月: 2021年9月

【食レポ】かざみどりのシュークリーム

そういえば最近甘い物食べてないなぁ~とぼんやり考えていた。大人になると甘い物とは疎遠になりやすいのか。

どうしても苦い物や辛い物塩っぱい物に傾倒しがちで甘い物は滅多に食べない。

散歩がてら出かけて甘い物でもチョイスするかと向かったのは石巻市の日和山公園。超絶急勾配の坂道を登った先にある駐車場に車を駐車し歩いていく。

大鳥居は撤去されていた。あの震災を乗り越えたが経年劣化によるものだろうか。

しかし…あのキャッチは理解できるが残り九割は一体…?

程々に人が歩いている神社に参拝する人達か。

うおっ!?スズメバチがいるのか!?確かに辺りを見回すとめちゃくちゃ飛んでる!!これは怖いな…。実はスイーツを買ったらここで食べようと思っていたのだが残念だ。これは諦めるしかない。

さて、そこから程なく歩いた場所にあるお店が

『かざみどり』さんです。

石巻界隈では結構有名らしいね。しかし人の気配が無いぞ…。入っていくと店主さんがいらっしゃいましてテイクアウトの旨を告げてショーケースにあるシュークリームを選ぶことに。

いや、しかし結構な種類があるぞ!?めちゃくちゃ悩む。なにせ予算は1000円しか持ってないのだ。キャッシュレスの生活に慣れて現金は常に1000円しか持ち歩かない。

うむむ…あれも食べたい…これも食べたい…予めリサーチしてくればよかったか。こんなに種類が豊富だとは。シュークリームと言うとカスタードとか生クリームとかチョコとかしか思いつかないんだよねぇ。

私がチョイスしたのは生クリームとレアチーズとずんだ生クリームです。

やはり宮城と言ったらずんだは外せませんな!

あとはすぐに帰宅してガルパンでも鑑賞しながら食べることに。

こんなに種類があるんだもんなぁ。あれも食べたいこれも食べたいけどお金が無いという状況ではなかなか選択が難しいのだ。

これは…!?シュークリームの生地が蓋と器のようになっている。これはオシャレだなぁ!

しかも中にはクリームがドッチャリ!!これでもかと言わんばかりに詰め込まれている。さて、早速蓋になってる部分からいただきますか。生クリームを付けて…。

おおん!サックサク!シュークリームというとフワッとした感じのイメージだけど生地からして歯応えがあって美味しい。クリームの甘さも程よくて甘いものが苦手なおじさんでも食べられそう。そしてこれまた珈琲が合う!!

レアチーズも美味しい。シュークリームでレアチーズってレアだよなぁ。サクサクの生地がまた新しいチーズケーキを食べているような感じがする。結構ボリュームがあって2個でお腹が膨らんできた。

そして最後のお楽しみのずんだは…おん!豆の食感が残ってる。これはいいねぇ。きちんとずんだの味が楽しめて豆の食感が残ってるのがまたたまらない。これまた珈琲に合う。サクサクの生地がとてもいいね。

贈答品にも大変喜ばれそうな逸品でしたね。空腹でも3個も食べれば本当にお腹一杯。晩ご飯入るかなぁ…。

また買いに行こうっと♪次はカスタード食べよう。

 

【霧島レイ】Lei05抽選結果発表!!

日本唯一のジャンル『萌えレーダー』を生み出したユピテルの霧島レイのレーダー探知機『Lei05』が初回販売であっという間に完売してしまいました。

世界的な半導体不足によって生産も滞る中、抽選による販売が決定したので少し悩んで抽選に応募してみることに。

まぁ、どうせ当たらない…とタカをくくっていた。私の運の悪さとジャンケンの弱さは誰にも負ける気がしない。

団体でラーメン屋に行くと自分のだけ来なかったりするし、車を運転すれば交差点毎に赤信号で止まる羽目になるし、交差点で一時停止すればプリウスは突っ込んできて大怪我するしでまるでいい事がない。

Twitter界隈では当選のよろこび、落選の嘆きが散見できる。私は最初から当選するはずがないと思っていたので落選しても当然の結果だと捉えている。

おや?ユピテルからメールが来てるぞ?結構応募した人が多いのだな。

え?マジで?当たったーっ!!当たってるよ!!

