134年ですね。ロンさんよりも長生きですよ!」

「当たり前でしょ!私はどんだけジジイなのよ!てか生きてないわ!」

この日はもう太陽も傾きかけていたので中には入らなかった。

営業は16時までだ。

建物は『コの字』の形をしている。

確かあの国民的アニメ『サザエさん』にも登場したのだ。

カツオがイタズラしてトラックの荷台に逃げ込んだら登米に来てしまったという話だった記憶がある。

なかなか風情のある佇まいですな。

洋風建築はまだ不慣れな大工も殆どだったろう。今の技術でも木造で築100年を超える建物を造るのは相当な予算もかかるから難しいと思う。

ここで一枚記念撮影…と。

みやぎの明治村の武家屋敷通りをそぞろ歩き。

昔を懐かしむ気持ちというものは不思議なものだ。

懐古感っていうのかな?

昭和にしても明治にしてもその時代の中で暮らしたわけではないのに懐かしいという気持ちが湧く。

決して良い時代ではなかったのに昔は良かったなぁと思えてるのは『熱量』があったからだと思う。

たぶんみんな上を向いてた。

今日貧しくとも明日は良くなるという力があったと思う。

今の日本は…。

いや、今はそんなことはどうでもいいか。

登米には武家屋敷が数多く存在している。

まろん「どうしたの?なんか切なそうな顔してるぞ?」

「ああ、なんか日曜日終わっちゃうなって…」

まろん「そっちかーい!せっかく登米に来たんだから楽しむっちゃ!」

「はは…そうだね。この辺は落ち着いた雰囲気だよね」

まろん「ここら一帯は伊達藩の武家屋敷があった場所で結構高禄なお武家様が住んでいたようですよ」

「ほほう、ではあちらの建物は…」

まろん「春蘭亭(しゅんらんてい)ですね!ここは平成元年まで普通に住んでいた人がいたのですが、町に寄贈した後に改修され今はカフェを併設したものとなっております。」

「へぇ、詳しいね!」

まろん「と資料に書いておりました!」

「またかい!?」

まろん「喫茶を利用しなくても見学は自由なんですよ」

「ほう、どれどれ…」

「なかなか絵になるね!」

まろん「自分の家にもこういう座れるスペース欲しいですよね」

「家にはあるけど物置になってるからなぁ…」

まろん「あらら…片付けましょうよ!もったいない」

「そうだね…」

あれ…なんか昔にこんな感じで誰かと一緒に来たな…。

懐かしいな…。

あの子は元気に暮らしてるのだろうか?

今から10年近く前の思い出が蘇っていた。

3万日に及ぶ人生のほんの一日二日の思い出がこんなにも永く、心に残るなんてね。

3日前に食べたものすら思い出せなかったりするのに。

きっとこれからも何年も心に残っていくのだろう。

そういや、この近くにだんご屋があったな。だんごを買って川の畔で食べるか。

とだんご屋へ向かったのだが…

マジか…。

警察資料館、そして町の時間は止まったまま。

なんかさっきから懐かしい気持ちにずっと浸っている。

明治の時代は生きたことはないが、当時の建造物を見るとどんな時代だったのかいろいろと考察してしまう。

おや?火の見やぐらみたいな鉄塔があるぞ?

