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塩釜の老舗ラーメン屋『竹屋』

⚠過去の記事になります。

この日も仕事を終えて帰路についていた。

やけに道路が渋滞している。

「このままじゃ帰りが遅くなるなぁ…」

途中でコンビニによって夕食を買うかとも思ったがせっかく塩釜に来たのだしラーメンで済ますか。

塩釜にはかつてラーメン御三家というのが存在していた。

『来々軒』
『金富士』
『更科』
の三店舗を御三家と呼び人気を集めていたのだが残念ながら金富士は閉店。ラーメン御三家とは聞かなくなって久しい。

来々軒と更科は現在でも営業中だが時間的に既に閉まっている。

そういうわけで選んだのが塩釜の隠れ名店の
『竹屋』さんである。

寂れた雑居ビルにあり、なんとも昭和レトロな雰囲気を醸し出しているのだ。

ここのラーメンは本当に美味い。唯一無二の味と言っても過言では無い。

相変わらず親父さんと息子さんは元気だ。違う意味で元気だ。
初見の客は驚き不快な気持ちになるかもしれないがもはやこの店の独特の雰囲気と言ってもいいだろう。
仲がいいのか悪いのかいつも息子さんが親父さんにどやされている。

親子の軋轢とはあるがなかなかお互い譲れないこともあるものだ。

着丼したラーメンはまさに中華そばといった風情だ。

スープはとても透明。
香りも良い。
麺は細麺だがきちんとスープを絡ませてくる。


チャーシューは筋張った固い肉。だがこれが昔の中華そばって感じがしていい。

店内は狭く他の客が来るとあっという間に満席になってしまう。こういう場所は長居する必要は無い。

ノスタルジックな味わいに思いを馳せ、スープまで飲み干し完食。

なんか毎日食べても飽きないラーメンだな。

昔から食べているが本当にこのお店のラーメンは美味い。

親子仲良く(?)末永く営業してほしいものだ。

私のスネの話

私は泣いていた。

何故ならばパイプに脛をぶつけたからだ。
油断はあったのかもしれないが普段からストイックに鍛えている私がパイプ如きに負けて脛をさすりながら泣いているなんて…。

これが本気で鍛えていたらパイプなんぞはひしゃげて折れているはずだ。
だが実際には私の脛が負けてしまったのだ。
剛毛に守られているとはいえ、普通の歩行速度で衝突したらその衝撃は結構あるものだ。

昨年のRIZINで堀口恭司と朝倉海の試合が話題になった。その明暗を分けたのが『カーフキック』と言われるもの。昔はローキックなんだけどね…。

それが筋肉がつけられない場所を蹴るものだからすこぶる痛いらしい。

ましてや格闘家の蹴りだもの痛くないわけがない。

まさに私はそれを体感しているのだ。これは痛い!痛すぎる!
たぶん、宇宙の帝王フリーザ様だって脛を角にぶつけたら「今のはちょっと痛かった」だけでは済まないはずだ。

時間にして5分?程度だったろう。回復を待ち立ち上がる。

うおぉ!痛い!めちゃくちゃ痛い!
これが左脚だったものだから帰りの車のクラッチを無事に切れるか不安になった。
こういう時にATだったらと心底思うがぶつけたのが右足だったら同じことだ。

アクセルを踏むよりもアクセルからブレーキに移行した時にスムーズに踏めるのかということである。

だが、あんなに痛い思いをしたにも関わらず家に着いてシャワーを浴びている頃にはすっかり忘れて紫色になっている脛を見て
「何故傷付いているのか?」
などと思いを巡らせたのは歳を取った証拠だろう…。

南斗聖拳最強の聖帝サウザーでも北斗神拳は効かないかもしれないが脛を蹴られたら「効かんなぁ!」とは言えないと思う。
ましてやケンシロウの蹴りだ。我慢にも限界はある。

それだけこの脛というものは人類の弱点なのだ。
この痛みを知ってるからこそ極力気を付けてはいるもののぶつけてしまったのだ。

何となくだがバッファローマンが足に付けているやつが欲しくなってしまったのだ。
あれなんていうのかな?

あれを改造して一定の距離を感知した瞬間にエアバッグが開き脛を守るなんて装備があったらいいよね。
小型の足の小指バージョンとかもあればいいかもしれない。

そんなわけで私の大事な脛の話でした…。

ゴールデンサンデー

ゴールデンな日曜日よ、おはよう!!

