宮城まろん登場!宮城大好きっ娘と登米の町を歩く!
支那そばや石巻で昼食を済ませ、そのまま北上し向かったのは道の駅『上品の郷』である。
上品と書いて『じょうぼん』と読む。
そこでいつも楽しみにしているソフトクリームを食べるのだ。
おっと気になるものを発見!
牡蠣くけコーラ!?それもあいうえおいしいとな!?
まるで茶魔語ぶぁい!!
懐かしいな、貧ぼっちゃま。落ちぶれてすまん!!
よく思えば地上波で
ともだチ○コーっ!!
とかやってたんだもんな…なんでもかんでも緩い時代だったと思う。
ゴールデンで普通にバカ殿が全裸の女性を追いかけるなんてシーンもあったし、バストトップだって修正なしだったものね。
アイドルの水泳大会!ポロリもあるよ!なんて小学生の時から観ていたよ。
別にどうだということはないが…。
さて、これはこれで飲んでもみたい気もするがなんとなく地雷臭が漂う。
これってトレボンとか作ってるような気がする。
ずんだサイダーや牛たんサイダーという伝説の飲み物を世に送り出した伝説の飲料メーカー。
そのうちペヤングとコラボして焼きそばサイダーとか作りそうだなと思いながらも牡蠣くけコーラは華麗にスルーさせていただきソフトクリームを食べていた。
道の駅上品の郷のソフトクリームは休日を演出する最高のスイーツ!!
ミックスチョコソフトクリームである。
やっぱこれだなぁ〜。上品の郷のソフトクリームはマジでうまい!
うまい…とてもコクのあるバニラに濃厚かつ香り高いチョコがからみ合い最高の美味しさだ。
休日といったらこれだよ。本当にうまい。なぜこんなにうまいのか?
日曜日が休みだからだぜ!?
労働が休みという最高のスパイスが効いているのだよ。
ソフトクリームをペロペロ舐めてぼんやりと空を眺めている。
とても良い天気だ…そして平和だ。
こんな日が毎日…いや、せめて週に一度確実に訪れてくれればいいのに…と思いを馳せていた。
???「あの…すいません…」
ん?なんだ?目の前に若い女の子が立っている。
???「あの…いいですか?」
「あ、すいません!ここ、座ります?」
???「あの…そうじゃなくて…えーっと…」
「んん?」
彼女は何も言わずに私の股間を指差した。
するとだ、いわゆる『社会の窓』が全開だったのである!
慌ててチャックを閉めた拍子にソフトクリームが地面に落ちてしまった。
???「わぁーっ!」
私よりも先に女の子が叫んだ。
???「あの…すいません!わたしのせいで…その…ソフトクリームが…」
「いやいや、気にすることないよ。おかげで恥かかなくて済んだよ。さて?君は?」
???「初めまして!宮城(みやしろ)まろんと言います!」
「宮城さんね。私はロン。本当にありがとう。お礼に何かご馳走したいところだが持ち合わせがなくてね…それにこれからプロレスを観に行くから時間がない。せめて連絡先でも…」
とわざとらしく連絡先交換を済ませようとしたら彼女の目が輝いた。
まろん「プロレスですか!?わたしも観たいですっ!!」
「え?本当に?」
まろん「プロレス大好きなんですよ!一緒に行っていいですか!?」
「おお…それはぜひ…!」
こうして私と宮城さんで共にプロレスを観に『登米(とよま)町』へと車を走らせた。
なんとも奇遇な縁だがこれも人生の大切なイベントだ。
みやぎの明治村!登米へ!大迫力のプロレス『TOME BATTLE2022』
登米のプロレスとはいわゆる『社会人プロレス』である。
つまりはアントニオ猪木や天龍源一郎とかプロレス専業ではなく社会人をやりながらプロレスをしているのだ。
これは見るしかない!
とりあえず登米中心地の観光用駐車場に車を停めて歩くことにした。
会場は混むかもしれないし、観光しながら歩く方が楽しいだろう。
ましてや…
まろん「ん?どうしたんですか?」
「いやいや、なんでもないよ。はは…」
会場に到着するとリングが見える。
おお!思ったよりも本格的だ!
