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【食べ歩記】 サイゼリヤ で豪遊した話

サイゼリヤ で豪遊したい!

 私はチベットに住んでいる。ご近所に住んでいるのはカラスの一家とタヌキぐらいのものだ。
 どの町にも一軒くらいはありそうな外食チェーンなどあるわけない。なぜかカラオケ屋だけがあり、ジジババの集会所と化しているのだ。

 たまに近くを通ると婆さんが『越冬つばめ』を歌っていたりして和やかな気分になる。

 そんな田舎に住んでいるとたまに街に出て外食でもするかという気分になり意気揚々と身支度を始め、頭の先から爪先までとなり町にあるファッションセンターしまむらで取り揃えた最高にお洒落な格好をして山奥から車で走り街へと向かった。

 華やかなイルミネーションや煌々と光る看板、お洒落な人達。全てが自分よりも上級に見える。
 きっと祝日も休める人達なんだ。それどころか土曜日まで休める。
 ほら、なんか顔が穏やかで楽しそうじゃないか。きっとカップ麺なんかも『ごつ盛り』とか食べたことなさそうな人達だ。

 たまにイタリアンでキメるかと駐車場に颯爽と入り車から降り立った。

 サイゼリヤ …ちょっと昔までサイゼリだと思っていた。
あの妙竹林なジュースを生み出すサンガリアと混同していたのだ。

 鬼のパンツを口ずさみながら扉を開けるとこれまた可愛らしいスタッフさんがお出迎え。
 人差し指を立て春日のトゥース!に負けない満面の笑顔で『お一人様』と伝える。       

 案内されるがまま店の本当に隅っこの席に座る。

 なぜここに?

と周りを見たらカップルや家族が多いようでお一人様は私だけ。確かに空気が違う。

「当店の注文方法はご存知ですか?」
と聞かれたので全くわからないと答える。  

 本当は知っているのだが可愛らしい声を聞きたいがために嘘をつくエロジジイもいいところだ。

 紙にメニューの英数字を書く作業があるのだが私の中では決まっていた。

 ミラノ風ドリアとマルゲリータである。最初はこの辺で留めておくべきだろう。

 せっかく街まで来たんだ。三千円分豪遊しようと心に決めていた。
 三千円というと私の十日分の食費に相当する。十日分を一気に食べるのは気が引けるが月に一度の贅沢でもしなきゃ超ド底辺労働者なんてやってられない。

サイゼリヤ のメニュー

 呼び出しボタンを押すとまた可愛らしいスタッフさんが来てくれる。便利なボタンだ。

『これに好きな額を書きたまえ』と何も書かれてない小切手を渡す謎の紳士のように丁寧に紙を渡す。

「ミラノ風ドリアとマルゲリータですね?少々お待ち下さい」と耳が喜ぶ声にうなずいた。

 注文を終えると安心して壁に掛けられた名画を見る。天使が飛んでいる絵だ。まるで私の頭の中をそのまま描写したような絵。

 私はファミレスにあまり家族で来たことがない。そもそもファミレス自体存在していなかったのだ。
 その時代は『ドライブイン』が全盛でありファミレスなんて花輪くんクラスの人が行ける場所だったのだ。
 ドライブインは主に国道脇にある大衆食堂で広い駐車場が特徴である。

 仮眠をとっているトラックの運ちゃんの脇でガスコンロでマトンやホルモンを焼いて食べ〆は380円の中華そばというのが最高の贅沢だと思っていた。

 サイゼリヤ が近くの街に出来た時は歓喜した。

サイゼリヤ は全田舎の憧れなのだ!

