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哀愁の釜石ラーメン

全線開通した三陸自動車道を走り宮古まで行った帰りに釜石へと立ち寄った。
釜石は私にとっては心の故郷だ。

既に時刻は17時を回っていたために果たしてやっている飲食店があるかどうか…最悪イオンでもいいだろうと街を走る。
釜石のメインストリートである大町を走ると目に付いたのが赤い看板。

『新華園本店』である。

懐かしいなぁ…若い頃によく食べたよ。
元祖釜石ラーメンというとこの店かな。

店の中には地元の方と思しきお客様がいた。

メニューを見ると…結構種類あるなぁ。でもここはオーソドックスにラーメン半チャーハンでいこう!

10分ほどで着丼!
んん~…いい香りだ。王道のあっさりスープに縮れ細麺が釜石ラーメンの特徴。

釜石は漁師町でせっかちが多いから茹で上がりが早い縮れ細麺になったとか。

なるほどこの細麺ならすぐに茹で上がる。

 半チャーハンはかなり残念な量…幸楽苑よりも少ない…美味しいけど。

ラーメンは最後まで飽きずに食べられる味わい…。

ラーメンって思い出の味なんだよなぁ…子供の頃に家族で食べた味…。
それが強烈に記憶に残っててそれを追い求めて食べてる気がする。
あと若くて多感な頃にいろいろあって食べた時の感情を呼び戻すためとか。

何を言ってるのかよくわからなくなってきたがラーメンってそういう食べ物の1つであると思うんだ。

美味しかった!また来よう!

支那そばや石巻

支那そばや石巻

ラーメンの鬼と呼ばれた佐野実の直系の弟子が営む人気ラーメン屋さん。
あっさり中華そばの系譜だがそのスープは手間をかけて作られ複雑な旨味と香りを醸し出す。


麺はそれに合わせて製麺された細麺ストレート。
全粒粉が爽快なのどごしを演出してくれると共に小麦の芳醇な味わいを楽しむことが出来る。

かけ醤油ラーメン

かけ塩ラーメン

週替わりで醤油、塩味が入れ替わる。

 

開店前から並ぶ人がいるほどの人気店だが回転が早いためにそんなに待ち時間は発生しない。

現在は初代店主が引退し、若い二代目店主がその味を引き継ぎ元気に営業している。テキパキした仕事ぶりは一見の価値がある。

私は『かけラーメン』が大好きでシンプルに麺の味わいとスープの旨味を堪能している。濃厚な味わいの味たまとメンマも美味しい。

 

慢性的に千円札が不足しているようなので千円札を予め準備しておくと良いかも…。

個人的には県内三本指に入るラーメン屋だと思っている。駐車場も未舗装の部分はあるものの広くて駐車しやすい。しかし、貸金のATNがあるあたりは車止めの位置が微妙で停め方がわからずに変な間隔が空きやすい。

営業日、醤油、塩の切り替えは公式Twitterより

支那そばや石巻公式Twitter

 

鹽竈神社の階段に立ち向かえ!

日曜日に支那そばや石巻で昼食を済ませた後に塩竈に向かった。

本当は石巻のあゆみの公園でワークアウトをしたかったのだが大変な人出で駐車場も満車だったので諦めた。

そこで思い出したのが塩竈だ。

(そういえばまだ初詣してなかったな…)

とふと思い立ったので鹽竈(しおがま)神社へと向かった。

だが普通に神社に向かったのでは面白くない。北浜から歩くことにした。

 

北浜は階段の街だ。至る所に階段があって複雑な道を構成している。
建物は見えているのだが行き方がわからないなんてことはざらにある。

体を慣らすためにいくつもの階段を上ることにした。

だが気を付けなければならないのは不用意に上がっていくと他人様のお庭に出てしまうこともあるので注意しなければならないのだ。
なんの用事もないのに私有地に立ち入るのは明らかに不審者だ。

そういうわけで注意しながら歩く。

面白そうな階段を発見。手すりがうねうねしてて面白いな!

段に合わせているわけか。
これは良いような悪いような…なんか手すりとしては使いづらいような気がする。

いくつかの階段を利用して迷路のように入り組んだ狭い道を歩く。
この高低差が意外と膝に来る。上る時は一気に下る時はゆっくりと。

全く舗装されてない裏道や

雑な作りの階段を上っていく。


階段の途中に鳥居があったりとなかなかの異世界チックな景色が…。

宮町に抜けると重なる建物が。どうやってあそこに行くのだろう?と歩いていくワクワク感は堪らない。

これまた知らない道。初めて来た。

古い階段や古い建物の間を抜けていく。

急勾配で狭い道は面白い。転んでしないように慎重に歩いていく。
細路地からメインの道路に出て丹六園の脇を通る。これは文化財として指定されている。
『志ほがま』という銘菓を作っているのだが実は食べたことが無い…機会があれば食べてみたいものだ。

さて、鹽竈神社に到着したがここまで結構歩いてきた。体力も消耗している。

目の前には長い階段が存在していた。なんというラスボス感…。

私は毎日毎日10km近く走って鍛えてきた。
一分もかからず上りきれるのではないか?
香川の金比羅山だって休憩無しで上りきれたのだ。それもインフルエンザを発症しつつある状態で!

