カテゴリー: ラーメン食べ歩記

【ラーメン】味のめん匠

場所は青森県。私は仕事で来ていた。世間はコロナで夜の街も寂しくなっている。

結局コロナは無くならないのではないかという不安がある。人類は天然痘ウイルスに打ち勝ったが今度の新型コロナウイルスは紛れもなく人類最強の敵だろう。でもそれはそれとして楽しまなきゃ損だ。自粛ムードだから公に派手な事はできないとしてもささやかな楽しみは満喫して適度に息抜きせねばならぬ。

来たのは八戸市の中心街だ。たくさんの横丁があり居酒屋が軒を連ねるが人は歩いてはいない。コロナ以前ならどんなに酔っぱらいがこの路地を闊歩したのか。

ふらふらと歩きたどり着いたのはみろく横丁にある八戸ラーメンの店。

『味のめん匠』である。

八戸ラーメンといえばがっちり煮干しを効かせた出汁が特徴。昔懐かしの中華そばというとピンと来るかな!

とりあえず一杯。

ゴクゴク…ぷはーっ!効くぜ!労働終わりのビールって美味いよなぁ。朝から飲むとクソ不味いのにね。

しかし八戸の街は好きだなぁ。ノスタルジックでさ。酔っ払いに優しい街。

こういう横丁があって歩いてるだけでも楽しい。昭和ノスタルジックでさ。冬に雪が降らなきゃ八戸に移住してもいいくらいだ。青森の冬の寒さは尋常ではない。本当に夢も凍てつく寒さだ。

そんな青森で体を温めてくれるのは八戸ラーメンだ。

八戸ラーメン。見た目はオーソドックスで物珍しいものでは無いがビジュアルは美味しそう!香りも煮干しが香って思わず深呼吸してしまう。

麺は黄色い細縮れ中華麺。スープをよく絡ませ口の中へ煮干しの団体ツアーを導いてくれる。強い小麦の味はしなくて安っぽい味がする。これだよ!こういうのでいいんだよ!呑んだ後の〆で食べるには複雑な味わいは不要!どうせわかんねーんだからシンプルに煮干し!麺!でいいんだよね。美味いなぁ~胃に染みると言うよりも心に染みる。冬の厳しい青森の寒さを想像して食べるとなお美味い。

粉雪降る夜にこういう屋台みたいな店で背中丸めて食べるラーメン…。なんか、いいよね。

青森のラーメンは凍えた心を温めてくれる優しい味でした。

【ラーメン】支那そばや石巻

雨の土曜日。外仕事のド底辺労働者はお休みできるのだ!(その代わり日曜日は仕事になる…)

目を覚まし軽くストレッチする。1日も早く事故の怪我を治さねばならぬ。体が適度に温まったところで時刻はもう少しで昼。なんか…

「腹が減った!」

颯爽と車に乗り込み走り向かうは

『支那そばや石巻』さんです。

ここは言わずと知れたラーメンの鬼佐野実氏の弟子の店。今は若き二代目店主が切り盛りしている。

店内では佐野実氏が睨みをきかせている。直接佐野実氏の店で食べたことは無いがあの緊張感漂う空気の中でラーメン食べてみたかったなぁ。元祖『黙って食え!』な店だった。でもそれは冷めない内にベストな状態で食べて欲しいという佐野氏の料理人としてのこだわりと優しさだったのだろう。

こちらのお店はそういうことはなく和気あいあいとラーメンを食べることが出来るので悪しからず。それでもこのコロナ禍のご時世なので黙って食べる人が殆どだ。

食券購入からラーメン提供までがべらぼうに早い!二代目店主さんの動きは日に日にキレが良く次々にラーメンを完成させていく。

今回注文したのは

らーめん(塩)大盛り+味玉!!