いや、待て…55000円って大金持ってないぞ…。当たるはずがないと思っていたので用意しているわけがない。

それに55000円って私の10ヶ月分のお小遣いだぞ!!大貧民の私が持っているわけない。

まさかの事態にタジタジしている…。だがこの機を逃すといつ再販になるかわからないので未来の自分から借金(老後資金ともいう)して購入することにしました。

私はレイたんを使い潰すのでこれから数年レイたんと生活を共にできるのであれば安いものだろう。そもそもレーダー探知機を必要とするような走りは一切しないしね。レーダー探知機としての機能はオマケみたいなものだ。

楽しみだなぁ…レイたん…。

んんっ!?ちょっと待て!!

レイたんを載せる車が無いぞっ!?

5月の事故で失ってから買えてない。相手保険屋からは5万円しか貰ってない。その5万円は年金の支払いに消えてしまった…。

私がレイたんとドライブするのはまだ先のようだ。

【ラーメン】レストランデリシャスの特製味噌ラーメン

石巻はラーメン激戦区だ。多種多様なラーメン屋が台頭している。だが比較的老舗も多く石巻市民のラーメン好きが伺い知れる。

石巻界隈で好まれるのはあっさり鶏ガラスープに極細縮れ麺のラーメン。よく言う『昔ながらの中華そば』だ。

大きな宣伝を掲げていない町中華の店に行くとよく遭遇するが今だハズレに当たったことは無い。

さて、腹が減った。一仕事を終えてぼんやり何を食べるか考えていた。

そうだ。あの店に行ってみよう!!

既に日が落ちて空が真っ暗になった頃に辿り着いたのはこれも昔からあるお店

『レストランデリシャス』さんです。

この昭和的な響きの名前といい年季の入った建物は歴史を感じますが中はとても広くて綺麗です。通されるがままテーブル席に着きます。

 

メニューを見るまでもなく心に決めていたものがあった。

『特製味噌ラーメン』である。このお店の人気メニューだ。震災前に食べたかなぁ~というくらい昔に来た。

ひっきりなしにお客さんが訪れて人気店なのがわかる。駐車場も広いので安心だ。

そういえば私は味噌ラーメンをあまり選ばないのだ。

なぜか?

味噌ラーメンって結構無難に美味しいじゃないですか?極論だけどお湯で味噌を溶いても美味しいのだ。だから味噌ラーメンは失敗したことが無い。味噌ラーメンを不味く作る方が難しいのではないか?とも思う。

だけど無難に美味しくともそのハードルは高い。本当に美味しい味噌ラーメンは信じられない美味さだ。店の個性が出やすいのも味噌ラーメンの特徴かな。

といろいろ考えているうちに着丼!!

味噌ラーメンって撮影するのが難しいのぅ…色合いがね。おや?なんか上にペースト状の何かが乗っかってますね?これは…

コーンペーストです。ほほう、これは珍しいですね。見た目的にも華やかで豪華な感じがします。

麺は平打ち太麺。これは好きな麺だ。味噌ラーメンによく合う。ピロピロした食感が美味しいんだよねぇ。

まずスープを一口…うむ…ほう…これは…。

ほんのりカツオ出汁?の香りがしますね!飲んだ後に喉の奥からふわりと舞い上がってきます。

気のせいかもしれませんが…。

これはちょっと初めての味噌ラーメンの味ですね。味噌のコクがあるのにとても爽やかだ。さて、麺はと言うと弾力のある黄色麺です。ビロピロの食感がたまりません。味噌スープによく合うね~。

