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【石巻のラーメン】支那そばや石巻の塩らーめん大盛り+味玉

石巻の人気店!支那そばや石巻!で塩らーめんを食す!

皆様、ラーメンはお好きですか?

私は大好きです!!

栄養とか度外視しても大丈夫なら毎日ラーメンを食べたいと思うくらい大好きです。

しかし、私のライフスタイルと体調を考慮…いや、家計を考慮するとラーメンを頻繁に食べるわけにはいきません。

どうして体に良くないものほど美味しいのか?

よく野菜が大好きだと言ってアオムシのように葉っぱを食べてる人がいるが本当か?!と疑ってしまう。

本当は野菜じゃなくてマヨネーズの方が好きなんじゃないか?などと邪知な考えを起こしてしまうのだ。

最近は日曜日とくればプロレス観戦やら溜まっている家事を消化するためになにげに忙しい休日だったのだが、その日は何も予定も入れず、家事もコツコツとこなしていたおかげで完全な自由な時間を手に入れた。

その日の朝に『30キロマラソン』というトチ狂ったことをしなければより良い一日になったのかもしれん。

久しぶりに得た自由な休日…それを大いに満喫するにはあの店に行くことにした。

筋肉痛の体を引きずって向かったのは

石巻の人気ラーメン店、 支那そばや石巻

ここはあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子の店である。

先代店主さんがどの時期に佐野氏に弟子入りしたのかは不明であるが、おそらくかなり初期の頃だと思う。

佐野実氏といえばテレビ番組『ガチンコ!』の中の企画『ラーメン道』でかなり有名になった。

頑固一徹ラーメン屋のオヤジといえば佐野実氏のイメージだ。

昨今のSNS時代では大炎上を招きかねない展開だったと思う!

スープの寸胴をひっくり返したり、弟子の店を訪れては火加減云々て胸ぐらを掴んで引っ張り回したり、時には候補生を椅子ごと担がせて会場から追い出し『神輿やないねんから!』と迷言を生み出すきっかけになったりと平成の時代を駆け抜けたラーメン界の鬼才だった。

庶民の食べ物であるラーメンをハイエンドな食べ物に引き上げた功労者は間違いなく佐野実氏だったと思う。

残念ながら私は佐野実氏が作るラーメンは食べたことがなかった。

食べられる機会はあったかもしれないのに、テレビに洗脳されすっかり私の中では『怖いおじさん』だったのだ。

そして過去に二回ほど、この支那そばや石巻で食べる機会があった。

今から20年ほど前だ。

その当時は

熱いものを食べると高確率で鼻血が出る!

という奇妙な症状で二回食べたが二回とも鼻血が出て血の味しか感じなかった…。

それ以来、ご無沙汰だったのだが先代店主さんが引退する直前に運良く食べることが出来てそのおいしさに感動したものだった。

…もう無くなるのか…という残念な気持ちだけがモヤモヤと残っていた所に現在の二代目店主さんが味を継承したのだった。

行列の店だが回転は早い!

行列の最後尾について10分くらいで入店できた。

実はこの日は親父殿を伴って来ていた。

たまにおいしいラーメンでも食わせてやるかと気まぐれに思ったのだ。

食券は待合室にいる時に店員さんが回収し厨房にオーダーを通すために着席してからすぐにラーメンが出てくる。

オペレーションが実に小気味よく動いているので客は何にも考えずに席について出てきたラーメンを啜り、平らげ店を出るのだ。

何も難しい事はない。

佐野実氏が厨房に立っていた頃は

『私語厳禁』

などと店のルールが敷かれていたが、それはテレビのイメージであり、実際はうるさくしなければ何にも怒られることはなかったらしい。

そしてこの支那そばや石巻も私語厳禁という雰囲気はなく、至って普通のラーメン屋である。

しかし、不思議と店内には店主さんが麺上げをする音と客が麺を啜る音しかしない。

それだけ夢中になるほどうまいラーメンということだ。

すぐにラーメンが到着すると隣にいた親父殿が

「ん?これ俺のか?」

などと言う。

なぬ?間違えたの?

思わず店主さんがオーダーを確認するが間違いはないようだ。

親父殿は「俺のはネギラーメンだ!」と言ったが

そもそもネギラーメンなんてメニューは無ぇッッッ!!

自分で何の食券を買ったのか完全に忘れたらしい…オイオイ…勘弁してくれ…。

いささかトラブルが起きたが親父殿も納得したみたいでラーメンを食べ始めた。

もう本当にポカした!スマンかった!

スープは豊潤かつ沁みる至高の味わい

スープを一口…ズズ…。

ほんのり甘い、ほどよい塩味…鳥、豚、魚介の旨味が十分に溶け出したスープは複雑な味わいを演出している。

正直成分に関しては自信ないので月並みなセリフなんですが…なんとも複雑な味わいを感じるのですよ。

いやぁ、本気でうまい!

口に含めばふんわりと広がる香りに思わず鼻の穴がプクゥと大きく膨らんでしまう。

麺は噛むとパツンと切れて食感的にも楽しい!

麺は全粒粉入りの細麺。

蕎麦に近い喉越しを感じる事ができる。

噛むとパツンと切れる歯切れの良さも手伝って本当においしい。

スープとの相性は実に抜群でスープの旨味と小麦の風味がうまく調和して格別なうまさを演出しているではないか!!

これだよ、これ!

これが私の落ち着く休日なのだ。

このラーメンを食べて穏やかな午後を過ごす。

特別良いことも起きなければ悪いことも起きない。

おいしいものを食べてのんびりと過ごす。

これで良いのだ。

味玉は濃厚な卵の味!

こちらの味玉はとても濃厚な卵の味わいを楽しむ事ができる。

これはぜひとも食べていただきたい逸品である。

プリッとした白身にトロッとした黄身が口の中に広がりたちまち幸せな気持ちにしてくれるだろう。 

楽しい日曜日は始まったばかりだ。

楽しもう。

支那そばや石巻の店舗情報

住所:〒981-0501 宮城県東松島市赤井鷲塚11

営業時間:平日は11時〜15時 土日は11時〜20時

定休日:店の営業カレンダーによる

\定休日情報はこちら!/

公式SNSはこちら!

第7回いしのまき復興マラソン出場した話です!

人生初!マラソン大会出場へ!

思えば自堕落な人生を生きてきました。

欲望こそ薄かったものの、ひたすら楽な道を選んでこれまで人生から逃げてきた。

そんな私が走るきっかけになったのは2年前に起きた交通事故の怪我。

一年間痛みに耐え、二年経っても完治しないまま動かない体に悩んでいた。

このままではマジで歩けない人生になってしまう!という危機感から本気でリハビリを開始。

今までの人生でこんなに頑張ってきたことはないと思う。

小学校の夏休みにアサガオすら咲かせることができなかった私がこれから一花咲かせる気満々でリハビリを繰り返した。

最初は自宅の周辺を歩くことから始めた。

距離は10m…それを毎日だ。

だが一向に体は良くならない。

これじゃダメかもな…なんとなく自分の良いところでもあり悪いところでもある『諦めの良さ』が出てきた。

しばらく続けたら1.5キロ歩けるようになった。

それから少しずつ距離を伸ばして3ヶ月後には15km完歩した。

それから一年後の6.11第7回いしのまき復興マラソンの10キロの部のスタートラインについていた。

走る理由とは?

「なんで走るの?」

「何を目指しているの?」

これはトレーニングをしているとよく聞かれることだ。

一人一人目的は違うもの。

何を目指すのか?

なんで走るのか?

私の場合は当初の目的は一つ。

ポンコツな私が完走することで親友を刺激して一緒に走ること!

私の親友は東北の大企業○R○日○に勤めていました。

誰もが羨むような職場で入りたくとも入れない大企業…というイメージでした。

きちんと労働時間を守り、土日祝日休みのクリーンな職場…というイメージ。

しかし、その実態は常識では考えられない程の長時間労働や上司からのパワハラ、頻繁に行われる飲み会などなど日常生活すらままならないほどの超絶ブラック体質でした。

親友はそこに入社した時から精神が蝕まれていったのだろう。

頭髪は薄くなり、みるみる老化が進んでいるように思えた。

その内に難病に指定されている『バセドウ病』を発症。

彼は病気と戦いながら長時間労働と上司からのパワハラに耐えていたようだ。

しかし、彼は人の悪口など絶対に言わないし虫も殺せないほどの優しい性格。

そんな実状は本人の口から語られることはなかった。

ただ、仕事のことで悩んでいたことは言葉の節々から感じ取れたし、どことなく元気がないような気がしていた。

悩める彼を刺激して共に競い合って走ることで気分転換を図ったり、病気の克服へ前向きに進んでほしかった思いが私にはあったのだ。

会えばいつもニコニコして、おっとりとした口調が彼の優しい性格を表していた。

お互い忙しくてたまにしか会えなかったが、いつも仲良しだった。

2023年4月12日。

親友はビルから飛び降り、このろくでもない世界から旅立ってしまった…。

その訃報を聞いたのはその日の夕方だった。

警察署に向かい遺族が集まる中、私は呆然としていた。

それから彼の実家へ向かい、初めて遺体と対面した。

ビルから飛び降りた割には顔は綺麗でただ眠っているようだった。

「もういい加減寝たふりはいいよ」と頬に触れたらとても冷たかった。

思えば、なんの血の繋がりもないのに自分の事をよく気にかけてくれて、仲良くしてくれた人は彼だけだった。

年月にしてみればわずか15年ほどの付き合いだったが、これからもっと長く一緒に年を取ってお互いハゲ散らかして酒を飲み交わして

「年取ったなぁ…」

「んだなぁ…」

のような会話をしているものだと思っていたのだ。

葬儀を終えても彼の死を受け入れることはできなかった。

ふとした拍子に

「心配おかけしました〜」

なんて現れるのではないか?とも思っていたのだ。

彼の死は『自死』ではなく、『プライベート上の事故死』ということで簡単に片付けられた…。

これは企業からの申し出ではなく彼の遺族からの申し出だ。

耳を疑ったが、『息子の名誉のため』ということだそうだ。

当該企業としては大した問題にもならず、パワハラした上司にもなんの影響もない。

当然、この死をきっかけに職場の体質が変わることはない。

ましてや同僚なども真実を知らないままだ。

彼の死はとにかく無駄になったのだ。

彼だけがこのろくでもない世界からいなくなってしまった。

私は彼の死をこんなに簡単に受け入れ、片付けることはできなかった。

遺族の意向とはいえ、納得できるわけがないだろう。

こういった事例は企業にしてみれば初めてではないだろう。無論、それ専門の弁護士も控えていると思う。

ただの一般家庭が大企業に裁判で争ったところで勝ち目はない。ただ泣き寝入りするくらいしかできなかった…というところが本音だろう。

だが彼の死が無駄になればまた同じような事例が起きてしまう。

また誰かが犠牲になってしまう…。

そう考えた時、彼の死を無駄にしないために私が走ろうと思った。

有名人ではないしインフルエンサーでもない、自分の人生ですら主役になれない。ただのモブキャラに過ぎない私が走ったところで世界が変わるわけがない。

それはわかっている。

でもここで私が走ることを諦めてしまったら私自身も悲しみに暮れてダメになってしまう。

本来なら、いしのまき復興マラソンに親友は応援に来てくれただろう。

ゴールで待っていてくれたはずだ。その親友はもう、いない…。

せめて私が走ることで親友のことを一人でも多くの人の心の中に残したかったのだ。

それが私が走る理由となった。

トレーニングする時間がなかなか取れないジレンマ…!

私は悩んでいた。

距離としてはたった10キロ。

走り込んでるランナーにしてみればトイレに行くような感覚で走れる距離だろう。

しかし、私にとってはため息が漏れるほどの距離だ。

スポーツ歴なんてない、学生時代は帰宅部として影の人生を謳歌してきたのだ。

それが中年になってから走るなんてとんでもないことだ。

軽トラでGTレースに出るようなものだ。

10キロの距離を走るにはその数十倍の距離を走り込まなければならない。

完走できなかったら

「練習不足で…」

なんて言い訳はしたくないし、後悔もしたくない。

そこで朝4時に起きて走ることにした。

私は基本的に日曜日しか休みがない。昭和の労働体系なのだ。

その日曜日も溜まった洗濯物を片付けるなどの家事で潰れてしまう。

山奥に住んでいるせいで夜は街灯すらない真っ暗な道を走らねばならないし、近所に熊が出るので夜は走れないのだ。

それならば朝早くから走った方が効率がよい。

体力100%の段階から練習できるのだ。

朝4時に起きて7キロ程度走るのを日課にした。時間があればその合間に走る『チョイラン』を取り入れて一日10キロ前後走るようになっていく。

しかし、3月に疲労が溜まっていたせいなのか心不全症状を起こしてしまい丸一日寝込むことになってしまった。

その時は寝てれば治る!と思っていたが実は相当危険な状態だったかもしれない。

それ以来、体力は半分ほどになり、5キロ走ることすら難しくなってしまった…。

それで本来はハーフの部に出るはずが10キロの部に落としたのである。

そこからの練習が苦難の連続だった…。

挑戦することの大切さを教えてくれた人達がいた

ようやく体が動くようになってきた頃、ネットを徘徊していたらチラホラとマスクを付けた人達が目に入るようになってきた。

エル・ササカマ?カモシカイザー?この人達何者?

