月: 2022年12月

【 喫茶店 】純喫茶星港夜シンガポールナイトは永遠に心の中に残る仙台最後の純喫茶。

純喫茶星港夜シンガポールナイトは思い出の中にだけ存在するお店になるのかもしれません。

長年仙台で営業していた純喫茶星港夜シンガポールナイトが今年限りでその営業を終了してしまいます。

仙台にあるのに仙台市民が知らない喫茶店として知られている?喫茶店でしたが、マスターが高齢なのと客足が伸びずにその灯りを落とすことを決断したようです。

せめて

客足が伸びたらもう少しだけ営業を続けてくれたかもしれません。

しかし

これから外食産業は増税により厳しさを増し、仮に続けたとしてもその延命は短いものとなるのではないでしょうか?

ならば

あと少しだけ続けてほしかったという気持ちを残したまま心の中にだけ存在するお店として思い出に残せればいいのかもしれません。

あくまで

ポジティブに考えた結果ですが、この古い喫茶店こそ残しておきたいと思いました。

仙台を離れ、そして戻ってきたときにその店がまだ存在していたならば嬉しいですよね。

懐かしい気持ちになれるお店ってなかなか無いと思うんですよ。

閉店までのメニューはセットメニューのみ。

閉店まで4日限り。

その間はセットメニューだけになります。

スイーツ(ティラミスなど)+ドリンク(コーヒーなど)で2000円。18時以降は200円プラスになります。

それだけ聞いて注文せずに出ていくお客さんも中にはいます。

高いと感じるか?

安いと感じるか?

は個人差があると思います。

しかし喫茶店とはただ単に珈琲を飲むだけのものではなく、空間そのものも楽しむものです。

味も重要ですが、その味を引き立てる雰囲気も時には大切です。

マスターは光の演出にとてもこだわりを持っております。

光と影、そして白熱球の温かみある灯りが心を穏やかにしてくれます。

大晦日も元旦も休まずに営業していた日本でも数少ない喫茶店だと思います。

夜遅くまで営業しているのも珍しく、残業で遅くなった日も柔らかい明かりに包まれて一杯の珈琲を飲む。

人生にはそういう時間も必要です。

一杯の珈琲に想いを馳せ、過ぎゆく時間の中で時代を感じつつ過去を振り返る。

この店の珈琲にはそうさせる味わいがあります。

この店にはたくさんの人と訪れました。

今はもう誰一人共に行く人がいません。

人生は一期一会…なんですね。

ティラミスと珈琲…。

ティラミスは『ダヴィンチクラシック』という名前がついています。

珈琲は『月の光』

濃度は普通。

以前は

ノクターン…薄い

月の光…普通

カノン…やや濃い

運命…濃い

無伴奏…特濃

といった感じで濃度に応じて種類が選べました。

そして、今回の月の光は

『三浦春馬さんが店に訪れた時に飲んだ珈琲』なのです。

カップもとてもお洒落です。

クラシカルなデザインがとても良いですね。

月の光は苦味と仄かに感じるフルーティーな甘さがあります。

この珈琲に恋い焦がれて他県から足を運ぶ人達もいます。

むしろ

仙台市民よりも圧倒的に他県から来る人の方が多いのではないだろうか。

ティラミス…別名『ダヴィンチクラシック』です。

これはマスターの傑作であり、マスターにしか出せない味です。

とてもクリーミーで香り高いココアパウダーと合わさりとても幸せな気持ちになれます。

この味が仙台から失われてしまうのはとても残念です…。

この店も私の人生の一部になっていました。

無くなってしまうのは嫌だなぁ…思い出がすっぽり抜けてしまう気がして…。

せめてマスターが引退を決める時まで営業していてほしかった…。

でも時代がそれを許さなかったのかもしれない。

少なくとも

純喫茶 星港夜が存在して、珈琲を飲めたことが人生の中ではとても貴重な体験だったのだと思うのです。

純喫茶星港夜の店舗情報

住所:〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉1丁目12−1

電話番号:022-222-2926

営業時間:12月22日〜25日。たぶん22時くらいまで。

駐車場:近隣コインパーキング

【 社会人プロレス 】挑戦!石巻プロレス大崎大会を観戦してきた話!その1

石巻プロレスとは?

