私のスネの話

私は泣いていた。

何故ならばパイプに脛をぶつけたからだ。
油断はあったのかもしれないが普段からストイックに鍛えている私がパイプ如きに負けて脛をさすりながら泣いているなんて…。

これが本気で鍛えていたらパイプなんぞはひしゃげて折れているはずだ。
だが実際には私の脛が負けてしまったのだ。
剛毛に守られているとはいえ、普通の歩行速度で衝突したらその衝撃は結構あるものだ。

昨年のRIZINで堀口恭司と朝倉海の試合が話題になった。その明暗を分けたのが『カーフキック』と言われるもの。昔はローキックなんだけどね…。

それが筋肉がつけられない場所を蹴るものだからすこぶる痛いらしい。

ましてや格闘家の蹴りだもの痛くないわけがない。

まさに私はそれを体感しているのだ。これは痛い!痛すぎる!
たぶん、宇宙の帝王フリーザ様だって脛を角にぶつけたら「今のはちょっと痛かった」だけでは済まないはずだ。

時間にして5分?程度だったろう。回復を待ち立ち上がる。

うおぉ!痛い!めちゃくちゃ痛い!
これが左脚だったものだから帰りの車のクラッチを無事に切れるか不安になった。
こういう時にATだったらと心底思うがぶつけたのが右足だったら同じことだ。

アクセルを踏むよりもアクセルからブレーキに移行した時にスムーズに踏めるのかということである。

だが、あんなに痛い思いをしたにも関わらず家に着いてシャワーを浴びている頃にはすっかり忘れて紫色になっている脛を見て
「何故傷付いているのか?」
などと思いを巡らせたのは歳を取った証拠だろう…。

南斗聖拳最強の聖帝サウザーでも北斗神拳は効かないかもしれないが脛を蹴られたら「効かんなぁ!」とは言えないと思う。
ましてやケンシロウの蹴りだ。我慢にも限界はある。

それだけこの脛というものは人類の弱点なのだ。
この痛みを知ってるからこそ極力気を付けてはいるもののぶつけてしまったのだ。

何となくだがバッファローマンが足に付けているやつが欲しくなってしまったのだ。
あれなんていうのかな?

あれを改造して一定の距離を感知した瞬間にエアバッグが開き脛を守るなんて装備があったらいいよね。
小型の足の小指バージョンとかもあればいいかもしれない。

そんなわけで私の大事な脛の話でした…。

ゴールデンサンデー

ゴールデンな日曜日よ、おはよう!!

すこぶる機嫌よく目覚めたのはきっと日曜日という解放感からだろう。

誰かの顔色を伺うようなしち面倒くさい人間関係とも無縁。
何故ならば私は日曜日は孤独に過ごす事を何よりも楽しんでいるからだ。

心に決めた。

今日は猫以外とは遊ばないと……。

だが週休一日だとはっきり言って1週間の溜まった家事をこなすだけで終わってしまう。
人生の貴重な休みがこんなことで潰れてしまうのだ。

この状況を打破するにはどうしたらいいものか皆目見当もつかない。
ひたすら社会の底を這いつくばって命があるだけでもありがたいと思わなければ救いがないというものだ。

はて?
そのゴールデンな日曜日をどう過ごすかが大きな課題となってくる。

散らかってる部屋を見るとため息が出るが部屋の掃除などわざわざ休日にすることでもあるまい。

寒さに震えながら着替えるとすぐに車のエンジンに火を入れる。
マフラーから立ち上る煙を見て、そのまま晴れ渡る空を見上げた。

絶好のお出かけ日和だ。

世間ではコロナ禍による自粛と騒いでいる。

自粛は必要かもしれないが過度の自粛は必要か?