『俺、 サイゼリヤ 行ってきたんだ』と言うと職場は大いにザワついた。

「おめぇ、セレブだな!?」
「ずいぶんハイカラな店に行ったなや!?」
と超ド底辺職場は盛り上がるのだ。

 ほどなくしてミラノ風ドリアとマルゲリータが到着。

ほほう、なんかコゲコゲですな…。
まずはマルゲリータをいただきましょう。

 ペラペラの生地に熱々の…てか焦げてサクサクなチーズが美味い。この袋から出してオーブンで焼きました的なチープ感がとても良い。この価格ならこれで十分なのだ。

続いてミラノ風ドリア。

 これまたコゲコゲで意外なくらいに表面がサクサク。こんなんだっけ?


 実はミラノ風ドリアを食べたのは5年ぶりくらいだ。いや、この価格でこのお味はいいんじゃないかな?こういうのでいいんだよ。

 ここを皮切りに次々とオーダーしていく…つもりが…もうお腹いっぱい…。

 サイゼリヤで三千円分食べて豪遊するつもりがあっという間にお開きになりました。

 合計700円也。

破格で豪遊出来ました。この圧倒的超コスパ!!

 サイゼリヤ 最高じゃないか!!酒を飲まない民である私にとっては最高に楽しめる店でした。

 また来ようっと♪

【食べ歩記】石巻デリシャスのえびかけご飯大盛り

11月15日。月曜日。

一日の労働を終えた私は何を食べるか悩んでいた。いつもはジャンクで手軽なものをササッと食べて早く寝る生活だ。

外食は基本的には土日のみに限っているのだが、今日は何となくガツンと食べたい気持ちが強かった。

いろいろ食べたいものが·····でも時間的にちょっと微妙な·····ん~。

そうだ!またデリシャスに行こう!迷ったらあそこで間違いない。

そこで高規格道路をビュンビュン追い越されて走る。最近石巻方面によく足を運ぶなぁ。気が付いたら地元にいるよりも石巻にいる方が時間的に長い気がする。

ファミリーレストランデリシャスに到着しました!

平日だからか客の流れはまばらだ。のんびりと食べることができるなぁ。大盛りも可能だ。

お店に入ると温かく出迎えられ颯爽と席へと座る。メニューをチラ見したが心に決めていたものがあった。前回のカツ丼の時から決めていたものだ。

「え、えびかけご飯大盛り!( -`ω-)✧」

注文してしまうと心は安心を取り戻した。でもふと思い出していた。

この店って普通でも大盛りじゃなかったっけ?

前回カツ丼は結構なボリュームだったぞ…!

ちょっとそわそわしながらガラス越しに店内を観察する。なんか安心感があるローカルなファミレス。雰囲気は本当にいいな。

冷静を保ちつつ待っていると

着ドーン!!って·····

想像以上にデカいッッッ!?

おお…これは食べられるのか?自分!!

いただきま~す♪

早速レンゲで掬ってお口の中へインサート!!

お·····おおぉぉ·····なんというか塩加減がとても良い!!熱々の餡掛けをハフハフしながら食べる。野菜たっぷりで美味しい~♪味付けもきちんと中華であるが尖った味ではなく全体的に優しい。いくらでも食べられる。

エビが太ってて噛むとパチンッて弾けてプリプリな食感!

とても美味しい~♪やめられない止まらないってやつだ。

ここで確信した!!

大盛りで良かった!と。

餡掛けだからずっと熱い。口へ運べば広がる幸せ。普段はジャンクなものばかり食べてるから塩分強めなものばかりなんだよなぁ。塩分で誤魔化してる感じ。こういう料理人の腕によって作られた美味さとはまるで違うのだ。

普段の仕事が辛くてもこうやって美味しいものを食べることによって労働の対価というものを実感できるのだ。働いてなければこういう美味しいものは食べられないもの。

たくさん働いてたくさん美味しいものを食べるのだ。

まるで水飲み鳥のようにえびかけご飯を夢中で口に運ぶ。

添えられているスープも優しい味わい。月曜日から疲れた体に染み入る。

圧倒的なボリュームだったが完食!!

えびかけご飯最高だぜ!!