体も温まっている。
呼吸を整え地面を蹴りスタートした。

ストライドを大きくして反動をつけ体を前へ前へと繰り出す。
たちまち中心部まで到達。まだ30秒もかかってないはずだ。

しかし、まだいけると思っていたのだが急に体が重くなり動かなくなった。膝を支えないと上がっていけない…こんなはずじゃ…。
残り三分の一はおじいちゃんのようになってゆっくり上るはめになってしまった。

体力を消耗し過ぎていた事もあるが坐骨神経痛もあったのでベストコンディションではなかった。それにしたってもっと上へ行けた気がする。

こんなヤワだったの?と愕然とした。

結局タイムは1分30秒…。

この時私は思った。

今年は30秒で上りきれるくらいになりたいと。
もっと頑張ろう…。

スーパープラチナプレミアムダイヤモンド日曜日は支那そばやで始まるのだ!

今日はスーパープラチナプレミアムダイヤモンド日曜日である。

私はド底辺労働者だ。日曜日しか休みがない。その日曜日すら無くなって2週3週連勤になることもざらにある。

手当も付かない名ばかり管理を任され何十年と突っ走ってきたが精神は壊れ体もボロボロ…おまけに大きくなったのは会社だけで私自身は…。

そんなわけで日曜日は大いに満喫するのだ。何人たりとも私の日曜日を邪魔することは許されない。

それが例え聖帝サウザーだとしても目の前に現れたならばボコボコにしてやるだろう。

朝起きてまずは超面倒くさい確定申告書類の整理を始める。

いつになったらAIが勝手にやってくれる時代になるのだ。

家の中を右往左往しながら書類をかき集めて作成準備に取りかかる。
最高の日曜日がこんな雑務に追われるなんて…平日にやればいいじゃないかなんて思われる方もいらっしゃるかもしれないが私の最低労働拘束時間は12時間だ。そこからさらに職場が遠方になれば15時間超えもある。

家に帰って食事入浴したら寝る時間である。とてもやる暇はない。

それどころか私は住友生命のバイタリティを契約している。
決められた歩数に応じてポイントが貯まり保険料が安くなるという一見お得な保険に思えるが歩かないと保険料が割増になってしまうのだ。

しかもだ。これにはトラップがあってクソゴミみたいなアプリを入れて月額880円も払うのだがこいつは単体で歩数をカウントしない。他に歩数計アプリをインストールしなければならないのだ。

その他の歩数計アプリはなかなか歩数をカウントしないのだ。
スマホのウィジェット歩数計の約半分しかカウントしない…。

なので目標歩数に達するには家に帰ってから1時間40分歩くなり走らねばならないのだ。

こんな無理ゲーな生命保険あるかって話だ。

それに万が一怪我して入院したら保険料が上がるじゃないか?

住友生命は他の保険会社に比べて割高なのでこれを機に考えてしまうな。

そんなイライラを抱えながら車を走らせ向かったのは
『支那そばや石巻』さんである。

もうMPVでしょう!昨年12月から毎週訪れているのだ。

注文したのはいつもの『かけラーメン』である。
でも今日はこれにメンマをトッピングしてみた。

店は開店と同時に満席。これは嬉しいね。閑散としているよりも安心感がある。
二代目店主は手際よくラーメンを作るので着丼までが早い!

トッピングは別皿でくれる気の遣いよう。

「これどうぞ!」
二代目店主から味玉のサービスが!これはありがとうございます。本当に嬉しい。

ここの味玉は濃厚で美味しいのだ。

まずは何も入れない状態のスープを一口。

うむ、今日も最高の出来映え。口の中に流し入れた瞬間に多様な香りが鼻腔の中に広がる。

麺は上げやすい細麺ストレート。
これは佐野流と呼ばれる製麺法で細麺ながらも絶妙にスープを絡ませて抜群の喉越しを実現している。

それからメンマを投入。結構な量だ。

まずはメンマを一口。歯応えはしっかりして下味も濃いめに付いている。

だがメンマを入れた事でスープがやや甘味を帯びてしまった。味はより一層濃くなる。

なるほど。こんなにも具の影響を受けてしまうのだ。
チャーシューからは脂が出てくる。

おそらくは全て入って完成された味なのだろうが私はやはりシンプルなかけラーメンが好きだ。

あのスープの前ではどんな具材も脇役でしかない。その自己主張が強ければ強いほど排除したくなってしまう。

メンマは決して不味いわけではない。このまま酒のアテでいただきたい程にしっかりした味わいがある。
だからこそ繊細なスープの味を鈍らせてしまう。

主役は二人も要らないのだ。

ここまで来るとネギも抜いてしまおうかと思ってしまうくらいだが私はネギが好きなので難しいところだ。

あっという間に完食完飲!!

