世間的にはどんと祭。
地域によってはどんと焼きとも言う。宮城県ではあちらこちらの神社で行われている恒例行事だが私は全国的に行われているものだと思っていた。
正月飾りなどを神社で焼き払い、その煙を浴びると無病息災で一年過ごせるというものだ。
私も毎年どんと祭に行っては屋台で出してる甘酒を飲みながら焚き火にあたる。
我が町では焚き火が一切禁止されており、違反し見つかった際には罰金10万円を課せられるのだ。
なので生の火を見れるのはどんと祭ならではの醍醐味だ。そして裸参りが行われ褌締めた男達が焚き火の周りをグルグルと回るというダイナミックな競技が行われる。
だが今年は昨年に引き続きコロナ禍なのでかなり縮小した形で開催され人も集まらずに終わろうとしていた。
私は人集りを避けるために夕食はテイクアウトにしようと心に決めていた。
数日前に偶然グーグルマップで見つけた石巻市のテイクアウト専門のお店の
『お持ち帰り処丼助新境町店』である。
もとは渡波地区にあるのだがその二号店として新境町にオープンしたのだった。
寿司屋が始めた海鮮丼屋ということで大いに期待が高まる。
蛇田を走り抜け国道45号線に合流、ファミリーレストランデリシャスの前を走り…おお、やはりお客さん入ってる!!相変わらずの人気ぶり。
ミニストップの交差点を右折して右側にある。ちょっと、照明が暗くて見落としてしまいそうだ。
お店に入ると爽やかな青年が応対してくれる。
予め注文は決めていたので
『海鮮丼とイカ盛り丼』を注文。
オーダーしてから5分足らずで提供された。めちゃくちゃ早い!!先客がいなかったとはいえ想定外な早さ!!
椅子に座った瞬間に起き上がり小法師のように立ち上がった。
帰りは高規格道路を走り急いで帰宅。
おお!!540円とは思えないクオリティー!!イカ盛りの方はご飯特盛です。
どんと祭の日にこういう海鮮丼が食べられるとは…いい時代になったものだ。寿司屋クオリティーな海鮮丼だ。
古来より寿司はお祝い事で食べられていたことで元の名前である『酢し』があて字によって『寿司』になったという。
寿を司るなんてなかなか粋なネーミングセンスじゃないか。
私がその時代に生まれていたら『刺身乗せご飯』としか思いつかないだろう。
最初にこの名を考えた人はご存じないがどんと祭ついでに裸参りで讃えるべきではないかと思う。
これが540円である。テイクアウトならではの低価格!
ネタは結構新鮮。ご飯も結構ボリュームある。マグロ、サーモン、イカ、イクラ、コハダ、ホタテ、甘エビ、ネギトロ、ガリ、ワサビで540円!!
これを観光地で食べたら1500~2000円くらいはすると思う!
でも別に観光地がボリ過ぎということではない。あれには調理する人、配膳する人、片付ける人、食器を洗う人など全ての人件費がかかっているのだ。妥当な価格なのだ。
それをテイクアウトにすることにより、人件費を削減し実現している安さだと思う。
イカ盛り丼はイカがたっぷり!!でも鮮度が若干落ちている感じ。
でも昨今においては不漁続きのイカ。スーパーの刺身盛り合わせにも入ることなく欠員となっているイカをこんなにたくさん食べられるなんて贅沢の極み…。
ご飯は特盛なのですが本当にめちゃくちゃ量があってぎゅっと詰められている。大飯食らいも大満足な量だ。
早速イカ盛り丼から…。
突然箸が折れますた…!!
いやぁ、それにしてもイカも甘くて美味しい!
続いて海鮮丼もいただきましたがどのネタも美味しくてあっという間に完食!
540円とは思えないクオリティーでした。この値段とクオリティーなら毎週食べられますし、家族で回転寿司に行くならこっちの方が安上がりで済みそう。
メニューもかなり豊富なので選ぶ楽しみもありますね。
これはしばらく通うことになりそうです!!
石巻の大満足なテイクアウト海鮮丼ごちそうさま!!