石巻プロレスは宮城県を拠点とする社会人のプロレス団体である。

通常のリングを設営するわけではなく、地面にマットを敷いただけの簡易な

『マットプロレス』

を主とし各商業施設でも熱い戦いを繰り広げています。

現在は大郷町の温泉施設『夢実の国』や大崎市の『あら・伊達な道の駅』などで開催され、簡易なマットながら激しく熱い戦いを繰り広げ着実にファンを増やしつつある。

プロレスが好きでプロレスを愛する熱い漢(おとこ)達の団体!

レスラー達はプロレス専業で食べているわけではなく我々と同じ一般社会人である。

プロレスが好きでプロレスを愛しプロレスで地域を盛り上げようと奮闘している。

リングで激しい戦いを繰り広げた後は会社に出社し企業戦士として働いているのだ。

だが決してお遊びや趣味でやっているわけではなく本気でプロレスに打ち込んでいるのだ。

練習を積み重ね、屈強な肉体を作り、魅せる技を習得し小さなマットの上とは思えない躍動感と迫力を作り出している。

マットの上だとリングよりも危険度は高いのではないだろうか?

万が一でも負傷や事故が起きないようにきちんと体を鍛え技を磨いているのだ。

私はまだ観戦を始めてからは日が浅く、正直に言うとまだ全てのレスラーを把握しているわけではない。

それでも登米での興行以来、ハマりにハマりまくっている。

この日はリングでの試合ということで胸をときめかせ会場に向かうことにした。

出典:石巻プロレス公式Twitter

この大会にむけて職場の仲間に声をかけたり、SNSで発信したり私にしては結構大々的にPRいたしました。

しかし…

私の知り合いは

誰一人、来ませんでした!!

まぁ、私の影響力なんてゼロなので期待した方がバカでしたが、数カ月前だったら私も誘われても来なかったかもしれません。

プロレスというと私の世代だと闘魂三銃士です。橋本、武藤、蝶野の3人のユニットで子供の頃は興奮してテレビの前で応援したものです。

全日であれば三沢、小橋、川田、田上の四天王プロレス。

そんな時代に生きたからこそ社会人プロレスと効いてもイマイチ、ピンと来るものがないし知らないレスラーばかり。

中にはただのおじさん?みたいなレスラーも…。

一度観なければこの魅力に取り憑かれることはなかったかもしれないし、一度観るまでのハードルが高いと感じました。

マットプロレスと聞くとなおさらで

素人がプロレスごっこをしているというイメージしかわかない

とさえ感じたのです。

一度見ればわかる!でもその一度目が難しい!!

結局のところおひとり様で会場入りしました。

場所は松山町の体育館。

松山町といえば

スーパースター『フランク永井』

の故郷です。

ほどよく田舎で不思議な魅力がある松山町。

あの有名な酒蔵『一ノ蔵』があります。近くには酒ミュージアムがあったり観光も楽しそうです。

会場に着くとレフェリーの軍パンさんが検温対応してくれます。

実は軍パンさんは私の一つ下なんですよね。でも体が大きくてビックリしました。ここだけの話。

体育館にはリングが設営されており気分が高まります。

と同時にスマホ見たら…バッテリー残量がたったの28%!?モバイルバッテリー忘れた!!

なんてこったい!

こうなったらなんとかメインまで保たせるしかないだろう…ぐぬぬ…!

