松島町にある昭和レトロな食堂 きむら食堂 でノスタルジーなラーメンを食べてきました!
正月にも関わらず正月らしいものを食べなかった。
例えば餅だ。
私は餅があまり好きではない。自分から買って食べた記憶はない。親戚の家に行って出されて致し方なく食べることはあるが自ら進んで食べることはない。
なぜか?
死のリスクが高いからだ!
私は安全第一主義であり、食べ物で死にたくないと思う。
死因が餅を喉に詰まらせてではなんのために生まれてきたのか全くわからなくなる。運命というものを全否定してしまうのだ。運命だとしても餅を食って死ぬのが運命ならこれほど残酷なことはあるまい。
腹を空かして町に繰り出す。
とりあえず休み期間中は大行列の人気店は避けたい。待つ時間が勿体ないしサッと食ってシャッと出たいのだ。
そして私はあの店に行くことにした。
松島町の高城町にある
『 きむら食堂 』さんです。
ここは日曜日が定休日なので結構ハードルが高いのだ。来たくても来れない店なのだ。
この店との付き合いは長くて初めて来てから33年目になる。
その時から食べ続けたラーメンを注文した。
駐車場は完備されているが満車の場合は近くに町営駐車場があり無料で停められるので安心だ。
店に入った時に一組の客がいたが少し何か揉めていた。
牡蠣(かき)丼がどうとか…。牡蠣丼目的に来たようだが店で在庫が切れてしまい提供に時間がかかると説明している。
牡蠣は管理が難しく回転しないとすぐに鮮度が落ちてしまうので読みが難しいのだ。
松島は牡蠣で有名だが町民はほとんど口にすることはない。
結局牡蠣丼が食べられないとわかると客はそのまま出ていってしまった。
うーむ、これは残念だ。牡蠣丼よりも美味いものがこの店にあるのに…。
33年前からほぼ変わらない店内。
先代の親父さんから全く変わってないのだ。なんかあの頃に戻った気がするな。お年玉でよく食べたのだ。私のラーメン人生はこの店から始まったと言っても過言ではない。
今にして思えば親父さんに弟子入りしてあの味を継承すれば良かったのではないかと思うが全てが遅すぎた。
ノスタルジーな気持ちに浸っていると着丼。
このビジュアル…懐かしいな。丼も変わらない。
スープは洗練された醤油スープ。透明なきつね色。親父さんの味とはまるで違うが…なんとも香りが良い。匂いに深みがある。塩分の角が立ってなくてほんのりとした甘味がある。砂糖や化学調味料の甘味ではなくキャベツや玉ねぎたかから出るようなやんわりとした甘味。
麺は黄色の中華麺。若干柔らかい。この柔らかさがスープの旨味と合わさり口当たりが非常に良い。
啜れば背中を丸めて夢中で食べたあの頃を思い出す。この温かいラーメンを食べてる時、幸せだったなぁ…。
ここのチャーシューは小振りだけど筋張っており塩分高めで美味しい。いかにも中華そばのチャーシューって感じで好きだ。
硬いチャーシューが好きなんだよなぁ~♪
スープまで完飲!ごちそうさま!
ここのラーメンは美味しいと思う。全然目立たないメニューだが、ラーメンだけは塩竈ラーメン御三家に引けを取らない味だ。
今度はいつ来れるかわからないけど、ここのラーメンはいつも心の中に残っている。
そんなラーメンだ。
きむら食堂の情報はこちらを参照して下さいね。