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レトロラーメンの実力派!塩釜の来々軒

⚠昨年の夏の話です。

世間はお盆休みというやつか。

午前中の仕事を終えて次の現場へ移動するのだがちょうどお昼に差し掛かっていた。
しかし、今日もかなり強烈な熱波だ。
港町塩釜でもかなり暑い。

お昼を適当に済ませて…おおっ!?

途中に通りかかるとなかなか珍しい光景が目に飛び込んできた。
あの塩釜御三家の一角来々軒の前に行列が無い!?
コロナ禍の影響なのか!!

私はすかさずコインパーキングに車を滑り込ませて小走りで店に向かう。


ここに来たのは久しぶりだ。
塩釜ラーメン御三家として有名店でいつも行列が出来ていて足が遠くなっていました。

マスク着用は必須のようです。
店に入るなりアルコール除菌をして1人用のテーブルへと通されました。

オーダーしたのは中華そば大盛り。

注文して安心したので店内を見回す。
シンプルなメニュー構成である。客も満席とは行かず数人のみ。
超人気店でもこの有様か。
コロナ早く終息してくれ…。

すると突然
『マスクして下さい!!』
とおばちゃんの声が。
どうやら客がマスクを外して会話をしていたらしい。

結構厳しいな。
まぁ、店内の換気も満足に出来ないから仕方ないといえば仕方ない。

とりあえず喉を潤そうと水を飲んだら
ぬるっ!?(×_×;)

常温の水で不味かった。

せめてキンキンに冷えた水であってほしかった…!!
確か冷水機から水を出していたはずなのに…このぬるさはなんだろう??
お代わりするにもまたぬるい水ではたまったものでは無い。
もう水は諦めよう…水が不味い店はラーメンもダメなんだよなぁ…。

んで、ラーメンが到着!

ビジュアルはシンプルです。いかにも中華そば!

スープを一口…ズズ~…

うん、美味しい。
油が少なくあっさりしてますね。
しっかり出汁が効いてて芯のあるスープ。

麺は…


細ストレート麺。
こういうスープなら黄色い縮れ麺の方が好みなのだが、どれ。

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なるほど美味しい!
細いながらも歯応えがあっていいね。

まさに王道の中華そばって感じです。
さすがは塩釜御三家の一角を担っていたラーメンですね。

今は金富士が無くなって御三家とは言わなくなったけれど、その味は今でも守られているんですねぇ。
あっという間に完食して店を出ました。

ふう、明日はお休みなので今夜はゆっくり出来そうだ。

ただ水がぬるいのは許せなかったな…。

ご馳走様!また来ようっと!

揺れたハッピーバレンタイン!

昨夜、カタカタと縦揺れが始めると直後にドーン!と凄まじい揺れが始まった。
これは只事ではないと立ち上がろうとするが凄まじい揺れで立ち上がることすら出来ない。

人間とはなんと無力なのだろう。

突然襲ってきた地震に為す術なく揺れが収まるのを待つしかなかった。

部屋の様子が瞬時にしてカオスな状況になってしまった。

あまりにも突然の事態に状況を呑み込めずに周りを見渡した。
やや埃っぽくなった空気を吸いながら冷静さを取り戻す。

むむ、手が震えている。スマホを探し出し見ると緊急地震速報がなっていたようだ。
夢ではない。まさに地震だった。

すぐにテレビをつけてニュースを観ると福島で震度6強の揺れだったらしい。
なんて恐ろしい…とにかく怖かった。
寒いのも手伝って体の震えが止まらない。

頭は冷静になっても体はやはり覚えているらしい。

夜は散らかった部屋で寝ることにした。余震もあるだろうし体力を消耗しているので寝て体力を回復させねばならない。

家屋のダメージも気になるが今のところは大丈夫そうだ。

翌朝。
家の周りを確認するが特にダメージはなかった。
よかった…。胸を撫で下ろし一安心したら腹が減った。

ツイッターである店の状況を確認する。
うむ、何とか無事だったようだ。

早速準備し店に向かうと1人だけ待ちがあった。
珍しいな。いつもは待合室に沢山の人がいるのに…やはり多くの人は後片付けに追われているのだろうか。

そう、向かった店は
『支那そばや石巻』さんである。

いつもは奥から整然と着席していくのだが今日は自由席である。

注文したのは

『かけラーメン大盛り』+味玉トッピング

なのだが!