ちょうどその頃に登米で行われたプロレスの試合を観に行ったのだ。

初めての社会人プロレスの観戦である。

最初はプロレス風のイベントだと思っていたらバリバリのプロレスの試合で驚いた。

これは面白い!!

それから山形のプロレスリングDEWAのタッグトーナメント蔵王大会を観戦。

プライベートでは県外に出たのは数年ぶりである。道に迷いながらも会場入り。

そこでエル・ササカマ選手と初対面。

その試合で社会人プロレスの凄みを知ったのだ。

「どうして彼らは戦っているんだろう?」

それはレスラーや観客たちから伝わる熱気からも感じ取れた。

『プロレスが好きなんだ!』

無論、感じ方伝わり方は人それぞれだ。言葉を介さないからこそ、多くの人にメッセージを伝えることができるのだ。

そして11月27日に行われた石巻プロレス大崎大会。

メインイベントのネブタ・ザ・ドリラー vs KYOHEIの戦いは私の弱っていた魂に火を点けた。

画像出典:石巻プロレス

はっきり言えばネブタ選手より、KYOHEI選手の方がパワーも若さも勝っている。

格上の選手かもしれない。

それでもネブタ選手は敢然と立ち向かい打たれても投げられても何度も立ち上がり勝利への執念を燃やす姿は私の心を激しく何度も打ち抜いた。

ネブタ選手がKYOHEI選手から3カウントを奪った時は思わずガッツポーズを取ってしまった。

このイベントのテーマは『挑戦』

挑戦する姿を見せることでまた誰かが挑戦するきっかけを与えることができるんだと実感しました。

ならば私も、ポンコツな私だからこそ挑戦する意義がある!と決意を新たにした。

その日、人生で初めてハーフマラソンを完走したのだった。

ネブタ・ザ・ドリラー選手
ファイテング原田選手

そして、ネブタ・ザ・ドリラー選手とファイテング原田選手から応援メッセージをいただきやる気がさらに出ました。

いつしかその背中は憧れから追いかける背中になった。

第7回いしのまき復興マラソンの会場に到着!

とにかくやれるくらい練習を積み重ね、万全の状態で臨んだ。

ランニングウェアは全てワークマンで揃えた!

まだスタートまでは時間がある。ここでウォーミングアップをしておこうと2キロ走っておいた。

事故の後遺症で腰の筋肉が固くなると痛みが現れる。ある程度ほぐしておけばスタートから最高速度で走ることができるし怪我もしにくいと思う。

そして迎えた開会式。

地元の人達が獅子舞を披露してくれるが、折り返し地点がある渡波(わたのは)はすでに真っ白になっていた…。

これはヤバいぞ…危惧していた天候が悪くなり霧雨が降ってきた。

条件は最悪に…ピーカンよりはいいかもしれないがせっかくウォーミングアップしていたのに体が冷えてしまう…。

ふと後ろを振り向いたらランニングSNSで交流がある『なめこさん』を見つけた。

この広い会場で会えるとは嬉しい限りで少しご挨拶をした。

初めて対面したがキュートな女性だった。それなのにハーフを走るのだからスゴイ!

私も気合いを入れ直し、スタート位置についた。

最後尾からだ。

(目標タイムごとに並びます。タイムが早ければ早いほど前に並びます。)

目の前にはたくさんのランナー達。

頑張って1時間切りを目指そう。

ふぅ〜不思議な気持ちだ。

まさか自分がこの場所に立つなんて信じられない。

社会人プロレスを観戦してから人生がすごい勢いで回ってきてる気がする。

今までなら絶対に会えない人達と触れ合うことになった。

それが大きなきっかけになったのかもしれない。

緊張はなかった。

やけに静かな、波一つ立たない湖面のような気持ちだ。

一年間の全てをぶつけるのだ。

そして、号砲が撃ち鳴らされ一斉にスタートした。

レース開始!!最初はマイペースで様子見

とにかく人口密度がすごい。

ここで追い越しをかけるのは危険なので周りのペースに合わせて走り自分のレベルを確かめる。

周りには各地のマラソン大会を走った証のTシャツを着ている人達がいる。

私よりも経験を積んだ人達だ。

いわきサンシャインマラソンのTシャツを着ている人もいる。

なによりも

「すごい人!道路走ってる!」

という非日常体験に心が浮ついていた。

心なしかいつもよりペースが速く感じる。足が軽い感じだ。

トレーニングは2日前に切り上げてきちんと休養を得たからかもしれない。

危惧していた腰痛も今は鈍痛だ。これならいけるかもしれない!

最初の難関『日和大橋』へ!さすがに勾配がキツい!

最初に訪れるのがこのレース最大の難所『日和大橋』

とても高い橋で右手には太平洋が望めるレース最大の眺望である。

東日本大震災ではこの高さまで津波が押し寄せたという。

どれほど恐ろしかったことか…。

そして震災直後は幽霊騒動が起きたことでも有名だ。

みんなこの橋に逃げたのだがそれでも…。

他のランナー達のペースが若干落ちてくる。

早くも息が乱れている人もいる。

私は坂トレを繰り返してきたので息も乱れず足もまだ余裕がある。

選手たちのペースが落ちてきたのでそれぞれの間が空いてくる。

ここで最初のペースアップ。一気に数人追い抜きに成功して下りに差しかかる。

下りは逆に速度を落とし膝への負担を和らげる。そしてジョイント部分に着地しないように注意する。

濡れているのでたぶん滑るだろう。

思わぬ怪我につながるかもしれない。

ここから工業地帯に入るが、かなり空気が魚臭い!!

雨模様でこの匂いだから晴れていたら結構キツいんじゃないだろうか?

いや、本当にキツい…私はタバコを吸わないので鼻は結構効くのだ。

若干むせながら走るがここで雨が本降りになってきた。

水たまりに足を突っ込んでしまい、靴の中に水が溢れてしまった。

最悪だ…。

雨の中のランニングは思いもよらない負担がかかる!

ほぼ直線の工業地帯を淡々と走る。

勾配もなく平坦路だ。

しかし雨のため路面は水溜りができている状態。

靴がまるで吸盤のように地面に張り付く感じがして地味に体力を奪う。

そして水分を含み重くなるウェア。

これはかなり体力を消耗する。

幸いなのが気温が高くないことだ。

なによりも辛いのが、私は眼鏡をかけているので水滴が眼鏡に付いて前が見えない!

(自画像では面倒くさいので省いてるが…)

拭こうにも拭くものがない。衣服は濡れているし、指で拭ってもすぐに水が溜まってしまう。

自分の体温で曇ってきて視界は半分くらいしか確保できていなかった。

かなりストレスを感じたが沿道で応援してくれているギャラリーの声に励まされた。

しかし、なかなか忙しくて髪の毛を切る暇がなかったので髪が濡れて垂れ下がり

落武者のようになってしまった!!

なんていうか…うん、悲しい!!

せっかくの晴れ舞台で髪をセットしてきたのにスタートしてからまもなく落武者になってしまったのだ。

ちょうど折り返し地点の手前辺りでトップランナーとすれ違った。

とても速い。

こんな酷い条件でもあの速度だ。

もはや私の年齢では彼らには到底及ばない。

だがここで諦めてしまったら今まで走ってきた努力を無駄にしてしまう。

ランニングは誰かと競うのではない。

今の自分と戦うのだ!

そして折り返し地点へ

折り返し地点へと到達。残りは5キロ!

結構ここまでペースを維持できた。

おそらくは1キロあたり5分前後だと思う。

去年の今頃は歩行速度で10分くらいだった。

あれからここまでよく走ってこれたものだ。

そして、いしのまき復興マラソンに出場するところまで来れたのだ。

あの自堕落で何一つ物事を成し遂げたことのない私がだ。

私の前には私よりもずっと年上のランナーが走っていた。

すごいな…折り返しまでこの速度を維持してきたわけか。

挑戦するには年齢なんて言い訳にしか過ぎない。

人はいつだって挑戦できるのだ。

すでにパンツまでびしょ濡れで肌に張り付くほどだったが、レギンスにしたおかげで抵抗を感じなかった。

本来はジャージスタイルで出場しようと考えていたのだが、少しでも軽量化&空気抵抗を減らしたくてレギンスにしたのだ。

工業地帯は勾配もなくストレートで速度が出しやすい。

しかしここでスタミナを消耗してしまうとこの先にある日和大橋を超えることは難しくなる。

なるべく速度を落とさずスタミナを維持する方向で淡々と走る。

途中に給水所があったのだが眼鏡の曇りのせいでライン取りをしくじり給水所の反対側を走ってしまったので取り損ねた。

特に喉は乾いてはいないのだが、自覚なしに脱水症状を起こしかねないので注意しなければならない。

こればかりは雨に助けられた感じがする。

最後の難関!再び日和大橋へ!!

直角カーブを曲がり嵩上げ道路に復帰する。

そして目の前には日和大橋。

スタート直後の体力が存分にある状態で見るよりも遥かに勾配がきつく見える。

まるでベタ踏み坂だ!!

前を走っていたランナーが続々とペースを落としていく中、私は速度を維持したまま追い越していく。

ここにきて坂トレの成果が現れた。

辛くてとても地味な坂トレ…宮城、山形の心臓破りな坂を走ってきたのだ。

そして頂上に到達し、右手に見えるマンガッタン島(北上川の中洲)を見る。

あの震災から全てが変わってしまった…あの震災がなかったら今頃はどんな世界になっていたろうか。

様々な想いが頭の中を駆け巡ったがゴールは目の前だ。

左手首のテーピングに書いた親友の名を呼んだ。

生きる事を諦めてしまった親友…。

でも本当は生きたかったんだよな!もっと!

真面目で責任感が強くて優しかった親友がこの世界に生きる事を諦めてしまった…。

この世界はクソだ!!

こんなろくでもない世界の中を私は生きていかなければならない。

私が走って走って、親友の名を、生きた証を残していく!

日和大橋を下りて緩やかな右カーブ…ゴールはその先だ。

そして栄光のゴールへ…

この瞬間のために一年間走り続けた。

歩くのもやっとだったあの日からここまで。

これは自分の復活のためでもあった。

最後に残された力を振り絞る!あと少し!

数人を一気に追い抜き、雨と汗が混じった眼鏡の先にゴールが見えた。

その時…!

まるで追い風が吹いてるように体が前に進む。

足が、まるで、自分の足とは思えないくらいに、

軽い!

本当なら、ゴールの先に親友が待っていたはずだ。

あの満面の笑みで待っていたはずなんだ!

ゴールまであと10m…!

残っている体力を完全に使い切る!

全ての力を足に込めた!

近付いてくるゴール…。

あと少しで走るのは終わりだ。

でも、なんとなくもっと走りたいと思った。

みんなと一緒に…!

歓声も大きかったが私は静寂の中走っていた。

自分の心臓の鼓動、吐息、足から伝わる骨の振動だけが聞こえていた気がした。

そして、ゴールのアーチをくぐった時思わずガッツポーズを取った。

終わった…。

その瞬間に足から力が抜けて腰から砕けた。

たった10キロ…でも一年間かけた自分の全てをぶつけた10キロだった。

本来なら、この死力を尽くした姿を見せて親友を発奮させて一緒に練習して来年のいわきサンシャインマラソンは二人で出走するつもりだった…。

でも…親友はもうこのろくでもない世界から旅立ってしまった。

走る目的?

それは…親友が生きたかった時間を、生きた証を一人でも多くの人の心に焼き付けたいと思いました。

それは、私が走る姿を見せて勇気づけられたとかやる気出たとかで他の誰かも何かを頑張れるきっかけになれば嬉しいですね。

いつかはそんな姿を見せられるようになれば…と思います。

雨が降りしきる中、マラソンを走り終えた人達が続々とゴールへ駆け抜けていく。

その表情はとても素晴らしく、その中にも自分がいたのだと思うと胸が熱くなった。

みんな輝いていた。

ラン友のなめこさんも無事にハーフを走り終えた。

あの小さな体にそれほどのパワーがあるなんてすごいな…!

走り終えて…

最後は走り終えた記念撮影。

社会人プロレスラー『ネブタ・ザ・ドリラー』選手のポーズで締めた。

足腰はもはやガタガタ…腰も猛烈に痛くなってきた…。

その時だ。

アナウンスで親友と同姓同名の名前が呼ばれたのだ。

確実にその名は聞こえた。

「なんだ、やっぱり一緒に走っていたんだな…」

と思わず笑みがこぼれた。

交通事故からとても辛い日々を送っていて、満身創痍だったけど諦めずに走り続けてよかった。

とても苦しくて辛くて寒くて…

でも超楽しい一日でした!