丼をテーブルに置くと思わず膝を叩いた。
最高の一杯だった。

これを文字で表すのは今の私には難しい。
だがこれはまだ私がまだガキだった頃に抱いていた佐野実氏との軋轢が埋まった証だろう。

テレビで観た佐野実氏はおっかないおじさんだった。弟子を怒鳴りつけスープをひっくり返す。そんな酷いことをする奴が作るラーメンなんて美味しいわけがないと思っていたのだ。

私がまだ若い頃に石巻に支那そばやがオープンしたと聞いて「どれ!偉そうなこと言ってる奴のラーメンを食ってやる!」と鼻息を荒くしていた。

当時、私は熱いものを食べると鼻血が出るという特異な体質だったのだが、その日もやはり熱いラーメンを啜ったと同時に鼻血が出た。みるみるスープが赤くなる。これはまずいと鼻にティッシュをあてがいながらも食べたが完食ならずに店を後にした。

悔しかった…味も香りもわからなかった。なぜ鼻血が出るのかはわからん。

「お前にはまだ俺のラーメンを食うのは早い!帰れ!」と佐野実氏に言われた気がした。
あれから三度食べたが三度とも鼻血によって断念した。

結局諦めてあれから長い年月が過ぎた。

あのまま忘却の彼方に追いやられるのだろうと思っていたがたまたま観たニュースで佐野実氏の訃報が伝えられた。

「そっか…佐野さん亡くなったか…」
あくまで私はその程度の感情しかなかった。

その時には既に支那そばや石巻は店主の体調不良から縮小営業の形をとっており日曜日は定休日となったことからますます食べる機会は奪われていった。
あのまま食べる事無く私の記憶の中では鼻血味のラーメンとしか思い出せなくなっていた。

だが私が初めてテレビで観たあの頃の佐野実氏と同じ年齢に達してからわかったのだ。
仕事に対する気持ちの入れよう、心構え、こだわりがわかったのだ。

それは生半可なものでは到底到達出来ない高みだったのだ。
いつしか私の中で佐野実氏の存在が大きくなっていった。

そしてふと棚ぼた的に得た休暇が平日でたまたま営業日だったので数年ぶりに行ってみたのだ。
その時先代店主がラーメンを作っている脇で眺めている青年がいた。

まさに後の二代目店主である。

期待を膨らませつつ着丼を待つ。厨房を見下ろすように飾られた佐野実氏の写真が妙な圧迫感を与えていた。
相変わらず怖いおじさんである。

そして配膳されたラーメンはあの頃のままだった。

スープを一口飲むと初めてその味がわかったのだ。

もうその時は熱いものを食べると鼻血が出る体質は改善されていた。

人間は何事も初めての体験は感動するものだ。大人になると初めて体験する機会が少なくなる。そして新しい挑戦を拒むようになる。これは過去の失敗経験が大きな要因かもしれない。だから人生が退屈に感じてしまうのかもしれない。

麺を啜り、喉に流し込むと空っぽだった体の中に血液が一気に流れ出たのではないかと思うくらいに痺れた。

これは美味い!なんて美味しいのだろう…….。

汚れでややくすんでしまった佐野実氏の写真を見上げる。
「どうだ!俺のラーメンは美味いだろう!」

そう言ってる気がしたのだ。
私はこのラーメンが美味しいと思うまでにどれほど長い年月を費やしたのだろうか。

感動に打ち震え店を出た。

後にあの青年が二代目店主となり店は通常営業となり復活したのだ。

あれから佐野実氏のラーメンは受け継がれ多くの人達を幸せにしている。

佐野実氏はテレビに出てラーメンの鬼というキャラクターを演じたがためにアンチが増えて執拗な嫌がらせもあったと聞く。
それで精神的にも肉体的にも大きな負担があったと思う。
その苦労は私は想像し難いが佐野実氏が今のラーメン業界に与えた影響は大きい。

たかがラーメンをされどラーメンに昇華させ、その理想のラーメンを作るために人生を捧げた佐野実氏。

叶わぬ願いだが、今の時代に佐野実氏が生きていたら百花繚乱な今のラーメン業界をどんなに喜んだことだろうか。きっといろいろ食べ歩いてもっと美味しいラーメンを作ろうと意気込んだに違いない。

理想の追究に対して彼の人生はあまりにも短過ぎた気がするのだ。

だがその理想は弟子に受け継がれ、そのまた弟子に受け継がれて味を継承していく。

ラーメン店経営は気力と体力が必要だ。
二代目店主さんには体に気を付けて頑張ってもらいたい。

また食べに行こう!