週ごとに醤油と塩が入れ替わるのだ。

ん~…良い香り。目で楽しみ鼻で堪能する。心無しか隣の客が麺を啜る音も美味しそうに聴こえる。とにかく顔に付いてるパーツ全てがフル稼働する。

ちょっと撮影に失敗しましたが…全粒粉入りの細ストレート麺。蕎麦に近い爽快な喉越しを楽しむことができるもの。麺を啜り舌の上で踊らせると小麦とスープの芳醇な香りが仄かに鼻腔に立ち上り一気に喉を通り抜け胃袋へ行ってらっしゃい。

かぁ~!美味いなぁ…週の始まりにして終わりを締め括る一杯だ。

最後の楽しみにとっておいた味玉はスープを濁さないようにレンゲの上で割ります。ここの味玉は味がすごく沁みてる上に黄身の味が濃厚なのだ。

口の中へ放り込むと白身のプリプリの食感と共に黄身のトロっとした感じが舌の上で広がる。白身に沁みた出汁の香りと共に口の中は一気に情報過多になる。

そして丼に残されたスープを飲み干しご馳走様でした。

最にして高であると言わざるを得ない!!

これでまた1週間頑張れるのだ。1000円未満で得られる至上の幸せ。案外幸せは高望みしなくともちょっとしたことで得られるのかもしれないな。

だがそれ以上にこの一杯に多くの人の努力や労力が詰まっているのだ。食材を作る人、育てる人、運ぶ人、売る人、買う人、全てが繋がっている。何気なくすれ違う名前も知らない多くの人達の仕事は繋がっているのだ。

ド底辺労働者の私の仕事だって誰かに繋がっている。

また来ようっと♪

で、店主さんに『Twitter拝見しました』って素性バレてるぅぅぅΣ(・ω・ノ)ノ


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【ラーメン】自家製太麺渡辺

今日は病院の通院日で午前中は休みだった。職場に着く頃には昼になるので途中で済ませるか…と向かったのは日曜日には大行列で近付くことすら出来ない人気ラーメン店の

『自家製太麺渡辺』

に行ってきました。平日にも関わらず既に駐車場は満車…有り得ねー…どういう人達が来てんの?

とりあえず少し並びまして入店し券売機でらーめん大(麺300g)を購入。すぐに席に通され着席。

相変わらずの人気店だけど感染対策であるアクリル板は設置されてません。それがいいか悪いかは別にしてコロナ感染はお店の責任ではなく客一人一人にかかっているので個人的に対策するのが当たり前のことだと思ってます。

『黙って食え!』これだけでいいんです。簡単なことです。

さて、らーめん大が到着!

相変わらずの迫力のあるビジュアル!あ、味たまはトッピングしました。

まずはスープを一口…ズズ…こってりかと思いきやスッキリした煮干し出汁のスープです。油分も少なく案外口の中がギトギトしません。それに合わさる麺は

ゴワゴワの硬麺!!これは唯一無二の食感なのだ。噛むと本当に硬い!けど小麦の風味が口の中で弾けてスープの煮干しの香りと仲良く出会って舞踏会開いてる感じだ。

しかもチャーシューは二枚入り。しかも違う種類だ。これは嬉しいなぁ。味と食感が違うので飽きずに食べられる。そして特筆すべきはメンマだろう。このラーメンにピッタリ合うものだ。

穂先メンマと呼ばれるものでシャキシャキの食感が楽しい。硬い麺の中でたまに口の中へ踊らせると歯の癒しになる。もちろん味も良くスープの風味を引き立てるもの。

味たまは正直に言うとほぼただのゆで卵で残念でした…。

何よりもこのらーめんは胡椒が良く合う!パパっと振りかけると劇的に美味くなる!

ただでさえ美味しいのに更に美味しくなるのだ。胡椒が美味いのか?らーめんが美味いのか?

いや、両方だ!!