それからテクテク歩きレトロな建物が見えてくる。

まろん「警察資料館です。残念ながらあと少して営業終了ですね…」

「それは仕方がない…それにしてもこの町はなんか時間が止まっているようだね。時間に取り残されたというか…」

まろん「そうですね!常に新しいものを求めていくのも大切なことですが、古き良き時代を懐かしむことも大切なことだと私は思うのです」

「さて、そろそろちょっと休憩しようか?」

まろん「近くに休むところあるんですか?」

「まぁね」

ほどなく歩くと北上川が見える場所に出る。

もう秋が深まり、乾いた風が頬を撫でた。

ああ…ここに来たのは何年ぶりだろう…。

まろん「気持ちいい場所ですね!眺めも良くて最高です!」

「ここは何年も変わらないな。ずっと昔にここに来て、ただ川の流れを眺めていたんだ」

まろん「へぇ〜」

「ただそれだけのことなのによく覚えているんだよね。なんとなく滑稽だけど…」

まろん「人生にはそういう時間も思い出も必要だと思いますよ!」

「そうだね。人生には一切無駄なものなんてないんだよね。君とこうして過ごしてる時間も…」

まろん「ん?なにか言いました?」

「あ、いや、別に、なんでも…そろそろ帰ろうか…!」

まろん「ではわたしはここで〜…」

「え?きちんと送るよ?」

まろん「大丈夫ですよ!また会えますよ!」

「あ、あの一応連絡先など…」

まろん「バイバーイ♪」

「えー…!!」

こうして彼女は颯爽と走り去っていった。

元気な子だったなぁ…。

また会えたらいいんだけど…。

登米の町は黄昏に包まれ秋が深まるのを感じた。

あの頃と変わらない秋の風だった。

あとがき

今回は宮城県登米市登米町を散策しました。

時間が止まったままの町並みに癒やされましたね。

まさか登米でプロレスをするなんて意外でしたね。

こうしたエンターテインメントが定着していけばとても嬉しいと思いました。

歴史ある建物や美味しい郷土料理(今回は食べれませんでしたが…)など観光するにも楽しい要素がたくさんありましたよ。

今回の舞台は

道の駅上品の郷(河北町)

ホテル望遠閣

登米教育資料館

武家屋敷通り

警察資料館

北上川

でした。

またこうして小さな旅ができれば嬉しいな♪

【ラーメン】あらどっこいの醤油ラーメンと限定塩ラーメンとお刺身!

女川発祥のあっさりラーメンが大人気!あらどっこいの醤油ラーメン!

以前、女川で『あらどっこい』という移動販売ラーメンを食べた。

その時の記事はこちらになります。

あらどっこい移動販売ラーメンの醤油ラーメン

そのあまりの美味さに連食したが、それからあまり女川までたどり着くことなく日々の喧騒の中を生きていた。

それから活動が一旦休止となり、なにやら前向きに何かが進んでいるな?と思っていたら石巻渡波(わたのは)に店舗を構えたというニュースが飛び込んできた。

その時の記事はこちら!

移動販売ラーメンあらどっこいが実店舗に!?

あの美味しいラーメンがいつでも食べに行けるのはとてつもない大きなメリット!

本当はオープンと同時にスキップしながら(めちゃくちゃ下手)オープン・ザ・アタックをかましたかったが他県での仕事につき通勤時間が片道一時間半超えという事態になり諦めていた。

しかし!ついに!行くことができた!!

女川ラーメンあらどっこいの場所は渡波駅から数百mの場所!

実店舗は以前釜飯『万石庵』があったテナントである。

一度も行ったことなかったな…。

意気揚々と駐車場に車を停める。

店舗前に6台は停められそうだ。

ぐぬぬ…扉が意外と重い…!元は自動扉だったのだろう。

お店に入るとすぐ左側に券売機がある。

うむ、最初はオーソドックスに醤油ラーメンを食べよう!

この醤油に感動したんだよなぁ。

店主さんは一度しか会ったことないのに私のことを覚えていてくれたことが嬉しかった。

カウンターに座り、ラーメンの到着を待つ。

しかし、渡波かぁ…。

ここは私の母方の祖母が暮らした町だ。

生前は松島の磯崎に住んでいて山や海が好きでよく連れて来られた。海や山は遊び場だった。

とても優しくて力持ちな祖母で自宅をDIYで建てた人だった。

晩年は渡波に移住したが、脳梗塞を患い寝たきりになった。よく口にしていたのは

「渡波に帰りたい。もう一度、渡波で暮らしたい」だった。

山も海もある渡波をとても気に入っていたのだ。

そんなむかしのことを思い出して感傷に浸っていたらラーメンが到着した。

これぞ女川のラーメン!豊かな海が育てたあらどっこいの味わい!

もう見た瞬間に笑顔が自然と溢れた。

これだよ!このラーメンだよ!

上品な香りがする。一概に材料はこれだ!と断定できない。

なんせ私の感覚はあてにならない。知ったかぶりをすると恥をかくのでここは控えておこうと思う。

このビジュアルこそが食欲を一気に高めていく。

紅いナルト、ワカメ、メンマ、チャーシュー、ネギとそれぞれが配置されいい仕事をしている。

立ち上る湯気がまた優しい気持ちにさせてくれる。

ふんわりと香る、じんわりと沁みる、舌に感じる熱さのスープ。あらどっこいの優しさがにじみ出てる!