これに上に乗っているコーンペーストを溶かすと…おお!コーンの甘みがより一層味噌スープの旨味を引き出すようだ。

具は野菜がたくさん!おお!キクラゲが入ってる!!これは嬉しいな。キクラゲ好きなんですよ。単体で食べると味も素っ気もないくせに脇役に徹すると超絶美味しくなるやつ。一人では目立たないけど、人を引き立ててくれる人っているよね。自己主張は弱いけど唯一無二の存在。

一杯でいろんな食感と味が楽しめて美味しいな。シャキシャキの野菜、コリコリのキクラゲ、プリプリの太麺、香りがいいスープに味変できるコーンペースト。

最後まで飽きさせない一杯です。


スープまで完飲!まぁ、どんなラーメンでも言えることですがスープまで飲むと体には良くないんですよね。どうして美味しいものばかり体に悪いのだろうか…。

最後の一滴まで美味しいスープでしたね。

他にもいろいろあったのでもっと食べてみたいな!また来ようっと!


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レストランデリシャスの公式ホームページはこちら!

 

【食レポ】陣中の牛タン満福弁当!

仙台といえば牛タン!牛タンといえば仙台!というほど牛タンはよく食べられている。

私はさすがに牛タンは高級なのでなかなか食べられないのだが、我々庶民でも気軽に食べられるお店がある。

それは『陣中』さんです。ここの牛タン満福弁当はたった1000円で牛タンがお腹一杯食べることがことができるのだ。

私が向かったのは泉区にある牛タンスタンド陣中です。こちらはガソリンスタンドを改装した建物になりますね。入口で検温して手指の消毒をします。混雑してなかったのですぐに提供されました。カウンターの脇のセルフレジで会計を済ませます。

こちらはキャッシュレスに対応してなくて現金のみなので要注意であります。

テールスープが付いてくるのでぶちまかさないように帰りは慎重に運転して帰ります。ドリフトなんてもってのほかです。

この量で1000円です!!酒のつまみにも最高ではないでしょうか。脇に付いてるのは辛味噌ですね。仙台は辛味噌も有名なので最強の組み合わせというわけです。

程よく焦げがあって香ばしい匂いが鼻をくすぐります。匂いからして美味しい。噛み付くと弾力のある歯応えと舌から甘みと旨味が伝わってくる。バカ舌の私でもこれは美味い!と膝を叩いた。

厚みも丁度よくよく噛んで味わって飲み込みます。ほぁぁ…なんて幸せなんだろう…。

ご飯は麦飯!最高か!!米の甘みと麦の渋みが上手くマッチして牛タンの美味さを引き立てている。もう1kgぐらい食えそう!

ただお弁当の容器は何気に上げ底になってました…。確かに消費税だけが上がって弁当はそのままの価格を維持しているわけだから当然か…。それにしてもかなりのボリュームでお腹一杯になりました。心もお腹もいっぱいさぁ~。


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牛タンスタンド陣中のサイトはこちら!

【ラーメン】支那そばや石巻のかけらーめん

先週は地獄だった。仕事たるものは段取りが大事である。段取りが出来ていれば技術的なものはなんとでもなる。心労がたたり体力も気力も底を尽きかけていた。

まだ眠気と倦怠感が残る体を起こし時計を見たら時刻は9時になろうとしていた。いつもなら5時に起きて活動しているのだがさすがに気力を消耗し過ぎていた。

身支度を済ませて朝食を取ることもなく車に乗り込んで向かったのは

『支那そばや石巻』さんです。

片道40分なので決して近くはないのだが毎週のように通っている。店に到着すると開店前にも関わらず多くのお客さんが訪れていた。いつもの光景に嬉しくなり食券を購入し風除室の椅子に腰かける。

