牡蠣煮干しラーメン~東京ラーメン はなはな

2月7日日曜日。午後。

支那そばや石巻さんで食べたあと私は考えていた。

(このまま日曜日を終わらせていいものだろうか…?)
家に帰ればそれで終わってしまいそうな気がする。
もっともっと日曜日を楽しまねば損ではないかと。

なんて言ったって休みは一日しかないのだ。
この一日のために1週間ありとあらゆることを我慢して馬車馬よりも働かねばならぬのだ。

『もう一杯ラーメンを食べよう!』

これはあまり関心出来ないことなのだが、休みが一日しかないので致し方ない。

そこで向かったのは石巻の渡波である!

渡波ラーメン激戦区だ。
石巻と女川の境目にありただの通り道だと思いきや実力店が凌ぎを削っている。

そこで以前より気になっていたのがこちら

『東京ラーメンはなはな』である。

トレーラーハウスのようなこじんまりした建物だが沿線沿いにあり通る度に気になっていた。

東京ラーメンか…何となく美味しそうな響きだな。

どっかで聞きたことあるような…。
昔、仙台に『東京屋』ってラーメン屋があってそこのラーメンが大好きだったんだよね。

素朴で昔ながらの中華そばって感じ。場所もアーケードの裏手にあってまさに路地裏な雰囲気でね。

ああ、結局そういうのが好きなのかなぁって。

店に入ると店員さんが愛想良く挨拶してくれる。

 

席にすわりメニューを見ると気になる文字が…!

『はなはなラーメン』…牡蠣煮干し出汁!?

牡蠣の煮干しとは珍しいな!牡蠣の出汁は美味そうだ。
早速それを注文。

しかし…昼時だというのに客は私の他に二人だけ。
きっとこの先にある『ぜんや』は並ぶほどに混雑しているはずだ。
大丈夫かなぁ…。

コロナ禍とはいえランチタイムに売れないと苦しい飲食店は多いと思うんだよね。
時短営業して補償金が出るにも公平なものではないよなぁ。

五分ほどで着丼!


お!レモンが入ってる!?
そしてスープは塩味だが濁っている。

ビジュアルはすごく美味しそう!

まず香りは…うん、仄かに牡蠣の香りがする。
スープを一口…。

おん?意外とさっぱりしている。濃厚という程ではないが喉元を過ぎたら牡蠣の香りが鼻腔まで上がってくる。
若干の磯臭さが好みが分かれるところだろう。

麺は…

特に特徴もない至ってオーソドックスな黄色麺。
柔らかな舌触りは懐かしささえ感じる。

牡蠣煮干しというものに期待していたが奇抜な味ではなかった。
これは貶しているのではなく非常に上品な味わいなのだ。
まるで高級懐石料理のようだ。

ここでついていたレモンを絞ってみる。

味が激変した。夏の暑い日でも食べられそうな爽やかな味だ!こりゃあイイ!

なるほど、一杯で二つの味を楽しめるわけか。
これは他のラーメンにはない味わい方といえる。

牡蠣とレモンって合うもんなぁ。
いやぁ、これは一本取られた。

他のメニューも気になるものがある。きっとどれも美味しいに違いない。

はなはなラーメン!
これは美味いなぁ!

また来ようっと♪

ハッピーサンデー!

今日はハッピーな日曜日だ。
布団からロケットのように飛び出すとヤッターマンのように服を着替えて準備する。

日曜日は一分一秒足りとも無駄には出来ない。休みは週に一度しか訪れないのだ!

無駄には出来ないのだ。

そういうわけで早速習慣となっている支那そばや石巻さんに向かいます。
この記事はまた別にまとめるとして食べた後に石巻渡波に移動してラーメン屋をハシゴするという暴挙に出まして2軒目の東京ラーメンはなはなさんへ。
こちらも別記するとして本記事のメインはここから。

実はコロナ禍において不要不急の外出は控えるようにしてはいるのだがよくよく考えてみれば平日は普通にいろんなところに行って仕事するし何百人って働いてる職場で仕事しているわけだから日曜日だけ自粛しても意味が無いと思いました。
無論、感染したら言い訳も出来ないわけですが人があまり集まらない場所なら大丈夫だろうと判断したわけです。

むしろ人が少ない今だからこそ出かける必要があるかなって。
私は人混みと渋滞は元々大嫌いで普段は近付かない町へ行きたいと思った。

向かったのは渡波の先にある女川である。

震災では甚大なる被害を受け瓦礫だらけだったが今は着々と復興が進んでいる。完全に復興するにはまだ何年とかかるが、確実に一歩ずつ進んでいるのだ。

とりあえずメインの商店街へ歩みを進めるが寒さも相成って人手はまばら……正直肩透かしだったが人がごった返しているよりはいいだろう。

コロナ禍だからなぁ…。

でもお店としてはジレンマだろうな。平日でも人がいっぱい来る訳ではない。日曜日にこれではお店だって困窮していることだろう。

この商店街も出来た頃はたくさんの人が訪れたが今は閑散としている。

これはあまり好ましいことではない。
もっと人がたくさんやってくる起爆剤があればいいのだが現実はかなり厳しいと思う。

女川には観光する場所が無いのだ。
町は綺麗になったが継続的に人が訪れるものが何も無い。

お世辞にもまた来たいとは思わないのが現実だろう。
でも女川には探せばきっと何か光るものが見つかるはずだ!

