さぁて、お昼ご飯は何にしようか?
と考える余地もなく向かったのは支那そばや石巻。
ここは店主が代替わりして営業しております。
定休日は火曜日になりまして、以前は平日週三日だけの営業だったのでハードルがすごく高かったのですが気楽に行けるようになりましたね。
二代目店主は若くて素晴らしい腕前の持ち主。
あの麺の湯切りの姿が凛々しいのだ。
いつものように並ぶが回転が早いために待ち時間は少ない。あっという間に店に入りあっという間に配膳されました。
とにかくオペレーションも調理も手際が良くなってお店の成長を感じます。
さて、私が注文したのは『かけらーめん』
今週は塩の週なのです。
とてもいい香り…。
私がかけらーめんを愛しているのはこの至高のスープと麺を何者にも邪魔される事無く味わいたいからなのだ。
結構チャーシューの脂、メンマの味付けなどからエキスが流れてスープに影響を及ぼすのだ。
まずスープを一口…ズズ…
なんともまろやかで複雑な味わい。結構塩や油で誤魔化してる店も少なからず存在しているのですがこちらの塩スープはきちんとそれぞれが出汁の旨味を引き出しあっていて私のバカ舌&語彙力ではただ単に『美味い! 』としか表現出来ないのが残念である。
このスープを毎回毎回同じ味に仕上げるには相当な修練が必要だと思う。スープは生き物。もちろん食材だって同じものではない。
そう、鳥だからと同じ味ではないのだ。
気温や湿度にも影響されるだろう。
試行錯誤を重ねて研究し続けた結果生まれたスープなのだ。
そう考えると感慨深いものがありますなぁ。
麺は全粒粉の細麺ストレート。
あっさり系らーめんだと縮れ麺を使用することが多い。
特にこの石巻界隈では町中華らしく縮れ麺を使用している店が多い。
だが、このスープには細麺ストレートがよく合う。適度にスープを絡ませるので麺本来の小麦の風味が引き出される。そしてストレート麺ならではの爽快な喉越しを味わえるのだ。
固さもちょうど良い。
鼻からスープの香りを楽しみ引き出しやすいストレート細麺を口へ運ぶと適度な歯触りと鼻腔に広がるスープの芳醇な香り、舌の上で見事な舞を繰り広げる麺、そして喉へと流れていき食道をくすぐりながら胃へと吸い込まれていった。
たった千円未満でこんなにも幸福感が得られるのだ。
これは感動なのか。
もし人生最後に何を食べたいかと聞かれたらラーメンではこの支那そばやだろうな。
末永く営業を続けてほしいと願う今日この頃なのである。
美味しかった!また来ようっと♪