店主のご厚意でネギトッピングをいただきました!ありがとうございます!

貧乏労働者には嬉しい限り!お金があったら豚トロ炙りチャーシューラーメン食べるんだ。

まずはスープを一口…う、美味い!
今日は微妙にマイルドな印象です。

ああ、この舌の上で鶏と豚と魚が舞踏会を開いてやがる!社交ダンスパーティ開催中だ。

麺は…全粒粉のストレート細麺。
これがまるで蕎麦のような喉越しなのだ。
この美味いスープを存分に絡ませて口の中に入った瞬間に口の中はオペラ劇場だ。

最後に残った味玉は濃厚クリーミーな味わい。
これをご飯の上に乗せて醤油を一垂らししたらさぞ美味かろうと想像しながらスープまで完飲完食ごちそうさま!

いやぁ、本当に美味かった…。

また来ようっと♪

ノスタルジック支那そばや

朝起きる。
今日も素敵な朝だ。
日曜日の朝はなんというか…生まれ変わったような気分になる。

元気にラジオ体操をし朝日を浴びる。
こんな健康な日々がずっと続けばいいのに!と鼻息を荒くしゴジラのように鼻から白い息を噴き出しながら温めておいた缶コーヒーを飲む。

寒い外で飲む缶コーヒーって本当に美味いよなぁ。

よく成功者が缶コーヒーを飲む人間は成功しない!
寝る間を惜しんで頑張った結果が今の成功だ!

とか言ってるけど、『世界は誰かの仕事で出来ている』というキャッチコピーで売ってる缶コーヒーを飲んでよく寝てお金は無くとも健康な日々を送れる方が幸せかなぁって感じてるのだ。

さて、朝の内に面倒な仕事を片付けて残り時間を満喫しようではないか。

数字と睨めっこして電卓を叩いていたら腹が減ってきた。

時計を見たら既に10時を回ろうとしている。

うむ、出かけるか!

そこで向かったのは

『支那そばや石巻』さんです。

今年は毎週日曜日に行ってて皆勤賞です。

相変わらず凄い行列で駐車場もほぼ満車!
とにかく人気!

しばらく並び着席。若い店主はせっせっとラーメンを作っている。
先代店主が体調不良から営業時間を絞って細々とやっていたところに現れた現店主。
先代店主の脇で学んでいた彼の姿に私は大いに期待していたのだ。

この味を継いでくれるなんて嬉しい限りである。

今後も末永くよろしくお願いします。

んで、注文したのは
『塩かけラーメン大盛り』+味玉トッピング

具材はネギだけのシンプルなものだ。

スープの旨味、麺の香りを何にも邪魔されることなく味わえるシンプルな一杯。

これは麺やスープに自信が無いと決して出せないものだろう。

まずスープを一口…。

うおぉぉおん!マイルドな塩味!
そして複雑に絡み合った旨味!
この味は県内トップレベルだと思う。

麺はのご越しが良い細麺ストレート。
絶妙にスープを絡ませ、ほのかな小麦の香りと合わさり思わず笑みがこぼれる。

まさにベスト・オブ・ラーメン!!

おおよそ五分で完食。

感染対策もきっちりしており、お客も黙って食べてる人が殆どなので安心して下さい。

尚、普段は会話禁止ではなくコロナが収束したら『美味しいねぇ!』などと感想を述べながら楽しく飲食されれば良いと思います。

支那そばや完全復活で宮城県のラーメンランキングが変わるのではないでしょうか?