この待っている時間でさえも非日常の一部だ。

開店と同時に奥から詰めて着席する。このらーめんを待つ高揚感がたまらない。このために1週間食費をケチってきたのだ。

今回注文したのは『かけらーめん大盛り+味玉』です。

もちろん普通のらーめんも好きなのだが

貧乏だから安いかけらーめんしか食べられない…

結構他の具材も主役級の美味さなのでいろいろ楽しめるのですがシンプルなものが好きなのです。

二代目店主さんの仕事ぶりは一切の無駄が無く次々とらーめんを完成させていく。

気持ちよく飲食するにあたってオペレーション、調理の連携はとても大事だ。例えば醤油ラーメンを注文したはずなのに味噌ラーメンが出てきた。或いはアレルギーがあってある食材を抜く必要があるのに出てきたなどが頻発すればいくら美味しくとも客は離れていく。

このお店はオペレーションも良い。なので行列が出来ていても回転が早い。客もまた会話をしながらダラダラと食べるのではなく、味にうなずきながら麺を夢中で啜り続ける。

よって意外と待ち時間は思ったほど長くはないのだ。

もう写真からもいい匂いがしてきそう…。こうして記事を編集してる今もまた食べたくなってしまう。

全粒粉入りの細麺ストレート。これがたまらんのですよ。口に運び入れた瞬間にスープの豊潤な香りが鼻腔に広がり歯と舌で味わう食感、そしてするりと喉を通り抜けていく喉越しは最高だ。これが麺がある限り味わえるのだ。

週に1回だけの超贅沢な瞬間だ。

麺を啜り、目を瞑り視覚を制限することによってよりその味と香りを強く感じることができる。

スープは塩分の角がない。丸いのだ。いや、柔らかいスープだ。全ての原料が融和して尖っていない。九条ねぎのアクセントがレンゲで飲む度に変化させていくので飽きることはない。

お楽しみの味玉。ここの味玉はとても味が染みてて黄身も濃厚な味わい。白身はプリプリで唇に優しい。今日はトロッとしていなかったのでスープに浸して食べました。スープとよく合いますな。

またもやスープまで完飲!!いやぁ…美味かった…。

例えば家系ラーメン、G系ラーメンに比べれば至って“普通の”ラーメンです。具材が分厚い肉とか爆盛り野菜とかそんなものはない。

だけど普通を究極なまでに昇華した結果、こんなに美味しい普通のラーメンが出来上がったのだ。

そしてこの味を今の時代に食べれてとても嬉しい。

ごちそうさまでした。また行こうっと♪


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↓↓↓支那そばや石巻公式Twitter↓↓↓

https://mobile.twitter.com/ShinasobayaIshi

死神対シリアルキラーの構想

小説『デス・ドアーズ』で死神とシリアルキラーが戦う構想はあったのですがインパクトのあるキャラクターが思い浮かばなかったので現在も保留中…。

シリアルキラーと言っても殺人を嗜好とするなら結構薄っぺらいなぁと思って…「ヒャッハー!」とか叫びながらナイフを振り回す的な?

単純にシリアルキラーとして生み出すのは簡単なのですが…もっと殺人鬼になるまでの過程を煮詰めたいのもあるけど現実世界で起きてしまった事件などを参考にするのは非常に難しく、社会的にも許されるものではないだろうと。

あくまで敵となる『不浄』は元々悪人でもないんですよね…そもそもデスドアには善悪が無く死神は不浄の魂を狩ることを仕事としてるわけで正義ではない。その中でもシュクレンは自分の中で何らかの答えを出そうと葛藤はするのですが、シュクレン自体も正義に乗っ取って行動しているわけでない。自分の正義で行動しているのはキリコになるのですが、死神の中では一番人間くさい。そもそもデスドアの存在自体がまだ物語の中では明確化されていない部分なのですが…。

ジェイソンっぽいのと戦わせるか!と思っても喋らないキャラクターを小説に出すのは難しい。バトロワの桐山和雄みたいなもんだ。

多くの人に読まれているわけではない作品なので私の好き勝手に書けばいいんですが、なかなか構想がまとまらずに試行錯誤しています。

あとはサメとかワニとか…あ!ワニは出てたわ。

ヒット作なんぞ一生出来そうもないけどこうして物語を考えてれば現実世界の辛さなんて悪夢みたいなものさ。明日もいろいろと考えてるだろうか?