あっという間に完食し颯爽と席を立ち店を出た。既に季節は秋となり雲は少し高く感じた。

とりあえず昼寝を楽しむことにするかと職場へと向かった。

自家製太麺渡辺…さすがは人気店。あの太麺…たまに食べたくなるよなぁ。

また来ようっと。

【ラーメン】支那そばやのつけ麺

その日、ダイヤモンドな日曜日ではあったが自宅の改修工事をDIYで励んでいた。せっかくの休暇も肉体労働しなければならないのはなんの因果なのか…。

しかし、それでも働く理由がある。思いっきり腹を空かせたいからだ。空腹に勝る美食は無い。美味しいものを食べるならもっと美味しくなる。

せっせっと働き時刻は昼に近付いていた。向かったのは東松島市にある

『支那そばや石巻』である。

私はもはや常連レベルに達しただろうか?いつものように券売機の前に立つ。かけラーメンと行きたいところだから今日はつけ麺にしてみようと思った。

実は私は汁無しやつけ麺、まぜそば系があまり好きではない。なぜなら『スープが無いと何となく損した気持ちになる』からだ。

ラーメンというものは麺とスープが一体になったものだ。スープじゃなくてタレというのがどうも苦手だ。そういう理由から店では冷やし中華も食べない。あんなのは自宅でも作れて食べれるからだ。大体にして冷やし中華が劇的に美味い!とは思えない。

つけ麺というものは作業工程が多いので調理に時間がかかる。いつもより提供は遅いが特に気になるほどではない。

さて到着!!なかなかのボリュームだ。メンマ、刻み海苔、刻みチャーシューというメンツ。

つけ汁は熱々でネギがたっぷり!

麺は通常と同じ全粒粉入りの細麺。絡まって若干掴み上げづらいかも…。

麺をつけ汁にダイブさせ一気に喉に流し込む。爽快な喉越しはそのままつけ汁がよく絡み豊かな風味が口の中に広がる。

つけ汁は少し酢が入っているのか酸味を感じる。暑い日は爽やかに食べられる。

何よりも細く切られたチャーシューが美味しい!なるほど細切りにされているのは麺と同じようにつけ汁に浸けやすくするためか。あっさり爽やかなつけ汁と豚のコクのある風味がマッチしてこれまた最高のコラボとなっている。

空腹も相成ってあっという間に完食!ご馳走さまでした!!

つけ麺はデフォルトでも通常ラーメンよりも麺が多めなので満足感もある。具材との組み合わせで如何様にも味が楽しめるのでこれもアリだなと感じた次第。

まだ太陽は高く暑い夏の名残りを燃やし尽くすかのようだった。午後からも頑張るか…。


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【ラーメン】味噌ラーメンはちべえの得味噌野菜ラーメン

その日、私はフラフラと夜の街をさまよっていた。決して徘徊ではない。

帰宅してから調理するのが面倒くさくなり外で済ますことにした。このコロナ禍だから極力外食を控えるところではあるが、きちんと感染対策をしている店ならば大丈夫であろうと思っている。

そこで立ち寄ったのが利府町にある味噌ラーメン専門店の『はちべえ』である。

はちべえと言うとどうしてもあの水戸黄門の八兵衛を思い出してしまう。時代劇史上あんなに愛されたキャラクターはいないと思っている。

さて、店内に入るときちんと感染対策をしております、

カウンターに通されメニュー表を見る。

いろいろあるなぁ。たまにはセレブリティにいくかとオーダーしたのは得味噌野菜ラーメンとミニ石焼きチャーハンレギュラーである。

この店は休日ともなると大混雑で行列必至の人気店だ。よって休日には決して近付かない店でもある。

まずはミニ石焼きチャーハンが到着。石焼きの器が熱々だ!!

これを付属のスプーンで混ぜ混ぜ…ジュジュ~といい音となんとも香ばしい匂い。

得味噌野菜ラーメンも到着しました。これは凄いビジュアル。めちゃくちゃ美味しそう!!

石焼きチャーハンも完成しました。まずは一口…モグモグ…

う、美味い!!熱々でホフホフしながら食べる。これはたまらん。

メンマ好きにはたまらない極太メンマ。食感もコリコリしてて美味い。

麺は味噌ラーメンらしく太麺。それと言って特徴はないがそれらしい麺だ。野菜も炒めてあるのでとても香ばしくて美味しい。食感もシャキシャキである。

スープはとても美味しい。塩分強めという程でもなく、味噌のコクと甘みが上手く調和して炒め野菜との相性は抜群だ!!

