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【ラーメン】移動販売ラーメンあらどっこいの醤油ラーメンと塩ラーメン

その日、整骨院での治療を終えて腹を空かせていた。近くのコンビニでパスタでも買って食べるか…とも考えていたが治療を終えたばかりで調子がいい内にもっと体をほぐしておくかとウォーキングへ出かけた。

場所は女川町。

私は女川が大好きです。なので度々足を運んでは夜歩きをしてストレスを解消しております。交通事故の怪我のリハビリのためにも良い。

女川って優しいんだよね。この夜の町にフワッと灯る光がさ。

これからもっと整備されて綺麗になっていくのだろうけど、以前の女川からは想像もつかないほどリゾート化されています。新しい女川町へと変化していってるのですね。

寒さは厳しいが空気は優しい。

こういう町のエネルギーを補充するだけでも怪我の治りは早いと思います。無理は禁物で軽く港を歩きます。

普段ならたくさんの人がいるんだろうなぁ…そういう場所に一人佇むのが好きだったりします。

すると町の方にポツンと赤い明かりが見えました。観光協会前です。おやおや、あれは…

移動販売ラーメンあらどっこい』さんです。

女川を中心に移動して歩くラーメン屋さんです。

実は…何度か訪れてはいるのですが、一度目は奇跡の平日休みに町の唯一のスーパー『おんまえや』で営業していると聞きつけ向かったのですが途中から雨が降ってきまして…女川に着いた頃には本降り…そして、手前の交差点で赤信号で停まっていると目の前を通り過ぎて行きました…嗚呼…残念無念。

ですが二度目はなんと塩竈に出張してくるそうで午前中に所用を済ませ塩竈に車を走らせました。塩竈なら庭だからウッホホイ♪と軽い足取りで向かいました。佐浦町にある駐車場で行われていたイベントは大盛況でした。

まさかの午前中で売り切れwww

なかなかご縁に巡り会えないものです…。

だが、ここに今まさに絶好のチャンスに恵まれているわけです。これは食わねばなるまいと意気揚々とお邪魔しました。

優しそうな店主さんの話によれば無化調であさりなどを使ったスープだとか。

先客のおじさんがおりまして油そばを召し上がってました。なるほど美味そうだ。

でも寒いので熱々の醤油ラーメンにしました!

アサリが入ってても大丈夫ですか?ときちんとアレルギーの確認をする優しい店主さん。

移動販売ラーメンとは珍しいし挑戦的だと思うな。ただ家賃など発生しないからその分ラーメンに手間と労力をかけられるわけだ。

しかし箱を構えないと固定客というのがなかなか掴めないのではないだろうか…あと天候にも左右されるし商売的には結構ギリギリなのかもしれない。

などと下世話なことを考え女川の夜景を見ながら待っていると

着どーん!…照明の関係で写りが悪かったですが、肉眼だとこの何倍も美味しそうなビジュアルですよ。寒い空気の中で舞い上がる湯気が美味そうだ。

そして香りが良い。万年鼻づまりの私がこんなに鼻を活躍させることはなかなか無い。

麺は王道の細縮れ中華麺。私が大好きな麺だ。

レンゲは無いので丼ごと持ち上げてスープを飲みます。ズズ…

う、うまあぁぁぁぁいっ!!

寒さで凍えた体に染み渡る~頭の先から足の爪先まで染みるような美味さ。これは一本取られた…て言うか一本どころか百本取られた感じだ。

移動販売というので高速SAのフードコートチックなもの(あれも美味いが)をイメージしていたが全く別物だった!

超本格的に丁寧に作られたラーメンでした。

ここ最近鬱々とした日々を送っていたが感動した!

感動したッッッッ!!

まずスープにえぐ味など全く感じず塩分も程よく、あっさりしてるのに味が濃い!濃いと言うよりも様々な味が一気に押し寄せあまりの情報量に舌のサーバーがダウンしてしまうのではないかと思うくらいだ。それでいてくどくなくキレが良い。飽きずに飲み続けることが出来るスープ!

それに合わさる王道の中華麺はスープの旨味を存分に絡ませて口の中をお祭り騒ぎにしてくれる!

すごく女川を感じる一杯!もはや寒さは感じない。その神経すら口の中へ集約し目の前のラーメンしか見えなくなった。

そして夜のはずなのに女川の海が見えた気がした。その中で暮らす魚たち…海よ、ありがとう!私の口の中は女川の海になっています。

気付いたら丼が空っぽになってました…。本当に美味かった…。量も結構なボリュームなので普通の人なら満足すると思いますが…。

だが私にはもっと食べてみたい欲求があった。今度はいつ食べられるかわからない。今の内に食べておこうと思い

塩ラーメンを追加注文しました!!

