カテゴリー: 地域ネタ

これが噂のダールラーメン

腹が減っては走ることもならぬのですよ!

私は大欠伸をしながら目を覚ます。やや曇天な空は惰眠を貪るに相応しい環境である。

社会の底で働く超ド底辺労働者の私は阿呆の極みであり、週に一度あるかないかの貴重なる休日を惰眠に費やし、インターネットの検索履歴には何故か『象の尻』などと前衛的な検索ワードが上がる。

そんな私だが厄介なことに邪悪なことに関しては人一倍敏感であり飲酒運転事故を起こしたニュースに関して一言コメントを残そうかとヤフコメを開いたものの、言葉のやりとりは苦手ゆえにそのまま閉じて天井を仰いだ。所詮個人的な鬱憤晴らしにしかならん。

「…そういえば風呂に入ったのいつだっけ?」などと実に下らないことを考えながらぼんやりしていたらいつの間にか昼になっていた。

これでは一生涯に一度しか訪れない今日を無駄に終わらせてしまうと重い腰をあげて車に乗り込んだ。そういえば車を動かすのは1週間ぶりだ。

川崎町へ…

車の運転は苦手だ。自分だから信用などできるものでは無い。とにかく恐る恐るハンドルを握っているのだ。それでも他の車の流れに乗ろうとしがみついて運転している。

ことにプリウスを見るとまた『特攻』してくるのではないかとトラウマになっている。すれ違う10台に1台はプリウスだ。本当に怖い。

2時間のドライブで川崎町に着いた。とにかく遠かった。

『ドライブインみしま』に到着。

今時ドライブインという響きはなかなか心に響く。ちょうど昼のピークが過ぎた…はずなのに駐車場は溢れんばかりの車でいっぱいだ。決して狭い駐車場ではない。田舎のコンビニと同じくらい広い駐車場が満車なのである。こんなことってある?人込みは嫌いだがここまで来て食えないのも釈然としないので少し捌けるまで駐車場で待つ。店内に空きが生じた辺りで入店。

まるでアイドルのような可愛い店員さんに促されテーブル席へ。テーブル席と言ってもでかいテーブルでおひとり様専用のようなものだ。

迷わず注文したのはダールラーメン半ライス付き。

ダールラーメン登場!

この価格は安い!下手すれば意識高い系ラーメン屋の『らぁ麺』よりも安いではないか。

これで普通盛りである。一般的なお店なら『特盛り』でもおかしくないボリュームだ。ピリ辛の餡掛けでとにかく熱い!湯気が出てないので騙されるが相当に熱い。いきなり口に放り込もうならば結構な火傷を負ってしまう熱さだ。それにつけ加えてピリ辛だからとんでもない汗が出る。

海老が入っているおかげで彩り豊かである。うずらの卵も2個入っているのが何気に嬉しい。一つは中盤で食べて残り一つは最後の楽しみにとっておける。もやしもシャキシャキで歯応えがあり美味しい。近場であれば毎週食べたいくらいだ。

麺は普通の卵麺だ。良くも悪くも特徴はないがこれだけ熱い餡掛けの中にありながら終盤まで伸びることなく食べることが出来た。適度に餡掛けを絡ませてくれるので食感も良い。全てが計算され尽くされたものだ。

麺を食べたあとはライスをぶち込み中華飯にして食べる。これもまた美味い。最後の最後まで楽しませてくれる。だが完食し時計を見たら午後3時になろうとしていた。なんとも寂しい気持ちになりながら帰路についたのだった。

そういえばダールラーメンといえば青森県の八戸市にもあったな…店舗の名前は忘れたが…。

ドライブインみしまさんはこの辺ではかなり老舗となるお店だろう。長く続くには理由がある。ひっきりなしにお客さんが訪れては汗を流して食べていく。日頃の鬱憤などどこへやら。

また食べに来よう♪

哀愁の釜石ラーメン

全線開通した三陸自動車道を走り宮古まで行った帰りに釜石へと立ち寄った。
釜石は私にとっては心の故郷だ。

既に時刻は17時を回っていたために果たしてやっている飲食店があるかどうか…最悪イオンでもいいだろうと街を走る。
釜石のメインストリートである大町を走ると目に付いたのが赤い看板。

『新華園本店』である。

懐かしいなぁ…若い頃によく食べたよ。
元祖釜石ラーメンというとこの店かな。

店の中には地元の方と思しきお客様がいた。

メニューを見ると…結構種類あるなぁ。でもここはオーソドックスにラーメン半チャーハンでいこう!