適度な油と深い醤油の色。

以前は無化調を全面に押し出していたが今回は多少化調を使用しているらしい。

まぁ、私なんて特に化調、無化調、人工、天然のこだわりは特に無いし、出された飯にあーだこーだ言うのは好きではない。

美味しく食べられることが全てなのだ。

このスープにはノスタルジックなものを感じる。

新しいのに懐かしい。

ここで食べられることがとても嬉しい。

スープを啜ると豊かな出汁の旨味が効いてる。

熱々のスープがまた冷えた心まで一気に温めてくれるようだ。

これはうまい…。うまいよ!

麺は黄色の縮れ麺!これぞラーメン!

麺は私の好きなやつ。縮れ気味の黄色い中華麺。

食感、スープを含んだうまさ、固さ、どれもが完璧だ。

このスープにしてこの麺あり!

このコンビネーションは最高だな。まるでキン肉マンとテリーマンのマシンガンズみたいな感じだ。

最高のスープには最高の麺!

マッスルドッキングのようにそれぞれの威力が増している。

チャーシューもやわらかくておいしい。

最後まで飽きずに食べることができました。

ごちそうさまでした!

…と、待て!まだだ!まだ終わりではない!!

普通の胃袋を持っている人ならばこの一杯で満足するはずです。

ですが、力士並みに大食いな私はまだ余力があった。

なんとなく塩ラーメンも食べてみたい気持ちになった。

せっかくここまで来たんだから大いに楽しもうではないか!!

私はラーメンは休日にしか食べない上に普段はカップ麺すら食べないのだ。

普段はねこまんまばかり食べて生きているのだ。

颯爽と立ち上がり券売機にて塩ラーメンの食券を買う。

ちょうどその時は限定の鯛出汁らしい!

な、なぬーっ!?鯛出汁だと!?しかもラスト!!

ぐぬぬ…食べなければ一生後悔してしまう。

人間というものは手に入ったものは手にした瞬間に飽きてしまうのに手に入らなかったものは一生心のなかで燻り続けるのだ。

例えば

初恋の人とか…。

鯛出汁塩ラーメンは高級料亭の味!!

そしてラーメン二食目!

鯛出汁塩ラーメン!!

ほほぅ〜…これはうまそうだ!

海老で鯛を釣るってことわざがある。

私は海老も好きなのだが、その海老を食べた鯛だからなおさらうまいだろう!

鯛を餌にしたら何が釣れるんかね?

などとくだらないことを考えながらレンゲを手にした。

スープは確かに鯛!こりゃ驚いタイ!!

透明感の高いスープにほんのりと脂が浮いている。

もう匂いが素晴らしい!!

鼻の穴が3つくらい欲しくなる。

私は慢性鼻炎で年がら年中鼻詰まりなのだが、それでも豊潤な香りを感じる。

さすがは鯛だ。

一口すすると…

うん?

薄い?

思いきや!

ジワジワと広がる旨味と味わいが口の中へ広がっていく。

飲めば飲むほど味が濃くなっていく。

うまぁ〜い!!

なんて清廉なスープなのだろう!

パッツン系の細麺は食べごたえ抜群!鯛に惚れタイ!

麺は醤油とは違うストレート細麺。

わかってるねぇ、これぞ塩ラーメンって感じだ。

まるで高級な料亭で出される温麺が入ったお吸い物のような上品な味わいだ。

麺は程よく固く細いのにパッツンと嚙み切れる面白い食感の味わい。

これはたまらん!

これだけのために渡波に来ても十分に満足できる。

ズルズルと食べていると店主のご厚意によってご飯をいただきお茶漬けにすることに!

おいおい、こんな贅沢して明日死ぬんちゃうかな?と余計な不安をよそにご飯をいただく。

鯛出汁をかけてワサビを溶かしてかきこむと…

くぅ〜〜〜〜〜〜〜これがまたっ!!最高!

これはもう最高でしょ!うますぎ問題!

なんてこった…こんな僅かばかりのお金を出してこんなに贅沢な時間を過ごせるなんて

お値段以上!!

でもヒトリ!

新鮮なお刺身もあらどっこい自慢の逸品!ラーメンのお供に…ヒラメの刺身!