一緒に第7回いしのまき復興マラソンを走ったランナーの皆様、運営スタッフ、沿道で応援してくれた人達、全ての人に感謝しています。

とても素敵な一日をありがとうございました。

あんな酷い思いしても

「また走りたいなぁ〜」って思ってます。

後日。

名簿を見て親友と同姓同名を探したが、そういうランナーは居ませんでした…空耳だったのかなぁ。

でも本当に走っていたんだな。

たぶん、きっと。

そして、ここからが私のスタートラインです。

ようやくスタートラインに立つことができました。

次の挑戦は…

11月5日開催の東北・みやぎ復興マラソンにエントリーしました!!

42.195キロ完走目指してトレーニングを頑張りますッッッ!!

また一緒に走ろうぜ!

親友!!

そして完走証…!

WEBから完走証をダウンロードしたら驚愕の事実が!

目標タイム1時間切りを達成していました!

ほんの僅かですが目標達成です。

だがここで満足するわけにはいきませんし、自分が行けるところまで行ってやる!って気持ちです。

第7回いしのまき復興マラソン出場した話を動画にまとめました!

↓コチラです!

【ランニング】第7回いしのまき復興マラソンに出場することにしました!

第7回いしのまき復興マラソン6.11に出場します!

皆様は走るのは好きですか?

私は大好きです!!

でも走るのってつらいし疲れるし大変ですよね…。

そんな私でも昨年の3月くらいからボチボチランニングを始めて10月にはハーフマラソン(オンライン)を完走することができました!

タイムは3時間半くらいで決して速くはないのですが、最後まで走りきれたことに大きく自信をつけました。

それで少しずつレベルアップを重ねて『第7回いしのまき復興マラソン』にエントリーした次第であります。

悪夢の交通事故からの復活をかけて…!

今から2年前の5月17日の夕方に交通事故に遭いました。

↓詳しくはコチラ↓

【交通事故】浪漫号弐号機爆散!!プリウスミサイルにて撃墜!!

あれから後遺障害認定を目指しましたが結局は通らずあれやこれやイチャモンつけられ最低限の示談金を支払われ終わりました。

途中から弁護士さんに入ってもらいましたがタイミング的に遅くて圧倒的に不利な条件からのスタートだったので結果は振るわずでした。

それでもなんとか最初に提示された金額よりも高くもらえたので若干良かったかな。

あれから怪我はまだ完治しておりませんが整骨院にコツコツと通いながら少しずつ改善の道をできる限り模索しております。

何かに挑戦することで成長を日々感じることが大切です

朝の起きた時はあまりの痛みでうめき声を上げながら目を覚まします。

365日痛くない日はない。

痛みに慣れることはありませんが、痛みを誤魔化すものを探しました。

そこでランニングです。

最初はウォーキングから始めます。そこから徐々にランニングに移行していきました。

動かさないと筋肉はどんどん固まって劣化していくので常日頃から意識的に動かして鍛えていくことが大事です。

私の場合は骨に異常がなく筋肉の腱を痛め炎症状態のまま症状が固定してしまったので結果として回復までに至らないといった感じらしいです。

最終目標はいわきサンシャインマラソン2024のフルマラソン完走です!

人生で42.195キロを完走できる人はどれだけいらっしゃるのでしょうか?

それはほんのひと握りです。

多くの人が酒や煙草を嗜み、ギャンブルや数々の誘惑に負けて生きていると思います。

別に本人が幸せならそれでもいい。

でも私は酒も煙草もギャンブルも好きではないので

結構暇な人生です!

休日ともなると一緒に遊ぶ友達もいない上に私の気質だと誰かと一緒にいると疲れてしまうので、必然的に一人で楽しめるものに限られてきます。

それで走ることにしました。

他にも理由はありますがそれはまた後ほど…。

フルマラソン完走のためのトレーニング!

フルマラソン完走にはその数十倍の距離を走る必要があります。

スポーツ歴ゼロの私にはとても高いハードルです。

ましてやいわきサンシャインマラソンとなると

早朝から出発し4時間かけて会場に行き、フルマラソンを完走し終えた後にまた4時間かけて帰宅しなければなりません!

次の日も仕事だからです!

そこで十分なくらいにトレーニングを積んで体力に余裕を作っておかなければなりません。

かと言って本業は一日の半分以上を拘束されるので練習に時間をかけることはできません…。

練習不足で挑むほど愚かなことはありません。

馬車馬のように走ってサラブレッドのような筋肉を身にまとっておかないと髪を風に靡かせ優雅に走ることは不可能でしょう。

それこそ落ち武者ランになってしまうことは明白!

でも実際はビールなんて飲まないのにビールっ腹だし、食事制限なんて不可能だし、朝は早くて帰りは遅い帰宅だしで練習する機会が全くありません。

週に一度しかない休みは一週間の溜まった家事をこなさねばならず決して暇ではありません…。

さて、どうしようか?

そこで考えたのが

坂トレです!

坂を駆け上がることによって基礎的な体力と筋肉を付けることができるのではないか?ということです。

その模様はこちらのYou Tube動画をご覧ください。

ここは宮城県石巻市に存在する物見坂です。

宮城県内では最も勾配がキツい悪魔の坂です。

下手すりゃこのままもっと高いところへ行ってしまうのではないか?と思うくらいの坂です。

近くには日和山公園があり、太平洋を望むことができます。

鳥居の先に海が見えるので石巻随一の映えスポットでもあります。

それからは各所様々な場所でトレーニングを行いました。

これらの坂をまとめた記事もいつかは書きたいと思います。

ブログ界広しと言えども、県内の坂をまとめたプログなどは珍しいかとしれませんね。

私のトレーニングメニューはというと!

主に淡々と走るランニングになりますが、たまに速度アップのためにビルドアップ走も行います。

雨の日は室内でスクワットなどをやることもあります。

シャワーランは基本的にやりません。

なぜかというと…

雨は頭皮の地肌に優しくないからです!

酸性雨とかね、いろいろと問題になっているので一応は髪に気を使ってます。

残り少ないのですが一本でも多く残したいものですね。

トレーニングは習慣付けることが大事です。

最初は強度や距離などは考慮しないでいいかもしれません。

距離を伸ばそう!とか速度を上げよう!とか意気込むと筋肉痛になったりして心が折れて休んでしまいます。

そこから自然とフェードアウトしてしまうことに…。

つまり三日坊主になってしまいます。

私は朝4時に起きて走るのを習慣にしました!

朝4時に起きるために夜は早く寝るようにしています。平均21時には寝ます。

そのために限られた残り時間を使い全力でタスクをこなして

早く寝るためにめちゃくちゃ頑張ってます!

現代人は睡眠を大切にしていません。むしろ軽視して

「成功するためには寝る間を惜しまず働け!」

「寝てる暇があったら働け!」

「三日間徹夜した!」

ことなどが偉業の一端として語られることがあります。

しかし、かのビートルズのポール・マッカートニーが夢の中で作曲したという

『Yesterday』

が生まれたように寝ることで偉業が達成されることがあります。

もしポール・マッカートニーが寝ないで徹夜して作曲していたらYesterdayは生まれなかったんです!

それくらい睡眠は重要だと私は思っています。

体重にもよりますがきちんと睡眠を8時間とった場合は約450から500kcalのエネルギーを消費します。

およそ5キロ〜7キロほどの距離をランニングしたくらいに相当するエネルギーです。

むしろ疲れている時に無理に走るくらいなら早く寝た方がより多くのエネルギーを消費するのではないでしょうか。

決められた時間に寝ることはとても重要です!

運動習慣も大切ですが睡眠習慣も大切にしましょう。

寝る前にきちんと歯磨きをすることも大事ですが、それよりも重要なのが

寝る時間になるまで気合で起きてることです!

食後眠くなることがあります。

これは食後に血糖値が一時的に乱高下するから起きる生理現象ではありますが、ここで寝てしまうと肝心の夜の睡眠の質が落ちてしまいます。

リビングのソファーで一眠り…なんてことを繰り返していると食後に寝るのが習慣になってしまい体が反応してしまいます。

食後に寝ると牛になるなんて言われましたが、ここは絶対に布団でしか寝ないと心に決めて起きてることです。

私はありとあらゆることを習慣化して時間の管理をし、練習する時間を捻出している次第です。

どうか良い結果を残し、良い報告ができるように頑張ります!

良ければ皆様も一緒に楽しく走りませんか?

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【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスの限定『REIU零雨』

究極なまでに洗練された塩ラーメン『REIU零雨』

はじめに書いておきます。

ファミリーレストランデリシャスの限定『REIU零雨』は終了しております!

実は普段はめちゃくちゃ忙しいので記事をリアルタイムに書けなくて今更編集した次第です…。

さて、突如として発表されたデリシャスの限定メニュー

『K.O.K.O』

それに続き生み出されたメニューがあった。

↓関連記事はこちら!

【 宮城のラーメン 】石巻市の ファミリーレストランデリシャス の 限定麺 『 K.O.K.O 』大盛り!!

『REIU零雨(れいう)』

そのとても美味しそうなビジュアルに心惹かれて無理矢理仕事を早く終わらせて(終わってなかったけど…)お店へ車を走らせた。

いつもは私が帰宅した時間にデリシャスは閉店してしまうのでなかなか行くことができないお店である。

もしご近所で早く帰れたら週一で通うところだ。

ファミリーレストランデリシャスを知らない人のために紹介すると宮城県石巻市蛇田にある人気ファミリーレストランである。

ファミリーレストランと言ってもチェーン店ではなく個人で経営されているレストラン。

中華メニューなどを得意とし、豊富なメニューはどれもハズレがない美味しさであり、特筆すべきはボリュームがあることである。

無論、価格はそれなりで高くも安くもない価格帯ではあるがボリュームがあるのは最大最強のメリットである。

例えばラーメン大盛り+ライスなどを頼むとしよう。

だが想定外にラーメンの盛りが少なくてライスを食べても足りない…なんだかなぁと残念な気持ちになって店を出た後に『餃子も頼めばよかったな…』と思うときがある。

だがデリシャスは違う!

大盛りを頼んだら全力で全身全霊でラーメンと向き合わないといけないくらい本気で食べなきゃ完食は大変なボリュームなのだ。

店を出たあとには

『もう食べられないよ…』

などとデブの寝言みたいなことを言って帰ることができるのだ。

ちょっとお金を出せば腹一杯食べられるお店がファミリーレストランデリシャスなのである。

そして、選びきれないくらいある多様なメニューの他にも限定メニューを出してくれるのだから食べること以外楽しみがない私にとっては楽園のようなお店なのだ。

むしろ店に来たというよりも実家に帰ってきた!みたいな気持ちになる。

お店に到着するとなんとなくいつもの席に案内され、メニューを見ることなく

『限定大盛りで!!』

で注文が完了してしまうのも良いところ。

スタッフさんの笑顔が疲れを癒やしてくれる…。

シンプルでありながら食欲を誘うビジュアル『REIU零雨』登場!

来た!

おお!?

美味そう!!

この洗練されたビジュアルを見て思うのよ。

なんとも食欲を刺激する…いや、芸術的とも言える美しさだ。

ラーメンに『静』というか『静寂』というか。

なんていうんだろうなぁ。

シトシトという雨ではなくサーと静かに降るような雨を感じる。

それは零雨と名付けられたからそう思うのかもしれない。

それにしても店主のこだわりとセンスを感じる一杯となっています。

スープはまさに究極の淡麗なる味わい!

ほんのりと油が浮いた透明なスープ。とても綺麗だ。

スープを一口…。

うむ?

え…。

おお…。

こ、これは…なんかよくわからない味!

美味しいんだけど、鶏ガラ!とか魚介!とか簡単に言い表せない豊かな旨味を感じる。

全く成分がわからない!

ラーメンスープなんて私のような素人が分析して鶏ガラの旨味が云々とかなかなか言えないものだ。

なぜなら

私は自分の舌をあまり信用していない!

結構なんでも美味しく食べれるバカ舌なのだが、このスープはとんでもなくうまい!

一口目はほんのりと味を感じる。

昆布の甘さなのだろうか。

それから鶏ガラの旨さと鰹節?のほんのりと香る魚介の匂い。

その他にも何か入ってるかもしれないが、とにかく今までに飲んだことのない複雑なのに淡麗なる味わいなのだ。

うむむ、このラーメンだけでも一店舗回せそうだ…思わず唸ってしまうスープに膝を叩いた。

麺は半生のストレート麺!九州から仕入れたこだわりの逸品!

麺はストレート細麺。

あまり特徴がないと言えばそれまでだが、塩ラーメンにはこれくらいの麺がちょうどよい。

さてさて、一口啜ると…。

お…。

おお〜。

なるほど。

適度な弾力。強すぎず弱すぎず。

いい塩梅にスープを絡め口の中に旨味を広めてくれるがそれ以上に自己主張が強くない。

味も食感も決してスープの邪魔をしない。

なんとなく素麺に近い感覚だろうか?