最後まで飽きることなく堪能できるスープだ。特筆すべきは海苔の存在だろう。何とも風味が良い海苔で味噌のスープがそうさせるのかとても濃厚な海苔の味と香りが楽しめるのだ。味たまもきちんと沁みてて美味しい。

なんと!チャーシューが2枚も入っていたのにスープの奥からコロチャーが出現したのだ!これは嬉しいねぇ。味も食感も『肉ッッッ!!』って感じがたまらない。思わず『ナポッ…』って口に入れそう。

チャーハンもラーメンもペロリと平らげご馳走様。

うーむ、さすがは行列必至の人気店だ。1500円以内でこんな幸せを味わえるなんて最にして高と言わざるを得ない!!

また来ようっと(*´ω`*)♪


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【ラーメン】椿ラーメンショップ松山千石店

あ~腹減ったなぁ…。

ぼんやりと目が覚めた。外は雨。急遽休みになり暇を持て余していた。普段は暇など潰す暇もないというのに…。

今日は日曜日ではない。棚ぼた的な休日。だからといってはっちゃける訳にはいかないのだ。もっと自粛した生活を…(物理的な問題で)

しかし腹が減った!!

というわけで向かったのは宮城県松山町にある椿ラーメンショップ松山千石店だ。

松山町というとフランク永井の出身地である。そして宮城県ではポピュラーに飲まれる酒『一ノ蔵』の酒蔵がある。特に観光名所があるわけでもなく、幹線道路が走ってるわけでもないひっそりとした場所にそのお店は存在する。

椿というと福島ではトラック運転手なら誰でもお世話になるラーメンショップだ。椿ラーメンショップとラーメンショップ椿と2種類あるが前と後の差はよくわからない。以前は福島泉崎村の椿によく行っていた。

椿というと朝ラーメンだ。宮城県では朝ラー文化は無い。伊藤商店が出来てからあちらこちらで見かけるようにはなったが、椿ラーメンショップが出来てからは松山はまさに朝ラー文化が静かに広がりつつある。

周りは田んぼしかない場所にたくさんのお客が押し寄せる大盛況ぶり。朝から元気の源はラーメンなのだろう。

店に入ると左手に券売機がある。朝はラーメンの食券を購入すると『朝ラー』が適用される。これは普通のラーメンの価格にミニネギ丼が付けられるひじょうにお得なセットなのだ。ミニネギ丼とはいえ結構なボリュームなのだ。

着丼!!いい香りだ。朝からこんな濃厚な香りを嗅いだら目が覚めてしまう。ミニネギ丼のネギは大盛りだ。食感はシャキシャキでそれに合うタレがかけられている。刻み紅しょうがもまたいいアクセントだ。

こちらのラーメンには最初から玉ねぎが入っている。これは泉崎店では人気のトッピングだがこちらは最初から入っている!この玉ねぎがスープのコクと旨味を引き立ててくれるのだ。シャリという食感も良い。このスープに玉ねぎか…最高じゃないか。

麺はこの通り。食感も良くスープをよく絡ませる。誰でも好みに合う麺だ。空っぽな腹の中に放り込むともう止まらない。いくらでも食べれれるなぁ。というか周期的に食べたくなるラーメンなんだよなぁ。意識高い系ではなくガテン系ラーメン。カジュアルではなく作業服でガッ!って食ってサッと出るような感じ。

大きな海苔もポイントでスープを染み込ませネギ丼を巻いて食べるとまた美味い。

チャーシューは硬さと柔らかさが絶妙で肉感が強い。食いちぎるって表現が合うのではないかという食感。

味玉は黄身が半熟ではないので不満が残るが…半分になっているからこういう仕様の方が最適なのかも?でないとスープに黄身が流れ込んでしまうだろう。

テーブル席もお座敷もあるので早朝から老若男女ファミリーとたくさんのお客が訪れる。朝からみんな元気だ。

いやぁ、美味いねーっ!