減量に成功中です!

今年の正月に私は人生最重量を更新しました。

86kgです!!(๑•̀д•́๑)キリッ

昨年からコロナが蔓延し始めてから公園でトレーニングができなくなりました。
そして忙しい世の中の変化についていけなくてメンタルが落ち込み毎日の日課にしていたワークアウトもやる気力と暇が無くなり…毎日ポテチ食べては映画を観てステイホームしていました。

というか住友生命のバイタリティを始めたら全くワークアウトをする時間が無くなったのです!!

住友生命のバイタリティとは運動してポイントを稼ぐと特典が貰えたり、保険料が安くなるという夢のような商品なんですが…まんまと騙された感があります。

まずシステム使用料としてゴミみたいなアプリに月額880円も取られます。
そしてそのアプリだけでは歩数をカウントしない(笑)ので連携するアプリを入れます。
その弊害としてスマホの電池の減りが爆速になります。

その入れるアプリとしてはGooglefitとS-healthと選べるのですがどっちもスマホに最初からインストされている歩数計の半分くらいしかカウントしてくれませんw

つまり10000歩歩いたはずなのにアプリは6800歩とかざらにありますね。心折れそうです。

なので毎日1時間のランニングをして歩数を稼ぐ必要がありますが、社会人が毎日1時間なんて帰宅してから走れませんよね…。

結果としてあまりやりたくない有酸素運動だけになってしまって筋力が低下してみるみる落ちていく筋肉に心も萎えちゃったわけです。

楽しめる人はいいけど忙しい人には正直おすすめしない保険商品ではあります。それにいざという時に保険料が高くなるんですよね天つまり足の骨を折って歩けないとなったら歩数を稼げなくて保険料が高くなるかも…。

それで目標の12000歩を達成するためにスマホの歩数計で25000歩を歩いてるわけです。毎日。

そうしたらものの見事に坐骨神経痛になりまして!←痛すぎ問題

健康になるための保険なのにこんなんじゃ本末転倒だよなぁ…と痛感している次第です。やはり人それぞれの体に合った運動量ってあると思います。

そんな私がなんとか頑張って細々と懸垂をして自重トレーニングを再開して頑張っていたら86kgから72kgに減りました。

これはバイタリティのおかげではないです。現実毎日あれだけ走ったりしてても増量していたわけですからね…。

自重トレーニングを再開した途端に体重がガンガン落ちて心地よい筋肉痛と共に体に筋力が戻ってくるのを実感しています。

やっぱり自重トレーニング最高じゃん!懸垂最高じゃん!しかもテンションも上がって気持ちがいい!

これは音楽聴きながらワークアウトしているから相乗効果ですよね。
ランニングしながらは怖いので音楽は聴かないです。後ろから歩いてくる人の足音も聴こえないのは怖いのでイヤホンとかしないんですよ。夜道ですし。まぁ、襲われる心配なんか100%ないんですけど、逆に自分が不審者に思われる可能性も否定できません…。

ああ、バイタリティ辞めてぇ…安い保険に入っておいて自分のペース、メニューでワークアウトをした方が健康になりますわ。

そんな中でダイエットに成功しているわけですが、やっていることは

☆バイタリティの1日最高歩数12000歩歩く(実質2万歩…)

☆ランチはカットキャベツのみ(ドレッシング有り)

☆懸垂などの自重トレーニング

です。

その中で一番好きなのは懸垂です。
これは4回×3セットという緩いものですが、体重がもっと落ちれば回数はこなせると思います。

一番辛いのがランチのカットキャベツのみ…これが辛いです。

でも1週間もしてると慣れます。慣れますけど食べた後すぐに腹が減ります。

キャベツは腹持ち以前に腹一杯食べても満足感を得られないんですよね…。

でも体調は以前よりもだいぶ良くなった気がしますね。
顔も小さくなってシュッとしました。

このままベスト体重の65kgまで落ちればいいんですがね!

レトロラーメンの実力派!塩釜の来々軒

⚠昨年の夏の話です。

世間はお盆休みというやつか。

午前中の仕事を終えて次の現場へ移動するのだがちょうどお昼に差し掛かっていた。
しかし、今日もかなり強烈な熱波だ。
港町塩釜でもかなり暑い。

お昼を適当に済ませて…おおっ!?

途中に通りかかるとなかなか珍しい光景が目に飛び込んできた。
あの塩釜御三家の一角来々軒の前に行列が無い!?
コロナ禍の影響なのか!!