ましてや人との接点をあまり持たない私が自粛したところで特に影響は無さそうだ。

高規格道路を走り向かったのはラーメン屋だ。

あのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の店『支那そばや石巻』である。

ここは感染対策もしてるし食事をしながら喋る人も少ない。仕切りも完璧だ。

完全な対策は無いかもしれないがやれることは全てやっている。
この店は週毎に醤油、塩と入れ替わる。
その日注文したのは味玉塩らーめん大盛り。

味玉塩ラーメン大盛り…970円

いつもはかけらーめんなのだが気分的にこちらを選択。

麺は細いが全粒粉でのどごしがすこぶる良い。適度にスープを絡ませてくれるのでまるで掃除機になったように啜れる。

全粒粉の細麺

スープはとても深みがあって適度な塩分。油分は少なくあっさり系だが味はとても複雑に絡み合う絶妙なバランス。

一言で言えば『とても美味しい』

店内には師匠佐野実氏の写真が客席を見下ろすように壁に掛けられている。
この味なら師匠もきっと頷いただろうな。

私が店を出る頃には長蛇の列が出来ていた。さすがに人気店なのだな。

気分良く店を後にして次に向かうは桃生町津山にある『お寺カフェ夢想庵』。

こちらも人気のカフェだがコロナ禍だからきっと人はいないはずだ。
そう思っていたが考えは甘かった。駐車場に入りきらない車がごった返していた。

さすがに諦めてそのまま河北に戻った。

立ち寄ったのは道の駅『上品の郷』

こちらは温泉も併設されているが今日は御遠慮しよう。さすがに人が一杯だと怖い。喋らなくてもだ。

外にある道の駅カフェにて休むことにした。

こちらでオーダーしたのは
『珈琲ソフト』と『白玉ぜんざい』である。

白玉ぜんざい…350円 珈琲ソフト…350円

上品の郷のソフトクリームはコクがあって美味しい。そのソフトクリームと苦いエスプレッソのハーモニーが口の中に広がって美味しいのだ。

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喫茶店ならアフォガートというメニューになるのだろう。

ぜんざいは小豆が沢山入っていてとてもボリューミー。これだけでランチは間に合ってしまうだろう。

行き交う人々を横目に天気の良さが相成ってとても良い休日を満喫出来た。

こんな日が永遠と続けばいいのにな……と思いながら帰路へついたのだった。

【ラーメン】北海道一番

仕事も一息ついた。

働いても働いても我が暮らし楽にならざるってか。
何となく冬の晴れの空を見上げては思った。

仕事とはいえ県内あちらこちらと移動するのも疲れるものだ。

ちょうど時間は昼になろうとしていた。

「もう昼かぁ…」

どこの飲食店もいっぱいだろう。かと言ってコンビニで済ませるのもな…。
まず何を食べたいか考えていたらファミレスを通り過ぎてしまった。

迂闊だった。簡単にファミレスにすれば良かったのだ。

うーむ、しかし引き返すのも面倒くさい。

そこへ思い出してのがあの店だ。

素朴なラーメンをだしてくれるあの店。
この時間なら相当混んでるかもしれないが回転は早いはずだ。

意気揚々と車を走らせ向かったのは宮城県佐沼にある老舗の食堂
『北海道一番』である。

歴史を物語る古い店。なかなかの風格だ。

店の前の広い駐車場に車を停めると店の中は案の定たくさんの人で賑わっていた。

うむ、みんな地元の人のようだ。

私は席につくとメニューを見る。

種類はさほど多くはない。これなら一番ベターな醤油ラーメンを選ぶべきだろう。

北海道というのなら塩も気になるところだが…。

醤油ラーメン…650円

混んでいた割に着丼が早かった。

スープは透明度が高い。油はうっすら。これは美味そうだ。

まずはスープを1口。

うむ、美味い!あっさりしていながらきちんと出汁が効いてる。油の旨味に頼らない正統派の醤油ラーメンと言おうか。

麺はこれまた細い。めちゃくちゃ細い。ゆえにもう伸びてきてる。これは早めに食べた方が良さそうだが歯触りがとても良い。

うーん、シルクタッチというのか。

歯が無くても顎で食べられるぞ!