これはなかなかおいしいな。

全体的にとにかく

優しい味わい。

スルスルと喉を通り過ぎていく。

喉を過ぎたら香りがふんわりと漂いなんとも言えない気持ちの良さ。

まさに五感を刺激する…いや、五感を働かせる一杯だと思う。

舌に感じる旨味を探っていくような感覚でしょうか。

具材はシンプルにネギ、チャーシュー、メンマのみの少数精鋭。

具材はあれこれ飾るのではなくごくシンプルな布陣である。

ネギ、チャーシュー、メンマである。

むしろこのシンプルな佇まいが麺とスープを引き立たせビジュアルを洗練させている気がする。

まさに

『これでいいのだ、これで』

の究極の形だと思う。

ファミリーレストランデリシャスの限定『零雨』の総評は!

また出逢いたいラーメン!

本当にこれに尽きる。

おそらくは再会した時はより洗練された味わいに昇華しているに違いない。うん、絶対にそうだ。

デリシャスの限定ラーメンは常に進化していくのが通例だ。

その味を一つ一つアップデートしていく。

その時にしか味わえないラーメンなのである。

一期一会なのだ。

だからこそ、思う。

また食べたいと!

この瞬間に出会えたことを感謝したいと思った次第である。

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【 宮城のラーメン 】石巻市の ファミリーレストランデリシャス の 限定麺 『 K.O.K.O 』大盛り!!

石巻の人気店 ファミリーレストランデリシャス で遂に 限定麺 が登場!!

石巻はとても地域色が強いラーメンがある。

魚介系、鶏ガラ系のあっさりスープに細縮れ麺。

いわゆる『昔ながらの中華そば』である。

ここ近年は二郎系と呼ばれるラーメン屋も台頭してきており、仙台っ子ラーメンも進出してきたので選択肢はたいへん増えてラーメン激戦区となっている。

その中でも石巻市民なら誰もが知るお店がある。

それが

ファミリーレストランデリシャス

当ブログでも何度も登場しているお馴染みのお店である。

説明不要な気もするが、中華を得意としファミリー向けの多様なメニューが強みだ。

カウンター席は無く、家族連れが多いと思いきやお一人様も気軽に入れるので意外とお一人様の客も多いのが特徴。

そして特筆すべきは

『とてもボリュームがある!!』

これは大きな利点!

無論、価格は安いが量に対してはそれなりと言える。

だが世の中には大盛りと言いながらもちょっともの足りないと思ってしまう量の店はゴマンとある。

だがデリシャスは大盛りにしたことを後悔してしまうのではないか?と思うくらいの量を提供してくれる!

どんなに腹ペコでも満足してしまうボリュームなのでお一人様でもためらうことはないのだ。

そしてもう一つ、デリシャスには特定のファンが存在するのだ。

二郎が好きな人はジロリアン!

渡辺が好きな人はナベリアン!

デリシャスが好きな人はデリ、デリ…デリ〜…デリデリアン?とでも言っておくか…。

いつの日か広まるかもしれない可能性を考慮してそう言っておこう。

そのデリデリアンを魅了してやまないのが

限定麺の存在!!である。

通常メニューでもかなりの種類が存在するデリシャスだが、店主が研究熱心なことから限定麺が登場することがある。

これは公式Twitterでフォローしているフォロワーのみが先行で知る情報であり、限定麺が登場するとお店は多くのフォロワーが押し寄せて、その限定の味わいに舌鼓を打つのだ。

当然、私も限定麺が登場したならいかねばなるまい!と使命感を奮い立たせ、労働を早めに終わらせて店に向かった次第である。

ファミリーレストランデリシャスの限定麺!『K.O.K.O』登場!!

お店に入り、いつもの挨拶が飛び交う。

お店に来た!というよりは帰ってきた!という感覚の方が近いのかも知らない。

つまり故郷を離れ、遠くの街で働き、帰省の際に子供の頃によく食べた店に来るあの感じだ。

味の記憶とはとても大切だ。

懐かしい味というのは心を豊かに、そして優しい気持ちにするものだ。

席に着いて

「限定大盛り!」と颯爽と注文する。

これだけで通じるので悩むことはない。

楽しみだ。

注文を終えたことで安心し、創業者の肖像画を見つめる。

相変わらず輝いてますな!

そして10分くらいで着丼!

お、おいしそう〜!

この見た目がたまりませんね。

きつね色のスープに見える白い細麺。

なんとなくあの、とてつもなく頑固で腕組みしながら厳しい眼差しを向けるようなラーメンのカリスマを彷彿とさせるような丁寧な仕上がりのラーメンだ。

だがこれを作ってるのはイケメンハンサム店主なのだ。

なんともこれがギャップ萌えというか。

芳醇な香りのスープ!優しい味わいである!

スープは良い色が出てる。

飲む前から味が想像できる。

これは絶対においしいだろう!

口に含むと…お!

うん、これは優しい!

塩味は極度に抑えられているが決して物足りなさを感じない絶妙な加減。

ほんのり醤油、ほんのり出汁、ほんのり香るというもので、一口ならず二口、三口と運んでは唸るようなスープ。

これはもう首を縦に振るしかあるまい。

薄味と言えば薄味だが、単純に薄いのではなく薄いのに深い味なのだ。

これはうまい!

醤油のほどよい塩味が舌の上を流れるとほんのり鶏ガラの旨味を感じる。

そして昆布の甘み、それからふんわりとカツオの香りが舞い上がるのだ。

麺は細麺。半生麺で独特の食感が特徴的!

それに合わさる麺は細麺。

半生麺で日持ちが良いらしい。

一口啜ると独特な食感がある。

表面はややモチッとしてるが芯は柔らかい。

やや素麺に近いか?

小麦の風味はほぼ感じないがこの淡麗なスープを引き立てるには最適の選択と言える。

決してスープを邪魔せずに主張は弱め、しかしスープと合わさることでこの旨さを一気に引き立てるのだ。

限定麺『K.O.K.O』はそれぞれの素材の旨さを引き出した至高の一杯!

至ってシンプル!

具も必要最低限!

だがその素材の一つ一つがキラッと光る絶妙な味付けでした。

これが限定麺なのは実に勿体ない。これだけでも別店舗出せるんじゃないかってレベルだ。

デリシャス店主(イケメン)の研究心が生み出したこのラーメンを食すことができて実に幸いであった。

冗談やお世辞抜きにして大盛りにしても千円ちょっとで長年培った経験と研究によって生み出されたラーメンを味わうことができる。

これ以上に楽しいアクティビティなどそうそう人生にあるものではない。

このおいしいラーメンを食べるためにわざわざ石巻に出向く…

それでいいじゃないか。

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【 ラーメン 】石巻市のファミリーレストランデリシャスのエビチリあさりまぜそばの大盛り!!

エビチリあさりまぜそばはTwitter限定の裏メニュー!!

その日私はなんとも言えぬむしゃくしゃした気持ちだった。

だからと言って誰でもいいなどと言って暴行を加えるようなおっかない真似なんてしやしないさ。

大人の不機嫌は自分で解決せよ!!

と私は言いたい。

当然のごとく、私の不機嫌は大抵

美味いものを食べれば上機嫌になるから安心!!

どんなに絶望しても悲しんでも怒っても腹は減るものだ。

人生の悩みは様々だがその一因としては腹が減っていることと寝不足、運動不足である。

食う、寝る、遊ぶは人生においてとても重要なアクティビティなのだよ。

つまりはこの順番通りに自分に投資すれば大体の不機嫌は解決される。

食って栄養をとり、寝て休息し、元気になったら遊ぶ!

人生はこれでいいのだ。

悩んでばかりの人生なんてつまらないじゃないか。

さて、そんな腹を減らした私の欲求を満たしてくれるのが宮城県石巻市蛇田にある

『ファミリーレストランデリシャス』

である。

かなり昔からある石巻市では老舗と言っても過言ではないお店なのだ。

ファミリーレストランと言ってもチェーン店では個人経営のお店でここにしかない。

そしてファミリーレストランらしく様々なメニューが存在するが、中華料理がメインとなる。

麺類、ご飯塁、定食、単品、デザート、ドリンクとかなり豊富な品揃えであるにも関わらずメニューに記載されていない裏メニューが存在するのだ。

これはTwitterをやっている人か、常連でその存在を知っている人しか注文にたどり着けないもの。

別にTwitterをやってフォローする必要はないのだが、知っていれば注文できる。

さて、その裏メニューとは

『エビチリあさりまぜそば〜♪(ドラ○もん風)』

みんなが大好きエビチリにあさりが添えられたメニューとなる。

それにまぜそばとなればなかなか楽しめるものではないだろうか?

少し興味があったので勇気を出して注文してみようと思った。

まず私がデリシャスに行くのは大体平日である。

土日祝日は近付かない!!

なぜなら…大人気店でめちゃくちゃ混雑するのである。

提供はとても早いのだが、食べる客が遅いのである。

遅いというか…居心地の良さに加えて他飲食店とは異なる

圧倒的なボリューム

である!!

これじゃあ遅いのも致し方ないのである。

ファミリーレストランなのでサッと食ってサッと出るなんて味気ないじゃないか。

家族の団欒が最高の調味料なのである。

が!!

全てのメニューが他飲食店の大盛りレベルだ。

価格は安いと言えば安いがそれなりで不満もない価格設定。

美味しくてボリュームがあるなんて最高じゃありませんか!!

と思ってましたが、この日はどうしても我慢できなくて日曜日の夜19時ちょい過ぎくらいの微妙な時間に訪れました。(お店の営業時間は20時まで)

駐車場はかなり大きいのだが日曜日ともなると満車になるのだがこの日は…相変わらず混んでました。

というわけでいつものようにエビチリあさりまぜそば大盛りをチョイスしました。

エビチリあさりまぜそばのビジュアルはまさにアレッぽかった!!めちゃくちゃ美味しそう!!

ビジュアルからしてカラフルで美味しそう♪

あさりがとても良い仕事をしているね!

あさりが殻ごと入っていると豪華感がマシマシです。

エビチリのやや酸味が効いた香りが食欲をそそります。

こいつは絶対にうまいやつだ。

麺は平打ち太麺!ピロピロ食感でモッチモチでエビチリと相性抜群!!

このピロピロ平打ち太麺である。

デリシャスはメニューによって様々な麺を使い分けているのも特徴だ。

中華そばは縮れ細麺、味噌ラーメンは平打ち太麺などスープに合わせてチョイスしている。

このピロピロ平打ち太麺と具材と相成って思ったのは…

これはパスタみたいだな!と。

あの、アレ…えーと、

ボンゴレ!!

ウィキペディアより

この芸術的な盛り付けを壊してしまうのはいささかもったいない気もするが豪快にグッチャグチャに混ぜます。

徹底的に混ぜます。

うむ、これぐらいならいいだろう。

早速一口…。

むむっ!?

想像していた通りのピロピロの舌触りとモッチモチの食感!

それにピリ辛のエビチリがとても刺激的だ。

私は辛いのは苦手だが、これはまだ大丈夫!

あさりも貝柱まで取っていただく。

これは美味いぞ!

大盛りにして正解だ。

絶対にもっと食べたくなる。

無論、並盛でも相当な量である。

おそらくは200g。

大盛りになると一気に400gだ。

400gを食べられる人はなかなかいないと思う。

それこそ腹ペコにしてこないとなかなか平らげるには骨が折れる量だ。

私がデリシャスが好きなのは大盛りにするとそれだけで大満足になるということ。

大盛り食べたけど、もっと食べたいなぁ…というちょっと残念な気持ちにならないのが良いのだ。

この容赦ないボリュームこそデリシャスの真骨頂と言える。

エビもプリプリで噛むとパチンと弾ける。とても面白い。

しかし、このエビチリあさりまぜそばはなかなか出ないレアメニューだそうで注文数がとても少ないとか。

たぶん知らない人が多いのか、或いはなんとなく地味な印象を受けるのかしてめったに出ないらしい。

もったいないなぁ〜…。

まとめ

エビチリあさりまぜそばはTwitter限定の裏メニューです!

ピリ辛のエビチリは適度な辛さと酸味で食欲をビンビン刺激してくれます。

ピロピロ食感も平打ち太麺もクセになるおいしさ!

是非一度は食べてみてほしいです!

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【 ラーメン 】女川ラーメンあらどっこいの油そばと新鮮刺身を食べて豪遊!

渡波の女川ラーメンあらどっこいはラーメン居酒屋で楽しめる名店。

ざわ…ざわ…ざわ…

来る日も来る日も必ずやってくる労働。

私はその日も少ないペリカを稼ぐために汗水垂らし働いていた。

季節はもう秋だ…。

行楽の秋、食欲の秋…。

そんなものは私には一切関係ない。

先の見えないマラソン…42.195キロを走り完走するのではなく死ぬまで働く事を宿命(さだめ)として今日を生きるしかなかった。

42.195キロ…

死にに行くGOーっ!!