私はすかさずコインパーキングに車を滑り込ませて小走りで店に向かう。


ここに来たのは久しぶりだ。
塩釜ラーメン御三家として有名店でいつも行列が出来ていて足が遠くなっていました。

マスク着用は必須のようです。
店に入るなりアルコール除菌をして1人用のテーブルへと通されました。

オーダーしたのは中華そば大盛り。

注文して安心したので店内を見回す。
シンプルなメニュー構成である。客も満席とは行かず数人のみ。
超人気店でもこの有様か。
コロナ早く終息してくれ…。

すると突然
『マスクして下さい!!』
とおばちゃんの声が。
どうやら客がマスクを外して会話をしていたらしい。

結構厳しいな。
まぁ、店内の換気も満足に出来ないから仕方ないといえば仕方ない。

とりあえず喉を潤そうと水を飲んだら
ぬるっ!?(×_×;)

常温の水で不味かった。

せめてキンキンに冷えた水であってほしかった…!!
確か冷水機から水を出していたはずなのに…このぬるさはなんだろう??
お代わりするにもまたぬるい水ではたまったものでは無い。
もう水は諦めよう…水が不味い店はラーメンもダメなんだよなぁ…。

んで、ラーメンが到着!

ビジュアルはシンプルです。いかにも中華そば!

スープを一口…ズズ~…

うん、美味しい。
油が少なくあっさりしてますね。
しっかり出汁が効いてて芯のあるスープ。

麺は…


細ストレート麺。
こういうスープなら黄色い縮れ麺の方が好みなのだが、どれ。

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なるほど美味しい!
細いながらも歯応えがあっていいね。

まさに王道の中華そばって感じです。
さすがは塩釜御三家の一角を担っていたラーメンですね。

今は金富士が無くなって御三家とは言わなくなったけれど、その味は今でも守られているんですねぇ。
あっという間に完食して店を出ました。

ふう、明日はお休みなので今夜はゆっくり出来そうだ。

ただ水がぬるいのは許せなかったな…。

ご馳走様!また来ようっと!

ダイヤモンド日曜日!

超ド底辺労働者にとって日曜日はダイヤモンドだ。

6時間に渡るスリープモードから覚醒した私は緩んでいた筋肉を躍動させ起き上がった。

今日は晴天で春の陽気だ。
青い空に薄く白い雲がかかっている。

心はまるで凪の無い湖のように穏やかだ。

まるで時間が停止しているかのような錯覚を覚え自分の手を動かしてみる。

そして込み上げてくる気持ちを抑えるかのようにため息を吐いた。

ゆっくり背伸びをすると凝り固まっていた体が音を立てて真っ直ぐに伸びた。

歯を磨き、今夜の番組をチェックする。
軽く体操して短い散歩に出る。

暖かく柔らかい陽射しだ。

空気がまるで綿毛のようにふわふわしてて頬をくすぐっていくように流れていく。

そう、今日はダイヤモンド日曜日なのだ。体も心も解放されて自由なのだ。

缶コーヒーを買い、熱いまま舌の上を転がし香りを満喫する。これは休日の特権だ。

特に何をするわけでもなく穏やかな時間を過ごし昼になったらいつものラーメン屋に向かう。

そう、『支那そばや石巻』さんである。

最近はコロナの影響もあり開店前に並ぶ人も少なくなった。
だから悠々と店に向かう。

すんなりと店に入りいつもの面々に安心する。見れば見知った顔の常連ばかりだ。

気付いたら外は小雨が降っていた。

すぐに配膳された。いつものかけラーメンに味玉トッピング。

香り高いスープ…ん~この鼻腔をくすぐる極上の空気。
一口含むと頬肉が刺激されて思わず緩んでしまう。

麺は全粒粉細麺ストレート。
啜れば食道を適度にマッサージして胃袋へ向かって散歩していく。
まるでバードウォッチングでも楽しんでるかのように。

気が付けば丼を口に付け飲み干していた。

なんて素晴らしい一杯なんだ。
1週間の苦悩、葛藤、苦労、我慢を全て吹っ飛ばしてしまう。

こうして私のダイヤモンド日曜日は幕を開けた!!

揺れたハッピーバレンタイン!

