死神対シリアルキラーの構想

小説『デス・ドアーズ』で死神とシリアルキラーが戦う構想はあったのですがインパクトのあるキャラクターが思い浮かばなかったので現在も保留中…。

シリアルキラーと言っても殺人を嗜好とするなら結構薄っぺらいなぁと思って…「ヒャッハー!」とか叫びながらナイフを振り回す的な?

単純にシリアルキラーとして生み出すのは簡単なのですが…もっと殺人鬼になるまでの過程を煮詰めたいのもあるけど現実世界で起きてしまった事件などを参考にするのは非常に難しく、社会的にも許されるものではないだろうと。

あくまで敵となる『不浄』は元々悪人でもないんですよね…そもそもデスドアには善悪が無く死神は不浄の魂を狩ることを仕事としてるわけで正義ではない。その中でもシュクレンは自分の中で何らかの答えを出そうと葛藤はするのですが、シュクレン自体も正義に乗っ取って行動しているわけでない。自分の正義で行動しているのはキリコになるのですが、死神の中では一番人間くさい。そもそもデスドアの存在自体がまだ物語の中では明確化されていない部分なのですが…。

ジェイソンっぽいのと戦わせるか!と思っても喋らないキャラクターを小説に出すのは難しい。バトロワの桐山和雄みたいなもんだ。

多くの人に読まれているわけではない作品なので私の好き勝手に書けばいいんですが、なかなか構想がまとまらずに試行錯誤しています。

あとはサメとかワニとか…あ!ワニは出てたわ。

ヒット作なんぞ一生出来そうもないけどこうして物語を考えてれば現実世界の辛さなんて悪夢みたいなものさ。明日もいろいろと考えてるだろうか?

もともとは主人公は少年だったし本来死ぬはずだった『鬼』の魂を狩りにきた死神が悪の妖怪と戦い倒すことで魂の寿命を延長するという話でした。

でも人生の時間の流れと体験(?)によってこの世界には善と悪といった明確な線引きはないことや主人公が少年であると刃物を振り回して小さな子供の妖怪と戦うという力のバランス?を考慮して少女に変更した次第。それから大きな鎌と少女の組み合わせなどが生まれて現在の形に。

その作風の変化はゲームの『サイレントヒル』に大きく影響を受けまして現実とは異なる世界があり、それは死の世界である『デスドア』のアイデアが浮かびました。

そして死神はその死の世界に落ちてきた魂と戦うという構図になりました。

自分の生前の生活を守ろうとする不浄の魂とその魂を狩ることを仕事としている死神。どちらも譲れないものがあり、お互いが悪意がなくとも存続をかけて戦うという話です。

そういうのもあり単純に殺しを趣味とするシリアルキラーを出すのは難しいんですよねぇ。

デス・ドアーズはとても長い作品ですが時代と共に変異して加筆修正を繰り返してきました。なので当初考えていた物語とは大きく変化している。私自身もその変化を楽しんでいる。

気が付けば私自身がデスドアに落ちた不浄の魂のようになってしまった…。現実はかくも辛いものだ。

シリアルキラーの構想としてはソウシリーズでお馴染みのジグソウ辺りが面白そうだなと思いました。殺しを目的とするのではなく結果的に殺してしまう(被害者自身が死を選んでしまう)というもの。ただその過程において死に至るまでの描写が難しくて頭の悪い今の私では書ききる自信がないのです。

いつかは書けたらいいなと思うキャラクターはたくさんいます。もっと創作に時間が確保出来たら嬉しいな。

私がお金を欲しがるのは物を買うためではなく

『創作する時間を確保するため』

です。

【 エッセイ 】 汲み取り屋 のおっちゃん

汲み取り屋 のおっちゃんの話

汲み取り屋 のおっちゃんはヒーローだった!

 子供の頃、家のトイレと言えばボットン便所だった。ウン〇コをするとその物量に応じて『おつり』がやってくるやつだ。祖母の家は外にトイレがあり、勝手口から出て歩いたところにあった。薄暗い裸電球が怖かった。

 波トタンで作られた扉を開けて輪っかに金具を引っ掛けるだけの簡素な鍵をかけて振り向くと広さ3畳ほどの部屋の真ん中に穴が掘られていて、その上に便器が乗っかってるだけのものだった。その下はすぐに便槽で子供であれば体がすり抜けるほどの大きな開口部は恐怖だった。

 それを跨ぎウン〇コをするとかなりの確率でバッチャーン!と盛大に尻に跳ね返ってきた。

 当然汲み取り屋が来て便槽の中の糞便をバキュームカーで吸っていくのだが、それに携わるおっちゃんがすごくかっこよく感じていた。非常に寡黙で作業服をいつもピシッと着ていた。