そして思い出したのはこのお店はお刺身も自慢のメニューだ。

新鮮なお刺身なんて久しく食べていない…では食べよう!と早速注文。

お刺し身は直接注文して店舗奥にあるレジで精算する流れだ。

私が注文したのは

『ヒラメの昆布〆』

ヒラメはあまり刺身では食べたことがないと思う。

寿司ネタにも乗ってる記憶がない。

それだけ高級だ。

これは楽しみ。

ここいら界隈はぽつんと飲み屋はあるがそんなに賑わう場所ではない。

メイン通りから離れているために知らなきゃ来ないと思う。

でも住宅地は多いので近隣の人達は〆にラーメンを食べられる店ができて嬉しいと思うんだよねぇ。

ゆっくりと鯛出汁塩ラーメンを堪能しながら待つ。

こういう時間の過ごし方もいいな。

每日毎日時間から時間まであくせく働かなければならない。

一つのゴールを迎えた先に新たなスタートラインがあって、その繰り返しで一年が終わる。

よく言えば仕事では達成感を味わったことがない。そして仕事が終わったという解放感も日常感じるものではない。

今日が終わったら明日が来る。

明日の次は明後日。

その繰り返しな人生だと思う。

それでいいのかと葛藤しつつもと思っていたらお刺身が到着した。

おお!美味しそう!

あ刺身はおろか魚自体食べることが減っている気がする。

昔はタダみたいなサンマが高級魚になっちまった…。

獲れ過ぎて溢れていたイカでさえも高級だ。

環境の変化は確実に生活に大きな影響を及ぼしている。

さてお味は…。

おん!やわらかくて甘くておいしい!

口に入れた瞬間に歯の間を滑っていくようなやわらかさ。

昆布の風味もあって実においしい。

そして、鯛出汁塩のスープで…

しゃぶしゃぶ…♪

おほーっ!!

こりゃまた美味しいねぇ。

スープはもう温かったのですが鯛出汁と合わさるとまたうまい!

私はただなんとなく今日まで生きてきたが、つくづく思ったよ。

とりあえず今日まで生きててよかったと。

どんなに絶望しても失望してもどこかには小さな希望や楽しみがあるものだ。

ほんの少しだけ足を伸ばしてみればきっとそれは見つかると思う。

大きな幸せはないが…小さな幸せを積み重ねていこう。

そしてこういう時間を与えてくれる人達も大切にしつつ生きていこう。

ごちそうさま!

また来よう♪

おいしいラーメンと新鮮なお刺身も楽しめる女川ラーメンあらどっこい。

場所は辺鄙だが、なんとなく場末的な雰囲気もとても良いのでぜひ食べていただきたいですね。

食べればきっと何も言わずに頷けますよ!

渡波の夜は穏やかにふけていったのだった。

あ、外観の写真撮り忘れた…!

女川ラーメンあらどっこいの店舗情報

住所:〒986-2111 宮城県石巻市三和町7−1

営業時間:11時半〜14時半 17時半〜21時半

定休日:毎週月曜、火曜

駐車場:店舗前にあり6台前後

注文方式:入口左の券売機。刺し身やアルコールは席で注文、店舗奥のレジで精算。

席:カウンター、テーブル席

公式Twitter:あらどっこいツイッター

チョココロネは上から食べるか、下から食べるか

嗚呼、青春のチョココロネよ。

皆さんはこんな議論を交わしたことはないだろうか?

チョココロネは上から食べるのか?下から食べるのか?

あなたは上派?それとも下派?

統計によると圧倒的上から食べる人の方が多い。

なぜかというと下から食べるとチョコがボトボト落ちて手が汚れるからである。

ふむ…

だが少数派である下から食べる派は最後の楽しみにチョコを残しておくのである。

上から食べると最後はパンだけになってしまう。

なるほど。

それだと少し寂しい気持ちになる。

下から食べると最後に贅沢にチョコたっぷり食べることができるのだ。

メリットデメリットはあるがなかなか意見が分かれるチョココロネ。

だが最近は店頭で見る機会はなくなっていた。
あのツイストに捻れたパンが独特の風味があって好きなんだよね。

ああ、チョココロネが食べたい。

よくアベックがパンをシェアする時に真ん中から割れないためにチョココロネを選ばないことから売上はイマイチだったらしい。

しかし昨今は単身者が増えてアベックは全滅。

当時アベックだった二人はGGIとBBAになり、パンをシェアすることもなくなっていた。

チョココロネの時代が到来したのである。

さぁ!今こそ復活するのだ!チョココロネ!!

とコンビニを闊歩していたら昔懐かしいチョココロネを発見!!