昨夜、カタカタと縦揺れが始めると直後にドーン!と凄まじい揺れが始まった。
これは只事ではないと立ち上がろうとするが凄まじい揺れで立ち上がることすら出来ない。

人間とはなんと無力なのだろう。

突然襲ってきた地震に為す術なく揺れが収まるのを待つしかなかった。

部屋の様子が瞬時にしてカオスな状況になってしまった。

あまりにも突然の事態に状況を呑み込めずに周りを見渡した。
やや埃っぽくなった空気を吸いながら冷静さを取り戻す。

むむ、手が震えている。スマホを探し出し見ると緊急地震速報がなっていたようだ。
夢ではない。まさに地震だった。

すぐにテレビをつけてニュースを観ると福島で震度6強の揺れだったらしい。
なんて恐ろしい…とにかく怖かった。
寒いのも手伝って体の震えが止まらない。

頭は冷静になっても体はやはり覚えているらしい。

夜は散らかった部屋で寝ることにした。余震もあるだろうし体力を消耗しているので寝て体力を回復させねばならない。

家屋のダメージも気になるが今のところは大丈夫そうだ。

翌朝。
家の周りを確認するが特にダメージはなかった。
よかった…。胸を撫で下ろし一安心したら腹が減った。

ツイッターである店の状況を確認する。
うむ、何とか無事だったようだ。

早速準備し店に向かうと1人だけ待ちがあった。
珍しいな。いつもは待合室に沢山の人がいるのに…やはり多くの人は後片付けに追われているのだろうか。

そう、向かった店は
『支那そばや石巻』さんである。

いつもは奥から整然と着席していくのだが今日は自由席である。

注文したのは

『かけラーメン大盛り』+味玉トッピング

なのだが!

店主のご厚意でネギトッピングをいただきました!ありがとうございます!

貧乏労働者には嬉しい限り!お金があったら豚トロ炙りチャーシューラーメン食べるんだ。

まずはスープを一口…う、美味い!
今日は微妙にマイルドな印象です。

ああ、この舌の上で鶏と豚と魚が舞踏会を開いてやがる!社交ダンスパーティ開催中だ。

麺は…全粒粉のストレート細麺。
これがまるで蕎麦のような喉越しなのだ。
この美味いスープを存分に絡ませて口の中に入った瞬間に口の中はオペラ劇場だ。

最後に残った味玉は濃厚クリーミーな味わい。
これをご飯の上に乗せて醤油を一垂らししたらさぞ美味かろうと想像しながらスープまで完飲完食ごちそうさま!

いやぁ、本当に美味かった…。

また来ようっと♪

牡蠣煮干しラーメン~東京ラーメン はなはな

2月7日日曜日。午後。

支那そばや石巻さんで食べたあと私は考えていた。

(このまま日曜日を終わらせていいものだろうか…?)
家に帰ればそれで終わってしまいそうな気がする。
もっともっと日曜日を楽しまねば損ではないかと。

なんて言ったって休みは一日しかないのだ。
この一日のために1週間ありとあらゆることを我慢して馬車馬よりも働かねばならぬのだ。

『もう一杯ラーメンを食べよう!』

これはあまり関心出来ないことなのだが、休みが一日しかないので致し方ない。

そこで向かったのは石巻の渡波である!

渡波ラーメン激戦区だ。
石巻と女川の境目にありただの通り道だと思いきや実力店が凌ぎを削っている。

そこで以前より気になっていたのがこちら

『東京ラーメンはなはな』である。

トレーラーハウスのようなこじんまりした建物だが沿線沿いにあり通る度に気になっていた。

東京ラーメンか…何となく美味しそうな響きだな。

どっかで聞きたことあるような…。
昔、仙台に『東京屋』ってラーメン屋があってそこのラーメンが大好きだったんだよね。

素朴で昔ながらの中華そばって感じ。場所もアーケードの裏手にあってまさに路地裏な雰囲気でね。

ああ、結局そういうのが好きなのかなぁって。

店に入ると店員さんが愛想良く挨拶してくれる。

 

席にすわりメニューを見ると気になる文字が…!

『はなはなラーメン』…牡蠣煮干し出汁!?

牡蠣の煮干しとは珍しいな!牡蠣の出汁は美味そうだ。
早速それを注文。

しかし…昼時だというのに客は私の他に二人だけ。
きっとこの先にある『ぜんや』は並ぶほどに混雑しているはずだ。
大丈夫かなぁ…。

コロナ禍とはいえランチタイムに売れないと苦しい飲食店は多いと思うんだよね。
時短営業して補償金が出るにも公平なものではないよなぁ。

五分ほどで着丼!


お!レモンが入ってる!?
そしてスープは塩味だが濁っている。

ビジュアルはすごく美味しそう!

まず香りは…うん、仄かに牡蠣の香りがする。
スープを一口…。

おん?意外とさっぱりしている。濃厚という程ではないが喉元を過ぎたら牡蠣の香りが鼻腔まで上がってくる。
若干の磯臭さが好みが分かれるところだろう。

麺は…

特に特徴もない至ってオーソドックスな黄色麺。
柔らかな舌触りは懐かしささえ感じる。

牡蠣煮干しというものに期待していたが奇抜な味ではなかった。
これは貶しているのではなく非常に上品な味わいなのだ。
まるで高級懐石料理のようだ。

ここでついていたレモンを絞ってみる。

味が激変した。夏の暑い日でも食べられそうな爽やかな味だ!こりゃあイイ!