程よくスープを絡ませてくれるから味わい深い。

しかし、次から次へと客がやってくるものだ。まるで空席ができる気配がない。
地元の人から愛されている店なのだな。

この味なら納得だ。とても優しい味で毎日食べても飽きないだろう。

佐沼は県北の田舎町だと思ったが結構大きな町でそれなりに発展しており飲食店も多い。

これから何度か来る機会があったら少し探索してみようかと思う。


-関連情報-

〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼大網391−17

月曜日 11時00分~14時00分
火曜日 定休日
水曜日 11時00分~14時00分
木曜日 11時00分~14時00分
金曜日 11時00分~14時00分
土曜日 11時00分~14時00分
日曜日 11時00分~14時00分

受け継がれる伝統の味

休み2日目…私は喜びに打ち震えていた。

連休の喜びを思う存分に噛み締めていた。小さな幸せを大袈裟に喜ぶことが本当の幸せへの第一歩なのだ。

庭を見ると雪がちらついていた。


ふう、アルトCを山の中の特設駐車場から出しておいてよかったと思った。
あそこに置いてたら春まで車が出せないところだった!

さて、ひとしきり惰眠を貪ったのでボサボサ頭のままとある所へ向かう。

東松島市にある『支那そばや石巻』さんです。
2日から営業開始だ。

この店はあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子がやっているお店なのだ。
お店としては二代目、味の継承としては三代目だ。

早速お店に到着すると…。


既に大行列!!待ってる人がもういる!?

すごいなぁ~。
意外だけど佐野実氏の弟子で店が長続きしているのは少ないんだよね。
そりゃあ、佐野実氏のラーメンの作り方をしていたらラーメンに人生を捧げなければならない程の労力だ。システム化され素人でも作れるように出来ているラーメンではないのだ。

昔はスープの出来が悪かったら店を営業しないというスタンスだった。


今日食べるラーメンは…やはりこれだな。
メニューは決して多くはない。週替りで醤油と塩と入れ替わるのだ。

とある食券を買い並ぶ。待合室は静寂に包まれていた。家族連れで来ている者もいる。
そういや佐野実氏が厨房に立っていた藤沢の店では『うるさい子供禁止』だった。そしてうるさい大人も禁止。喋ればたちまち怒られてお金を返されて追い出されるのだ。
今の時代だったらネットで総叩きにあってしまうだろう。

でもあの時代が一番まともだったのかもしれない。

今の時代は誰でもインターネットを利用出来て誰でも世界に向けて自分の情報や思想を発信することが出来る。

かの海原雄山が放った言葉がある。
渋滞に巻き込まれた時の発言だ。

『バカ共に車を与えるな!』

AT車の普及によって誰でも車を所有出来る時代が来た。だがそれは交通渋滞を呼び、近年においては踏み間違いによる暴走事故も後を絶たない。
インターネットも然り、誰もがスマホを手に入れたことにより無量大数の情報が世に溢れているのだ。
その中から自分で情報を選び判断する必要がある。

何が言いたいのかというと…物事はシンプルな方が真の豊かさを手に入れられるって話なのさ。

だから私が選んだのは

かけラーメン。

個人的にこれが一番美味しいです。具は名脇役のネギのみ。

スープと麺の直球勝負なのだ。
これはスープに自信が無いと出来ないよなぁ。チャーシューとか具に頼らない味?

スープを一口…う、美味い!

冷たいチャーシューやメンマによって邪魔されることの無い舌の感覚が更に敏感に味を察知出来る。

やっぱりかけラーメンだよなぁ…毎週日曜日に営業出来るようになって私は嬉しい。

結局ラーメンランキングなんてね、母数が多い方が勝ちなんですよ。街の人口も影響するし、雑誌などへの露出も影響する。
だからランキング一位のラーメンを食べて『んん?』ってなることも当然ある。

私は個人的には支那そばやが時代を超えても美味いと思ってる。
これからも末永くこの地で味を変えることなく続けてほしいと思うのであった。

【テトテト散歩】上品な珈琲ソフト

特に何の予定もない日曜日に無駄に早起きした。

これは習慣としか言わざるを得ない。

「腹減ったな…」

そこで向かったのは椿ラーメンショップ松山千石店の朝ラーメン。

岩海苔ラーメン…750円 ネギ丼…350円

朝からキリッと目が覚めるのだ。

朝6時33分から営業してるのも嬉しい。
実はここのラーショは私の自宅からは相当遠いのだが、旅気分を味わうためでもドライブがてらやってくるのだ。

さて、腹も満たされたしどうしようかなぁ??