観客はそこそこだ。満席には程遠い…。
このコロナ禍だから密集は避けたいのか、ただ認知されていないのか思っていたよりも少ない。
だが試合は白熱!
とにかく迫力が凄い!そしてめちゃくちゃ痛そう!!
宮城にもこういう社会人プロレスがあるなんて知らなかった…。
趣味でやってるとかそういうレベルじゃなかった!ガチモンのプロレスだ!
技も体も予想していたよりも遥かに凄い!
受け身の上手さを見ると基礎的な練習を積み重ねているのがわかる。
プロレスって技の迫力も大事だけど受け身の上手さの方が大切だと思う。
やはり安心して楽しく観れる方がいいし、昨今のリング上の悲惨な事故は見たくない。
今まで新日本プロレスや全日本プロレスを観てきたがこんなにも面白いのか!?とひとしきり感動していた。
こ、こんな面白いものが宮城にあったなんて…!
新しい世界が拓けてしまったような気がした。退屈な日々が一気に面白みの溢れるものに感じたのだ。
まろん「わぁぁ!すごーい!かっこいい!!」
ここにも興奮しているのが一人。
こうしてプロレスは大円団。
とても良かった。一人一人のレスラー達のキャラが立ってて初めて観戦したのに感動した。
アントニオ猪木はいつも言っていた。
『元気ですかーっ!元気が一番!元気があればなんでもできる!』
まさにその通り。
プロレスは戦後の落ち込んだ日本に元気を届けてくれた。
誰もが力道山の空手チョップに熱狂し、私達はプロレスごっこをして技の痛みを知り成長してきたのだ。
暗い世の中だがまだ力はある!と信じたいものだ。
このプロレスの記事は後日まとめたいものだ。
レスラーの皆さん!本当に感動をありがとう!!
みやぎの明治村を散策。レトロな町並みに癒やされて。
さて、プロレスも観終わったし登米の中心地へと戻る。
まろん「プロレス面白かったですね!」
「お、おん!やっぱり生で見ると迫力があるよね!」
まろん「お気に入りのレスラーさんいましたか?」
「いやぁ、みんな強くてかっこよくて甲乙つけ難いなwプロレスは勝っても負けてもそれぞれにドラマがあるし楽しいよね」
登米の教育資料館はかつての木造校舎をそのまま保存している重要文化財。
まろん「明治時代の建造物なのに東日本大震災で倒壊しなかったのは凄いことなんですよ!」
「そういえばそうだね。あの揺れで倒壊したなかったのは凄いね!」
まろん「建築に携わった山添喜三郎さんはとても仕事に厳しかったんですって。んーと、関わった工事関係者は家財を売ったり倒産したり散々だったみたいですよ!」
「へぇ〜意外と詳しいんだね?」
まろん「そう資料に書いてありました!」
「…なんだ」
まろん「それだけ厳しいお仕事をしたから令和の現代まで堅牢かつ美しい状態で保存できていると思います」
「そうだね。築…えーと…竣工したのが…明治だから…」
まろん「築134年ですね。ロンさんよりも長生きですよ!」
「当たり前でしょ!私はどんだけジジイなのよ!てか生きてないわ!」
この日はもう太陽も傾きかけていたので中には入らなかった。
営業は16時までだ。
建物は『コの字』の形をしている。
確かあの国民的アニメ『サザエさん』にも登場したのだ。
カツオがイタズラしてトラックの荷台に逃げ込んだら登米に来てしまったという話だった記憶がある。
なかなか風情のある佇まいですな。
洋風建築はまだ不慣れな大工も殆どだったろう。今の技術でも木造で築100年を超える建物を造るのは相当な予算もかかるから難しいと思う。
みやぎの明治村の武家屋敷通りをそぞろ歩き。
昔を懐かしむ気持ちというものは不思議なものだ。
懐古感っていうのかな?