もともとは主人公は少年だったし本来死ぬはずだった『鬼』の魂を狩りにきた死神が悪の妖怪と戦い倒すことで魂の寿命を延長するという話でした。

でも人生の時間の流れと体験(?)によってこの世界には善と悪といった明確な線引きはないことや主人公が少年であると刃物を振り回して小さな子供の妖怪と戦うという力のバランス?を考慮して少女に変更した次第。それから大きな鎌と少女の組み合わせなどが生まれて現在の形に。

その作風の変化はゲームの『サイレントヒル』に大きく影響を受けまして現実とは異なる世界があり、それは死の世界である『デスドア』のアイデアが浮かびました。

そして死神はその死の世界に落ちてきた魂と戦うという構図になりました。

自分の生前の生活を守ろうとする不浄の魂とその魂を狩ることを仕事としている死神。どちらも譲れないものがあり、お互いが悪意がなくとも存続をかけて戦うという話です。

そういうのもあり単純に殺しを趣味とするシリアルキラーを出すのは難しいんですよねぇ。

デス・ドアーズはとても長い作品ですが時代と共に変異して加筆修正を繰り返してきました。なので当初考えていた物語とは大きく変化している。私自身もその変化を楽しんでいる。

気が付けば私自身がデスドアに落ちた不浄の魂のようになってしまった…。現実はかくも辛いものだ。

シリアルキラーの構想としてはソウシリーズでお馴染みのジグソウ辺りが面白そうだなと思いました。殺しを目的とするのではなく結果的に殺してしまう(被害者自身が死を選んでしまう)というもの。ただその過程において死に至るまでの描写が難しくて頭の悪い今の私では書ききる自信がないのです。

いつかは書けたらいいなと思うキャラクターはたくさんいます。もっと創作に時間が確保出来たら嬉しいな。

私がお金を欲しがるのは物を買うためではなく

『創作する時間を確保するため』

です。

【 エッセイ 】 汲み取り屋 のおっちゃん

汲み取り屋 のおっちゃんの話

汲み取り屋 のおっちゃんはヒーローだった!

 子供の頃、家のトイレと言えばボットン便所だった。ウン〇コをするとその物量に応じて『おつり』がやってくるやつだ。祖母の家は外にトイレがあり、勝手口から出て歩いたところにあった。薄暗い裸電球が怖かった。

 波トタンで作られた扉を開けて輪っかに金具を引っ掛けるだけの簡素な鍵をかけて振り向くと広さ3畳ほどの部屋の真ん中に穴が掘られていて、その上に便器が乗っかってるだけのものだった。その下はすぐに便槽で子供であれば体がすり抜けるほどの大きな開口部は恐怖だった。

 それを跨ぎウン〇コをするとかなりの確率でバッチャーン!と盛大に尻に跳ね返ってきた。

 当然汲み取り屋が来て便槽の中の糞便をバキュームカーで吸っていくのだが、それに携わるおっちゃんがすごくかっこよく感じていた。非常に寡黙で作業服をいつもピシッと着ていた。

 普通ならば顔をしかめる臭いでもおっちゃんは表情を崩さずホースの先を見つめていた。その仕事ぶりがかっこよくて憧れていた。いつか自分もおっちゃんみたいになりたいと思ったものだ。