また来ようっと♪

長町ラーメンは懐かしい味

仙台市の長町と言えば区画整理が住み再開発され近代的な街へと生まれ変わっている。

長町と言えば何となく仙台のスラム街みたいなイメージがあった。汚い暖簾の居酒屋が連なりストリップ劇場があって雑居ビルが建ち並ぶイメージ。
それがオシャレなマンションが並び綺麗な公園が整備されて若者が多い街になった。

これも時代の流れなんだなぁとしみじみ思う。

そんな長町で営業してきたのが
『長町ラーメン』である。

今は住所を移し向山で営業している。

かなり昔に食べたことがあるが当時はどこにでもあるポピュラーなあっさり中華そば系のラーメンだった。

それが今や昔ながらのラーメンは姿を消しつつあり貴重な存在になってきた。
その中でも決してブレることなく味を守り続けてきたのが長町ラーメンなのである。

現在はラーメンランキングに常時載るくらいの人気店へと成長していた。

懐古感に駆られて出かけることにしたのだ。

立地は交差点の角にあり非常に出入りがしにくい上に駐車場も狭くて難易度が高い。
時間帯によってはなかなか入れないか出れないかと苦戦してしまうだろう。

店は小さくて狭い。

時間をずらして行ったものの交差点の信号機によってはやはり進入しづらい…。

車を停めて店に行くと数人の客がいたが待ち無く着席することができた。

懐かしいな…もう最後に食べたのは10年以上前だ。

長町ラーメン味玉入り

懐かしいビジュアル…そうだ。こういうものだった。

まさにラーメンそのものだ。

まずスープを一口…。

うん!美味い!魚介の香りが強いのは好みが分かれるだろうが臭みも無く口の中から鼻腔へと香りが抜けるのが心地よい。

これはいいものだ!

では麺は…細麺である。うん?こういう麺は見た事あるな?

何となくだが最近食べたような気がしないでもない。

さて、ズルズル…

そこで事件が起きてしまった!!
不覚にも麺を噛んだ瞬間に自分の頬肉を一緒に噛んでしまったのだ。

激痛と共に血の味が口の中に広がる…こうなってはラーメンどころではない…。

ざんねん!
ここでわたしのしょくレポはおわってしまった!

だが…残すわけにはいかない。こんなに美味しいラーメンを残すのはプライドに反する。

とめどなく流れてくる血を飲みながらも頑張って完食した。スープまで飲み干した。
痛みと血の味でなんかよくわからなかった。

一口目のスープは美味しかった。だから尚更残念なのだ。

悔しいですッッッ!!

とりあえず…怪我が治ったらまたリベンジします!!

鬼が残したラーメンを食す

今日はすんばらすぃ日曜日だ。

私にとっては人生のダイヤモンド。
日曜日が無い人生はマシュルームが入ってないナポリタンと同じようなものだ。

その日、起きると軽く朝食を済ませる。そう、軽くだ。

全てはあの美味しいラーメンを味わうために…。

東松島市にある名店『支那そばや石巻』である。
このお店なあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子の店なのだ。

佐野さんはあの『ガチンコ!』という番組の企画『ラーメン道』に起用され一躍有名になった。
私も佐野さんを知ったのはこの番組だ。

しかしながら番組の演出なのか過剰な暴言や暴力的な姿を演じてしまったがために今で言う『炎上』してしまったのだ。
詳しい事は知らないがあの番組がきっかけで誹謗中傷や電話による嫌がらせがあったとか聞いたことがある。

今も昔も人の民度というのは差がないのだな。

だが佐野さんがラーメン界に残した功績は偉大だ。

たかがラーメンをハイエンドな食べ物に格上げしたのは佐野さんの功績だと思う。
業務用スープや既製品に頼らないラーメン作り、材料を吟味し厳選し徹底的に味を追求した。

まさに佐野さんは職人だった。

店は私語禁止、煙草禁止、携帯禁止と店の中じゃ佐野さんが法律そのものだった。
喋らばたちまち佐野さんの怒号が飛び店を追い出される。今の時代なら散々叩かれるような雰囲気だがこれは佐野さんのラーメンに対するこだわりそのものだったと思う。

多くを語れるほど佐野さんのことを知っているわけではないが…。

店に到着すると数人の行列ができていた。以前ならば大行列だったが店主が代わってからは前のように並ばなくなった。
これはコロナ禍も影響してるし単純に味が変わったとかはない。
いや、むしろ私的には美味しくなっている気がする。

開店と同時に店に入り席に座る。

若い店主のキレキレながら丁寧な仕事ぶりに席の客は釘付けだ。
この店では佐野さんの頃のように私語禁止とかはない。コロナでも無ければ普通に会話して食べても差支えはないだろう。