そんなストレスを抱えながらも油と埃とカビにまみれていたがたまには息抜きもしなければ窒息死してしまう。

死んでは元も子もない。

この世界にはあの世も何もない。

生きてることが全てなのだ。

そこで思いついたのが石巻渡波(渡波)に存在するラーメン屋。

『女川ラーメンあらどっこい』

これはかつては女川を中心に軽トラックを改装したキッチンカーと呼ばれるもので移動販売をしていたのだが実店舗を構えることになり、先日ようやっと行くことができた。

【ラーメン】あらどっこいの醤油ラーメンと限定塩ラーメンとお刺身!

たまに豪遊するかと車を走らせた。

アクサスは意外と良い!渡波駅から徒歩数分!車は女川ICから約20分!

結構場所は辺鄙な所にあるのだが、アクセスは意外と悪くないです。

渡波駅から徒歩数分。車で行く場合は三陸自動車道宮城女川ICから約20分で行くことができます。

渡波駅の通りを真っ直ぐ牡鹿半島に行く途中にあります。

結構特徴のある建物なので発見は容易だと思います。

駐車場は店舗前にありますが、結構日中は車の通りが多いのでチャンスを伺いバックで駐車するのをおすすめいたします。

注文方式は券売機、刺身やドリンク、アルコールは席での注文です!

ラーメンなどは入口入ってすぐ左側にある券売機で食券を購入しての注文となりますが、刺身やドリンクなどは席での注文となります。

精算は店舗奥にあるレジで行います。

油そばはこってり滑らかな味わい。太麺とタレが絡み合うも優しいまろやかな味わい。

最初に注文したのは『油そば』だ。

実は私は油そばやまぜそばなどはめったに注文しない。

なぜか?

汁がないとなんとなく損した気持ちになるからだ!

同じ価格帯ならば汁があった方が得な気がする。

なんとなくそういう貧乏気質が抜けなくて(リアルビンボーだが…)店舗では冷やし中華、焼きそばを筆頭に汁がない系は基本頼まない。

同じような理由で冷たいものも注文しない。

冷たいものはガリガリ君だけでいい!

だが、なんとなく気になっていた油そばを食してみたいと思ったのだ。

客入りはそこそこでテーブル席もほぼ埋まっている。

こんな辺鄙な所にあるにも関わらずわざわざ訪れてくれるお客さん…。

そりゃあ、おいしいからね。本当にここのラーメンはおいしい。

ノスタルジックなのにじんわり染み込む熱いラーメン。

あの寒い女川の夜に食べた一杯を思い出す…。

【 ラーメン 】女川の 移動販売ラーメンあらどっこい の醤油ラーメンと塩ラーメンを連食!!

いや、二杯かw

懐かしいなぁ。ちょっと前の話なのに遠い昔に思えてしまう。

油そばを待っている内に刺身も注文した。

ここはラーメン居酒屋なので刺身を食べながらアルコールも飲める店。

残念ながら私は車で来るので飲酒はできないのだが酒を呑むなら新鮮な刺身は嬉しいだろう。

日々の労働で稼いだペリカがあるので豪遊できるのだ。

これが大人の暮らしだ。大人最高!!大人舐めんなっ!!

子供の頃に戻りたいと思う時もあるのだが、子供時代は何かと不自由だったし、お菓子だって妹と折半だ。

お兄ちゃんというだけで我慢しなければならないということもあり、『おしどりミルクケーキ』を立て続けに3枚食べるなんて贅沢の極みだった。

大人になればそれが可能になるのだ!これが大人の…ッッッ!と思っていると着ドン!!

トッピングで温玉入りにしました!

ウッホ!うまそう!

でも私がイメージしていた油そばとはちょっと違う。タレが多い!!

これは嬉しいぞ!タレが多いと損した気持ちにならないからだ!

これをグッチャグチャに混ぜていく。

油そばってこれが楽しいよね!

せっかく完成された盛り付けを瞬く間に破壊している。

うどんのような太さの麺にこってりしたコクのあるタレが絡んでくる。

一気に口の中に吸引すると…

うんまぁァァァ!

これはうまい!!

タレは濃厚だがしつこくない。むしろキレが良い。こってりしてるのに…なんというか…こっさりしてる!うん、こっさり!

私の口で成分を分析して魚介云々、豚骨云々がどうとかなんとも言えないのでこれは食べればわかる!と言っておきます。

他にはない油そばではないでしょうか?

一食の価値あり!

新鮮な刺身も自慢の逸品!なかなか市場に出回らない珍しいものも?

ラーメン屋でありながら刺身も自慢なのである。

私は普段は刺身なんて高級なのであまり食べられないのですが、今回は豪遊する気満々なので臆することなく注文しました。

カナガシラ…??

カナガシラってなんぞや??とスタッフのお姉さんに聞いてみたら

「これはホウボウという魚ですね!」

と言われて

「なるほど…ホウボウか…」と呟いたが実は

ホウボウという魚すら知らなかった。

とりあえず食えばわかるか!

エンガワも好きなのでそちらも合わせてヒラメ、エンガワ、カナガシラの布陣を迎えることにした。

「こちらヒラメでーす!とエンガワ!」

スタッフのお姉さんが持ってきてくれる。

先日もヒラメを食べたがとても美味しかった。前回は昆布〆だったが今回はなかったので普通のヒラメだ。

さてさて…。

んーっ!うまい!!やはり新鮮な魚はうまいねぇ!!と舌鼓を叩いていたらスタッフのお姉さんが

「すいません、こちらカナガシラでした~」

ほえ??

これがカナガシラなの!?

さっきまでヒラメだとばっかり思って食べていたわアタシ!!

てか前回もヒラメ食べてるからわかるよね?って話よ!

食ってもわからなかった!!

だからアタシの舌って信用できないのよ!!

んでカナガシラ。

ほどよい固さがあってなかなかおいしい。結構淡白な味わいだが臭みも無く、これはフルーティーな日本酒に合いそうだ。

そうだな、例えば『女川街道』とか!

【 日本酒 】宮城の酒『女川街道』を堪能す!

これは針の浜屋でしか売っていない(私調べ)レアなお酒なのだよ!

澤乃泉で作っているので味は抜群に良くてどんな刺身にも合う味わいです!

女川の魚によく合う酒なんですよ、これが。

ぜひ日本酒も女川街道を置いてもらいたいと思っている。

…呑めないけど。

続いてエンガワを頬張ると弾力を含んだ食感にほんのり甘い脂が口の中に広がる。

ふむふむ、これもなかなか日本酒に合いますなぁ。

本当に呑めないって辛いわぁ〜!

この近辺に済んでいたらこんな美味しい刺身を食べながらおいしい日本酒をキュッとやってほろ酔いで眠れるのになぁ。

私が住んでいるところは山なので周りにこういうお店がないので必然的に宅飲みになる。

酒は呑めないのでコーラにした。

コーラか…。実は何年も飲んだことがない。

まさに数年ぶりに飲むコーラ。

でも、その味って忘れなくていつでも思い出せるんですよねぇ。

グラスに注ぐと

キ、キンキンに冷えてやがる!!

どれどれ…うん、想像通りの味。

店主さんがやたらコーラを飲むというので感化されてしまった。

久しぶりに飲むとうまいなぁ。

なにげにコーラと甘酒を混ぜてシャリコーラにして飲んでた時もあったなぁ。推奨はしませんがね。

続けてヒラメがやってきた。

上からカナガシラ、エンガワ、ヒラメです。

いやぁ、どれを食べてもうまいねぇ。こうなると本当に日本酒呑みたくなる。

吉幾三とか聴きながらね。

ヒラメは柔らかくて甘くてとても舌触りが良い。

口の中で生き返って胃袋の中で泳ぎだすんじゃないかってくらい新鮮だ。

こうしていろいろな味わいを楽しめて幸せだなぁ。働いてるってこういうことだよ。

それが例え社会の最底辺の地下労働だとしても…。

カウンターの他、テーブル席は半個室になっているのでとても落ち着く空間です。

新鮮な魚においしいラーメン…女川らしさを全面に押し出したラーメン屋さんです。

まだ開店して間もないので慣れていない部分もありますが、それらの成長も楽しみなお店です。

こういうお店って応援したくなるよね。

郷土に根付き、郷土を大切にする。

地場産品、地産地消!

これからずっと愛されるお店になってくれることを願ってます。

これから日本経済は力無く縮小していき、国民にとって冬の時代がやってきます。

この辛い時だからこそ頑張ってこの庶民の小さな幸せを守ってほしいと思う。

頑張るにはみんなの支えが必要なのです。

おいしいものを食べて元気になって、仕事を頑張って疲れたらまた食べに来る。

そういうサイクルで人生を大いに楽しもうではありませんか!!

ざわ…ざわ…ざわ…

ただ、なんとなく…もう一杯食べたいような気がする。

ちょうど待ってる人もいないし、いけるだろう!

迷わず行けよ!

行けばわかるさ!

というわけで再び券売機に立ち醤油ラーメンを注文しました!

普段から連食しているわけではなくこの店だけなんですよ。

それくらい食べやすいということですかね。

醤油ラーメンは実にオーソドックスな紛うことなき醤油ラーメン!しかしそのうまさは格別!

サンマ出汁が効いた醤油ラーメンは着実にファンを増やしつつあります。

この新しいのに懐かしいと思わせるラーメン。これを求めてわざわざここまで来たものだ。

風味豊かなスープは女川の海を思わせる深く豊かな旨味が溶け込んだ至高の味わい!

様々な素材の旨味が溶け込んだ透明なスープ。

本当に濁りがない。

表面にきめ細かい油が浮いています。

以前は無化調てしたが今回は若干化調を使っているようです。

でも私的には美味しければいいので特にそういうこだわりが強い客ではないんですよ。

まぁ、よくグーグルのレビューなんかで

「化調のえぐ味が強い!」とかレビューしてて店主の返信が

「すいません、ウチ無化調なんですよ…」

と返信しているのを見たことがあって、評論家気取りでドヤ顔で評論すると大いに恥をかくということだ。

私はただおいしければいいし、製法や食材を当てるような立派な舌は持っていない。

そんなわけでスープをすすると…。

おぉ、じんわり来る!

ガツーン!じゃなくて本当にじんわり。

まるで遠赤外線のようなスープだ。

飲めば飲むほどに味が舌に滲みてくる!

魚介がメインだろうけどそんなに自己主張は強くなくてふんわりした感じ。

それにほどよくかえしが効いてて香味が良い。

丁寧に作られたスープだねぇ。

もう店主さんの優しさが滲みたスープだよ。

麺はノスタルジックな細ウェーブ麺。黄色の中華麺が哀愁をそそる!

麺は見ただけでおいしいとわかる。

よく地方のこすけたドライブインなんかに入ってラーメンとカツ丼を頼むとだいたいこういう中華麺のラーメンが出てくる。

昭和の緩い時代なら厨房で親父さんがくわえタバコで麺を茹でてるんだ。

本当にそういう感じの昭和ノスタルジックな中華麺。

ほどよい固さに茹でられた麺はしっかりとスープを絡ませ口の中に吸い込まれていく。

くぅ〜〜〜〜〜〜ッッッ!これが!

たまんねぇなぁ!

この豊かな万石浦が近くにあるお店で新鮮な魚の刺身を食べながらうまいラーメンを啜る。

まさに大人の休日だよなぁ。

実際に休日は無くても妄想が捗るってもんよ。ちょっと涙を拭こうか…。

刺身をたいらげ、ラーメンを食べてコーラを飲み干してごちそうさま!

もう大満足さ。

お腹もいっぱい!汗水流して働いたペリカで思う存分ストレスを解消した。

働くってこういうことかな。(二度目)

自分が働いて稼いで、その金で誰かの仕事を堪能して、それで元気を貰ってまた働く。

うん、つまりこうしてお金と社会は回っているってことさ。

ごちそうさま!また豪遊しようっと♪

女川ラーメンあらどっこいの店舗情報

住所:〒986-2111 宮城県石巻市三和町7−1

営業時間:11時半〜14時半 17時半〜21時半

定休日:毎週月曜、火曜

駐車場:店舗前にあり6台前後

注文方式:入口左の券売機。刺し身やアルコールは席で注文、店舗奥のレジで精算。

席:カウンター、テーブル席

公式Twitter:あらどっこいツイッター

【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスの野菜らーめん大盛りのチャーシュートッピング

ファミリーレストランデリシャスは石巻の大盛りで人気の中華ファミレス!

