冗談みたいな嘘のような話
『交通事故の痛みは後から来るぞ!』とはよく聞いていた。でも自分の身に起こるまではまるで信じてなかったのだ。
「まさか自分がwww痛いのは直ぐにわかるべ!」と思っていたが昨年暮れに社用車で凍結路面で滑り単独事故に巻き込まれた。私は助手席に乗っていたのだが運転手と違いハンドルのような掴めるものが無い。衝突の衝撃で眼鏡は吹き飛び上半身は激しく振られ全身がゴムのように震えた。
特にシートベルトの衝撃は凄まじく右の乳首だけが黒く内出血して大きくなっていた。左右で色が違うオッドアイならぬオッドチクビ…。
事故から数日経ってから背中の痛みが始まった。ちょうど正月休みだったので正月は寝て過ごした…。せっかくの連休をベットの上で過ごしたのだ。
その背中の痛みが良くなってくると腰に異変が現れた。何やら足が痺れるというか痛い!左足が上がらなくて痛いのだ。電気が走るように痛み尋常ではない。病院に行くと『坐骨神経痛』だった。これは事故から数ヶ月経ってからの話だ。事故の因果関係は微妙な感じだったが骨盤に強い衝撃を受けたのはあれだけだ。
悪夢再び
半年間坐骨神経痛に悩まされた。とにかく痛み止めを飲み続ける毎日。半年後にようやく痛みを気にしなくなってきた辺りで休んでいたワークアウトを開始して弛んだ体を引き締めていった。とにかく走りまくった。風のように走れる…わけもなくダラダラと走っても息が上がってしまうくらいに衰えていた。
少し頑張ってオンラインマラソンに出場しようと意気揚々とトレーニングに励んでいた所に悪夢の交通事故である。
プリウスミサイルで撃墜されたのだ…。
この事故の直後は全く痛くなかった。本当に痛くなかったのだ。それよりも大切な車を破壊されたことに頭に血が上っていたのだ。そしてはらわた煮えくり返る思いながらも冷静になろうと必死に怒りを堪えていたのだ。努めて理性的に振る舞うことにした。
まず警察に電話して…そのくだりは以前のブログのままです。
事故の翌日も痛くはなかった。それよりも怒りは収まらずイライラしていた。おまけに眠れてないから尚更だ。昨日のことを思い出しただけで奇声を発しながら砂浜を全力疾走したい気持ちだった。
とりあえず昼飯は安くて美味しいラーメンを食べた。食べたら気持ちが落ち着いてきた。そして現実を受け入れ始める…車が無い…最も愛した車がないのだ…。
すると…あれ?なんか歩きづらくない?腰が…というか足が思ったように動かない?
あれれ?てか腰も痛くない?あれ?痛いぞ…なんか遠くからジワジワと痛みが…。
夕方…。
「うーん…腰が…痛いお…」と尋常ではない痛み…まさかとは思うが痛みは遅れてやってくるってか!せっかく坐骨神経痛が良くなってきたのにまたかよっ!!
そして病院へ…
病院に行く前に保険屋に電話したらとりあえずは相手側の保険は使えないとの事。そうなんだ…正直に言うとまだ冷静さを取り戻していない。それどころか痛みを感じた時点で再び頭に血が上っていたのだ。
『相手から突っ込んできて向こうの保険使えないとは何事じゃァァァ!!』相手側の保険屋と直接交渉したるわっ!!と意気込んだものの
『私は致命的にディベートが苦手だった!』のでなんか上手いこと言いくるめられて自分の保険を使うことに…。おかげでスムーズに話は進んで自己負担はありませんでした。
まず受診することは出来ましたが…。先生は私に会うなり開口一番。
『事故の人は嫌いっ!!』と言われました…なんか書く書類が面倒くさいとかで…。そんなの知らんがなっ!!こっちは痛くてそれどころじゃねえんだよ!!と憤慨しながらも事故の状況や痛みの状態を説明する。さすがに医者も看護師も呆れるくらいの事故状況。
『酷い目にあったねぇ…これからも大変だと思うけど…』と夢も希望もないことを言う先生…。とりあえず骨にも異常はなく筋肉の捻挫だそうだ。筋肉って捻挫するんだ…とか思いながらも帰宅。あとは家でのんびりGTA5オンラインをプレイしてPK30連敗したあたりで思い出した。
『今月初休暇やん!!』
疲れるわけだ…。