汲み取り屋

 いつもバキュームカーが見えると玄関を飛び出しおっちゃんの仕事を横で見ていた。するとおっちゃんは

「臭いだろ?」と言った。私はウンと頷くとおっちゃんはニコッと笑った。あの寡黙で渋いおっちゃんが笑ったのだ。とにかくかっこよく私の中ではヒーローだったのだ。

 おっちゃんが仕事を終えてバキュームカーを走らせると私はその後ろを全力で走って追いかけた。

 BGMは井上陽水の『少年時代』だろうか。

 あれから何年も過ぎて超ド底辺労働者となった。決まった休みもなく祝日もない。       

 人からは汚いと蔑まされ、ああはなりたくはないと失笑される仕事かもしれない。

 でも世界の殆どはそういう人がやりたくない仕事をしている人達のおかげでストレスなく社会生活を送ることができているのだと思う。私もその数あるうちの小さな歯車だ。

 だがその小さな歯車一つ欠けたら大きな歯車は回らないのだ。

 金持ちにはなれない。人からも尊敬されない。自分らしくは生きられない。人からは指差され笑われる。

 それでも誰かの生活の役には立っているし、なくてはならない仕事だ。

 大人になってからおっちゃんの言ったことがわかった。

「これ、おっちゃんの天職だからな」

 おっちゃん、かっこよかったよ!私もそういう言葉が言えるような人生になりたいと思います。

【トラウマ】悪夢で夜中にビクン!!

私は鼻歌混じりにドライブを楽しんでいた、

晴れた空に白い雲、青々とした草原には風が吹き草が揺れてキラキラと輝いている。

もう少し走ると海が見えて来るはずだ。カーラジオからは倉木麻衣の『Feel fine!』が流れている。

窓を開けると初夏の潮風が車の中に流れ込んでくる。なんて気持ちの良い日なのだろう。帰りには美味しいラーメンでも食べて休日を満喫しよう!

アルトCはタービン音を轟かせながらカーブをクリアしていく。すると先の交差点の信号機が赤に変わり停車する。

ドリンクホルダーにある結露した缶コーヒーを手にしてルームミラーを見る。後続車が接近してくる。その時だ!異変に気が付いた!!

運転手が明らかに前を見ていない。下を見てスマホを操作している。

おいおい…こっち見ろ!その数秒後、車はノーブレーキのまま私の車に突っ込んできた。轟音と共に背中に強い衝撃を受け視界が何回転もする。体が痺れて口に血の味が広がり鼻から噴出する。ガラスの破片が目の中に入り一瞬見た私の腕はありえない方向に曲がっていた。

あ、死んだ…と思った。歪む視界の中で外で誰かが喋っている。

『これ、死んだな…』

『いや、俺は悪くねぇーよ!こいつが急に止まるからブレーキが間に合わなくて…』

え…嘘やろ…お前がスマホ弄ってて突っ込んできたわけやろ…と言いたかったが口の中はズタズタで喋ることが出来ない。顔の横を生暖かい血が生き物のように地面を這って広がっていく。

ああ…死ぬんだ…。案外呆気なかったな…人生の最後でも結局悪者にされて死ぬんだ…ろくでもない人生だったなぁ…。

急に体がフワッと浮かび上がったと思うと高層ビルから落ちるような感覚に襲われ釣り上げられたカツオのように体がビクンと跳ねた。

「あ…夢か…」

時刻は2時半…微妙な時間に目が覚めたなぁ…。誰もが自分が明日死ぬとは思わないし今日死ぬとも思わない。朝に玄関から出て家のベッドで寝るなんて実はすごく運がいいんじゃないかと思うようになってきた。

夢で良かったけどものすごくリアルだったのであのシチュエーションになったら思い出すようにしたいですね。

「あれ?このシーン夢で見た?あれ…倉木麻衣の…あれ?あの交差点?」そしてあの乗用車…突っ込んで来たのはアレでした。

ファイナルディスティネーションをリアルに感じたのであった。

【超絶悲報】麺遊喜…アレを辞める…!

仙台市銀杏町に腹ぺこさんを満足させるお店がある。

ラーメン屋であるはずなのにステーキがある店!!

『麺遊喜』さんです。

たった1100円で美味いステーキが食べられるということで若者に大人気のお店なのです。

ラーメンとステーキの二毛作で頑張ってるお店です。なんとここ!