意気揚々と手にしてレジに向かい、寝てんだか起きてんだかわからない細目のバイトのおじさんに差し出す。

「…せぇ〜」

やっぱ寝てんなこれ!

そしてチョココロネ上から食べるか下から食べるかを思い出しつつ袋を勢いよく開けてチョココロネを取り出した。

懐かしいな、青春時代…。

部活の帰りに途中にある駄菓子屋でマネージャーの女の子と揚げパンとチョココロネを買って堤防に腰掛けてチョココロネ上から食べるか下から食べるか話し合ったものだ。

そして二人で分けた時にチョコが多く入っている上の方をあげた。

彼女は頬を赤らめ微笑んだ。

そんな青春は妄想だけでこれぽっちもありませんでした!!

思いっきり上からかぶりついて下からチョコがブビビビーッと飛び出した苦い思い出しかない。

クソが!

そんなわけでチョココロネを手に取り上からかぶりつこうとしたら気が付いた…。

チョココロネは上から食べようが下から食べようがチョコが溢れ出すことはなくなっていたんだ…

寂しいなオイ…。

【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスの味噌らーめんはむかし家族で食べた懐かしの味

味噌らーめんにはノスタルジックな味付けが施されています。あなたはそれを思い出して涙するのです!

登米でプロレスを満喫し明治村を散策した後は石巻へと戻る。

たくさん歩いたせいか腹が減っていた。

朝はむらさき屋の中華そば。

昼は支那そばや石巻の塩らーめん。

夜は…やはり締めはあの店だろう。

意気揚々と車を走らせ向かう。

こんな日曜日は滅多にない。

一日三食ラーメンなんて有り得ねぇ!!

完全に食のリテラシーが崩壊しているのではないかと不安になるが好きなものを好きなだけ突っ込む日は365日の内に一日くらいあってもおかしくないだろう。

ましてや私は週休一日制。

下手すりゃそれすら無くなり隔週休一日制になり、もっと下手こいたら月休一日制になることだってあるのだ。

こんな日曜日があったって罰は当たんめぇ!

なんとなく味噌らーめんが食べたい気分だ。

味噌らーめんってすごくノスタルジックだと思いませんか?

子供の頃って味噌らーめんが大好きでよく味噌らーめんを食べていた。

子供の味覚って特別で好きなものと嫌いなものってはっきり分かれるんですよ。

例えばピーマンや人参なんてその代表格で子供からは嫌われている。

なぜなら微妙に苦いからだ。

子供は苦味が苦手。

体の遺伝子に組み込まれた何かが生命維持のために働くのであろう。

だが人参もピーマンも好き嫌いなく食べてほしいと思うのが親の常だ。

偏食は成長に大きく作用する。

大人になってしまえば口から入ったものはウンコになって出るだけだから別に問題はない。

だから親はなんとかして野菜も万遍なく食べてほしいとするがなかなかうまく行かない。

そこで味噌らーめんの出番だ。

味噌らーめんにはたくさんの野菜が入っている。子供でも美味しく野菜を摂ることができるのだ。

その記憶からか大人になっても味噌らーめんって特別な何かを感じる。でも不思議と大人になると食べなくなるらーめんでもある。

駐車場に到着すると混み具合はそこそこだ。

あえて特製ではない普通の味噌らーめん!

ファミリーレストランデリシャスには『特製味噌らーめん』というものがある。

イチオシのラーメンだ。

それでも私はあえて普通の味噌らーめんにした。

これでデリシャスの醤油、塩、味噌らーめんを制覇したことになる。

そして今日も醤油、塩、味噌を食べたことになる。

それも名店揃いだ。

最高の日曜日じゃん!

日曜日の素晴らしさを大いに語りたいものだ。

大人になってからの日曜日というものは退屈なのだ。

ましてや単身者にとっては地獄のようなものだ。

どこに行っても家族連れ。

幸せそうな家族の笑顔溢れる中で背中丸めてラーメンを食べなければならない虚しさ。

家でゴロゴロしてればあっという間に過ぎてしまう人生という時間。

孤独に打ちひしがれ雨の日なんかはキャベツばかりをかじってる。

などと考えていたら着丼!