昭和にしても明治にしてもその時代の中で暮らしたわけではないのに懐かしいという気持ちが湧く。
決して良い時代ではなかったのに昔は良かったなぁと思えてるのは『熱量』があったからだと思う。
たぶんみんな上を向いてた。
今日貧しくとも明日は良くなるという力があったと思う。
今の日本は…。
いや、今はそんなことはどうでもいいか。
登米には武家屋敷が数多く存在している。
まろん「どうしたの?なんか切なそうな顔してるぞ?」
「ああ、なんか日曜日終わっちゃうなって…」
まろん「そっちかーい!せっかく登米に来たんだから楽しむっちゃ!」
「はは…そうだね。この辺は落ち着いた雰囲気だよね」
まろん「ここら一帯は伊達藩の武家屋敷があった場所で結構高禄なお武家様が住んでいたようですよ」
「ほほう、ではあちらの建物は…」
まろん「春蘭亭(しゅんらんてい)ですね!ここは平成元年まで普通に住んでいた人がいたのですが、町に寄贈した後に改修され今はカフェを併設したものとなっております。」
「へぇ、詳しいね!」
まろん「と資料に書いておりました!」
「またかい!?」
まろん「喫茶を利用しなくても見学は自由なんですよ」
「ほう、どれどれ…」
「なかなか絵になるね!」
まろん「自分の家にもこういう座れるスペース欲しいですよね」
「家にはあるけど物置になってるからなぁ…」
まろん「あらら…片付けましょうよ!もったいない」
「そうだね…」
あれ…なんか昔にこんな感じで誰かと一緒に来たな…。
懐かしいな…。
あの子は元気に暮らしてるのだろうか?
今から10年近く前の思い出が蘇っていた。
3万日に及ぶ人生のほんの一日二日の思い出がこんなにも永く、心に残るなんてね。
3日前に食べたものすら思い出せなかったりするのに。
きっとこれからも何年も心に残っていくのだろう。
そういや、この近くにだんご屋があったな。だんごを買って川の畔で食べるか。
とだんご屋へ向かったのだが…
マジか…。
警察資料館、そして町の時間は止まったまま。
なんかさっきから懐かしい気持ちにずっと浸っている。
明治の時代は生きたことはないが、当時の建造物を見るとどんな時代だったのかいろいろと考察してしまう。
おや?火の見やぐらみたいな鉄塔があるぞ?
それからテクテク歩きレトロな建物が見えてくる。
まろん「警察資料館です。残念ながらあと少して営業終了ですね…」
「それは仕方がない…それにしてもこの町はなんか時間が止まっているようだね。時間に取り残されたというか…」
まろん「そうですね!常に新しいものを求めていくのも大切なことですが、古き良き時代を懐かしむことも大切なことだと私は思うのです」
「さて、そろそろちょっと休憩しようか?」
まろん「近くに休むところあるんですか?」
「まぁね」
ほどなく歩くと北上川が見える場所に出る。
もう秋が深まり、乾いた風が頬を撫でた。
ああ…ここに来たのは何年ぶりだろう…。
まろん「気持ちいい場所ですね!眺めも良くて最高です!」
「ここは何年も変わらないな。ずっと昔にここに来て、ただ川の流れを眺めていたんだ」
まろん「へぇ〜」
「ただそれだけのことなのによく覚えているんだよね。なんとなく滑稽だけど…」
まろん「人生にはそういう時間も思い出も必要だと思いますよ!」
「そうだね。人生には一切無駄なものなんてないんだよね。君とこうして過ごしてる時間も…」
まろん「ん?なにか言いました?」
「あ、いや、別に、なんでも…そろそろ帰ろうか…!」
まろん「ではわたしはここで〜…」
「え?きちんと送るよ?」
まろん「大丈夫ですよ!また会えますよ!」
「あ、あの一応連絡先など…」
まろん「バイバーイ♪」
「えー…!!」
こうして彼女は颯爽と走り去っていった。
元気な子だったなぁ…。
また会えたらいいんだけど…。
登米の町は黄昏に包まれ秋が深まるのを感じた。
あの頃と変わらない秋の風だった。
あとがき
今回は宮城県登米市登米町を散策しました。
時間が止まったままの町並みに癒やされましたね。
まさか登米でプロレスをするなんて意外でしたね。
こうしたエンターテインメントが定着していけばとても嬉しいと思いました。
歴史ある建物や美味しい郷土料理(今回は食べれませんでしたが…)など観光するにも楽しい要素がたくさんありましたよ。
今回の舞台は
武家屋敷通り
北上川
でした。
またこうして小さな旅ができれば嬉しいな♪