なるほど、一杯で二つの味を楽しめるわけか。
これは他のラーメンにはない味わい方といえる。

牡蠣とレモンって合うもんなぁ。
いやぁ、これは一本取られた。

他のメニューも気になるものがある。きっとどれも美味しいに違いない。

はなはなラーメン!
これは美味いなぁ!

また来ようっと♪

ノスタルジック支那そばや

朝起きる。
今日も素敵な朝だ。
日曜日の朝はなんというか…生まれ変わったような気分になる。

元気にラジオ体操をし朝日を浴びる。
こんな健康な日々がずっと続けばいいのに!と鼻息を荒くしゴジラのように鼻から白い息を噴き出しながら温めておいた缶コーヒーを飲む。

寒い外で飲む缶コーヒーって本当に美味いよなぁ。

よく成功者が缶コーヒーを飲む人間は成功しない!
寝る間を惜しんで頑張った結果が今の成功だ!

とか言ってるけど、『世界は誰かの仕事で出来ている』というキャッチコピーで売ってる缶コーヒーを飲んでよく寝てお金は無くとも健康な日々を送れる方が幸せかなぁって感じてるのだ。

さて、朝の内に面倒な仕事を片付けて残り時間を満喫しようではないか。

数字と睨めっこして電卓を叩いていたら腹が減ってきた。

時計を見たら既に10時を回ろうとしている。

うむ、出かけるか!

そこで向かったのは

『支那そばや石巻』さんです。

今年は毎週日曜日に行ってて皆勤賞です。

相変わらず凄い行列で駐車場もほぼ満車!
とにかく人気!

しばらく並び着席。若い店主はせっせっとラーメンを作っている。
先代店主が体調不良から営業時間を絞って細々とやっていたところに現れた現店主。
先代店主の脇で学んでいた彼の姿に私は大いに期待していたのだ。

この味を継いでくれるなんて嬉しい限りである。

今後も末永くよろしくお願いします。

んで、注文したのは
『塩かけラーメン大盛り』+味玉トッピング

具材はネギだけのシンプルなものだ。

スープの旨味、麺の香りを何にも邪魔されることなく味わえるシンプルな一杯。

これは麺やスープに自信が無いと決して出せないものだろう。

まずスープを一口…。

うおぉぉおん!マイルドな塩味!
そして複雑に絡み合った旨味!
この味は県内トップレベルだと思う。

麺はのご越しが良い細麺ストレート。
絶妙にスープを絡ませ、ほのかな小麦の香りと合わさり思わず笑みがこぼれる。

まさにベスト・オブ・ラーメン!!

おおよそ五分で完食。

感染対策もきっちりしており、お客も黙って食べてる人が殆どなので安心して下さい。

尚、普段は会話禁止ではなくコロナが収束したら『美味しいねぇ!』などと感想を述べながら楽しく飲食されれば良いと思います。

支那そばや完全復活で宮城県のラーメンランキングが変わるのではないでしょうか?

また来ようっと♪

長町ラーメンは懐かしい味

仙台市の長町と言えば区画整理が住み再開発され近代的な街へと生まれ変わっている。

長町と言えば何となく仙台のスラム街みたいなイメージがあった。汚い暖簾の居酒屋が連なりストリップ劇場があって雑居ビルが建ち並ぶイメージ。
それがオシャレなマンションが並び綺麗な公園が整備されて若者が多い街になった。

これも時代の流れなんだなぁとしみじみ思う。

そんな長町で営業してきたのが
『長町ラーメン』である。

今は住所を移し向山で営業している。

かなり昔に食べたことがあるが当時はどこにでもあるポピュラーなあっさり中華そば系のラーメンだった。

それが今や昔ながらのラーメンは姿を消しつつあり貴重な存在になってきた。
その中でも決してブレることなく味を守り続けてきたのが長町ラーメンなのである。

現在はラーメンランキングに常時載るくらいの人気店へと成長していた。

懐古感に駆られて出かけることにしたのだ。

立地は交差点の角にあり非常に出入りがしにくい上に駐車場も狭くて難易度が高い。
時間帯によってはなかなか入れないか出れないかと苦戦してしまうだろう。

店は小さくて狭い。

時間をずらして行ったものの交差点の信号機によってはやはり進入しづらい…。

車を停めて店に行くと数人の客がいたが待ち無く着席することができた。

懐かしいな…もう最後に食べたのは10年以上前だ。

長町ラーメン味玉入り

懐かしいビジュアル…そうだ。こういうものだった。

まさにラーメンそのものだ。

まずスープを一口…。

うん!美味い!魚介の香りが強いのは好みが分かれるだろうが臭みも無く口の中から鼻腔へと香りが抜けるのが心地よい。

これはいいものだ!