お隣がステーキ屋さんなんだよね…。(共同経営とかではなく全く関係ない)

実は私はかなり前からひっそりお邪魔してるのですが毎回ステーキ定食を食べるんですね。ラーメン屋なのにステーキ食べるってねぇ。

親方も女将さんも相変わらず元気でコロナに負けずに頑張ってるんですが衝撃の一言が…

「来月からラーメン辞めるから…」

って、ええーっ!?ラーメンやめちゃうの!?ステーキ定食の影に隠れて存在感薄れていたけど、ラーメンも美味しいのになぁ…。

「だってステーキばかり出てラーメン出ないんだもの!」と女将さん…た、確かに…こうして私もステーキを食べているわけでして…。またこうして味が失われるなんて…ラーメン茶漬け無くなっちゃうんですか!?

ラーメンが無くなったら店名の麺遊喜の麺はどうなっちゃうの~?

無くなる前にラーメン食べておきたい!!と思ったが既に私の前にはステーキ…。

いや、このステーキねぇ、柔らかくて美味しいのよ!歯がなくても食べられるやわらかさ!確かにこれが目当てで来ちゃうよね!でもここのラーメンも美味しいのよ!!いつでも食べられると思ってたからステーキばっか食べていた!!

こういう形で味が失われていくのは寂しいです!でもみんなステーキばっか食べるから売れないラーメンは廃止にする気持ちもわかりますね。

って、あっ!?ステーキの写真撮り忘れました…焼きたてを早く食べたい気持ちが早り、と同時に衝撃の情報を知ってしまったがために夢中で食べてしまいました。

詳しくは個人的にググっていただくとして、ここのステーキは本当に美味しいです!でもね、ラーメンも美味しいのよ!!

麺遊喜さんがラーメンを辞める前に食べてみてはいかがでしょうか?

何となくこの流れは日産のスカイラインGT-RとフェアレディZのような関係の気がしますね。まぁ、フェアレディZは消えませんでしたが!!

まぁ、労力を考えたらステーキ定食1本でやるのも英断かもしれません。1000円でステーキが食べられるのは『やっぱりステーキ』ですが、仙台にはそれ以前から美味しいステーキを提供している麺遊喜さん。これからたくさんの腹ぺこさんを満たしてあげてほしいです!!

また食べに行こうっと♪(今度こそはブログ用の写真を撮影するのじゃ…)

【悲報】味一品閉店へ…

タイトルは悲報なんですが…確かに悲しいけど…そうじゃないんだなぁ。

利府町にある味一品が10月2日で閉店するそうです。閉店理由はコロナ禍や親父さんの体調不良ではなく『引退』ということだそうです。

これはYouTuberとかの引退とは違いますよ。不祥事を起こして再起不能になって引退とかね、言葉の使い方が間違ってる気がするんですよ。

引退とはやることをやりきってその仕事から身を引くことです。

親父さん…やりきったんだなぁ…。私は常連にはなれませんでしたが…泉区のびっくりドンキー隣にあった頃は本当によく食べました。当時は若い兄さんと一緒にやってたんですよね。小さなプレハブ小屋で。

最初はタレを入れるとかわからなくて味も素っ気もないこってりスープのラーメンを食べて衝撃を受けました。行くたびにタレの分量を調節していく内に自分の味が出来ていくんですよね。

私のベストの調合はちょうどレンゲ一杯でした。

夜中まで営業していたので残業して疲れていた時に食べるラーメンは美味しかったなぁ。決して綺麗なお店じゃないし、毎回同じ味ではないし、写真映えするような盛り付けでもない。

でも惹きつけられる魅力がありました。

ラーメンの美味しさってなんだろう??

うーん…

その一杯を食べるとその時代を思い出すんですよね。若い頃のことや一緒に食べた人のこと、仕事で失敗して悔しくてヤケ食いした時のこと、ラーメンの美味しさって…

思い出なんじゃないかなって。

だからそのお店が無くなるのは普段忘れている記憶を思い出すきっかけが失われることに対する寂しさなのかなって…。

そう思ったんだ。

親父さんは食べに行く客にとっては親父みたいな存在でしたね。まだ早いのですが…私は食べに行けそうもないので…

本当にお疲れ様でした!!