実はこの記事を書くまで4回ほど社会人プロレスを観戦しております。

本業の労働が忙しくてプロレス記事を書くことが困難でして…本来ならば順を追って記事を書いていきたいのですがそれも難しくて直近のこの大会の記事が最初になりました。

さて、会場には続々と観客が集まってきます。

よく見れば知った顔ぶれです。話はしたことはありませんがなんとなく親近感が湧くのと安心感がありますね。

和やかな雰囲気で試合までの時間を過ごします。

その間に売店を見ましょう。

売店では代表のグレートサラリーマンさんと今日デビュー戦のマサ・テシロギ選手がいます。

グレートサラリーマンさんは闘病中だったのですが最近現場復帰されたそうで一安心です。

夢実の国マットプロレスの時に初めて拝見したのですが、今回直にお会いするのは初めてなのにご丁寧にご挨拶されて恐縮でございます。

さて、選手の入場式が始まります。

選手入場式

今回出場される選手は

DEWAプロレスリングから

不動

軍荼利

YU-TA

アベドーラ・ザ・ブッチャー

サイギョー・ジェット・シン

いわきレスリングプロジェクトから

KYOHEI

ファイテング原田大二郎

朱剛

キング・ペンギン

秋葉原プロレスから

平田 明

夢実の国からは

ダテノ・ガッシーン

フリーで参戦!

後藤義温

ザ・ビック・バクエイ

チガイOKADN

ブラザーウィンガー

石巻プロレスからは

ネブタ・ザ・ドリラー

カモシカイザー

マサ・テシロギ

以上の選手が参戦しました!!

リング上でグレートサラリーマン代表が挨拶をしますが感極まって何を言うのか忘れてしまったようです。

ここまで来るのにどれほどの気苦労があったのか垣間見たような気がしますね。

石巻プロレスの興行に各団体から来てくれた選手達との絆。自身の病、いろんな思いが一気に押し寄せてきたのかもしれません。

こうして宮城の2022年最後の興行が始まりましたッッッ!

第一試合 後藤義温 対 マサ・テシロギ

新人マサ・テシロギ選手が本日デビュー戦です。

その相手は山形で行われた『RING KENDO』初代王者の後藤義温選手!

キャリアも実力も遥かに格上。勝っているのは体格のみ。

しかし、体が大きいからアドバンテージになるかというとプロレスはそこまで甘くはない。

まさに閃きというかインサイドワークの巧さも必要。

それが発揮できるのかどうかは経験がモノを言う。

後藤選手は体は大きくはないが武道で心身共に鍛えており経験は豊富。まさに百戦錬磨だ。テシロギ選手に不覚を取られることはないと思う。

この試合はどこまでテシロギ選手が後藤選手に食い込めるかというのが最大の課題だろうか。

ロックアップからの静かな立ち上がり。

武道の心得がある後藤選手が巧みにテシロギ選手の手首を操り体格差による優位性がないことを証明する。

そしてヘッドロックでテシロギを捕まえた後藤選手はなかなかヘッドロックを解かない。

ロープに投げようにも張り付いたように離れない後藤選手!

ヘッドロックって地味な技だけど、実は長い時間かけられるとかなりのダメージを負う技なんですよね。

しかもかけられている方は反撃するにも威力が半減するので脱出するのは困難。

なんとなくグラップラー刃牙のアントニオ猪狩対範馬刃牙の試合を彷彿とさせるワンシーンだ。

ここでテシロギ選手が後藤選手にバックドロップを仕掛けたら展開が変わったかもしれないがデビュー戦でいきなり使える技でもない。

だがこの膠着状態から脱したのがアトミックドロップ!!あれは尻が痛い!!

ちょっとぎこちないボディスラムからのヒロ斎藤ばりのセントーン!!

と流れを掴み攻めるもベテランの後藤選手は怯まずに反撃。

鋭いサッカーボールキックが炸裂し流れは後藤選手に向くかと思いきや!!

『マサ』のリングネームが象徴する技『監獄固め』が後藤選手に決まったぁぁーッ!!

マサ・斎藤を彷彿とさせる戦いぶりだが…ここで攻めきれず逆に後藤選手のフェイスロックでギブアップした。

こうして先輩レスラーの洗礼を受け石巻プロレスにマサ・テシロギがデビューしたのだった。

まだ荒削りな部分もあるが体格を活かした戦いをすればその荒削りが個性につながるのではないかと思った。

今後も成長が楽しみですなぁ。

もっと鬼気迫る気迫があれば強烈な個性が生まれるのかもしれません。

最後はお互い礼で終わる清々しい光景でした。

テシロギ選手には期待をしてます!