 普通ならば顔をしかめる臭いでもおっちゃんは表情を崩さずホースの先を見つめていた。その仕事ぶりがかっこよくて憧れていた。いつか自分もおっちゃんみたいになりたいと思ったものだ。

汲み取り屋

 いつもバキュームカーが見えると玄関を飛び出しおっちゃんの仕事を横で見ていた。するとおっちゃんは

「臭いだろ?」と言った。私はウンと頷くとおっちゃんはニコッと笑った。あの寡黙で渋いおっちゃんが笑ったのだ。とにかくかっこよく私の中ではヒーローだったのだ。

 おっちゃんが仕事を終えてバキュームカーを走らせると私はその後ろを全力で走って追いかけた。

 BGMは井上陽水の『少年時代』だろうか。

 あれから何年も過ぎて超ド底辺労働者となった。決まった休みもなく祝日もない。       

 人からは汚いと蔑まされ、ああはなりたくはないと失笑される仕事かもしれない。

 でも世界の殆どはそういう人がやりたくない仕事をしている人達のおかげでストレスなく社会生活を送ることができているのだと思う。私もその数あるうちの小さな歯車だ。

 だがその小さな歯車一つ欠けたら大きな歯車は回らないのだ。

 金持ちにはなれない。人からも尊敬されない。自分らしくは生きられない。人からは指差され笑われる。

 それでも誰かの生活の役には立っているし、なくてはならない仕事だ。

 大人になってからおっちゃんの言ったことがわかった。

「これ、おっちゃんの天職だからな」

 おっちゃん、かっこよかったよ!私もそういう言葉が言えるような人生になりたいと思います。

【トラウマ】悪夢で夜中にビクン!!

私は鼻歌混じりにドライブを楽しんでいた、

晴れた空に白い雲、青々とした草原には風が吹き草が揺れてキラキラと輝いている。

もう少し走ると海が見えて来るはずだ。カーラジオからは倉木麻衣の『Feel fine!』が流れている。

窓を開けると初夏の潮風が車の中に流れ込んでくる。なんて気持ちの良い日なのだろう。帰りには美味しいラーメンでも食べて休日を満喫しよう!

アルトCはタービン音を轟かせながらカーブをクリアしていく。すると先の交差点の信号機が赤に変わり停車する。

ドリンクホルダーにある結露した缶コーヒーを手にしてルームミラーを見る。後続車が接近してくる。その時だ!異変に気が付いた!!

運転手が明らかに前を見ていない。下を見てスマホを操作している。

おいおい…こっち見ろ!その数秒後、車はノーブレーキのまま私の車に突っ込んできた。轟音と共に背中に強い衝撃を受け視界が何回転もする。体が痺れて口に血の味が広がり鼻から噴出する。ガラスの破片が目の中に入り一瞬見た私の腕はありえない方向に曲がっていた。

あ、死んだ…と思った。歪む視界の中で外で誰かが喋っている。

『これ、死んだな…』

『いや、俺は悪くねぇーよ!こいつが急に止まるからブレーキが間に合わなくて…』

え…嘘やろ…お前がスマホ弄ってて突っ込んできたわけやろ…と言いたかったが口の中はズタズタで喋ることが出来ない。顔の横を生暖かい血が生き物のように地面を這って広がっていく。

ああ…死ぬんだ…。案外呆気なかったな…人生の最後でも結局悪者にされて死ぬんだ…ろくでもない人生だったなぁ…。

急に体がフワッと浮かび上がったと思うと高層ビルから落ちるような感覚に襲われ釣り上げられたカツオのように体がビクンと跳ねた。

「あ…夢か…」

時刻は2時半…微妙な時間に目が覚めたなぁ…。誰もが自分が明日死ぬとは思わないし今日死ぬとも思わない。朝に玄関から出て家のベッドで寝るなんて実はすごく運がいいんじゃないかと思うようになってきた。

夢で良かったけどものすごくリアルだったのであのシチュエーションになったら思い出すようにしたいですね。

「あれ?このシーン夢で見た?あれ…倉木麻衣の…あれ?あの交差点?」そしてあの乗用車…突っ込んで来たのはアレでした。

ファイナルディスティネーションをリアルに感じたのであった。

【超絶悲報】麺遊喜…アレを辞める…!

仙台市銀杏町に腹ぺこさんを満足させるお店がある。

ラーメン屋であるはずなのにステーキがある店!!

『麺遊喜』さんです。

たった1100円で美味いステーキが食べられるということで若者に大人気のお店なのです。

ラーメンとステーキの二毛作で頑張ってるお店です。なんとここ!

