山形県はラーメン消費日本一は伊達じゃない!ラーメン王国だが温泉も凄い!!
その日、なんとなくふらっと山形にでも行ってみるかと奇特な気分になり車を走らせた。
プロレスリングDEWAの興行『タッグトーナメント2022優勝決定戦』の余韻に想いを馳せていた。
あの大会は本当に時間盛り上がったし、社会人プロレスというものがあんなに凄いものなんだと実感した試合ばかりであった。
いわきのIWPから参戦したファイテング原田大二郎&ザ・ビッグ・バクエイを不動&軍荼利の明王兄弟が破り優勝した。
その凄みは十分過ぎるほどに伝わり、私はまだその興奮に浸りつつもなんとなく身近に感じた山形に足を運んでいた。
いつものように関山峠のドライブイン泉やに立ち寄り軽く食事を済ませる。
ここに来ると山形に来たんだなと実感する。
とりあえず温泉にでも入るか…。
と向かったのは上山市にある
『下大湯共同浴場へ』
この昭和な佇まい…なんか…萌える!
こういう雰囲気は最高だね。
入浴料150円!安い!
山形県は温泉王国なのでかなり安価に手軽に温泉に入ることができる。
独り身なら自宅の風呂に入るよりも安いかもしれない。
おっと、こちらの温泉施設では入浴料の他に『洗髪券』というのがあり、髪を洗うなら別料金かかるのだ。
洗髪料を払うとデカい札と蛇口のハンドルを受け取り浴室の蛇口が使えるようになるというわけだ。
私は予め事前に調べていたので自宅でシャワーを浴びてきたので問題ない。
番台の人の良さそうなおばちゃんにお金を渡すとすぐ目の前の扉を開ける。さすぐに
浴槽は結構大きく20人は入れそうだ。
ぬるい方と熱い方がある。
どちらかといえば熱い方が良いのだ。膝の裏を抑えてシズシズの入っていく。
うぬぬ、結構熱いぞ!44〜45度はありそうだ。
でようやくアソコを抑えて入ってたら地元のおんつぁんらしき人がザバザバ入ってきて熱い波を発生させる。
アチャチャチャ!ホアチャーッ!
ナイフが命中した黒ひげ危機一発みたいに飛び出すと一旦上がり仕切り直す。
こりゃたまらん…!結構熱いな!
再びチャレンジしてようやく肩まで浸かることができた。
湯は無色透明で臭いも無い。
だがじんわり体に沁みる心地よい湯ざわりだ。
人の良さそうな番台のおばちゃんに癒やされながらも上山温泉を後にし山形市内へと向かった。
ケンチャンラーメン山形は舌の肥えた県民もうなづくおいしいラーメン屋。
到着したら既に満車近い…!
運良く出る車とすれ違いに駐車できたがタイミングが悪ければ何度もスルーするはめになる。
私は路上待ちする勇気はない。
人気店において路上待ちするとご近所トラブルに発展しお店と揉める原因にもなるので運を信じて何度も通るしかない。
車に鍵をかけ、颯爽と歩き店の前に行くと並びが少々。
入り口でアルコール消毒を行い、入って左側にある券売機で食券を購入する形だ。
券売機ではメニューを選び、味の好み(濃いめか普通か)を選択し、油の量も選べる。トッピングの有無を選んで発券。
券売機で全てが完結する。
あとはお店の指示に従って店内で待つか外で待つかになる。
食券には番号が振られているのでその番号を呼ばれるまで待てば良い。なんの不安もない。思考停止してても問題ない。
オペレーションはとても手慣れており迷うこともない。
初めての店だとどこで待ったらいいものか迷うものだ。
食券購入から20分ほどでカウンター席へと通された。
しかし次から次へと人が入ってくる。
気が付けば外まで並びが発生しているようだ。
タイミング良かったんだな…とぼんやり店内を眺める。
見た目からしておいしいとわかる!山形県民が愛してやまないラーメン登場!
うっほ♪
これはうまそうだ!!
なんとなく見た目は福島の喜多方ラーメンに近い気がする。
香りも煮干しが強い魚介系。
それにガラやら何やらたくさんの素材が溶け込んでいるような香りがする。
食欲をかき立てる匂いだ。鼻穴を全開にしてフガフガと吸い込む。
鼻歌混じりに割り箸を軽快に割りレンゲを手にする。
眼鏡が一気に曇り真っ白になるがレンゲをきつね色のスープに沈めてすくい取る。
エグみのない完璧な煮干しスープはクセになる味わい!
レンゲのスープをやや下品にズズズと吸うとフワッと香る煮干し。
口の中に含むとそれほど主張は強くはない。
昆布か?何かの甘みが加わりトゲトゲしていない。
一口目から何度も頷いてしまう深い味わいだ。
鶏油も効いているのかため息が漏れてしまう旨さ。
ここまで来た甲斐があったなぁ〜。
人生では初対面から好きになるという場面は度々訪れるものだ。
それはラーメンでも起こりうる。
一口目のスープにガチ恋なんてよくあること。
では肝心の麺はどうだろうか?
プリプリ縮れ太麺も絶妙な歯応えと舌触りで最高にうまい!!
麺リフトおぉぉぉぉ!!
引き上げるのに少し力がいるくらい麺が縮れて太い。
これも喜多方に近い見た目。
当然、期待は高まり唾を飲み込んだ。
さて、一口…。
これまたやや下品にゾゾゾと吸い込む。
く、唇が…プルンプルンしやがるッッッ!!
め、麺が舌の上でダンスする。
そして広がるスープの旨味…!
程よい弾力が歯茎に伝わる。
う、うまいぞッッッ!?
あまりのうまさに下顎がガクガクと震えた。
こんな1000円ちょっとの値段でこんなにおいしいものが作れるのか…。
日本は世界から取り残され30年間給与が上がらずに税金ばかり上がってきた。
それぞれに不満があるだろうがラーメンだけは庶民の食べ物であり続けた。
そして多くの人が不満を抱えることなくおいしいラーメンを食べることによって経済の下支えをしてきたのだ。
これが一杯2000円とかになり、上級国民だけの食べ物になったならきっと庶民は一揆を起こすかもしれない。
政治とラーメン…。
深いものだ。
二口目からは掃除機のように麺を啜った。
うますぎだろ!!
顔面に付いてるパーツが氾濫を起こし福笑いのように笑みを浮かべながら食べてしまう。
たくさん入っているチャーシューも肉感が強くて好きだ。
肉を食ってるって気持ちになる。
味もしっかり付いていていくらでも食べられそうだ。
気が付いたらあっという間に平らげてしまい賢者タイムが訪れていた。
もう…何も…言うまい。
麺王国山形の実力をまざまざと見せつけられた気持ちだった。
もし近所にあったら毎週来てるかもしれない…。
ごちそうさまでした!
また来ようっと♪
ケンチャンラーメン山形のまとめ
最初の券売機で食券購入したらあとは身を任せて待つだけ。
山形県のハイレベルなラーメンを堪能できる一杯。
煮干しをメインにした香り高いスープは絶品。
そして手打ちプリプリ縮れ太麺も啜るのが止まらない美味しさ。
山形に行ったら一度は食べてみる価値あり!
ケンチャンラーメン山形の店舗情報
住所:〒990-0831 山形県山形市西田2丁目1−17
電話番号:023-647-0086
営業時間:火〜金11時〜14時 土日11時〜20時
定休日:月曜日
駐車場:店舗前に有り
注文方式:入口入ってすぐの券売機で購入