第2試合 平田明、チガイOKADO VS ザ・キングペンギン、ブラザーウィンガー

2戦目はタッグマッチ。

タッグマッチはプロレスの醍醐味だ。個人の強さは当然ながら連携プレーにおけるチームワークも大事だ。

強い選手同士が組んだからといって最強というわけではない。

平田明選手はTOMEバトルでも目にした。

かつての全日本四天王の一角、田上明を彷彿とさせる王道スタイルだ。

ブラザーウィンガー選手は山形でも参戦していたフリーのレスラーだ。

チガイOKADO選手は見たような…初見かな?

ザ・キングペンギン選手は初めて見ました。どんなレスラーなのだろう?

ブラザーウィンガー(左)とザ・キングペンギン(右)

キングペンギン選手は三冠王ということでチャンピオンベルトを掲げて入場。

ペンギンというリングネームでネタキャラなのかと思ったがガチで強いのだろう。

OKADO、平田明組の入場写真は撮り損ねてしまいました…残念。

ブラザーウィンガー選手はとにかく蹴りが得意。

キックの乱れ打ちで主導権を握っていきます。しかし、それを許さない平田選手は16文キックで反撃。

その隙にOKADO選手にタッチ。ウィンガー選手もペンギン選手に代わった。

二人共動きが速い!ペンギン選手がOKADO選手を場外に落とし自らもプランチャを敢行し場外戦へ。

場外はマットも敷いていなくてブルーシートなので投げ技を受けたら大変なダメージを受けてしまう。

それでもプランチャを敢行するのはすごいよ!

これは社会人プロレスである。この試合で怪我したら明日の会社の出勤はどうなってしまうのだろう!?

ましてや中には社会人プロレスをしているという事を秘密にしているレスラーも居るのではないだろうか?

ここまでやるか!?社会人プロレス!!

場外にてOKADO選手を羽交い締めにして実況席へ向かうとグレートサラリーマン代表に何かを要求している。これは…?

おーっと!!これは

グレートサラリーマン代表の渾身のチョップだァァァッッッ!!

OKADO大ピンチ!!

と思いきや…。

グレートサラリーマン代表は五十肩らしく逆に大ダメージを負ってしまった(苦笑)

ここで決まるペンギン選手のチンロック。

ジワジワとOKADO選手の体力を奪っていきます。

場外戦ではペンギン選手が二階ギャラリーに移動していく。

え?

ええ?

何するの!?逃げるの!?

そこから飛ぶのかぁ!?

や、やめてくれぇ!間違いなく大怪我するぞ!!

下ではOKADO選手が「無理無理無理!」と手を振ってます。

そりゃあ受ける方だってたまったものではない。

いくら鍛えていてもあの高さから落ちてくる人を受け止めたら骨の一本や二本折れてしまうだろう。

…明日も仕事だし。

OKADO選手はそのまま離れて、ペンギン選手はシズシズと降りていく。

ふぅ、安心したのだ。

この場で大怪我されたら後味が悪いのだ。

リング上では平田明選手とウィンガー選手の一騎打ち。

目を離しているすきに3カウントフォールが決まってました。

平田明選手の勝利です。

いやぁ、タッグマッチの醍醐味を味わえる試合となりました。

この試合ではキング・ペンギン選手の実力はまだわかりませんがかなりのテクニックを持っていましたね。

社会人プロレス…奥が深いのだ!

第3試合 カモシカイザー、ダテノガッシーン VS サイギョー・ジェット・シン、アベドーラ・ザ・ブッチャー

ここで石巻プロレス本隊のカモシカイザー選手が登場です。

類まれなる巨体を活かしたパワーファイトを得意としています。

そしてピンクのツナギを着ているのが夢実の国からやってきたダテノ・ガッシーン。

コミカルながら安定した試合運びをするテクニシャンです。

ちなみに夢実の国とは大郷町にある温泉施設で階段状になっている巨大な露天風呂が自慢の施設です。

以前はクラフトビールも製造していましたが現在は作っていません。

そしてサイギョー組が入場なのですがなかなかゲートから現れてきませんね…。

と思ったらまさかの反対方向から登場!!

いきなり会場を縦横無尽に回り観客を恐怖のズンドコに陥れます。

まさに阿鼻叫喚!!地獄絵図!!

不意をつかれた二人は襲撃を受け早くも大ピンチ!!