10分ほどで着丼!
んん~…いい香りだ。王道のあっさりスープに縮れ細麺が釜石ラーメンの特徴。

釜石は漁師町でせっかちが多いから茹で上がりが早い縮れ細麺になったとか。

なるほどこの細麺ならすぐに茹で上がる。

 半チャーハンはかなり残念な量…幸楽苑よりも少ない…美味しいけど。

ラーメンは最後まで飽きずに食べられる味わい…。

ラーメンって思い出の味なんだよなぁ…子供の頃に家族で食べた味…。
それが強烈に記憶に残っててそれを追い求めて食べてる気がする。
あと若くて多感な頃にいろいろあって食べた時の感情を呼び戻すためとか。

何を言ってるのかよくわからなくなってきたがラーメンってそういう食べ物の1つであると思うんだ。

美味しかった!また来よう!

支那そばや石巻

支那そばや石巻

ラーメンの鬼と呼ばれた佐野実の直系の弟子が営む人気ラーメン屋さん。
あっさり中華そばの系譜だがそのスープは手間をかけて作られ複雑な旨味と香りを醸し出す。


麺はそれに合わせて製麺された細麺ストレート。
全粒粉が爽快なのどごしを演出してくれると共に小麦の芳醇な味わいを楽しむことが出来る。

かけ醤油ラーメン

かけ塩ラーメン

週替わりで醤油、塩味が入れ替わる。

 

開店前から並ぶ人がいるほどの人気店だが回転が早いためにそんなに待ち時間は発生しない。

現在は初代店主が引退し、若い二代目店主がその味を引き継ぎ元気に営業している。テキパキした仕事ぶりは一見の価値がある。

私は『かけラーメン』が大好きでシンプルに麺の味わいとスープの旨味を堪能している。濃厚な味わいの味たまとメンマも美味しい。

 

慢性的に千円札が不足しているようなので千円札を予め準備しておくと良いかも…。

個人的には県内三本指に入るラーメン屋だと思っている。駐車場も未舗装の部分はあるものの広くて駐車しやすい。しかし、貸金のATNがあるあたりは車止めの位置が微妙で停め方がわからずに変な間隔が空きやすい。

営業日、醤油、塩の切り替えは公式Twitterより

支那そばや石巻公式Twitter

 

【ラーメン】北海道一番

仕事も一息ついた。

働いても働いても我が暮らし楽にならざるってか。
何となく冬の晴れの空を見上げては思った。

仕事とはいえ県内あちらこちらと移動するのも疲れるものだ。

ちょうど時間は昼になろうとしていた。

「もう昼かぁ…」

どこの飲食店もいっぱいだろう。かと言ってコンビニで済ませるのもな…。
まず何を食べたいか考えていたらファミレスを通り過ぎてしまった。

迂闊だった。簡単にファミレスにすれば良かったのだ。

うーむ、しかし引き返すのも面倒くさい。

そこへ思い出してのがあの店だ。

素朴なラーメンをだしてくれるあの店。
この時間なら相当混んでるかもしれないが回転は早いはずだ。

意気揚々と車を走らせ向かったのは宮城県佐沼にある老舗の食堂
『北海道一番』である。

歴史を物語る古い店。なかなかの風格だ。

店の前の広い駐車場に車を停めると店の中は案の定たくさんの人で賑わっていた。

うむ、みんな地元の人のようだ。

私は席につくとメニューを見る。

種類はさほど多くはない。これなら一番ベターな醤油ラーメンを選ぶべきだろう。

北海道というのなら塩も気になるところだが…。

醤油ラーメン…650円

混んでいた割に着丼が早かった。

スープは透明度が高い。油はうっすら。これは美味そうだ。

まずはスープを1口。

うむ、美味い!あっさりしていながらきちんと出汁が効いてる。油の旨味に頼らない正統派の醤油ラーメンと言おうか。

麺はこれまた細い。めちゃくちゃ細い。ゆえにもう伸びてきてる。これは早めに食べた方が良さそうだが歯触りがとても良い。

うーん、シルクタッチというのか。

歯が無くても顎で食べられるぞ!

程よくスープを絡ませてくれるから味わい深い。

しかし、次から次へと客がやってくるものだ。まるで空席ができる気配がない。
地元の人から愛されている店なのだな。

この味なら納得だ。とても優しい味で毎日食べても飽きないだろう。

佐沼は県北の田舎町だと思ったが結構大きな町でそれなりに発展しており飲食店も多い。

これから何度か来る機会があったら少し探索してみようかと思う。


-関連情報-

〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼大網391−17

月曜日 11時00分~14時00分
火曜日 定休日
水曜日 11時00分~14時00分
木曜日 11時00分~14時00分
金曜日 11時00分~14時00分
土曜日 11時00分~14時00分
日曜日 11時00分~14時00分