とは言ったもののまだ更地も多いし厳しいよなぁ…。

女川港で撮影。


うむ、昔もここで撮影したっけなぁ…。

昔の雑多な雰囲気の女川が好きで訪れていたな。
狭くてなんか散らかっててさ。そういうのが良かった。
生活感があって。

沖縄に惹かれるのもそういう部分があるかな。
人の営みが身近に感じるというか、なんとなくどんな生活をしているのか想像をかき立てられるというか。

女川はこれから新しい町として再生していく。
ますます期待をしつつ町を後にし近くにあるコバルトラインへと向かった。

ここは走り屋が喜ぶようなタイトなコーナーが連続する道路だ。
私もかつてフェアレディZで走ったことがある。

安全運転でねっ!

運転には自信が無いのだ。

スキール音を響かせることもなく上を目指す。

相棒のアルトCはATだけど結構楽しい車なのだ。ターボなのに遅いけど体感速度は速く感じる。
何よりターボなのにNAのようなフラットな加速が扱いやすいというものだ。

眺めが良い所に到着。

あまり天候が良くないせいか景色はボヤけている。少し残念なのだ。

ここでも記念撮影。

生誕21周年の車です。大事に乗り続けたいのだけど維持が難しくなってきたな。

でも日本って本当に旧車に優しくないなと思う。

もう10年前の車すら見る機会が少なくなってきた気がする。

私は…車はきちんと整備すればずっと乗っていけると思ってますけどね。

さて、次の日曜日は何をしようかな?

ノスタルジック支那そばや

朝起きる。
今日も素敵な朝だ。
日曜日の朝はなんというか…生まれ変わったような気分になる。

元気にラジオ体操をし朝日を浴びる。
こんな健康な日々がずっと続けばいいのに!と鼻息を荒くしゴジラのように鼻から白い息を噴き出しながら温めておいた缶コーヒーを飲む。

寒い外で飲む缶コーヒーって本当に美味いよなぁ。

よく成功者が缶コーヒーを飲む人間は成功しない!
寝る間を惜しんで頑張った結果が今の成功だ!

とか言ってるけど、『世界は誰かの仕事で出来ている』というキャッチコピーで売ってる缶コーヒーを飲んでよく寝てお金は無くとも健康な日々を送れる方が幸せかなぁって感じてるのだ。

さて、朝の内に面倒な仕事を片付けて残り時間を満喫しようではないか。

数字と睨めっこして電卓を叩いていたら腹が減ってきた。

時計を見たら既に10時を回ろうとしている。

うむ、出かけるか!

そこで向かったのは

『支那そばや石巻』さんです。

今年は毎週日曜日に行ってて皆勤賞です。

相変わらず凄い行列で駐車場もほぼ満車!
とにかく人気!

しばらく並び着席。若い店主はせっせっとラーメンを作っている。
先代店主が体調不良から営業時間を絞って細々とやっていたところに現れた現店主。
先代店主の脇で学んでいた彼の姿に私は大いに期待していたのだ。

この味を継いでくれるなんて嬉しい限りである。

今後も末永くよろしくお願いします。

んで、注文したのは
『塩かけラーメン大盛り』+味玉トッピング

具材はネギだけのシンプルなものだ。

スープの旨味、麺の香りを何にも邪魔されることなく味わえるシンプルな一杯。

これは麺やスープに自信が無いと決して出せないものだろう。

まずスープを一口…。

うおぉぉおん!マイルドな塩味!
そして複雑に絡み合った旨味!
この味は県内トップレベルだと思う。

麺はのご越しが良い細麺ストレート。
絶妙にスープを絡ませ、ほのかな小麦の香りと合わさり思わず笑みがこぼれる。

まさにベスト・オブ・ラーメン!!

おおよそ五分で完食。

感染対策もきっちりしており、お客も黙って食べてる人が殆どなので安心して下さい。

尚、普段は会話禁止ではなくコロナが収束したら『美味しいねぇ!』などと感想を述べながら楽しく飲食されれば良いと思います。

支那そばや完全復活で宮城県のラーメンランキングが変わるのではないでしょうか?