他にもたくさんのメニューがあるからいろいろ試したくなるね。

また来ようっと♪


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【ラーメン】支那そばや石巻

日曜日…それは人生の華であり楽園である。思いっきり背伸びして大欠伸をする。いつものように慌ただしく起きる必要は無い。しかも、外は雨だ。雨の日曜日程素晴らしいものはないのだ。

つまりは…何もしなくても良い一日なのだ。意識高い系の皆様はきっと資格の勉強やセミナーへの参加などに費やすのだろうがほぼ余生のような生き方をしている自分にとってはこの一日が至高となる。どこに幸せを見つけるかが大事なのである。

まずは猫に餌をやる。気まぐれの猫もさすがにこの猛暑で夏バテらしく元気がない。

それからは朝食として桃を食べた。実は生の桃を食べたのは10年来ではないだろうか?普段はなかなか高価で食べる機会がなかったのだ。何を思ったのか桃を食べたいと気持ちが傾いた。2つで580円+消費税…高いな…。えーい、大奮発だ! と購入した。

それから普段は観れない映画を鑑賞する。

日曜日っていいな…。

とぼんやりしていたら時刻は昼に近付いてきた。重い腰を上げて向かったのは

『支那そばや石巻』さんです。

言わずもなラーメンの鬼佐野実氏の弟子の弟子の店。二代目店主が切り盛りしている店はコロナ禍にも関わらず相変わらずの人気店。無論、コロナの影響もありかつてのように店の外まで並ぶということも無くなっていた。

かけラーメン(塩)+味玉トッピング

ほわァァ…とても良い香りだ!

私はこのかけラーメンがとても好きだ。純粋にスープと麺だけを味わえる贅沢。意外とメンマやチャーシューから味が出てしまってスープの味が複雑化してしまう。人によってはそれが完成形とも言うがあえてかけラーメンを設定しているのは自信の現れだと思う。

この全粒粉入りの麺の喉越しもたまらない。口に含んだ時に舌の上で踊り香りを鼻腔に広げてくれるのだ。味玉もしっかり味が染みていてしっかり半熟だ。

そういや店主さんは腰を痛めていたようだがその影響は無さそうだ。とても俊敏に動いている。その仕事ぶりも以前に比べてレベルアップしている。毎日食べても飽きないラーメンだなぁ。

スープまで完飲!好みはあるだろうけど個人的には宮城県で一番美味いと思っている。

店を後にして向かったのは北上川沿い。やはり休日は昼寝をしたいものだ。

のどかだねぇ…日曜日っていいな~……。

ウトウトしたが暑くて全く寝れたものではない。

こうして日曜日をのほほんと過ごしているのであった。


支那そばや石巻公式Twitter

6年ぶりにラーメン蔵

今日はセブンビーチで仕事だ。まだ梅雨明けの一報は無いが晴れ間が広がりやや蒸し暑く感じる。時期的には夏真っ盛りだ。子供達も夏休み目前ということで気持ちが踊ってる子も多いだろうな。

私はというと…当然ながら夏休みというかお盆休みという概念もなく仕事であるケースがほとんどで期待はしていない。だが一度しかない人生を会社に身を捧げるような生き方でいいのか?とは思っている。

しかし腹が減った…毎日コンビニでおにぎりというのもなんだしたまには贅沢するか。週の真ん中でも無い微妙な位置関係にある木曜日だ。もう一息という感じでテンションを上げるにも美味しいものを食べるということは大切だ。

向かったのは『ラーメン蔵』である。多賀城界隈ではかなり人気店だ。宮城県に住んでいれば誰もがその店名を耳にしたことがあると思う。

かなりの行列が出来ていたので店の外観の写真は取れなかった。その…いろいろと画像処理するのも面倒くさいしGoogleで調べればいくらでも出てくるのでそちらを参照した方がいいだろう。

30分ほど並びようやく店内へ。なんというか混雑過ぎというか…同じような服装のリーマン達がいた。そして席を立つのもほぼ同時に…どうやら団体様だったらしい。道理で回転の歯車が噛み合わないわけだ。

注文したのは

『特製ラーメンこってり太麺大盛り』である。もはや定番な感じ。

注文した安心感から店内を見回す余裕ができた。ラーメン屋にしては綺麗で清潔感がある。よく見たらサンドウィッチマンも来てるんだな。まぁ、有名店だから当然といえば当然。