見た目はオーソドックス。

煮卵、ワカメ、ネギ、もやし、ひき肉、メンマとかなり豪華な布陣だ。

価格的にもとても安いと思う。

デリシャスの麺量は普通でも多い。スープも並々と注がれている。

一般的なお店の大盛りクラスだ。

私のような貧乏で大食いには大変助かるお店なのだ。

香りがたまらない…味噌の芳醇な香りにほんのりとカツオ節のような香りが混ざっている。

そしてひき肉の香りも良い。

もう湯気からうまい。

箸を持ちスタンバイ!腹がググーっと鳴り響く。

濃いのにしょっぱくない絶妙な塩味のスープが美味し!

レンガからトロトロと流れていくスープ。

一口啜ると濃い目なのにマイルドな塩加減で角がない。

そしてふんわりと香るカツオ…のような香り。

子供の頃に食べたものって大人になっても美味しく食べられるかって話なんだけど、変わらないものはこの世にはない。

そして完璧なものもない。

完璧があるとすれば正義超人の友情だ…とかキン肉マンのネプチューンマンが言っていたけど結構仲違いしているし終盤なんかはウルフマンの出番がなくてモブと化していた。

よくわからん例えだが時代は常に変化しているのだ。

ラーメンも同じように世代が変わると味も変わり、自分も老化して味の感じ方が変わってしまう。

多様な意見はあるかもしれないが、なんとなくこの味噌スープにはノスタルジックなものを感じてしまうのだ。

子供の頃に食べた味を懐古しながら食べるのも一興だ。

麺は平打ち中太麺。独特の食感とスープの絡み合いが絶妙!

デリシャスの麺は平打ち中太麺。

この麺が好きなんですよ〜。子供の頃に塩釜にラーメンハウスつきみちってお店があって、そこのラーメンが大好きでよく食べたんですがこんな感じの麺だった記憶がある。

ツルツルいけてしまう。

ウェーブ気味に縮れているのでスープの絡みもよい。

ほどよい弾力と独特の舌触りが楽しい。

ああ、うまい…ひたすらうまい…!

いくら食べても麺がスープから出てくる。このボリュームは最近のラーメン屋では体感できないだろう。

昨今は原材料費の値上げでどこも苦しい状況…値上げやむなくという店が多いがデリシャスは価格据え置き。

でもいつかは値上げをしなきゃならない時が来ると思います。

それは致し方がないことです。

私としては値上げはしてもボリュームはそのままで提供してくれると信じている。

どこかのコンビニみたいに量を露骨に減らして価格値上げしてほしくない!

とりあえず何を食べるか迷ったらデリシャスに行けばおいしいものを腹一杯に食べられる。

そんなお店であり続けてほしいと思います。

…にしても搾取、増税ばかりで嫌な世の中になったね。

せめて美味しいものを食べて気持ちだけでも明るくしなければなりません!

ごちそうさま!また来よう!

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【ラーメン】支那そばや石巻の塩らーめんはシンプルなのに究極に高めた一杯!

伝説のラーメンの鬼!佐野実の味を継承する宮城の名店!

とある日曜日。

朝に利府のむらさき屋で中華そばを食べたのだが悲しいことに自宅には何も食べるものがない。

あれやこれやと冷蔵庫を探しているうちにお昼になってしまった。

さて何を食べるか?

そこで思いついたのは石巻にある名店、支那そばや石巻である。

この店はガチンコのラーメン道で一躍有名になった佐野実氏の店である。

過激な言動とスープの入った寸胴ひっくり返すという過激な表現によりラーメンの鬼と呼ばれた。

佐野実氏の歯にものを着せぬ過激な発言とこだわりが強い職人気質のふるまいは多くの人の反感を買いアンチを生み出した。

これにより佐野実氏は精神を病みしばらくはテレビに出なくなったという。店にも相当な嫌がらせがあったようで過去から日本人の気質というものは変わっていないんだなと感じたものだ。

