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【休日録】女川で独り時間を満喫す

私は超ド底辺労働者である。週に一回休めるとは限らないのだ。しかし、このご時世に2週連勤なんてしたくないよなぁ…。漠然と休日を過ごすのも勿体ないと向かったのは女川町である。

実は女川町が好きでよく訪れる。万石浦も好きでね、あの道路を走るのは好きだ。

なんで女川が好きなのかはわからない。ただノスタルジックな気分に浸りたいのかもしれない。母方の祖母が渡波に住んでいたらしい。私は母方の祖母とは五歳かそこらに家庭の事情で別れてからは会っていなかった。最後に会ったのは20代後半の頃でその時は脳梗塞を患い体も動かなかった。でも祖母は涙を流して再会を喜んでくれたのは嬉しかったな。

そういう意味でも渡波も思い出の場所の一つだ。なんというか…時間が矢のように流れていく現代において緩かな時の流れる場所、或いは時間が止まっているような感覚に陥る場所とも思える。

夏の晴れた日なら青春アニメの舞台になりそうな景色だよなぁ…。万石浦はいいなぁ…。ぼんやりと水面を眺めるのも好きだ。

女川駅。駅に併設されている温泉は休業中だった。今年の地震で結構損傷したとか…コロナの影響もあるのかな?ここの温泉はよく温まるんだ。コロナが落ち着いたらのんびり入りたいね。

誰も歩いてない…。コロナ禍だから当然なのか…。でも夢を語れ女川(ラーメン屋)は大行列でした。いつかは食べてみたいなぁと思いつつまだ食べれてない。どうも並ぶ気にならないんだよなぁ…。腰が痛いのでね。そういえばここも道の駅に登録されたんだね。女川は無料駐車場が多くてアクセスもいいから遊びに来るにはとてもいい場所だ。前は海だし、後ろを振り向けば山だ。この高低差のある町並みは面白くて好きだ。これからもっともっと発展していくだろう。

せっかくだが何か食べていきたいが…午前中に支那そばや石巻さんでたっぷり食べたので腹は空いていない。とりあえず海でも眺めながら缶コーヒーでも飲むか。

若い時なら退屈な時間だろうなぁ。何もかも失って普通の生き方すら諦めて過去に会った人たちを思い出しながら海を眺める…こんなノスタルジックな気分に浸る人生になるなんて予想もしてなかったなぁ。それは自分が自ら選んできた結果なんだろうけど、その一つ一つが少しずつ間違えていたのかもしれないな。

当たり前に感じている今もいつかは失われていくのだろう。誰もが歳を取り独りになっていく。それが私には早く訪れただけ。

失い続けた結果失うことを恐れて新しいものを受け入れる自信がなかったのだ。結局未来に生きるのではなく過去に生きてるのだ。攻めて未来に向けて一歩でも踏み出せる勇気があったなら…。

またなんか悩んだ時は女川町に来るよ。今度は何か美味しいものでも食べてみよう。

女川といえば海鮮丼、ほや。楽しみにしておこう。

雨の休日には太麺を

梅雨も終盤だ。朝からシトシト雨が降る金曜日だが今日は休日だ。というのも交通事故の怪我による通院日だ。こういう天候の日は何故か怪我した箇所がやたらに病む。あまりの痛みに呻きながら目を覚ました。

病院は高齢者の集会所のようだ。見れば周りは顔見知りのようで病院に似つかわしくなく笑顔で会話している。一体どこが悪いのだろう?と思ってしまうな。

待ち時間よりも診察はあっという間に終わる。たっぷり1ヶ月分の痛み止めと鎮痛剤を貰う。なんか雑な感じだな…1ヶ月も放置されるのか。その間に良くなればいいが…。

とりあえず体を休めるのも仕事の一つだ。休みなく働くなど美徳でも何でもない。むしろ休日を充実させて方が生産力や精度も上がるし事故の予防にもなると思っている。なので休日はもっぱら掃除や整理整頓に費やす。雨の日はこれが一番良い。どうせ出かけても濡れるだけだ。

そうこうしている内にお昼になっていた。昼食どうすっぺ?と考えていたら平日の雨の日など滅多にない機会だ。超絶人気店のあの店に行ってこよう!と向かった先は仙台泉区にある宮城ラーメン人気ランキングにおいて常に上位の名店

『自家製太麺渡辺』である。

この店は日曜日ともなると1時間は並ぶ超絶人気店である。だが私は滅多に来ない!なぜなら一日しかない休日をラーメンに並ぶことに費やしたくないからだ。同じ理由で洗車も嫌いである。どうせ洗ってもすぐに汚れるのに貴重なる休日を洗車に費やしたくないのだ。

なので必然的に気を使わなくていい車になる。さて、並ぶことなくすぐに入店出来たが店内にはまだ待ち客がいた。手指の消毒をして券売機にて食券を買う。選んだのは『らー麺大』である。こちらは麺300gだ。デフォルトで200gだから相当な量だ。

味玉をトッピングしました。相変わらずスープが少ないのですが濃厚な煮干しダシなので十分とも言える。さて麺を一口…うむ、ゴワゴワの太麺だ。そして硬い!イメージとしては10秒どん兵衛だな。太縮れ麺が濃厚な煮干しダシのスープをよく絡ませており、小麦の甘い風味と香りが口と鼻の中で混ざり合う。久しぶりに食べたけど美味しいなぁ。もちろん好き嫌いは分かれるかもしれない。この日は平日で雨という事で行列も出来ていなかった。いつもだと小一時間ばかり並び休日が台無しになってしまう。

メンマは穂先メンマでシャキシャキの歯応えが特徴的。これも適度に柔らかくて繊維の中にスープが含まれていて絶妙な味わいを生み出す。チャーシューは歯が無くても顎で食べられる柔らかさ。口の中で溶ける脂身と肉感がある筋が適度に残っている。

味たまは少し誤算だった…黄身が半熟ではなかった。ゆで卵だった。ポサポサの黄身がマイナスかな…。それ以外は総じて満足のいく一杯でした。

コロナ対策は入口のアルコールのみで仕切りも何も無く隣の人とも相当近い。でもお客は店内では会話もなく黙って食べているのでさほど気にする程でもないと思う。もっとも休日はわからんがね。

20分程で完食し退店。

午後はたっぷり昼寝を楽しむ。痛み止めが効いてる日中は意外な程に眠くなるのだ。

雨音が心地よい眠りを演出してくれる。昼寝と言えば車にはきちんとお昼寝グッズを搭載している。枕にアイマスク、寒い時に羽織るブランケット、耳栓を常備している。もちろん窓に付けるカーテンもだ。何時でも何処でも快適な眠りを得られるようにしているわけだ。

人生が豊かになるのはまずは眠りだと思う。眠りの質を上げれば人は幸せを感じるセンサーがよく働く気がする。寝ないで仕事をするなんてのは自慢にならない。

『起きてる時よりも寝てる時の方が幸せなのだ』

どんなに現実が不幸でもきちんとよく眠れれば幸せってもんだ。極端な話になると死ぬまで寝てていい夢を見続けたいとも思っている。

そういうわけで雨の休日は何気なく過ぎていくのだった。