注文してから五分くらいで着丼。

うぉ…デケェ…丼がすり鉢だよ…こんなに巨大だったっけ??まずスープを一口…ズズ…

う、美味い!!口に含んだ瞬間に複雑な旨みが口の中に一気に拡散されて鼻から香りが突き抜けた。飲み干すには塩分が強めで飲めないことはないが飲まない方がいいかもしれない…悪い意味ではなくてこのラーメンに限らず中高年は気を付けた方がいいです。それにしたって美味い!よくこんなスープを作れるなぁ…。

そして麺。

太くて縮れている。なんとなく喜多方系って感じの麺。口に含むとスープの豊かな香りと共にピロピロした食感で舌の上で踊っているようだ。これもまた美味い。表面はツルツルしてて真ん中にコシが残っている。絶妙な茹で加減だ。歯で噛むと意外なくらいにモチモチしている。この麺は美味い。

やや並んで食べたが店を出る頃には客は捌けて駐車場にも空きが出来ていた。まぁ、そんなもんだろうとまだ口の中にスープの余韻が残ったまま車に乗り込み仕事場へ戻った。

6年ぶりにくらいに食べたラーメン蔵だったが本当に美味しいラーメンだった。

また行こうっと♪

雨の休日には太麺を

梅雨も終盤だ。朝からシトシト雨が降る金曜日だが今日は休日だ。というのも交通事故の怪我による通院日だ。こういう天候の日は何故か怪我した箇所がやたらに病む。あまりの痛みに呻きながら目を覚ました。

病院は高齢者の集会所のようだ。見れば周りは顔見知りのようで病院に似つかわしくなく笑顔で会話している。一体どこが悪いのだろう?と思ってしまうな。

待ち時間よりも診察はあっという間に終わる。たっぷり1ヶ月分の痛み止めと鎮痛剤を貰う。なんか雑な感じだな…1ヶ月も放置されるのか。その間に良くなればいいが…。

とりあえず体を休めるのも仕事の一つだ。休みなく働くなど美徳でも何でもない。むしろ休日を充実させて方が生産力や精度も上がるし事故の予防にもなると思っている。なので休日はもっぱら掃除や整理整頓に費やす。雨の日はこれが一番良い。どうせ出かけても濡れるだけだ。

そうこうしている内にお昼になっていた。昼食どうすっぺ?と考えていたら平日の雨の日など滅多にない機会だ。超絶人気店のあの店に行ってこよう!と向かった先は仙台泉区にある宮城ラーメン人気ランキングにおいて常に上位の名店

『自家製太麺渡辺』である。

この店は日曜日ともなると1時間は並ぶ超絶人気店である。だが私は滅多に来ない!なぜなら一日しかない休日をラーメンに並ぶことに費やしたくないからだ。同じ理由で洗車も嫌いである。どうせ洗ってもすぐに汚れるのに貴重なる休日を洗車に費やしたくないのだ。

なので必然的に気を使わなくていい車になる。さて、並ぶことなくすぐに入店出来たが店内にはまだ待ち客がいた。手指の消毒をして券売機にて食券を買う。選んだのは『らー麺大』である。こちらは麺300gだ。デフォルトで200gだから相当な量だ。

味玉をトッピングしました。相変わらずスープが少ないのですが濃厚な煮干しダシなので十分とも言える。さて麺を一口…うむ、ゴワゴワの太麺だ。そして硬い!イメージとしては10秒どん兵衛だな。太縮れ麺が濃厚な煮干しダシのスープをよく絡ませており、小麦の甘い風味と香りが口と鼻の中で混ざり合う。久しぶりに食べたけど美味しいなぁ。もちろん好き嫌いは分かれるかもしれない。この日は平日で雨という事で行列も出来ていなかった。いつもだと小一時間ばかり並び休日が台無しになってしまう。

メンマは穂先メンマでシャキシャキの歯応えが特徴的。これも適度に柔らかくて繊維の中にスープが含まれていて絶妙な味わいを生み出す。チャーシューは歯が無くても顎で食べられる柔らかさ。口の中で溶ける脂身と肉感がある筋が適度に残っている。