佐野実氏のラーメンは弟子から弟子へと受け継がれ多くの人に愛されるラーメンになった。

今もなおその味を求めて多くの人が店の前に行列をなしているのだ。

私は支那そばや本店のラーメンを食べたことはないがその味は忠実にいや、もっと美味しく進化しているはずだ。

腹を空かせ店に向かうと既に駐車場はほぼ満車の状態。待合室にはたくさんの人が腰掛けて待っている。外には並びが発生している程だ。

とりあえず券売機で食券を買い列の最後尾へと並ぶ。

ここは行列ができていても回転が早いので思ったよりは待ち時間は少ない。

腹も空いてくるのでちょうどよいのだ。

なんとなく見知った顔ぶれが並ぶ。話したことはないが常連が多い。

並んでから20分程で店の中へ座ることができた。

ちょうど2代目店主がその手腕を振るっている。

先代の店主が加齢により引退をすることで店は閉店となるはずだったがそれを未然に防いでくれた救世主である。

まだ若いがなかなかのやり手のようで多賀城に2店舗目を出店したのだ。

これからも発展、成長が頼もしい逸材だ。

こちらのお店は週替りで醤油と塩が入れ替わる独特のシステムだ。

この日は塩の週だ。

迷うことなく塩らーめんをチョイスしたのだ。

見た目からして最高に美味しそう!淡麗系塩ラーメンの究極の形!

こちらのお店はとても提供が早い。

店に入って10分もしないうちにラーメンが来る。

2代目店主の仕事も早いが周りのスタッフによるオペレーションもとても良い。

何の不安を感じることもなくラーメンを美味しく食べることができるのだ。

そうこうしているうちに着丼!

見た目からして本当に上品なラーメンだ。

香りもよく鼻から吸い込む空気が美味しい。

もしこの時代にゴッホがいたらひまわりではなくこのラーメンを描いたのではないだろうか?

揚げ玉ねぎの香りがとても良い。

それに伴いそれぞれの素材が絶妙にブレンドされたスープの香りがとてもたまらないのだ。

普通の塩ラーメンをここまで究極に研ぎ澄ました唯一無二の一杯だ。

透明なスープには様々な素材の旨みが溶け込んだ最高の美味しさ!

見よ!この黄金色に輝くスープを!

一口目は薄いと感じるかもしれない。

だが飲み進めていくうちに舌がより味を深く感じることができるようになっていく。

味わいの奥深さはこの食べてるうちに感じる味の変化によるものだ。

これによって最初から最後まで飽きることなく贅沢な味わいを堪能できるというもの。

このスープは宮城県内でも屈指の旨さではないだろうか?

無論、人の好みは千差万別なので一概には言えないが、私の好みには大変合っている。

麺は喉越し爽快な全粒粉入りのストレート細麺!

醤油と塩で麺の太さを微妙に変えている。塩の細麺は醤油よりも細くてパツンと噛み切れる。

実に絶妙な舌触りと爽快な喉越しを実現している。

この麺とスープの組み合わせは巧妙に計算されているのだ。

全粒粉の僅かな粒感が舌の上を滑る時に心地よい感触を残していく。

唇と舌が喜ぶ!

う、うまい!

後世に伝わる鬼の味!厳しくも繊細な優しいラーメン。

生前の佐野実氏はとても自分に厳しい人であった。

ラーメンに対する実直な想いは多くの人に感動を与えた。

時を越え世代を超えて愛されるラーメン。

テレビ番組の佐野実氏は厳しいラーメン職人を演じていたのかもしれない。

弟子に厳しく、時には暴言をふっかけることもあった。

厨房での乱闘騒ぎもあった。

でもそれはあくまでテレビ側の台本であり、実際には冗談を交えて弟子たちを笑わせる和やかな一面もあったという。

ラーメンに向ける目は厳しかったがラーメンを食べているお客さんの姿を見る目はとても優しい目をしていたと思う。

店内には厳しいルールを強いていた。

私語厳禁(実際はテレビの誇張でうるさくしなければ会話はOKだったようだ)など、今の時代ならスマホ禁止、撮影禁止などがあったのかもしれない。

でもそれは熱いラーメンを一番おいしいラーメンを食べてほしいという佐野実氏の強い思いだったのだ。

今でこそ緊張感のある頑固おやじのラーメン屋なんて流行らないのかもしれない。

ただなんとなく佐野実氏に睨まれてラーメンを食べてみたいなと思ったのであった。

そんな鬼のラーメンが東松島市にはきちんと根付いているのだ。

現在のラーメン屋にはそんな厳しいルールなんてあるわけもない。

支那そばや石巻も和やかな雰囲気でラーメンを味わうことができる。

口の中に残った余韻を楽しみつつ店を後にした。

また来よう!

支那そばや石巻の店舗情報

住所:〒981-0501 宮城県東松島市赤井鷲塚11

営業時間:11時〜15時

定休日:なし

駐車場:あり、結構広めで砂利

席:カウンター席のみ

注文方法:店入口入ってすぐの券売機で食券制

補足:水はセルフ式