その日、私は悶々としていた。

一つの仕事が終わったと思ったら間髪入れずに次の仕事が入ったからだ。

隙間に全て詰め込むことは良くない。

例えば役者などは長期に渡る撮影が終わると『役抜き』というのが必要らしい。

無論、次々と様々な役をこなす人もいるかもしれないが真面目で役に入れ込む人ほど休養が必要らしいのだ。

私は別に役者ではないが、一つの仕事が終わると少しばかり休みたい気持ちになる。

ずーっと気を張っていると突然パチンと弾けてしまい、何に対しても無気力に陥ってしまうのだ。

それでも残酷にも気持ちを奮い立たせ仕事をこなさねばならない。

それでたまに美味しいものを食べてストレスを解消する必要があるのだ。

さて、何を食べようか?

迷ったらあそこに行けば間違いはない。

ファミリーレストランデリシャス

である。

デリシャスは石巻界隈ではボリュームのある店で大人気だ。

当然常連も多く、日曜日ともなると大混雑!

でも狙い目は平日の夜だ。

平日は中華メニューもあるため日曜日、祝日に比べれば充実しているのだ。

この日はたまたま早く労働が終わったため、残り少ないペリカを握りしめ店に向かった。

どうせなら好きな物ばかりを食べて元気をつけたい!

店に到着すると客入りはそこそこ、すぐに席に座りメニューをチラッと見るとすぐに決断した。

「野菜らーめん大盛りでチャーシュートッピングで!」

普段は蚊の鳴くような声で話すがこういうときは全力を振り絞る。

以前野菜らーめんを食べた時にその味に感動したのだ。あの時ほど大盛りにしなかったことを悔いたことはない。

ついに念願の大盛りで食べることができるのだ。

あまりにも嬉しくて頭の中で謎の踊りを踊っていた。

野菜らーめん大盛りは迫力ドーン!チャーシュードーン!

野菜らーめん大盛り+チャーシュートッピングがドーン!!

大ぶりのチャーシューが3枚乗っている。

野菜はたっぷり!

野菜とお肉、炭水化物の贅沢三重奏だ。

まず見た目がとても豪華で華やかだ。

野菜の色がとても映える。

狐色のスープに乗せられた色とりどりの野菜はとても美味しそうである。

そういや私はあまり野菜を食べないんだよね…どうしてもオール炭水化物になってしまう…。

貧乏労働者にありがちなカップ麺+おにぎりになってしまうのだ。

こういう機会に野菜をたくさん食べたいもの。

意気揚々と箸を持ちスタンバった!!

スープは淡麗な塩味。ほのかにダシ香る上品な味わい。

野菜らーめんにぴったり合う塩味スープ。程よい塩加減にほのかにダシ香る。

野菜からも甘みが出てるのか豚肉からも旨味が出てるのか絶妙な調和を醸し出している。

口をすぼめてズズズと飲めば思わずため息が漏れる。

ふぉ〜…たまんないな。

平打ち中太麺は誰でも一度は食べたことある懐かしい食感!

デリシャスはたくさんの種類の麺をスープに合わせて使っている。

代表的なのがこの平打ちの中太麺!

独特の食感がとても楽しいやつだ。ほどよい固さとピロピロの食感が唇と舌と楽しませてくれる。

隙間に詰まったスープから旨味が溢れ出す。

昭和のらーめん…それもデパートの屋上にあったレストランのラーメンを彷彿とさせる懐かしさがある。

無論地域性波あるのでなんとも言えないがそういう懐かしさがこの麺には感じてしまうのだ。

大ぶりのチャーシューは適度な固さと柔らかさが混在した旨味たっぷり詰まったお肉!

デリシャスのチャーシューは昔よく食べたチャーシューそのものだ。

最近はより拘った炙りチャーシューや極厚チャーシューなど個性的なチャーシューが台頭する中で地味で素朴な昔ながらのチャーシュー。

このチャーシューが筋張った固い部分と噛むとホロホロ崩れる柔らかい脂身がバランス良く混在し、旨味を封じ込められ噛めば噛むほど味が滲み出てくるのだ。

こりゃあ、美味い…これもまた懐古感に駆られてしまう味わいだ。

食の記憶ってとても大切な人生のパーツだと思うのだよ。

家族と一緒に食べたもの、恋人や友達と…懐かしい味…、いや、懐かしいという気持ちがあれば、あるほど人生は豊かになるのではないだろうか?

懐かしい気持ちってどうすれば手に入るのかというとやはりここは体験である。

体で覚えたことは一生忘れないものだ。

特に子供の頃に食べたものは大人になってから大きく人生に影響を及ぼすと私は思っている。

野菜はシャキシャキ!肉はプリプリ!全ての具材が良い仕事をしている!

たくさんの野菜がらーめんを色彩豊かに彩る。

野菜の甘みとスープの塩味の調和が最高だ。それに加えて肉のプリプリ食感と旨味が口の中を楽しませてくれる。

キクラゲがどっさり入ってます。私はキクラゲが好きだ。好きだけど単品では食べられない…。

このコキコキした食感は名脇役に等しい。

この丼の中では唯一無二の食感である。

主役だけの映画は厳しい。

スーパーマンとバットマンが共演してもお互いの持ち味が出せないのだ。

あまり大きな声では言えないがコ○ンvsル○ンがいい例だ。

そもそもあの二人が共演するよりもコ○ンvs金○一の方が良かった気がしないでもない。でもそうなったら物語は混沌としてしまうのだろうか?

結局どっちの推理が正しいかになって物語の組み立てが難しいのかもしれないな。

そんな無駄なことを考えながらキクラゲの食感を楽しむ。

単体では味がしないのに他のものと合わさると絶妙な美味さを発揮するキクラゲ。

一杯の丼の中にこんなにたくさんの楽しみが詰まっているのだ。

デザートにとっておいた煮卵をいただく。

プリッとしていて黄身がトロッとしている。甘くてコクがあって最高に美味い…次回はもう一つトッピングしようと思うくらいだ。

食べ終えて箸を置いた。

ふぅ〜幸せな時間はあっという間だな。こんなに美味しくたくさん食べられるのに千円ちょっとだ。

壁にかけられた名画になんとなく天使が見える気がする…!

デリシャスの野菜らーめんにチャーシュートッピングしたら幸福度が爆上げになったという話でした。

ごちそうさま!

また来ようっと♪

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【ラーメン】あらどっこいの醤油ラーメンと限定塩ラーメンとお刺身!

女川発祥のあっさりラーメンが大人気!あらどっこいの醤油ラーメン!

以前、女川で『あらどっこい』という移動販売ラーメンを食べた。

その時の記事はこちらになります。

あらどっこい移動販売ラーメンの醤油ラーメン

そのあまりの美味さに連食したが、それからあまり女川までたどり着くことなく日々の喧騒の中を生きていた。

それから活動が一旦休止となり、なにやら前向きに何かが進んでいるな?と思っていたら石巻渡波(わたのは)に店舗を構えたというニュースが飛び込んできた。

その時の記事はこちら!

移動販売ラーメンあらどっこいが実店舗に!?

あの美味しいラーメンがいつでも食べに行けるのはとてつもない大きなメリット!

本当はオープンと同時にスキップしながら(めちゃくちゃ下手)オープン・ザ・アタックをかましたかったが他県での仕事につき通勤時間が片道一時間半超えという事態になり諦めていた。

しかし!ついに!行くことができた!!

女川ラーメンあらどっこいの場所は渡波駅から数百mの場所!

実店舗は以前釜飯『万石庵』があったテナントである。

一度も行ったことなかったな…。

意気揚々と駐車場に車を停める。

店舗前に6台は停められそうだ。

ぐぬぬ…扉が意外と重い…!元は自動扉だったのだろう。

お店に入るとすぐ左側に券売機がある。

うむ、最初はオーソドックスに醤油ラーメンを食べよう!

この醤油に感動したんだよなぁ。

店主さんは一度しか会ったことないのに私のことを覚えていてくれたことが嬉しかった。

カウンターに座り、ラーメンの到着を待つ。

しかし、渡波かぁ…。

ここは私の母方の祖母が暮らした町だ。

生前は松島の磯崎に住んでいて山や海が好きでよく連れて来られた。海や山は遊び場だった。

とても優しくて力持ちな祖母で自宅をDIYで建てた人だった。

晩年は渡波に移住したが、脳梗塞を患い寝たきりになった。よく口にしていたのは

「渡波に帰りたい。もう一度、渡波で暮らしたい」だった。

山も海もある渡波をとても気に入っていたのだ。

そんなむかしのことを思い出して感傷に浸っていたらラーメンが到着した。

これぞ女川のラーメン!豊かな海が育てたあらどっこいの味わい!

もう見た瞬間に笑顔が自然と溢れた。

これだよ!このラーメンだよ!

上品な香りがする。一概に材料はこれだ!と断定できない。

なんせ私の感覚はあてにならない。知ったかぶりをすると恥をかくのでここは控えておこうと思う。

このビジュアルこそが食欲を一気に高めていく。

紅いナルト、ワカメ、メンマ、チャーシュー、ネギとそれぞれが配置されいい仕事をしている。

立ち上る湯気がまた優しい気持ちにさせてくれる。

ふんわりと香る、じんわりと沁みる、舌に感じる熱さのスープ。あらどっこいの優しさがにじみ出てる!

適度な油と深い醤油の色。

以前は無化調を全面に押し出していたが今回は多少化調を使用しているらしい。

まぁ、私なんて特に化調、無化調、人工、天然のこだわりは特に無いし、出された飯にあーだこーだ言うのは好きではない。

美味しく食べられることが全てなのだ。

このスープにはノスタルジックなものを感じる。

新しいのに懐かしい。

ここで食べられることがとても嬉しい。

スープを啜ると豊かな出汁の旨味が効いてる。

熱々のスープがまた冷えた心まで一気に温めてくれるようだ。

これはうまい…。うまいよ!

麺は黄色の縮れ麺!これぞラーメン!

麺は私の好きなやつ。縮れ気味の黄色い中華麺。

食感、スープを含んだうまさ、固さ、どれもが完璧だ。

このスープにしてこの麺あり!

このコンビネーションは最高だな。まるでキン肉マンとテリーマンのマシンガンズみたいな感じだ。

最高のスープには最高の麺!

マッスルドッキングのようにそれぞれの威力が増している。

チャーシューもやわらかくておいしい。

最後まで飽きずに食べることができました。

ごちそうさまでした!

…と、待て!まだだ!まだ終わりではない!!

普通の胃袋を持っている人ならばこの一杯で満足するはずです。

ですが、力士並みに大食いな私はまだ余力があった。

なんとなく塩ラーメンも食べてみたい気持ちになった。

せっかくここまで来たんだから大いに楽しもうではないか!!

私はラーメンは休日にしか食べない上に普段はカップ麺すら食べないのだ。

普段はねこまんまばかり食べて生きているのだ。

颯爽と立ち上がり券売機にて塩ラーメンの食券を買う。

ちょうどその時は限定の鯛出汁らしい!

な、なぬーっ!?鯛出汁だと!?しかもラスト!!

ぐぬぬ…食べなければ一生後悔してしまう。

人間というものは手に入ったものは手にした瞬間に飽きてしまうのに手に入らなかったものは一生心のなかで燻り続けるのだ。

例えば

初恋の人とか…。

鯛出汁塩ラーメンは高級料亭の味!!

そしてラーメン二食目!

鯛出汁塩ラーメン!!

ほほぅ〜…これはうまそうだ!

海老で鯛を釣るってことわざがある。

私は海老も好きなのだが、その海老を食べた鯛だからなおさらうまいだろう!

鯛を餌にしたら何が釣れるんかね?

などとくだらないことを考えながらレンゲを手にした。

スープは確かに鯛!こりゃ驚いタイ!!

透明感の高いスープにほんのりと脂が浮いている。

もう匂いが素晴らしい!!

鼻の穴が3つくらい欲しくなる。

私は慢性鼻炎で年がら年中鼻詰まりなのだが、それでも豊潤な香りを感じる。

さすがは鯛だ。

一口すすると…

うん?

薄い?

思いきや!

ジワジワと広がる旨味と味わいが口の中へ広がっていく。

飲めば飲むほど味が濃くなっていく。

うまぁ〜い!!

なんて清廉なスープなのだろう!

パッツン系の細麺は食べごたえ抜群!鯛に惚れタイ!

麺は醤油とは違うストレート細麺。

わかってるねぇ、これぞ塩ラーメンって感じだ。

まるで高級な料亭で出される温麺が入ったお吸い物のような上品な味わいだ。

麺は程よく固く細いのにパッツンと嚙み切れる面白い食感の味わい。

これはたまらん!

これだけのために渡波に来ても十分に満足できる。

ズルズルと食べていると店主のご厚意によってご飯をいただきお茶漬けにすることに!

おいおい、こんな贅沢して明日死ぬんちゃうかな?と余計な不安をよそにご飯をいただく。

鯛出汁をかけてワサビを溶かしてかきこむと…

くぅ〜〜〜〜〜〜〜これがまたっ!!最高!

これはもう最高でしょ!うますぎ問題!