お隣がステーキ屋さんなんだよね…。(共同経営とかではなく全く関係ない)

実は私はかなり前からひっそりお邪魔してるのですが毎回ステーキ定食を食べるんですね。ラーメン屋なのにステーキ食べるってねぇ。

親方も女将さんも相変わらず元気でコロナに負けずに頑張ってるんですが衝撃の一言が…

「来月からラーメン辞めるから…」

って、ええーっ!?ラーメンやめちゃうの!?ステーキ定食の影に隠れて存在感薄れていたけど、ラーメンも美味しいのになぁ…。

「だってステーキばかり出てラーメン出ないんだもの!」と女将さん…た、確かに…こうして私もステーキを食べているわけでして…。またこうして味が失われるなんて…ラーメン茶漬け無くなっちゃうんですか!?

ラーメンが無くなったら店名の麺遊喜の麺はどうなっちゃうの~?

無くなる前にラーメン食べておきたい!!と思ったが既に私の前にはステーキ…。

いや、このステーキねぇ、柔らかくて美味しいのよ!歯がなくても食べられるやわらかさ!確かにこれが目当てで来ちゃうよね!でもここのラーメンも美味しいのよ!!いつでも食べられると思ってたからステーキばっか食べていた!!

こういう形で味が失われていくのは寂しいです!でもみんなステーキばっか食べるから売れないラーメンは廃止にする気持ちもわかりますね。

って、あっ!?ステーキの写真撮り忘れました…焼きたてを早く食べたい気持ちが早り、と同時に衝撃の情報を知ってしまったがために夢中で食べてしまいました。

詳しくは個人的にググっていただくとして、ここのステーキは本当に美味しいです!でもね、ラーメンも美味しいのよ!!

麺遊喜さんがラーメンを辞める前に食べてみてはいかがでしょうか?

何となくこの流れは日産のスカイラインGT-RとフェアレディZのような関係の気がしますね。まぁ、フェアレディZは消えませんでしたが!!

まぁ、労力を考えたらステーキ定食1本でやるのも英断かもしれません。1000円でステーキが食べられるのは『やっぱりステーキ』ですが、仙台にはそれ以前から美味しいステーキを提供している麺遊喜さん。これからたくさんの腹ぺこさんを満たしてあげてほしいです!!

また食べに行こうっと♪(今度こそはブログ用の写真を撮影するのじゃ…)

【悲報】味一品閉店へ…

タイトルは悲報なんですが…確かに悲しいけど…そうじゃないんだなぁ。

利府町にある味一品が10月2日で閉店するそうです。閉店理由はコロナ禍や親父さんの体調不良ではなく『引退』ということだそうです。

これはYouTuberとかの引退とは違いますよ。不祥事を起こして再起不能になって引退とかね、言葉の使い方が間違ってる気がするんですよ。

引退とはやることをやりきってその仕事から身を引くことです。

親父さん…やりきったんだなぁ…。私は常連にはなれませんでしたが…泉区のびっくりドンキー隣にあった頃は本当によく食べました。当時は若い兄さんと一緒にやってたんですよね。小さなプレハブ小屋で。

最初はタレを入れるとかわからなくて味も素っ気もないこってりスープのラーメンを食べて衝撃を受けました。行くたびにタレの分量を調節していく内に自分の味が出来ていくんですよね。

私のベストの調合はちょうどレンゲ一杯でした。

夜中まで営業していたので残業して疲れていた時に食べるラーメンは美味しかったなぁ。決して綺麗なお店じゃないし、毎回同じ味ではないし、写真映えするような盛り付けでもない。

でも惹きつけられる魅力がありました。

ラーメンの美味しさってなんだろう??

うーん…

その一杯を食べるとその時代を思い出すんですよね。若い頃のことや一緒に食べた人のこと、仕事で失敗して悔しくてヤケ食いした時のこと、ラーメンの美味しさって…

思い出なんじゃないかなって。

だからそのお店が無くなるのは普段忘れている記憶を思い出すきっかけが失われることに対する寂しさなのかなって…。

そう思ったんだ。

親父さんは食べに行く客にとっては親父みたいな存在でしたね。まだ早いのですが…私は食べに行けそうもないので…

本当にお疲れ様でした!!

現在、お店は連日大行列のようです。何となく思ったのですが…普段からこれだけお客が訪れていたら後継者を育てる程の余裕が生まれたような気がするんですよね。

私は素人なので詳しくは知りませんが、飲食店において味を受け継ぐというのはとても難しいことだと思ってます。ましてや個人でやっているお店で素人から職人に育て上げるのはほぼ無理な気がするんですよね。

代替わりした途端に常連客が離れていくこともありますし、逆に新規の客層を得られることもあります。職人は人に仕事を教えるのが苦手なので尚更ですね。

このまま味が失われていくのは残念ですが仕方がないのかなぁ…。

一つの時代が終わりました。