この悪役二人の登場で一気に会場の空気が熱くなる。

宮城 対 山形という図式となったがいきなり冒頭から喰われた感じだ。

突然の出来事に圧倒されるカモシカイザーとガッシーン組。

かの昭和の名場面を彷彿とさせる1シーン。

ガッシーン選手にアントニオ猪木の魂が宿ったのか!?頭の中には『炎のファイター』が流れていた。

腕折りで形勢逆転か!

そしてサイギョー選手の受けたムーブもかなり再現度が高く、痛そうだけど見てる方は笑ってしまう。

ナックルアローが炸裂!!一気呵成に攻め込むガッシーン選手。

時代は令和だがリングの中では昭和の時間が流れていた。

古き良きプロレスの時代。

最近ではプロレスは完全にショー化していると苦言を呈するレスラーもいる。

確かにそうかもしれない。

しかし、格闘技やブレーキングダウンなどの素人の喧嘩みたいなのと完全に差別化するには致し方ないのかもしれない。

本気の殴り合いを見るのを好む人はいるかもしれないが、プロレスだって本気の技のかけ合いだ。

受け身を失敗したら命を奪いかねない。

受ける方もかける方も地味で長いトレーニングを積んでいるのだ。

鍛えた者同士のぶつかり合いがプロレスの醍醐味だ。

リングの中では一番の恵体のカモシカイザーも見せ場はきちんと作る。

迫力あるパワーファイトが目を引く。

プロレスにおいて体がデカいというのはアドバンテージとしては大きい。

体重がそのまま武器になるのだ。ボディプレスだけでも必殺技へと昇華するのだ。

リバースインディアンデスロックなど古典的な技をかけてサイギョー選手を追い込む。

個人的にはかけてる側も痛いのではないか?と思ってしまうのだが実際のところはどうなのだろうか?

子供の頃に『足4の字固め』をしたら解けなくなって二人で泣いてたこともあったなぁ。

プロレス技というものは素人がやるには危険なのである。

ブッチャーも大暴れ。軍パンレフェリーも襲撃されリング上は大混乱の嵐!

なんて試合だ!

この二人を隠していたなんてデワプロ恐るべし!

結局最後はカモシカイザー選手のマスクを剥ぎ取ったことでサイギョー、ブッチャー組の反則負けになりました。

最後まで悪役の二人。

総評としてはプロレスならではというかリングや場外、客席(笑)をフルに活用した最高に面白い試合でした。

初めてプロレス観戦をした人も十分に楽しめたと思いますね。

ただコロナ禍ということもあり、なおかつ地域での興行ということでお客さんの反応としては薄い印象でしたね。

せいぜい拍手がパラパラと起きる程度ですが、まぁ、致し方ないのかもしれません。

観戦慣れしている人は声を出したりできるのでしょうが、まだそういう段階ではないのかもしれません。

でも客入りとしてはとても多いと感じました。

石巻プロレス発足から3年…まだインターネットでも情報が薄く、Twitter界隈でしか盛り上がっていない印象を持ってしまいます。

あと少し!

あと少しの何かがあればもっと社会人プロレスは大きく飛躍していく可能性を感じましたね。

さて、試合はいよいよセミファイナル!!

【 ラーメン 】山形の 手打ちらーめん紅花 の ジャンボチャーシューメン

峠でひっそりと営業している 手打ちらーめん紅花 は優しい味わいのラーメン!