味たまは少し誤算だった…黄身が半熟ではなかった。ゆで卵だった。ポサポサの黄身がマイナスかな…。それ以外は総じて満足のいく一杯でした。

コロナ対策は入口のアルコールのみで仕切りも何も無く隣の人とも相当近い。でもお客は店内では会話もなく黙って食べているのでさほど気にする程でもないと思う。もっとも休日はわからんがね。

20分程で完食し退店。

午後はたっぷり昼寝を楽しむ。痛み止めが効いてる日中は意外な程に眠くなるのだ。

雨音が心地よい眠りを演出してくれる。昼寝と言えば車にはきちんとお昼寝グッズを搭載している。枕にアイマスク、寒い時に羽織るブランケット、耳栓を常備している。もちろん窓に付けるカーテンもだ。何時でも何処でも快適な眠りを得られるようにしているわけだ。

人生が豊かになるのはまずは眠りだと思う。眠りの質を上げれば人は幸せを感じるセンサーがよく働く気がする。寝ないで仕事をするなんてのは自慢にならない。

『起きてる時よりも寝てる時の方が幸せなのだ』

どんなに現実が不幸でもきちんとよく眠れれば幸せってもんだ。極端な話になると死ぬまで寝てていい夢を見続けたいとも思っている。

そういうわけで雨の休日は何気なく過ぎていくのだった。

これが噂のダールラーメン

腹が減っては走ることもならぬのですよ!

私は大欠伸をしながら目を覚ます。やや曇天な空は惰眠を貪るに相応しい環境である。

社会の底で働く超ド底辺労働者の私は阿呆の極みであり、週に一度あるかないかの貴重なる休日を惰眠に費やし、インターネットの検索履歴には何故か『象の尻』などと前衛的な検索ワードが上がる。

そんな私だが厄介なことに邪悪なことに関しては人一倍敏感であり飲酒運転事故を起こしたニュースに関して一言コメントを残そうかとヤフコメを開いたものの、言葉のやりとりは苦手ゆえにそのまま閉じて天井を仰いだ。所詮個人的な鬱憤晴らしにしかならん。

「…そういえば風呂に入ったのいつだっけ?」などと実に下らないことを考えながらぼんやりしていたらいつの間にか昼になっていた。

これでは一生涯に一度しか訪れない今日を無駄に終わらせてしまうと重い腰をあげて車に乗り込んだ。そういえば車を動かすのは1週間ぶりだ。

川崎町へ…

車の運転は苦手だ。自分だから信用などできるものでは無い。とにかく恐る恐るハンドルを握っているのだ。それでも他の車の流れに乗ろうとしがみついて運転している。

ことにプリウスを見るとまた『特攻』してくるのではないかとトラウマになっている。すれ違う10台に1台はプリウスだ。本当に怖い。

2時間のドライブで川崎町に着いた。とにかく遠かった。

『ドライブインみしま』に到着。

今時ドライブインという響きはなかなか心に響く。ちょうど昼のピークが過ぎた…はずなのに駐車場は溢れんばかりの車でいっぱいだ。決して狭い駐車場ではない。田舎のコンビニと同じくらい広い駐車場が満車なのである。こんなことってある?人込みは嫌いだがここまで来て食えないのも釈然としないので少し捌けるまで駐車場で待つ。店内に空きが生じた辺りで入店。

まるでアイドルのような可愛い店員さんに促されテーブル席へ。テーブル席と言ってもでかいテーブルでおひとり様専用のようなものだ。

迷わず注文したのはダールラーメン半ライス付き。

ダールラーメン登場!