なんてこった…こんな僅かばかりのお金を出してこんなに贅沢な時間を過ごせるなんて

お値段以上!!

でもヒトリ!

新鮮なお刺身もあらどっこい自慢の逸品!ラーメンのお供に…ヒラメの刺身!

そして思い出したのはこのお店はお刺身も自慢のメニューだ。

新鮮なお刺身なんて久しく食べていない…では食べよう!と早速注文。

お刺し身は直接注文して店舗奥にあるレジで精算する流れだ。

私が注文したのは

『ヒラメの昆布〆』

ヒラメはあまり刺身では食べたことがないと思う。

寿司ネタにも乗ってる記憶がない。

それだけ高級だ。

これは楽しみ。

ここいら界隈はぽつんと飲み屋はあるがそんなに賑わう場所ではない。

メイン通りから離れているために知らなきゃ来ないと思う。

でも住宅地は多いので近隣の人達は〆にラーメンを食べられる店ができて嬉しいと思うんだよねぇ。

ゆっくりと鯛出汁塩ラーメンを堪能しながら待つ。

こういう時間の過ごし方もいいな。

每日毎日時間から時間まであくせく働かなければならない。

一つのゴールを迎えた先に新たなスタートラインがあって、その繰り返しで一年が終わる。

よく言えば仕事では達成感を味わったことがない。そして仕事が終わったという解放感も日常感じるものではない。

今日が終わったら明日が来る。

明日の次は明後日。

その繰り返しな人生だと思う。

それでいいのかと葛藤しつつもと思っていたらお刺身が到着した。

おお!美味しそう!

あ刺身はおろか魚自体食べることが減っている気がする。

昔はタダみたいなサンマが高級魚になっちまった…。

獲れ過ぎて溢れていたイカでさえも高級だ。

環境の変化は確実に生活に大きな影響を及ぼしている。

さてお味は…。

おん!やわらかくて甘くておいしい!

口に入れた瞬間に歯の間を滑っていくようなやわらかさ。

昆布の風味もあって実においしい。

そして、鯛出汁塩のスープで…

しゃぶしゃぶ…♪

おほーっ!!

こりゃまた美味しいねぇ。

スープはもう温かったのですが鯛出汁と合わさるとまたうまい!

私はただなんとなく今日まで生きてきたが、つくづく思ったよ。

とりあえず今日まで生きててよかったと。

どんなに絶望しても失望してもどこかには小さな希望や楽しみがあるものだ。

ほんの少しだけ足を伸ばしてみればきっとそれは見つかると思う。

大きな幸せはないが…小さな幸せを積み重ねていこう。

そしてこういう時間を与えてくれる人達も大切にしつつ生きていこう。

ごちそうさま!

また来よう♪

おいしいラーメンと新鮮なお刺身も楽しめる女川ラーメンあらどっこい。

場所は辺鄙だが、なんとなく場末的な雰囲気もとても良いのでぜひ食べていただきたいですね。

食べればきっと何も言わずに頷けますよ!

渡波の夜は穏やかにふけていったのだった。

あ、外観の写真撮り忘れた…!

女川ラーメンあらどっこいの店舗情報

住所:〒986-2111 宮城県石巻市三和町7−1

営業時間:11時半〜14時半 17時半〜21時半

定休日:毎週月曜、火曜

駐車場:店舗前にあり6台前後

注文方式:入口左の券売機。刺し身やアルコールは席で注文、店舗奥のレジで精算。

席:カウンター、テーブル席

公式Twitter:あらどっこいツイッター

【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスの味噌らーめんはむかし家族で食べた懐かしの味

味噌らーめんにはノスタルジックな味付けが施されています。あなたはそれを思い出して涙するのです!

登米でプロレスを満喫し明治村を散策した後は石巻へと戻る。

たくさん歩いたせいか腹が減っていた。

朝はむらさき屋の中華そば。

昼は支那そばや石巻の塩らーめん。

夜は…やはり締めはあの店だろう。

意気揚々と車を走らせ向かう。

こんな日曜日は滅多にない。

一日三食ラーメンなんて有り得ねぇ!!

完全に食のリテラシーが崩壊しているのではないかと不安になるが好きなものを好きなだけ突っ込む日は365日の内に一日くらいあってもおかしくないだろう。

ましてや私は週休一日制。

下手すりゃそれすら無くなり隔週休一日制になり、もっと下手こいたら月休一日制になることだってあるのだ。

こんな日曜日があったって罰は当たんめぇ!

なんとなく味噌らーめんが食べたい気分だ。

味噌らーめんってすごくノスタルジックだと思いませんか?

子供の頃って味噌らーめんが大好きでよく味噌らーめんを食べていた。

子供の味覚って特別で好きなものと嫌いなものってはっきり分かれるんですよ。

例えばピーマンや人参なんてその代表格で子供からは嫌われている。

なぜなら微妙に苦いからだ。

子供は苦味が苦手。

体の遺伝子に組み込まれた何かが生命維持のために働くのであろう。

だが人参もピーマンも好き嫌いなく食べてほしいと思うのが親の常だ。

偏食は成長に大きく作用する。

大人になってしまえば口から入ったものはウンコになって出るだけだから別に問題はない。

だから親はなんとかして野菜も万遍なく食べてほしいとするがなかなかうまく行かない。

そこで味噌らーめんの出番だ。

味噌らーめんにはたくさんの野菜が入っている。子供でも美味しく野菜を摂ることができるのだ。

その記憶からか大人になっても味噌らーめんって特別な何かを感じる。でも不思議と大人になると食べなくなるらーめんでもある。

駐車場に到着すると混み具合はそこそこだ。

あえて特製ではない普通の味噌らーめん!

ファミリーレストランデリシャスには『特製味噌らーめん』というものがある。

イチオシのラーメンだ。

それでも私はあえて普通の味噌らーめんにした。

これでデリシャスの醤油、塩、味噌らーめんを制覇したことになる。

そして今日も醤油、塩、味噌を食べたことになる。

それも名店揃いだ。

最高の日曜日じゃん!

日曜日の素晴らしさを大いに語りたいものだ。

大人になってからの日曜日というものは退屈なのだ。

ましてや単身者にとっては地獄のようなものだ。

どこに行っても家族連れ。

幸せそうな家族の笑顔溢れる中で背中丸めてラーメンを食べなければならない虚しさ。

家でゴロゴロしてればあっという間に過ぎてしまう人生という時間。

孤独に打ちひしがれ雨の日なんかはキャベツばかりをかじってる。

などと考えていたら着丼!

見た目はオーソドックス。

煮卵、ワカメ、ネギ、もやし、ひき肉、メンマとかなり豪華な布陣だ。

価格的にもとても安いと思う。

デリシャスの麺量は普通でも多い。スープも並々と注がれている。

一般的なお店の大盛りクラスだ。

私のような貧乏で大食いには大変助かるお店なのだ。

香りがたまらない…味噌の芳醇な香りにほんのりとカツオ節のような香りが混ざっている。

そしてひき肉の香りも良い。

もう湯気からうまい。

箸を持ちスタンバイ!腹がググーっと鳴り響く。

濃いのにしょっぱくない絶妙な塩味のスープが美味し!

レンガからトロトロと流れていくスープ。

一口啜ると濃い目なのにマイルドな塩加減で角がない。

そしてふんわりと香るカツオ…のような香り。

子供の頃に食べたものって大人になっても美味しく食べられるかって話なんだけど、変わらないものはこの世にはない。

そして完璧なものもない。

完璧があるとすれば正義超人の友情だ…とかキン肉マンのネプチューンマンが言っていたけど結構仲違いしているし終盤なんかはウルフマンの出番がなくてモブと化していた。

よくわからん例えだが時代は常に変化しているのだ。

ラーメンも同じように世代が変わると味も変わり、自分も老化して味の感じ方が変わってしまう。

多様な意見はあるかもしれないが、なんとなくこの味噌スープにはノスタルジックなものを感じてしまうのだ。

子供の頃に食べた味を懐古しながら食べるのも一興だ。

麺は平打ち中太麺。独特の食感とスープの絡み合いが絶妙!

デリシャスの麺は平打ち中太麺。

この麺が好きなんですよ〜。子供の頃に塩釜にラーメンハウスつきみちってお店があって、そこのラーメンが大好きでよく食べたんですがこんな感じの麺だった記憶がある。

ツルツルいけてしまう。

ウェーブ気味に縮れているのでスープの絡みもよい。

ほどよい弾力と独特の舌触りが楽しい。

ああ、うまい…ひたすらうまい…!

いくら食べても麺がスープから出てくる。このボリュームは最近のラーメン屋では体感できないだろう。

昨今は原材料費の値上げでどこも苦しい状況…値上げやむなくという店が多いがデリシャスは価格据え置き。

でもいつかは値上げをしなきゃならない時が来ると思います。

それは致し方がないことです。

私としては値上げはしてもボリュームはそのままで提供してくれると信じている。

どこかのコンビニみたいに量を露骨に減らして価格値上げしてほしくない!

とりあえず何を食べるか迷ったらデリシャスに行けばおいしいものを腹一杯に食べられる。

そんなお店であり続けてほしいと思います。

…にしても搾取、増税ばかりで嫌な世の中になったね。

せめて美味しいものを食べて気持ちだけでも明るくしなければなりません!

ごちそうさま!また来よう!

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

席:テーブル席、お座敷席。

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

【ラーメン】支那そばや石巻の塩らーめんはシンプルなのに究極に高めた一杯!

伝説のラーメンの鬼!佐野実の味を継承する宮城の名店!

とある日曜日。

朝に利府のむらさき屋で中華そばを食べたのだが悲しいことに自宅には何も食べるものがない。

あれやこれやと冷蔵庫を探しているうちにお昼になってしまった。

さて何を食べるか?

そこで思いついたのは石巻にある名店、支那そばや石巻である。

この店はガチンコのラーメン道で一躍有名になった佐野実氏の店である。

過激な言動とスープの入った寸胴ひっくり返すという過激な表現によりラーメンの鬼と呼ばれた。

佐野実氏の歯にものを着せぬ過激な発言とこだわりが強い職人気質のふるまいは多くの人の反感を買いアンチを生み出した。

これにより佐野実氏は精神を病みしばらくはテレビに出なくなったという。店にも相当な嫌がらせがあったようで過去から日本人の気質というものは変わっていないんだなと感じたものだ。

佐野実氏のラーメンは弟子から弟子へと受け継がれ多くの人に愛されるラーメンになった。

今もなおその味を求めて多くの人が店の前に行列をなしているのだ。

私は支那そばや本店のラーメンを食べたことはないがその味は忠実にいや、もっと美味しく進化しているはずだ。

腹を空かせ店に向かうと既に駐車場はほぼ満車の状態。待合室にはたくさんの人が腰掛けて待っている。外には並びが発生している程だ。

とりあえず券売機で食券を買い列の最後尾へと並ぶ。

ここは行列ができていても回転が早いので思ったよりは待ち時間は少ない。

腹も空いてくるのでちょうどよいのだ。

なんとなく見知った顔ぶれが並ぶ。話したことはないが常連が多い。

並んでから20分程で店の中へ座ることができた。

ちょうど2代目店主がその手腕を振るっている。

先代の店主が加齢により引退をすることで店は閉店となるはずだったがそれを未然に防いでくれた救世主である。

まだ若いがなかなかのやり手のようで多賀城に2店舗目を出店したのだ。

これからも発展、成長が頼もしい逸材だ。

こちらのお店は週替りで醤油と塩が入れ替わる独特のシステムだ。

この日は塩の週だ。

迷うことなく塩らーめんをチョイスしたのだ。

見た目からして最高に美味しそう!淡麗系塩ラーメンの究極の形!

こちらのお店はとても提供が早い。

店に入って10分もしないうちにラーメンが来る。

2代目店主の仕事も早いが周りのスタッフによるオペレーションもとても良い。

何の不安を感じることもなくラーメンを美味しく食べることができるのだ。

そうこうしているうちに着丼!

見た目からして本当に上品なラーメンだ。

香りもよく鼻から吸い込む空気が美味しい。

もしこの時代にゴッホがいたらひまわりではなくこのラーメンを描いたのではないだろうか?

揚げ玉ねぎの香りがとても良い。

それに伴いそれぞれの素材が絶妙にブレンドされたスープの香りがとてもたまらないのだ。

普通の塩ラーメンをここまで究極に研ぎ澄ました唯一無二の一杯だ。

透明なスープには様々な素材の旨みが溶け込んだ最高の美味しさ!

見よ!この黄金色に輝くスープを!

一口目は薄いと感じるかもしれない。

だが飲み進めていくうちに舌がより味を深く感じることができるようになっていく。

味わいの奥深さはこの食べてるうちに感じる味の変化によるものだ。

これによって最初から最後まで飽きることなく贅沢な味わいを堪能できるというもの。

このスープは宮城県内でも屈指の旨さではないだろうか?