人生初!ラーメンを連食です!

このブログでもラーメン連食するなんて初めてで編集カロリーが地味にヤバい!

普段の倍くらい書く羽目になるだろう。私の少ない自由時間がさらに無くなってしまう。それでもこの感動を伝えたいという想いが強くなった。

女川の穏やかな夜にラーメンを啜るなんて贅沢だなぁと待っていると

二杯目着どーん!チャーシューサービスしてもらいました~!

ありがとうございます♪

写真だとちょっと暗くてイマイチですが、肉眼だとこの100倍は美味しそうに見えますよ!

麺は醤油より若干太くなってます。

まずはスープを丼ごと持ち上げて優勝した力士のように飲みます。

うんまぁぁぁぁ…!!

醤油よりもマイルドでありながらきちんと出汁が舌にビンビン感じる!こんなに美味しいラーメンを食べてる時は日常の嫌なことを全て忘却してしまう…。

そして昨日食べたものまで忘れてしまう。何食べたっけ?

二杯目なのにめちゃくちゃ美味い!スープまで飲み干せる優しい味わいに感嘆しっ放しです。

女川の夜に食べる贅沢な一杯…なんかすごくいい体験をしてますね。何年か過ぎて今日の夜のことを思い出して懐かしむ時が来るのですよ。

女川の夜に外で熱いラーメンを食べるという人生の楽園絶賛満喫中♪このシチュエーションもまた美味しく感じさせるのでしょうね。

スープまで完飲!ごちそうさま!

今回はコロナ禍というのもあるのかお客さんは少ない印象でした。しかしそれは味ではなく認知度がまだ低いということ。

味は本当に超一級品でした。私的にはメガヒットしてテンションはもうワールドカップで優勝してブブゼラ吹き鳴らし汗が染み込んだユニフォームを振り回してる感じだ。

こうしてまた女川に来る楽しみが増えました。

後日、 あのラーメンの美味さについて鼻穴を膨らませて語る私がいた。

「いや!あのラーメンマジヤベェッス!美味すぎてマジヤベェッス!!」

まずは語彙力がほしい……。

【ノスタルジック】リハビリのため夜の女川へ

昨年の今頃は超サイヤ人目指して体鍛えていたんだよな…。

体を鍛えるきっかけは肥満による脂肪肝が深刻で体調を崩したことだ。遡ること4年前…。

『今のまま進行した場合5年生きるかどうかわかりませんよ?』とお医者さんに宣告された。怖いのは脂肪肝からの肝硬変だ。

おいおい、酒を呑んでないのに…ましてやラーメン評論家よりも全然ラーメンも食べてないのにどうして肝臓に脂肪が付くのん?しかも貧乏でご飯も腹一杯食べるのも稀なのに…。

私は絶望した。あと5年の命なの?死ぬの?でも絶対に死ぬわけじゃない。確定した未来ではない。

私は幼少の頃、あまり体が丈夫ではなかった。というのも授乳期に両親が不仲であり母乳を満足に飲ませられなかったらしい。そのせいか体は弱く、一年中風邪をひいては小児喘息(大人になってから判明)で運動もままならなかった。

視力が弱かったのもそういう原因があったのかもしれない。視力に関しては20歳になるまで自分の目が悪いことはわからなかった。つまり、自分の見えている世界が普通だと思っていたのだ。

20歳で自動車免許を取得するために眼鏡を購入し見た世界は初めてのものだった。ありとあらゆるものが鮮明に見えるのだ。あまりの美しさに頭が痺れたのを覚えている。

本来ならば親が気付くべきことだったのだが、親父は私のことに興味を持たず家には殆どいなかったし、母は物心ついた頃には離婚していなかった。

私は人を愛することもわからないし、愛され方もわからないのだ。結局孤独な人生を歩んではいるが最もそれがストレスを感じることなく気楽に生きていけるものとなった。一抹の寂しさを感じることはある。

だが普通に生きてみたいとも思うし羨ましくも思う。

友人と絡むのも少し苦手だ。ん?友人っているかな…。誰かといるとそれがストレスに感じてしまう。集団になると尚更。自分だけが浮いてしまって周りとの温度差を敏感に感じてしまう。所謂HSPってやつだが自分の特性を知ることができて安心感を得ている。

孤独時間を利用して創作に励んだり、筋トレにハマりこんでそれなりに充実した日々を送っていた。肝臓の数値も落ち着き何となく人生が面白く感じていた。

その矢先に起きたのが今年5月のプリウスミサイルを受けての事故だ。

私は何にも違反してないのにいきなり突っ込まれて車は大破、私は重傷を負った…。

全てが最悪の環境だった…。かかった病院がヤブ医者でまともな治療もしてもらえない。何故か私が3割過失を課せられた。加害者がドラレコが無かったことをいいことに過失を認めなかったからだ。長引くのが嫌でその過失割合を飲んだが当初は5:5と言われ絶句したのだ。