現在、お店は連日大行列のようです。何となく思ったのですが…普段からこれだけお客が訪れていたら後継者を育てる程の余裕が生まれたような気がするんですよね。

私は素人なので詳しくは知りませんが、飲食店において味を受け継ぐというのはとても難しいことだと思ってます。ましてや個人でやっているお店で素人から職人に育て上げるのはほぼ無理な気がするんですよね。

代替わりした途端に常連客が離れていくこともありますし、逆に新規の客層を得られることもあります。職人は人に仕事を教えるのが苦手なので尚更ですね。

このまま味が失われていくのは残念ですが仕方がないのかなぁ…。

一つの時代が終わりました。

【交通事故】腰痛・ウォー!

5月にホーミングプリウスミサイルに撃墜されて弐号機は爆散!私は重傷を負ってしまった。

あれから4ヶ月!!まだ治ってなぁ~い!!

交通事故の怪我以来全てのことが変わってしまった。まさにろくでもない世界に迷い込んでしまったわけだ。怪我をする前はバリバリ体を鍛えてて片手懸垂の練習をしていたのに…今は懸垂は1回も出来ないしバーベルだって30kg上げられない。自分の右足に左足を躓かせて転倒しラーメンぶちまけるくらい貧弱になってしまった。

不眠の原因の多くはこの腰の痛みだろう。

お金の問題ではない。怪我する前の体に戻して欲しいです!!

立って座って走って歩いても痛くない体。それが普通だったのに今はとても尊い気がする。

怪我する前はドライブが楽しくて遠くに行ってラーメンを食べたりしていたのに今は遠くまで行けない。まぁ、コロナ禍だったからちょうど良かったけど…。それにしたって毎日痛みを抱えてるとそれだけでストレスになる。

痛み止めを飲んでいるものの飲まないと痛みに対して耐性がなくなるので依存しやすくなる。医者としては痛み止め処方しておけばいいだろう!という体たらくだ。交通事故被害者には人権なんてない。病院側からすれば面倒くさい招かざる客なのである。

交通事故で怪我をしてわかったことは

☆痛くない体は超幸せ!

ということです。

【物議】回転寿司・ウォー!

かっぱ寿司が9月26日の日曜日に全皿半額キャンペーンをやるらしい。それでネットでは予約が取れないなどの異常な盛り上がりを見せているようだ。

私はというとやや冷ややかな目で眺めている。

労働力の安売りをしているようだ!

これが嫌。なんでもそうだ。牛丼も280円で食べれる時代があったが本来はもっと高い食べ物ではないだろうか?つまり何が言いたいのかというと安さは必ず歪みを生み出すからだ。すき家で問題になった『ワンオペ』が最たるものだろう。安くするには理由が必ずあるのだ。

だから今回の半額セールも飛びつくことはしなかった。半額でもかっぱ寿司だからね。それに土日祝は回転寿司には近寄らないことにしている。

どうせ40分も並んで待っても食べれるのは一緒なのだ。ならば平日の夜に食べるのが正義だと思っている。ゆったり好きな物を食べられるのだ。

だが私は嫌らしい人間なので当日は店舗に行ってどれだけ混雑してるのか観察しに行きたいと思っている。そして、こう言いたい。

「ははは!見ろ!人がゴミのようだ!!」

むしろかっぱ寿司は安売り路線を脱しなければならないのではないだろうか?いや、これはかっぱ寿司だけではなく全業種に当てはまることで一時的な痛みをともなわなければこのデフレからは脱却できないと思っている。

だがその先に待つのは超格差社会だろうか?政治のことはわからんので強気な発言もできないのだが…。

私の中では安さは正義ではないのだよ。

今回のかっぱ寿司半額で思い出したのはソフトバンクだかのキャンペーンで牛丼サービス的なものがあったじゃないですか。あれで吉野家が長蛇の列になり店舗があっという間に回転が止まってしまったことだ。

多分あんな感じで並んでるんだろうなぁと。でもなんで今なんだろう?

もう少しコロナが落ち着いてからじゃダメなのか?と思うのである。

私は普通の日に行って普通の価格で食べるよ。