⚠過去の記事になります。
この日も仕事を終えて帰路についていた。
やけに道路が渋滞している。
「このままじゃ帰りが遅くなるなぁ…」
途中でコンビニによって夕食を買うかとも思ったがせっかく塩釜に来たのだしラーメンで済ますか。
塩釜にはかつてラーメン御三家というのが存在していた。
『来々軒』
『金富士』
『更科』
の三店舗を御三家と呼び人気を集めていたのだが残念ながら金富士は閉店。ラーメン御三家とは聞かなくなって久しい。
来々軒と更科は現在でも営業中だが時間的に既に閉まっている。
そういうわけで選んだのが塩釜の隠れ名店の
『竹屋』さんである。
寂れた雑居ビルにあり、なんとも昭和レトロな雰囲気を醸し出しているのだ。
ここのラーメンは本当に美味い。唯一無二の味と言っても過言では無い。
相変わらず親父さんと息子さんは元気だ。違う意味で元気だ。
初見の客は驚き不快な気持ちになるかもしれないがもはやこの店の独特の雰囲気と言ってもいいだろう。
仲がいいのか悪いのかいつも息子さんが親父さんにどやされている。
親子の軋轢とはあるがなかなかお互い譲れないこともあるものだ。
着丼したラーメンはまさに中華そばといった風情だ。
スープはとても透明。
香りも良い。
麺は細麺だがきちんとスープを絡ませてくる。
チャーシューは筋張った固い肉。だがこれが昔の中華そばって感じがしていい。
店内は狭く他の客が来るとあっという間に満席になってしまう。こういう場所は長居する必要は無い。
ノスタルジックな味わいに思いを馳せ、スープまで飲み干し完食。
なんか毎日食べても飽きないラーメンだな。
昔から食べているが本当にこのお店のラーメンは美味い。
親子仲良く(?)末永く営業してほしいものだ。