山形で行われた社会人プロレスのタッグトーナメントを観戦し終えて帰路に着く。

ちょうど関山峠の中心付近にあるのが

手打ちらーめん紅花

である。

かなり年季の入った建物に色褪せた看板だ。

こんな辺鄙な場所で客がわざわざ食べに来ない店で永く営業している。

少なくとも私が小さな時から存在していた峠のラーメン屋である。

何年も通りながらも一度も入ったことがなかった。

山形ではあまり食べる時間がなかったので真っ直ぐ宮城県に帰ろうと思っていたが想定よりも東根が混んでいたためにすでに日は落ちて暗くなっていた。

それに国道48号線仙台方面はやたらに混雑する。

帰りが遅くなると必然的に寝る間際までお腹が一杯では睡眠に支障がある。早めに済ませていくかと気まぐれに立ち寄ってみたのだ。

駐車場はトラックも停められるくらい広大なものだ。

トラックの運転手には重宝する店だろうなぁ。

ということはかなり期待しても良いということだ。

店に入るとテーブル席は満席だった…。

うーむ、身体的な問題で座敷席は得意ではないのだが仕方あるまい。

店内はそこそこ広く客入りもなかなか多い。

手打ちらーめん紅花のメニュー

メニューに目を通すと一瞬で気になるメニューを見つけた。

『ジャンボチャーシューメン』

である。

私はジャンボとかメガとかの語句に弱い。

まずここを攻めておけば間違いはなく、その店を攻略したと言っても過言ではないだろう。

大は小を兼ねるとはよく言ったものだ。

スタッフのお姉さんを呼ぶと迷うことなく

「ジャンボチャーシューメンで!!」と満面の笑みで注文した。きっとマスクを透けて私の全力の笑顔が伝わったに違いない。

他のメニューも結構豊富だ。

定食や単品ものもある。ラーメンと合わせるちょこっとメニューが嬉しいね。

注文して安心したら店内を見渡す余裕ができた。

日曜日ということもあり家族連れも多い。

山形からの帰りだろう。ということは同じ宮城県民かもしれないな。

あとはトラックの運転手とおぼしき男性が数人。

ふむふむ、食べてるラーメンを見るとなかなか美味しそうだ。

店内は年季が入っており壁にもシミなどが広がり年月を感じさせる。

それにしても店主さんは若く見える。

もしかして代替わりしたのかな?

席からは厨房は見えないがこれだけの箱と客入りで一人で捌いてるなら料理のスキルは高いと思う。

水で唇を湿らせ準備していると10分ほどで着丼!

ほほーっ!デカい!!さすがジャンボ!!

結構独特な風味のスープ!

さて、早速スープを一口…ズズ…。

ふむむ?

これは?

なんか変わった風味のスープだ。

なんだろう…鶏ガラ…でほんのり牛骨ダシっぽいよーな…宮城県ではなかなか味わえない独特の風味だ。

塩味はきつくなくほどよい。かえしの塩梅も良く飲みやすい。

醤油味だけどちょっと唸ってしまうスープだ。悪い意味ではなく良い意味で。

これはなかなかおいしいな!

手打ちの麺はとても弾力があり、とても楽しい食感!

麺は中太麺。

こういう麺は結構好きだなぁ。食べごたえがあっていいよね。

一口啜ると、おや?これもまた良い食感!

手打ちらしい弾力に富んだモチモチ感がたまらない。

これがスープと良く合っている。

これは好きになりそう!

スープの風味といい麺の旨さといいなかなかバランスが取れてていいじゃないか。

この峠で永く営業しているだけあるな!!

チャーシューはとてもジャンボ!きちんと味付けしてあり食べごたえがある逸品!

チャーシューはデカいし、結構厚みもある。

噛むと旨味が口の中にジュワ〜と広がり思わず頬肉がつり上がった。

こりゃあいいな。ジャンボにして正解だ。

これなら足りなくなることはなさそうだ。

しかし、一つだけ気になったのはコーンの存在だ。

個人的にコーンは甘いので邪魔かなぁ…味噌ならいいけど醤油スープにコーンは合わない気がする。

まぁ、それでも美味しく食べることができるからいいか。

コーンが好きな人も多いと思うし。

量的にはボリュームあるもののペロリと平らげました。

スープも麺も高水準で実に美味でした。

さすが年季が入ったお店の期待を裏切らない味!

また機会があったら立ち寄っていろいろ食べてみようっと!