だが今にして思えばそれは保険屋のやり口なんだろうな。有り得ない過失割合を提示してひと揉めしたあとである程度譲歩した過失割合を提示することで合意を得るのだ。

事故から数ヶ月は地獄の日々。痛み止め飲んでも痛くて寝れない。

ようやく最近になって歩けるようになってウォーキングを始めたのだ。

でもなんかスッキリしない日々が続いていた。鬱憤が溜まるというのかな…まともに動かない体に苛立ちを覚え、ちょっと遠くに行ってみるかと向かったのは女川だ。

既に日は落ちかけていた。人の姿はもうない。

商店街は間接照明などが点いて優しい雰囲気だ。なんか心落ち着くなぁ。どこからか音楽も聴こえる。

昔の女川からは想像つかないよね。昔の女川は本当に漁師町で狭い範囲に家が密集してて生活感溢れる町だったよ。

女川は確実に新しい町に生まれ変わったのだ。でも変わらないものがあるんだよな。

なんだろう…新しいのに懐かしいんだよね。

女川に初めて来たのは22歳の頃かな。当時付き合っていた彼女と来て海鮮丼を食べた思い出がある。あの時食べたのはいくらとウニの二色丼だ。

マリンパル女川の展望デッキに登って夕焼けに染まる女川の町を見下ろしたっけ…。

彼女はその年に交通事故で急逝してしまった…。あれ以来私にとって女川は思い出の町の一つになった。

あの時の彼女とまた会えそうな気がしてね。

あれから歳を取って、この町を一緒に歩きたかったな。手を繋いだりしてね。

決して癒されぬ喪失感を抱えたまま今日まで生きてみた。

およそ希望なんて持てないと思っていたけど、こうして女川に足を運び過去に出逢えた人に再び逢いに来れるのだ。

今は歩こう。ひたすら。

思い出だけで生きていく。

落ち込んでるだけの日々だって明日はやってくる。毎日楽しくはなくとも過去に思いを馳せるのも人生じゃないか。

私は今日も生きてみた。明日もきっとそう。これからも。

この日の歩数は12000歩を超えた。

【放浪記】一路女川へ…

朝、肌寒さで目が覚めるとポタポタと屋根に水が落ちる音が聞こえていた。

布団の中で寝返りを打つと腰に鈍痛を覚えた。

雨の日は怪我が疼く…。ゆっくりと起き上がりシャワーを浴びて軽く朝食を済ませる。

コタツの暖かさに身を委ね、中にいる猫を足蹴にしながらも横になり惰眠を貪った。

微睡みの中で夢を見ていた。ひどく懐かしい感じの夢だった。内容までは覚えていない…。

時計を見るともう時刻は昼に近くなっていた。おもむろに車に乗り込み走り出す。

高規格道路を走り女川ICから山道を通り抜け万石浦へと抜けた。

万石浦はなぜかノスタルジーな気持ちになる。初めて万石浦へ訪れたのは免許を取ってからからだったから既に青年期だ。特にこれといった思い出はないのに…。

初めて万石浦を見た時はその美しい景色に感動したのを覚えている。

女川に到達するとローカルスーパーの『おんまえや』に入る。

目の前を移動ラーメン屋『あらどっこい』さんが走っていく。あら…遅刻しちゃった…。

もっともにしてこの天候で営業していたのかは微妙なところではあるが…。最近話題になっているようなので食べてみたいと思っている。

日曜日定休なのでハードルは高いのだが…。

しばらくおんまえやの駐車場で悩んでいた。これからどうしよう…何となく女川に来てみたものの何もすることがない。ただ、何となく来たかった。

今でも昔の女川の街並みは覚えている。よく遊びに来ていたから。

震災前の女川の街並み。マリンパル女川の屋上から撮影。

今は女川駅や商店街がある方面。

レトロな雰囲気の居酒屋さん。ちょうどマリンパル女川の裏手にあった。

女川の魚市場。

一日だけでいいからあの日の女川に戻りたいと思った。あの日にいた人達と会いたい。あの日に感じた心をもう一度感じたい。

あの空気、風、音、空、景色全てが尊くてたまらない。

あの日、私はここに立っていたのだ。あの日の女川のこの場所に。

時が止まったまま今日まで生きてきた。あの日に感じた心は凍ったまま片隅に閉じ込めていた。

あの頃の女川の町を胸にこれからも生きていくのだろう。