ふと思い出したのが宮城でも人気が高い道の駅『上品の郷』だ。そこに向かおう!!

そこに何があるのか?

『※珈琲ソフト』である。

※2021年現在取り扱いしておりません…

他にも見所盛り沢山なのだが、今は単純にそれだけを食べたい!

高規格道路をビュンビュン飛ばし到着した頃には昼だった。

上品の郷は石巻の河北町に位置する。上品と書いて『じょうぼん』と読む。

特徴的なのは木組みの外壁と天井だ。この建築工法は震度7にも耐えうる耐震性を持っているそうだ。

コンビニ、お土産屋、レストラン、温泉を併設する大規模の道の駅なのである。


テト『よっ!待っていたぞ!』

「どわぁ!テトさん!?どうしてここに!?」

テト『実は後ろに乗ってきたんだ。君がコソコソと出かける準備してたからな!』

「はぁ…全ての行動は筒抜けだな…で、今回は珈琲ソフトを食べに来たのだが…」

テト『お金は君持ちな!』

「やっぱす…。」

テト『ところでこの道の駅はたくさんの人がいるな?』

「うん、ここはすごく人気が高いからね。店の中も魅力ある商品が盛り沢山だよ!早速入ってみよう!」


テト『本当だ!なんか美味しそうなのがたくさんだな!お酒もあるぞ!』

「道の駅の名前が入った瓶がオシャレだよね。他にもスイーツもあるよ!」

「あとは石巻の『風月堂』の変わり種アイスも人気だね!」


テト『花畑牧場とかあるぞ!?ミクも喜ぶな!』

「本当だ!なんか企画ものなのかな?テトさんは結構甘いのが好きなのかい?」

テト『フランスパンに塗ったりしたら美味しそうじゃないか』

「なるほど、そういう手でくるか!なかなかフランスパンに合いそう!」


テト『外には足湯があるんだな』

「うん、ここは温泉を併設している道の駅なんだ。ここ『ふたごの湯』は三陸でも随一の名湯なんだよ。鉄泉で貧血や肌荒れに効能があるとか。」

テト『そうなのか。君は入っていかないのか?』

「うん…実は休日料金は結構高くてね…。750円なんだ。(消費増税にて50円値上げした)」

テト『貧乏な君にとっては三日分のランチ代か…』

「そ、そうだね…三日分というか1週間分だよ。
たまに贅沢な休日で入るくらいかな!」


足湯…無料

テト『すごく温くて気持ちいいぞ!』

「テトさん足湯好きだよね?鳴子でも入ってたし。」

テト『ニーハイ履いてると結構締めつけられるんだお。疲れも溜まるからな』

「ほうほう、匂いとかも…」

テト『これ!匂いを嗅ぐな!君みたいに下品な匂いはしないけどな!』

「私なんか自慢じゃないけど秒速で臭くなるからね。」

テト『本当に自慢にもならないじゃないか…』


珈琲ソフト…350円 ⚠️現在取り扱いしていないようです…

「そして念願の珈琲ソフト!!
私はこれ大好きなんだよね。珈琲の苦味とソフトの甘さがお互いに引き立てあって絶妙な味わいなんだよね。」


テト『本当だ!これは美味しいお!』

「はは、気に入って貰えたようだね。
道の駅って楽しいでしょ?」

テト『うん、駅毎に特色があって面白いな!鯖だしラーメンとかも気になるお!』

「そ、それはまた今度かな…お金無いんだ…泣
またいつか来ようね!」

テト『うん!』

こうしてまったりとした日曜日を満喫したのだった。道の駅めぐりとか連休があればやってみたいねぇ。


モデル

重音テト…ベ・ルル三錠様

エフェクト…下っ腹P様