手打ちらーめん紅花の店舗情報

住所:〒999-3724 山形県東根市関山3094−1

電話番号:0237-44-1122

営業時間:11時〜19時

定休日:毎週火曜日

駐車場:店舗前、脇に広大な駐車場あり。

注文方式:席に着席後に対面方式

席:テーブル席、お座敷席

【 カップ麺 】マルちゃんカップ焼きそば『 ごつ盛り 』と金麦ラガー

ごつ盛りとビールはごちそうだった日常。

世界は名も知らない多くの人たちの仕事で回っている。

そりゃ、世界を騒がせている某独裁者もいればネットだけで有名な人もいる。

誰もが知るアーティストもいるし、プロ野球選手だっている。

でも世界はそういう大きな人たちではなく小さな人たちの仕事で回っているのだ。

私もまた小さな人たちの一人だ。

その日は雨だった。

もう冬の足音が聞こえてくる。

暑い暑いと喚いていた夏は遠い過去のようだ。

部屋の室温がマイナス5度になり、あまりの寒さに体を震わせ、生まれたての子鹿のようになりながら着替えを済ませる。

そしていつものように渋滞路を車で走らせ職場に向かう。

何十年も変わらない生活だ。

賃金も変わらない。

運悪く就職氷河期世代に生まれてしまったものだから運がなかったといえばそれまでだ。

だがこの世界は気に入っている。

クソッタレでろくでもない世界だが、とりあえず少しだけのお金があれば、それなりにおいしいものを食べることができて贅沢もできる。

ささやかなものだが、それを糧に仕事に打ち込むことができるのだ。

悪天候が重なり、雨に打たれ、暴風に枯れ髪を乱し、とめどなく流れ落ちてくる鼻水を舐めながら労働を終える帰路につく。

背中を丸め、特に思い出す必要もない一日で振り返ることなく、ただ疲労感にため息を吐いて眼鏡を曇らせた。

家に到着すると猫が甘えてくる。

少なくともこのろくでもない世界で私のことを慕ってくれるのはこの猫だけだ。

コロコロと喉を鳴らし足にまとわりついてくるが、餌を与えてしまえばもう他人のように素っ気なく自分のお気に入りの場所へと去っていく。

そして私も食事の時間。

帰る途中で立ち寄ったドラッグストアで買ったカップ焼きそば『ごつ盛り』と『金麦ラガー』をテーブルに置く。

お湯が沸くまでの間は少しの余暇が生まれる。

刻みゆく時計の秒針を眺め、その音だけを聴いていた。

やかんから湯気が立ち上ると蓋を開け、麺を持ち上げキャベツを下に潜り込ませた。

そしてお湯を注ぎ再び蓋をする。

3分間…ただ立ち尽くしその時を待つ。

その僅かな時間の隙間に少し考え事をする。

どうってことはない。

今日という日が終わっただけだ。

恋い焦がれたあの人はきっと誰かと幸せに暮らしているさと諦めてきた人生をふと思った。

3分間が経ち、湯切り口をピリピリと開け、昨日の使った食器が浸かったままの洗面器へとお湯を捨てる。

湯気で眼鏡が曇る。

雫がタツタツと滴る程度になったら激しく容器を振り、一応蓋を4本指を使った

『スーパーデコピン』

で、蓋の裏に付いたキャベツを落とす。

完全に湯を切り、蓋を全て剥がす。

添付されているソースを入れて箸でまんべんなくかき混ぜるのだ。

香ばしいソースの香りが鼻の中へ広がっていく。

そしてマヨネーズの袋を小さく切ると『マヨビーム』で綺麗に仕上げる。

くたびれたソファーに腰掛けてグラスにビールを注ぐとごきげんな夕食の完成だ。

キンキンに冷えているビールを一気に喉に流し込む。

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くぅ〜〜〜〜〜〜ッッッ!!

効くぜぇぇぇぇ!!

これぞ庶民の暮らしよ。

ごつ盛りをかき込む。

ただうまい。

ひたすらうまい!

この油っこくてチープな味わいこそがごつ盛りらしさと言える。

あっという間に口の中が焼きそばの味になるので金麦ラガーを流し込む。

強い苦味が特徴的で発泡酒ながらビール同様のコクを味わえる。

焼きそばを食い

ビールで流す。

焼きそば

ビール

焼きそば

その繰り返しだ。

カップの隅に溜まったソースをまみれのキャベツをつまみ、完食!!

大きくため息を吐くとすぐに横になり天井を眺めた。

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明日も頑張ろう…。

満腹感から心地よい微睡みの中へ落ちていったのだった。