石巻のファミリーレストランデリシャスは
家庭的な雰囲気なのに本格的な中華を
お腹いっぱい食べさせてくれるお店です!

また行こうっと♪

【食べ歩記】ファミリーレストランデリシャスの普通のカツ丼

日曜日。上品の郷で美味しいソフトクリームを食べた午後は一旦帰宅し片付けの続きをしていた。

日々の労働に圧迫され部屋も散らかり放題だ。床に物を置かないようにしたいのだが実際は歩く通路すらない…。腰が上手く動かないためにその辺にポイポイ放り投げてしまうのだ。

窓の外を見ると日が沈み暗くなっていた。最高の日曜日にするはずが片付けに没頭してしまい大切な時間を浪費してしまった。

目の前の惨状を見ると時間をかけた割には片付いてない…。

ここで諦め腹も減ったことだし晩飯にすることにした。さて…何を食べるか…作るのも面倒くさいし材料も無い。

お!そういえばTwitterで話題になっていた石巻のファミリーレストランデリシャスの『普通のカツ丼』が気になっていたのだ。

TLに流れてくるカツ丼の写真が実に美味しそうだった。

そういうわけで再び高規格道路でビュンビュン追い越されて到着!

でも時間はおそらくピークな時間帯…ここはずらして行った方がいいのではないだろうか?と車の中で少し待機して客の出入りを観察していた。

ん~…結構出てくる人がいるな。さすがに家族連れが多い。デリシャスにはカウンター席がないからさすがにおひとり様は気を遣うな…ピーク時にテーブル席を一人で占拠するのは気が引けるもの…。日を改めるか?とも思ったがわざわざここまで来て別な店に行くのも困るものだ。

私の意識は既にカツ丼に支配されていたのだ。

空腹が既に限界に達していた。ダメだ、とりあえず行ってみよう!

カウンターでサインをし待つことに。待つのは慣れているから苦ではない。待っている間にブログの編集をしたりと有効に時間を使える。

思ったよりも待たずに席に着席。スタッフさんがメニューを置くと同時に

「ごく…普通のカツ丼で…」

とオーダーしました。

そして注文した安心感からメニュー表を改めて見る。

ふむふむ…かなり種類があるな。次回に訪れた時に悩まないように品定めをしておかなければならない。

さすがに日曜日だから厨房は地獄のようだろう。それでも大して待つことなく提供される。

着…

ドーン!!

こりゃあ凄いボリュームだ!

ちょっとテンパリ過ぎて撮影に失敗してしまった…!白飛びが…。

しかし、カツ丼って食べたのいつ以来かなぁ?

全然思い出せないくらいに昔のような気がする。

よく刑事ドラマで被疑者が刑事からカツ丼を振る舞われて

『私が…やりました!』とカツ丼を食べながら嗚咽を漏らして自白する描写があったがあれはフィクションなんだよね。

フィクションでもここまで広まり定着したのはカツ丼ならではかもしれない。

カツ丼というと……

いや、なんでもない。とりあえず食べようか!

結構厚めなお肉。かぶりつくと衣はほんのり表面にサックリ感を残しており、とても良い加減。

そして割り下はラーメンスープを使用しているとかでも甘めではあるがきちんと出汁が沁みてる。

卵は茹で上がった部分と半熟の部分が混在しプルプルの食感とトロッとしたコクを味わえる。

そう、普通のカツ丼である。どこからどう見ても普通。量以外は。でもその美味しさは普通ではない。

いや、懐かしい味わいだ。なんか心に響くなぁ。

着丼から蓋を開けるまでワクワクするじゃない?

開けたらふわァァァ♪ってなるわけですよ。

とりあえず普通盛りにしたけど食べながら大盛りにすればよかったなぁ~と後悔しましたが食べ終わったら大満足であった。

このお店は普通でも他店の大盛りレベルなので侮れないです。

次は何を食べようかなぁ~♪また、来ようっと♪