日: 2021年7月7日

七夕の願い

今日は七夕か…。例年通り雨だな。仙台では七夕祭りが8月に開催されるために7月に七夕という認識はやや薄く感じる。

子供の頃、どんな願い事を書いたんだっけ…あまり覚えていないな。

地球からアルタイルまでは17光年。光の速さで願いを届けても17年もかかる。その願いが叶うとしたら更に17年だ。計34年かかるわけだ。

せめて10歳の頃にした願い事が思い出せればいいのだが全く思い出せない…。子供の頃は毎日生きるのに大変だった。およそ『普通の子供』が得られる幸せはなかった。自分が大人になるなんて微塵も思ってなかったし想像すらしていなかった。よって幸せの展望など全くなかったのだ。

周りが進路で賑わう中で私はどうなっていくのか全く考えていなかった。ただ漠然と不安だけが頭の中を支配していた。

七夕は特に何の思い入れも無い。でも彦星と織姫が1年に1度だけ会える日。なんてロマンチックなんだろうね。

でも1年に1度でも会えるならそれも贅沢な話だなと思えてならない。私の大切な人はもう二度と会えないのだから。そして、この世界には私の心の中にしか生きていないのだから。

今七夕の願いを思うならどんな願い事をしようか?今から17年後に願いはアルタイルに届く。それから17年後にその願いは叶う。今から34年後に…そうだなぁ。なんにしようかな…。

大人になると願い事なんて簡単に思いつかないものだな(笑)贅沢な願いかもしれないが…心を許せる誰かが身近にいてくれたらな。

 

 

愛した記憶

かつて誰かを愛した記憶はある。でもそれは忘れようと必死になっていたが結局忘れられなくてぼんやりとしたものになってしまった。

当時二人で通ったレストランはまだ営業している。いつもオムライスを食べていたっけ…。お互いまだ若くてお金が無くてたまにの贅沢だった。

君が旅立ってから22年が過ぎようとしている。あれからずっと喪失感を抱えて生きてきたし、幸せになることが烏滸がましく思えてならない。そもそも幸せとはなんだったのだろうか?

たらればを言ったらキリが無いが、もしあの時に一緒に同棲する方を選んでいたら?と悔やむことはある。

でもこの世界はとても静かだった。雑音もなかったし、静寂そのものだった。君の声はまだ忘れてはいない。余計な音を聞かなかったからね。

ただ、叶うならばもう一度話をしたかったなぁ。どんな事でもいい。

生きることってのはそれだけで苦しいものだな。君がいない世界というものは酷くつまらなく思えてならない。

愛した記憶はある。それ以上に失ったショックの方が大きかったのだ。

こんな気持ちを抱えながら生きなければならない人達が今現在もいる。飲酒運転はクソだ。クズがすることだ。死刑でも気が済むものでもない。

どうして悲しみは伝えられないのだろう?どれほどの涙が流れればわかるのだろう?

何度も思うんだ。時間が戻ればって。