でも喋ることすら忘れるほどに美味しいのだ。
それはスープを口に含んだ時に訪れる幸福感が物語っている。

私が注文したのは『かけらーめん』
具はネギだけというシンプルなものだ。

だがこれがまた余計なお世話かもしれないが他の具に邪魔されることなく麺とスープの直球を味わえる。

麺は全粒粉の細麺。すこぶる喉越しが良い。
程よくスープを絡ませてくれる。

ああ、美味い…本当に美味い。

厨房では佐野さんが睨みを利かせている。

「どうだ?美味いだろう?」
と言ってくれているような気がした。

ちょっと光の加減でバッハみたいになってしまったが…orz

佐野さんはいなくなっても尚、多くの人を幸せにしているんだな。

作る人も、食べる人も。

また食べに行こう!

塩釜の老舗ラーメン屋『竹屋』

⚠過去の記事になります。

この日も仕事を終えて帰路についていた。

やけに道路が渋滞している。

「このままじゃ帰りが遅くなるなぁ…」

途中でコンビニによって夕食を買うかとも思ったがせっかく塩釜に来たのだしラーメンで済ますか。

塩釜にはかつてラーメン御三家というのが存在していた。

『来々軒』
『金富士』
『更科』
の三店舗を御三家と呼び人気を集めていたのだが残念ながら金富士は閉店。ラーメン御三家とは聞かなくなって久しい。

来々軒と更科は現在でも営業中だが時間的に既に閉まっている。

そういうわけで選んだのが塩釜の隠れ名店の
『竹屋』さんである。

寂れた雑居ビルにあり、なんとも昭和レトロな雰囲気を醸し出しているのだ。

ここのラーメンは本当に美味い。唯一無二の味と言っても過言では無い。

相変わらず親父さんと息子さんは元気だ。違う意味で元気だ。
初見の客は驚き不快な気持ちになるかもしれないがもはやこの店の独特の雰囲気と言ってもいいだろう。
仲がいいのか悪いのかいつも息子さんが親父さんにどやされている。

親子の軋轢とはあるがなかなかお互い譲れないこともあるものだ。

着丼したラーメンはまさに中華そばといった風情だ。

スープはとても透明。
香りも良い。
麺は細麺だがきちんとスープを絡ませてくる。


チャーシューは筋張った固い肉。だがこれが昔の中華そばって感じがしていい。

店内は狭く他の客が来るとあっという間に満席になってしまう。こういう場所は長居する必要は無い。

ノスタルジックな味わいに思いを馳せ、スープまで飲み干し完食。

なんか毎日食べても飽きないラーメンだな。

昔から食べているが本当にこのお店のラーメンは美味い。

親子仲良く(?)末永く営業してほしいものだ。

【ラーメン】北海道一番

仕事も一息ついた。

働いても働いても我が暮らし楽にならざるってか。
何となく冬の晴れの空を見上げては思った。

仕事とはいえ県内あちらこちらと移動するのも疲れるものだ。

ちょうど時間は昼になろうとしていた。

「もう昼かぁ…」

どこの飲食店もいっぱいだろう。かと言ってコンビニで済ませるのもな…。
まず何を食べたいか考えていたらファミレスを通り過ぎてしまった。

迂闊だった。簡単にファミレスにすれば良かったのだ。

うーむ、しかし引き返すのも面倒くさい。

そこへ思い出してのがあの店だ。

素朴なラーメンをだしてくれるあの店。
この時間なら相当混んでるかもしれないが回転は早いはずだ。

意気揚々と車を走らせ向かったのは宮城県佐沼にある老舗の食堂
『北海道一番』である。

歴史を物語る古い店。なかなかの風格だ。

店の前の広い駐車場に車を停めると店の中は案の定たくさんの人で賑わっていた。

うむ、みんな地元の人のようだ。

私は席につくとメニューを見る。

種類はさほど多くはない。これなら一番ベターな醤油ラーメンを選ぶべきだろう。

北海道というのなら塩も気になるところだが…。

醤油ラーメン…650円

混んでいた割に着丼が早かった。

スープは透明度が高い。油はうっすら。これは美味そうだ。

まずはスープを1口。

うむ、美味い!あっさりしていながらきちんと出汁が効いてる。油の旨味に頼らない正統派の醤油ラーメンと言おうか。

麺はこれまた細い。めちゃくちゃ細い。ゆえにもう伸びてきてる。これは早めに食べた方が良さそうだが歯触りがとても良い。

うーん、シルクタッチというのか。

歯が無くても顎で食べられるぞ!