すこぶる機嫌よく目覚めたのはきっと日曜日という解放感からだろう。

誰かの顔色を伺うようなしち面倒くさい人間関係とも無縁。
何故ならば私は日曜日は孤独に過ごす事を何よりも楽しんでいるからだ。

心に決めた。

今日は猫以外とは遊ばないと……。

だが週休一日だとはっきり言って1週間の溜まった家事をこなすだけで終わってしまう。
人生の貴重な休みがこんなことで潰れてしまうのだ。

この状況を打破するにはどうしたらいいものか皆目見当もつかない。
ひたすら社会の底を這いつくばって命があるだけでもありがたいと思わなければ救いがないというものだ。

はて?
そのゴールデンな日曜日をどう過ごすかが大きな課題となってくる。

散らかってる部屋を見るとため息が出るが部屋の掃除などわざわざ休日にすることでもあるまい。

寒さに震えながら着替えるとすぐに車のエンジンに火を入れる。
マフラーから立ち上る煙を見て、そのまま晴れ渡る空を見上げた。

絶好のお出かけ日和だ。

世間ではコロナ禍による自粛と騒いでいる。

自粛は必要かもしれないが過度の自粛は必要か?

ましてや人との接点をあまり持たない私が自粛したところで特に影響は無さそうだ。

高規格道路を走り向かったのはラーメン屋だ。

あのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の店『支那そばや石巻』である。

ここは感染対策もしてるし食事をしながら喋る人も少ない。仕切りも完璧だ。

完全な対策は無いかもしれないがやれることは全てやっている。
この店は週毎に醤油、塩と入れ替わる。
その日注文したのは味玉塩らーめん大盛り。

味玉塩ラーメン大盛り…970円

いつもはかけらーめんなのだが気分的にこちらを選択。

麺は細いが全粒粉でのどごしがすこぶる良い。適度にスープを絡ませてくれるのでまるで掃除機になったように啜れる。

全粒粉の細麺

スープはとても深みがあって適度な塩分。油分は少なくあっさり系だが味はとても複雑に絡み合う絶妙なバランス。

一言で言えば『とても美味しい』

店内には師匠佐野実氏の写真が客席を見下ろすように壁に掛けられている。
この味なら師匠もきっと頷いただろうな。

私が店を出る頃には長蛇の列が出来ていた。さすがに人気店なのだな。

気分良く店を後にして次に向かうは桃生町津山にある『お寺カフェ夢想庵』。

こちらも人気のカフェだがコロナ禍だからきっと人はいないはずだ。
そう思っていたが考えは甘かった。駐車場に入りきらない車がごった返していた。

さすがに諦めてそのまま河北に戻った。

立ち寄ったのは道の駅『上品の郷』

こちらは温泉も併設されているが今日は御遠慮しよう。さすがに人が一杯だと怖い。喋らなくてもだ。

外にある道の駅カフェにて休むことにした。

こちらでオーダーしたのは
『珈琲ソフト』と『白玉ぜんざい』である。

白玉ぜんざい…350円 珈琲ソフト…350円

上品の郷のソフトクリームはコクがあって美味しい。そのソフトクリームと苦いエスプレッソのハーモニーが口の中に広がって美味しいのだ。

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喫茶店ならアフォガートというメニューになるのだろう。

ぜんざいは小豆が沢山入っていてとてもボリューミー。これだけでランチは間に合ってしまうだろう。

行き交う人々を横目に天気の良さが相成ってとても良い休日を満喫出来た。

こんな日が永遠と続けばいいのにな……と思いながら帰路へついたのだった。

【ラーメン】北海道一番

仕事も一息ついた。

働いても働いても我が暮らし楽にならざるってか。
何となく冬の晴れの空を見上げては思った。

仕事とはいえ県内あちらこちらと移動するのも疲れるものだ。

ちょうど時間は昼になろうとしていた。

「もう昼かぁ…」

どこの飲食店もいっぱいだろう。かと言ってコンビニで済ませるのもな…。
まず何を食べたいか考えていたらファミレスを通り過ぎてしまった。

迂闊だった。簡単にファミレスにすれば良かったのだ。

うーむ、しかし引き返すのも面倒くさい。

そこへ思い出してのがあの店だ。

素朴なラーメンをだしてくれるあの店。
この時間なら相当混んでるかもしれないが回転は早いはずだ。

意気揚々と車を走らせ向かったのは宮城県佐沼にある老舗の食堂
『北海道一番』である。

歴史を物語る古い店。なかなかの風格だ。

店の前の広い駐車場に車を停めると店の中は案の定たくさんの人で賑わっていた。

うむ、みんな地元の人のようだ。

私は席につくとメニューを見る。

種類はさほど多くはない。これなら一番ベターな醤油ラーメンを選ぶべきだろう。

北海道というのなら塩も気になるところだが…。

醤油ラーメン…650円

混んでいた割に着丼が早かった。

スープは透明度が高い。油はうっすら。これは美味そうだ。

まずはスープを1口。

うむ、美味い!あっさりしていながらきちんと出汁が効いてる。油の旨味に頼らない正統派の醤油ラーメンと言おうか。

麺はこれまた細い。めちゃくちゃ細い。ゆえにもう伸びてきてる。これは早めに食べた方が良さそうだが歯触りがとても良い。

うーん、シルクタッチというのか。

歯が無くても顎で食べられるぞ!