また来ようっと♪

長町ラーメンは懐かしい味

仙台市の長町と言えば区画整理が住み再開発され近代的な街へと生まれ変わっている。

長町と言えば何となく仙台のスラム街みたいなイメージがあった。汚い暖簾の居酒屋が連なりストリップ劇場があって雑居ビルが建ち並ぶイメージ。
それがオシャレなマンションが並び綺麗な公園が整備されて若者が多い街になった。

これも時代の流れなんだなぁとしみじみ思う。

そんな長町で営業してきたのが
『長町ラーメン』である。

今は住所を移し向山で営業している。

かなり昔に食べたことがあるが当時はどこにでもあるポピュラーなあっさり中華そば系のラーメンだった。

それが今や昔ながらのラーメンは姿を消しつつあり貴重な存在になってきた。
その中でも決してブレることなく味を守り続けてきたのが長町ラーメンなのである。

現在はラーメンランキングに常時載るくらいの人気店へと成長していた。

懐古感に駆られて出かけることにしたのだ。

立地は交差点の角にあり非常に出入りがしにくい上に駐車場も狭くて難易度が高い。
時間帯によってはなかなか入れないか出れないかと苦戦してしまうだろう。

店は小さくて狭い。

時間をずらして行ったものの交差点の信号機によってはやはり進入しづらい…。

車を停めて店に行くと数人の客がいたが待ち無く着席することができた。

懐かしいな…もう最後に食べたのは10年以上前だ。

長町ラーメン味玉入り

懐かしいビジュアル…そうだ。こういうものだった。

まさにラーメンそのものだ。

まずスープを一口…。

うん!美味い!魚介の香りが強いのは好みが分かれるだろうが臭みも無く口の中から鼻腔へと香りが抜けるのが心地よい。

これはいいものだ!

では麺は…細麺である。うん?こういう麺は見た事あるな?

何となくだが最近食べたような気がしないでもない。

さて、ズルズル…

そこで事件が起きてしまった!!
不覚にも麺を噛んだ瞬間に自分の頬肉を一緒に噛んでしまったのだ。

激痛と共に血の味が口の中に広がる…こうなってはラーメンどころではない…。

ざんねん!
ここでわたしのしょくレポはおわってしまった!

だが…残すわけにはいかない。こんなに美味しいラーメンを残すのはプライドに反する。

とめどなく流れてくる血を飲みながらも頑張って完食した。スープまで飲み干した。
痛みと血の味でなんかよくわからなかった。

一口目のスープは美味しかった。だから尚更残念なのだ。

悔しいですッッッ!!

とりあえず…怪我が治ったらまたリベンジします!!

吉作落としからの生還を考える

皆さんは『吉作落とし』とはご存知だろうか?

これはあの国民的アニメ、まんが日本昔ばなしで語られた話で、天涯孤独の身の吉作が山仕事をしていて断崖絶壁にある岩棚で休んでいたところ、降りるために使っていた縄が吉作の体重で伸びきっていたがために手を離したら元に戻って、手が届かなくなり岩棚で遭難して最後には飛び降りるという救いようのない話だ。

あれで吉作生還ルートは無かったのだろうか?と考えることにした。

この話はあの吉作の立場で作った話である。



俺は吉作。幼い頃に両親を交通事故で亡くし天涯孤独の身となった。
逞しく山の男に成長したが彼女いない歴=年齢だった。

なぜなら村には若いのが俺一人で若い女なんて見たことねぇ。
都会にはデスコとか空桶とかあるとか聞いたことあるが俺にはなんのことかさっぱりわからねぇ。
だから山さ登って崖になってる岩茸を採って生活をしている。
この日も朝早くから山に登って岩茸していた。

そろそろいつもの場所だと岩茸が採れなくなってきたから今度は行ったことがない崖へ向かうことにした。

初めての崖だがおれはいつものように木に縄を縛り付けて降りて行った。

するとなんということでしょう!
たくさん岩茸がなってるでねぇか!
俺はホクホクして次から次に岩茸を採った。

しばらく夢中で岩茸を採っていたら腕が痺れてきた。

下を見ると俺が一人で座れるくらいの岩場があった。
ここから上に上がるのは体力的に厳しいだろう。だからそこで一休みすることにした。

岩場まで来ると掴んでいた縄を離して飛び降りた。

するとその勢いが強すぎたのか岩場は脆くも崩れ去り真っ逆さまに落ちていった。

岩場に体が何度も叩きつけられ腕が折れて体のありとあらゆる骨がボキボキ折れた。

薄れゆく意識の中で思ったことは体力に余裕があるうちに一旦戻ればよかったのだ。
たくさん採れることに夢中になり過ぎたせいだ。

こうして俺は死んだ。

 

終わり

って、もう死んどるやん!?

次回
『こんな吉作は××だ!』

果たして吉作は生還出来るのか!?