無論、人の好みは千差万別なので一概には言えないが、私の好みには大変合っている。

麺は喉越し爽快な全粒粉入りのストレート細麺!

醤油と塩で麺の太さを微妙に変えている。塩の細麺は醤油よりも細くてパツンと噛み切れる。

実に絶妙な舌触りと爽快な喉越しを実現している。

この麺とスープの組み合わせは巧妙に計算されているのだ。

全粒粉の僅かな粒感が舌の上を滑る時に心地よい感触を残していく。

唇と舌が喜ぶ!

う、うまい!

後世に伝わる鬼の味!厳しくも繊細な優しいラーメン。

生前の佐野実氏はとても自分に厳しい人であった。

ラーメンに対する実直な想いは多くの人に感動を与えた。

時を越え世代を超えて愛されるラーメン。

テレビ番組の佐野実氏は厳しいラーメン職人を演じていたのかもしれない。

弟子に厳しく、時には暴言をふっかけることもあった。

厨房での乱闘騒ぎもあった。

でもそれはあくまでテレビ側の台本であり、実際には冗談を交えて弟子たちを笑わせる和やかな一面もあったという。

ラーメンに向ける目は厳しかったがラーメンを食べているお客さんの姿を見る目はとても優しい目をしていたと思う。

店内には厳しいルールを強いていた。

私語厳禁(実際はテレビの誇張でうるさくしなければ会話はOKだったようだ)など、今の時代ならスマホ禁止、撮影禁止などがあったのかもしれない。

でもそれは熱いラーメンを一番おいしいラーメンを食べてほしいという佐野実氏の強い思いだったのだ。

今でこそ緊張感のある頑固おやじのラーメン屋なんて流行らないのかもしれない。

ただなんとなく佐野実氏に睨まれてラーメンを食べてみたいなと思ったのであった。

そんな鬼のラーメンが東松島市にはきちんと根付いているのだ。

現在のラーメン屋にはそんな厳しいルールなんてあるわけもない。

支那そばや石巻も和やかな雰囲気でラーメンを味わうことができる。

口の中に残った余韻を楽しみつつ店を後にした。

また来よう!

支那そばや石巻の店舗情報

住所:〒981-0501 宮城県東松島市赤井鷲塚11

営業時間:11時〜15時

定休日:なし

駐車場:あり、結構広めで砂利

席:カウンター席のみ

注文方法:店入口入ってすぐの券売機で食券制

補足:水はセルフ式

ファミリーレストランデリシャスの限定麺『冷製バジトマ粉チー担々麺』

デリシャスの限定麺!担々麺の旨さの新境地へ!

Twitter界隈を賑わせている飲食店がある。

石巻の人気店

『ファミリーレストランデリシャス』

である。

ファミリーレストランと表記しているがガストやジョイフルなどのチェーン店ではなく個人経営のお店。

石巻では大盛りのお店として有名なのだ。

そしてファミレスでありながらラーメンが美味しいのである。

しかもラーメン専門店でもないにも関わらず『限定麺』なるものを企画し、ラーメンファンのみならずラーメン屋店主も訪れその舌を唸らせる実力店だ。

ある日、私は意気揚々とお店に向かう。

すでに日も落ちかけ暗くなり、看板に明かりが灯る頃に到着したら…

駐車場が満車状態ではありせぬか!?

ぐぬぬ…なぜに?…と思ったらその日は日曜日だった…。

私は鋼の連勤術師になっていて曜日感覚が喪失していた。その日も当然仕事であったが、偶然にも早く終わり帰宅することができたのだ。

お盆休みすら奪われ、ボーナスも支給されることなく、日曜祝日関係なく毎日馬車馬のように働き続けたのだ。

日曜日くらい早く帰れるくらいの恩恵があってもいいじゃないか!

と思ったが、私と世間との処遇の違いに愕然とし肩を落とした。

その日はあっさりと諦めて、近所の公園でひたすら走り気が付いたら10kmもの距離を完走していた。仕事もプライベートも馬車馬そのものである。

きっとブランコがあったら一人でキィキィ揺れていたかもしれない。

あとは素直に帰宅し冷凍食品のパスタを食べた。

そして翌日月曜日。

この日も仕事が奇跡的に早く終わり、帰宅するなりヤッター○ンよりも素早く着替えて再び外へ飛び出した。

こうして店にたどり着くと車が1台も駐車していない。店舗の明かりはついているが客がいないのだ。

あれ?もしかして異世界転生したって感じ?と思い店に入るといつもの女将さんが出迎えてくれた。

安心した。異世界人が出てきたらどうしようかと思った。

店は貸切状態だった。

飲食店というものは誰も客がいないと入りづらいという傾向がある。

誰かがいるとなぜか安心して入ることができるのだ。

これはコンビニにも採用されており、日光によって劣化が進むのに窓際に本棚が設置されている理由がそれだ。

貸切状態で自由席なのに大体いつもの席に座る。

すぐにメニューを見ることなく『限定麺大盛り』を注文した。

ここはトッピングで温玉とご飯を追加すべきなのだろうが、なんとなく麺をたくさん食べたい気分だった。

デリシャス限定麺!冷製バジトマ粉チー担々麺登場!!

圧倒的ビジュアルの美しさ。

とても色彩に富んでおり、情熱的な赤が映える!

ふんだんに振りかけられた粉チーズの柔らかみはまるで朝日のようだ。

その光を浴びて青々とした葉のカイワレは喜んで舞っているようにも見える。

その中心のトマトは太陽だ。

まさに太陽の光を浴びて赤々と実り、この皿の中では自らが太陽になっている。

ここにあの孤独のグルメの井之頭五郎さんが登場し

「ほほう、なかなかいいじゃないか!こういうのでいいんだよ!こういうので!」などと言ったら怒り狂ったアントニオ猪木氏が往復ビンタを食らわせるんじゃないかと思えるほどの出来栄えだ。

そうだ、アントニオ猪木といえばタバスコだ。日本に最初にタバスコを持ち込んだ男。

タバスコをかけたら美味そうだ。それくらいイタリアンに見えるのだ。

これをグチャグチャに混ぜて食べるのだがとてももったいない気がする。

しかし、日本の文化には一瞬の煌めきに全てをかけるものがある。

そう、花火だ。

花火のように一瞬の美しさを魅せる。

まさしく夏の終わりにふさわしいメニューだと言える。

さて、渾身の力で割り箸を割り、いただきます!

刀削麺が織りなす食感と様々な食材の味の狂宴!

グチャグチャに混ぜると一気に様相はカルボナーラになった。

しかし、冷製なので当然冷たいのだがとても香りが豊かだ。

まずにんにくの香り、それに乗ってほのかなトマトの爽やかな匂い。包み込む粉チーズの匂い。

まるで夏の日の夕立の時に立ち上る匂いのように混ぜると香りが立っていく。

ニンニク、トマト、バジル、ゴマ、花椒…とにかくいろんな香りがする。

ここで言及しておくが、私は基本的に冷たい食べ物はあまり食べない。そして汁がないのも好まない。

なぜか?

温かくない上に汁がないとなんとなく損した気持ちになるからだ。

生来から貧乏気質で、基本的に家で食べられるものはわざわざ外食では食べないのだ。

代表的な例を言えば冷やし中華だ。

冷やし中華など家でも調理して食べられるし、錦糸卵を除けば比較的簡単に用意できるし。

さて、刀削麺を一口啜る。ピロピロとした感触が唇を震わせる。

その瞬間にトマトの風味と粉チーズとニンニクの香りが辛味と痺れと共に一気に押し寄せた!

あっという間に私の舌は情報過多によりサーバーダウンしてしまった!

私の舌は今年何回もサーバーダウンしてるからきっと私の舌はよほどポンコツなのだろうと思われるだろうが実際にポンコツである。

味のレビューに関しては参考程度に留めていただき、実際に食べていただいたほうがわかると思う。

これは食べないとわからない!私が持ちうる最大限の語彙力をもって表現するならば……

う、美味いぞ…!

ファミリーレストランデリシャスの底力を感じる計算され尽くされた味の共演!

肉味噌のコクのある味わいと胡麻ダレの風味が合わさりまったりとしていてコクがあるのにしつこくない。それだけじゃない!

カイワレが実にいい仕事をしている。キレの良さはカイワレによるものだろう。

ネギがひっそりと味を整えている。

食欲をかき立てるニンニクの香りから始まり、満足感を与えるコク、味に飽きさせないための変化に富んだ薬味、食べる楽しさを与える食感の麺、病みつきになるカラミとシビレ…ありとあらゆる計算がなされデリシャス流にカスタマイズされた至高のメニューだ。

さんざん冷やし中華をディスった美味しんぼの海原雄山先生だって何も言わずに頷くのではないだろうか?

あまりの旨さに刀削麺を掬う箸が止まらない。

画像

モチモチのアルデンテな食感はくせになる。

まるでダイソンの掃除機のようにズルズル吸い上げる。吸引力は衰えることなく丼の刀削麺がみるみる無くなっていく。

しかし麺の量は400グラム。

常人ならなかなか平らげるのが厳しい量だが金欠なくせに大食いな私にはさほど問題ではなかった。

こんな美味しいものがたった1000円ちょっとで食べられるのだ。

私が一人でこれを作れとなったら300年くらい必要だと思う。

まずは中国四川省に行って担々麺の歴史から調べる必要がある。そして麺打ちの修行だ。

刀削麺は熟練した職人の腕が必要だ。なんなら小麦粉から栽培しなきゃならん。

仮に私がレオナルド・ダ・ヴィンチのような天才ならなぜ舌が味を感じるのか?などと解剖学から始めるだろう。

私がアリストテレスならば『味を感じ我の存在を知る!』なんて当たり前なことをそれらしく言うだろう。

私が夏目漱石なら『坊ちゃん』の小説の中で蕎麦の代わりにこの麺を食べているだろう。

私が太宰治なら…。

結局は途方も無い時間がかかるがプロの料理人は経験と卓越した技術によって調理し、それぞれの食材の持ち味を最大限に引き出し客へ提供する。

私はふんぞり返って席に座っていればよいのだ。

人は幸せに慣れてしまう生き物だ。どんな幸せでも満たされてしまえば慣れて当たり前になってしまう。

だが食というアクティビティは慣れることはない。

腹が減れば新鮮な気持ちで食べることができるのだ。

一生涯続くアクティビティなのだ。

終盤、なんとなく味が濃く感じてきた。

なるほど!ここで温玉を加えて追い飯を投入すればさらに美味しく食べられるということか!?

とてもよく考えられている。完食までの導線を点と線で繋いでいる。人の好奇心をビンビン刺激してくれるのだ。

残り少なくなった刀削麺を吸い上げながら頭の中では森山直太朗の『夏の終わり』が聴こえていた。

食べ終えて。何も言えなくて…夏。

そう、夏は終わったのだ…。

働きっぱなしで何一つ夏の思い出を作れなかった2022年の夏。

これからも夏はやってくるが2022年の夏は一度しかやってこないのである。もしかするとその時にしか会えない人もいるのかもしれない。

人生は一瞬一瞬が大切なのだ。

残された一本の刀削麺を箸で挟み持ち上げる。

毎回思うのだが、デリシャスさんでご飯を食べてもう少しで食べ終わるという気持ちは満足感の他にほのかに寂しさを感じてしまう。

それはなんとなく夏の終わりのような気持ちに似ていたんだ。

私の夏は…

始まることさえなく終わっていたのだ。ただやたらに暑かったことだけは覚えている。

…チーン。

いや〜、それにしても美味しかった!語彙力の無さが悔しい限りだが、毎回毎回楽しませてくれます。

通常ではなかなか食べられない味の新体験をさせていただいてますよ。

食のボキャブラリーというか働いてるといつも同じものを食べてしまいがちなんですよね。

普段はカップ麺とおにぎりとか。コンビニのお弁当とか。

たまに外食してもいつもの牛丼とかになってしまう。

人って刺激が無ければ同じものを無難に選んでしまいがちで味が大体想像できるものを好んでしまいます。

その最たるメニューがカレーとかなんですがね。

デリシャスの限定は自分で作った概念を全て破壊し尽くすくらいのオモウマイメニューを創作してくれるので驚いてしまいます。

次は何が来るのだろう?と期待もしつつ全メニュー制覇に向けて私は腹を空かせるのであった。

その後、当然のようにランニングをして10km完走していた。

いつもより重くて走るのめちゃくちゃツラいwww

次の限定は何になるのだろうと期待もしつつ全メニュー制覇までの道のりは長く遠く感じたのである。

ファミリーレストランデリシャスの店舗情報

住所:〒986-0861 宮城県石巻市蛇田新下沼32−5

電話番号:0225-93-0163

駐車場:店舗前に広い駐車場あり

営業時間:昼11時〜14時45分 夜17時〜20時

定休日:毎週火曜日

注文方式:着席のち対面での注文。呼び出しベルあり。

デリシャスの公式ホームページ