程よくスープを絡ませてくれるから味わい深い。

しかし、次から次へと客がやってくるものだ。まるで空席ができる気配がない。
地元の人から愛されている店なのだな。

この味なら納得だ。とても優しい味で毎日食べても飽きないだろう。

佐沼は県北の田舎町だと思ったが結構大きな町でそれなりに発展しており飲食店も多い。

これから何度か来る機会があったら少し探索してみようかと思う。


-関連情報-

〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼大網391−17

月曜日 11時00分~14時00分
火曜日 定休日
水曜日 11時00分~14時00分
木曜日 11時00分~14時00分
金曜日 11時00分~14時00分
土曜日 11時00分~14時00分
日曜日 11時00分~14時00分

受け継がれる伝統の味

休み2日目…私は喜びに打ち震えていた。

連休の喜びを思う存分に噛み締めていた。小さな幸せを大袈裟に喜ぶことが本当の幸せへの第一歩なのだ。

庭を見ると雪がちらついていた。


ふう、アルトCを山の中の特設駐車場から出しておいてよかったと思った。
あそこに置いてたら春まで車が出せないところだった!

さて、ひとしきり惰眠を貪ったのでボサボサ頭のままとある所へ向かう。

東松島市にある『支那そばや石巻』さんです。
2日から営業開始だ。

この店はあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子がやっているお店なのだ。
お店としては二代目、味の継承としては三代目だ。

早速お店に到着すると…。


既に大行列!!待ってる人がもういる!?

すごいなぁ~。
意外だけど佐野実氏の弟子で店が長続きしているのは少ないんだよね。
そりゃあ、佐野実氏のラーメンの作り方をしていたらラーメンに人生を捧げなければならない程の労力だ。システム化され素人でも作れるように出来ているラーメンではないのだ。

昔はスープの出来が悪かったら店を営業しないというスタンスだった。


今日食べるラーメンは…やはりこれだな。
メニューは決して多くはない。週替りで醤油と塩と入れ替わるのだ。

とある食券を買い並ぶ。待合室は静寂に包まれていた。家族連れで来ている者もいる。
そういや佐野実氏が厨房に立っていた藤沢の店では『うるさい子供禁止』だった。そしてうるさい大人も禁止。喋ればたちまち怒られてお金を返されて追い出されるのだ。
今の時代だったらネットで総叩きにあってしまうだろう。

でもあの時代が一番まともだったのかもしれない。

今の時代は誰でもインターネットを利用出来て誰でも世界に向けて自分の情報や思想を発信することが出来る。

かの海原雄山が放った言葉がある。
渋滞に巻き込まれた時の発言だ。

『バカ共に車を与えるな!』

AT車の普及によって誰でも車を所有出来る時代が来た。だがそれは交通渋滞を呼び、近年においては踏み間違いによる暴走事故も後を絶たない。
インターネットも然り、誰もがスマホを手に入れたことにより無量大数の情報が世に溢れているのだ。
その中から自分で情報を選び判断する必要がある。

何が言いたいのかというと…物事はシンプルな方が真の豊かさを手に入れられるって話なのさ。

だから私が選んだのは

かけラーメン。

個人的にこれが一番美味しいです。具は名脇役のネギのみ。

スープと麺の直球勝負なのだ。
これはスープに自信が無いと出来ないよなぁ。チャーシューとか具に頼らない味?

スープを一口…う、美味い!

冷たいチャーシューやメンマによって邪魔されることの無い舌の感覚が更に敏感に味を察知出来る。

やっぱりかけラーメンだよなぁ…毎週日曜日に営業出来るようになって私は嬉しい。

結局ラーメンランキングなんてね、母数が多い方が勝ちなんですよ。街の人口も影響するし、雑誌などへの露出も影響する。
だからランキング一位のラーメンを食べて『んん?』ってなることも当然ある。

私は個人的には支那そばやが時代を超えても美味いと思ってる。
これからも末永くこの地で味を変えることなく続けてほしいと思うのであった。