程よくスープを絡ませてくれるから味わい深い。

しかし、次から次へと客がやってくるものだ。まるで空席ができる気配がない。
地元の人から愛されている店なのだな。

この味なら納得だ。とても優しい味で毎日食べても飽きないだろう。

佐沼は県北の田舎町だと思ったが結構大きな町でそれなりに発展しており飲食店も多い。

これから何度か来る機会があったら少し探索してみようかと思う。


-関連情報-

〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼大網391−17

月曜日 11時00分~14時00分
火曜日 定休日
水曜日 11時00分~14時00分
木曜日 11時00分~14時00分
金曜日 11時00分~14時00分
土曜日 11時00分~14時00分
日曜日 11時00分~14時00分

受け継がれる伝統の味

休み2日目…私は喜びに打ち震えていた。

連休の喜びを思う存分に噛み締めていた。小さな幸せを大袈裟に喜ぶことが本当の幸せへの第一歩なのだ。

庭を見ると雪がちらついていた。


ふう、アルトCを山の中の特設駐車場から出しておいてよかったと思った。
あそこに置いてたら春まで車が出せないところだった!

さて、ひとしきり惰眠を貪ったのでボサボサ頭のままとある所へ向かう。

東松島市にある『支那そばや石巻』さんです。
2日から営業開始だ。

この店はあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子がやっているお店なのだ。
お店としては二代目、味の継承としては三代目だ。

早速お店に到着すると…。


既に大行列!!待ってる人がもういる!?

すごいなぁ~。
意外だけど佐野実氏の弟子で店が長続きしているのは少ないんだよね。
そりゃあ、佐野実氏のラーメンの作り方をしていたらラーメンに人生を捧げなければならない程の労力だ。システム化され素人でも作れるように出来ているラーメンではないのだ。

昔はスープの出来が悪かったら店を営業しないというスタンスだった。


今日食べるラーメンは…やはりこれだな。
メニューは決して多くはない。週替りで醤油と塩と入れ替わるのだ。

とある食券を買い並ぶ。待合室は静寂に包まれていた。家族連れで来ている者もいる。
そういや佐野実氏が厨房に立っていた藤沢の店では『うるさい子供禁止』だった。そしてうるさい大人も禁止。喋ればたちまち怒られてお金を返されて追い出されるのだ。
今の時代だったらネットで総叩きにあってしまうだろう。

でもあの時代が一番まともだったのかもしれない。

今の時代は誰でもインターネットを利用出来て誰でも世界に向けて自分の情報や思想を発信することが出来る。

かの海原雄山が放った言葉がある。
渋滞に巻き込まれた時の発言だ。

『バカ共に車を与えるな!』

AT車の普及によって誰でも車を所有出来る時代が来た。だがそれは交通渋滞を呼び、近年においては踏み間違いによる暴走事故も後を絶たない。
インターネットも然り、誰もがスマホを手に入れたことにより無量大数の情報が世に溢れているのだ。
その中から自分で情報を選び判断する必要がある。

何が言いたいのかというと…物事はシンプルな方が真の豊かさを手に入れられるって話なのさ。

だから私が選んだのは

かけラーメン。

個人的にこれが一番美味しいです。具は名脇役のネギのみ。

スープと麺の直球勝負なのだ。
これはスープに自信が無いと出来ないよなぁ。チャーシューとか具に頼らない味?

スープを一口…う、美味い!

冷たいチャーシューやメンマによって邪魔されることの無い舌の感覚が更に敏感に味を察知出来る。

やっぱりかけラーメンだよなぁ…毎週日曜日に営業出来るようになって私は嬉しい。

結局ラーメンランキングなんてね、母数が多い方が勝ちなんですよ。街の人口も影響するし、雑誌などへの露出も影響する。
だからランキング一位のラーメンを食べて『んん?』ってなることも当然ある。

私は個人的には支那そばやが時代を超えても美味いと思ってる。
これからも末永くこの地で味を変えることなく続けてほしいと思うのであった。