では麺は…細麺である。うん?こういう麺は見た事あるな?

何となくだが最近食べたような気がしないでもない。

さて、ズルズル…

そこで事件が起きてしまった!!
不覚にも麺を噛んだ瞬間に自分の頬肉を一緒に噛んでしまったのだ。

激痛と共に血の味が口の中に広がる…こうなってはラーメンどころではない…。

ざんねん!
ここでわたしのしょくレポはおわってしまった!

だが…残すわけにはいかない。こんなに美味しいラーメンを残すのはプライドに反する。

とめどなく流れてくる血を飲みながらも頑張って完食した。スープまで飲み干した。
痛みと血の味でなんかよくわからなかった。

一口目のスープは美味しかった。だから尚更残念なのだ。

悔しいですッッッ!!

とりあえず…怪我が治ったらまたリベンジします!!

人間ドッグで天に召されそうになった話

私はその日は人間ドッグだった。
普段からジャンクフードばかり食べている私にとってはまさに恐怖そのもの。

再検査となればまたもや余計な費用がかかるというもの。

元旦から毎日10km走りまくっていた。まさに焼き付け刃もいい所で突然体が変化するわけでもない。

それでもやらないよりはマシだろうとひたすら走っていたのだ。

そして満を持して迎えた人間ドッグ。

ドラゴンボールで言えば100倍重力で修行した孫悟空のような気持ちだった。
運命の体重計に上がる。

86kg→74kg!!

おおおぅ!?痩せてるぅ!?

体脂肪率は…32%→22%!?

おおおおおお!!!?

見た目があまり変化無さそうだけど数値は確実に痩せているのだ。

食事量はほぼわかっていない。これは明らかな運動量のおかげだろう。
毎日10km走るのは大変だった。

それから検査は着々と進みなかなかの好成績を打ち出していく。

長年低血圧で悩んでいたが今回は初めて通常値だった。

視力に限っては人生初の1.5を記録した。
これは毎日走ることによってスマホやパソコンを見る時間が激減したおかげかもしれないし、筋肉量が増えたかなにかして毛細血管が復活して血流か良くなった副産物かもしれない。

明らかに私は人生で絶好調だったのだ。

内臓関係はすぐに結果はわからんが自覚症状は特に無いので悪くはないと願いたい。

そして最後の胃の検査だ。
バリウムを飲む前に発泡剤を飲んで胃を膨張させるのだ。

スティックをもらい一気に口の中へ粉を放り投げた。水を飲んで流そうと思った瞬間!!

ブフェヘアアアッ!?

私は豪快に泡を噴き出した。まるでグレート・ムタの毒霧のようにだ。

咳き込んだ拍子に鼻の中まで侵入し鼻からも泡が出てくる。

なんていうか、目の中からショワワワと音がする。

「あらまぁ!なんということでしょう!」
職員の方がビフォーアフターばりに驚いている。

とにかく苦しいっ!!息ができない!!
口からも鼻からも泡が出てるのだ。

まるで怪人カニ男だ。

なにか喋ろうとするにも泡が口からもショワショワ出てくる。

「あららら!」
職員の方も慌てふためくしかない。

その時私は思った。

今まで頑張って踏ん張って一生懸命に生きてきたのにこんなつまらないことで死ぬんだ…と。

本当に人間は簡単につまらないことで死んでしまうのだ。
全てが辞世の句を詠んで死ぬのではないのだ。

犬の散歩に出かけて犬の糞を取ろうとして身を屈めたら心臓麻痺で死ぬ人もいる。

相撲を見ていて興奮し過ぎて心筋梗塞を起こす人もいる。

今まで頑張って何十年と生きてきて最期に見たのは犬の糞やらお相撲さんのケツなのだ。

そういう人も中にはいるかもしれない。
全ての死がドラマチックではないのだ。

私は息ができない状況を理解した。もう死ぬんだ…儚い人生だった。一度でいいから宝くじに当たってみたかったと思ったが宝くじなど買った覚えがない。

なにか人生で良いことがあればよかったとは思ったが人生の良いこととはなんだろう?と疑問に思った。

そうしていると職員の方が
「バリウム飲むと落ち着くから検査してみよう!」と言った。

鼻から口から泡が出てる状況でバリウムを飲むのだ。
確かにドロドロしてて飲みやすい。

飲み終えた頃には咳も治まり何事もなく検査を終えることが出来た。

検査を終えて寒空の下に放り出された私は思った。

人間はどんなつまらないことでも死ぬんだ…と。