この価格は安い!下手すれば意識高い系ラーメン屋の『らぁ麺』よりも安いではないか。

これで普通盛りである。一般的なお店なら『特盛り』でもおかしくないボリュームだ。ピリ辛の餡掛けでとにかく熱い!湯気が出てないので騙されるが相当に熱い。いきなり口に放り込もうならば結構な火傷を負ってしまう熱さだ。それにつけ加えてピリ辛だからとんでもない汗が出る。

海老が入っているおかげで彩り豊かである。うずらの卵も2個入っているのが何気に嬉しい。一つは中盤で食べて残り一つは最後の楽しみにとっておける。もやしもシャキシャキで歯応えがあり美味しい。近場であれば毎週食べたいくらいだ。

麺は普通の卵麺だ。良くも悪くも特徴はないがこれだけ熱い餡掛けの中にありながら終盤まで伸びることなく食べることが出来た。適度に餡掛けを絡ませてくれるので食感も良い。全てが計算され尽くされたものだ。

麺を食べたあとはライスをぶち込み中華飯にして食べる。これもまた美味い。最後の最後まで楽しませてくれる。だが完食し時計を見たら午後3時になろうとしていた。なんとも寂しい気持ちになりながら帰路についたのだった。

そういえばダールラーメンといえば青森県の八戸市にもあったな…店舗の名前は忘れたが…。

ドライブインみしまさんはこの辺ではかなり老舗となるお店だろう。長く続くには理由がある。ひっきりなしにお客さんが訪れては汗を流して食べていく。日頃の鬱憤などどこへやら。

また食べに来よう♪

哀愁の釜石ラーメン

全線開通した三陸自動車道を走り宮古まで行った帰りに釜石へと立ち寄った。
釜石は私にとっては心の故郷だ。

既に時刻は17時を回っていたために果たしてやっている飲食店があるかどうか…最悪イオンでもいいだろうと街を走る。
釜石のメインストリートである大町を走ると目に付いたのが赤い看板。

『新華園本店』である。

懐かしいなぁ…若い頃によく食べたよ。
元祖釜石ラーメンというとこの店かな。

店の中には地元の方と思しきお客様がいた。

メニューを見ると…結構種類あるなぁ。でもここはオーソドックスにラーメン半チャーハンでいこう!

10分ほどで着丼!
んん~…いい香りだ。王道のあっさりスープに縮れ細麺が釜石ラーメンの特徴。

釜石は漁師町でせっかちが多いから茹で上がりが早い縮れ細麺になったとか。

なるほどこの細麺ならすぐに茹で上がる。

 半チャーハンはかなり残念な量…幸楽苑よりも少ない…美味しいけど。

ラーメンは最後まで飽きずに食べられる味わい…。

ラーメンって思い出の味なんだよなぁ…子供の頃に家族で食べた味…。
それが強烈に記憶に残っててそれを追い求めて食べてる気がする。
あと若くて多感な頃にいろいろあって食べた時の感情を呼び戻すためとか。

何を言ってるのかよくわからなくなってきたがラーメンってそういう食べ物の1つであると思うんだ。

美味しかった!また来よう!

支那そばや石巻

支那そばや石巻

ラーメンの鬼と呼ばれた佐野実の直系の弟子が営む人気ラーメン屋さん。
あっさり中華そばの系譜だがそのスープは手間をかけて作られ複雑な旨味と香りを醸し出す。


麺はそれに合わせて製麺された細麺ストレート。
全粒粉が爽快なのどごしを演出してくれると共に小麦の芳醇な味わいを楽しむことが出来る。

かけ醤油ラーメン

かけ塩ラーメン

週替わりで醤油、塩味が入れ替わる。

 

開店前から並ぶ人がいるほどの人気店だが回転が早いためにそんなに待ち時間は発生しない。

現在は初代店主が引退し、若い二代目店主がその味を引き継ぎ元気に営業している。テキパキした仕事ぶりは一見の価値がある。

私は『かけラーメン』が大好きでシンプルに麺の味わいとスープの旨味を堪能している。濃厚な味わいの味たまとメンマも美味しい。

 

慢性的に千円札が不足しているようなので千円札を予め準備しておくと良いかも…。

個人的には県内三本指に入るラーメン屋だと思っている。駐車場も未舗装の部分はあるものの広くて駐車しやすい。しかし、貸金のATNがあるあたりは車止めの位置が微妙で停め方がわからずに変な間隔が空きやすい。

営業日、醤油、塩の切り替えは公式Twitterより

支那そばや石巻公式Twitter