【 格闘技 】武尊 対 那須川天心 戦の感想。試合結果は!?

第3R 人生最後の3分間。一発逆転なるのか!?

第3R。泣いても笑っても最終ラウンドだ。

武尊に残された勝利の道は天心をKOする事。スタミナはすでに尽きかけている。

それは天心も同じだった。

二人にとって最後の3分間だ。

今までと同じように天心は細かく小さいパンチを当てていく。

武尊はもうガードを下げいる。打たれても前に行く。

お互いのスタミナが尽き残されているのは気力だけ。

クリンチしそのままもつれて倒れるシーンもあった。

一発を狙う武尊。

細かく当ててポイントを確実にとっていく天心。

残り1分。

おそらくは武尊と天心とその試合を観ていた人達にとっては人生でもっとも長く感じた1分ではないだろうか?

7年間の累積した想いがグローブを通じて二人に伝わっていくのが感じた。

武尊も天心もたぶんこの試合が終わってほしくなかったのではないか。

どっちが勝っても寂しいのではないだろうか?

ノーガードで手招きをしてもっと打ってこい!と煽る武尊。その顔には笑みを浮かべていた。

もっと打ち合おうぜ!!

それに呼応するように天心も間合いを詰めてパンチを放っていく。

すれ違い続けた7年間…。

「武尊は逃げている」などと心ない言葉に何度歯を食い縛っただろうか。

そうじゃない。そうじゃないんだ!俺は戦いんだ!!

ボクシング転向を宣言していたが天心の中では武尊の存在は大きかった。

戦わないままボクシング転向をしたら逃げたのは自分じゃないのか?と葛藤したのではないだろうか。

天心も武尊もお互いの残された時間を愛おしく思うようにパンチを交差させていく。

打たれても打たれても笑った。

これからの人生はお互い長いだろう。

でもこの打ち合った1分間は永遠なのだ。

刻一刻と二人の時間は少なくなっていく。

死力を尽くす。もう腕は痺れているだろう。それでも手を前に出す。

もう顔はボロボロだ。それでもまるで長年連れ添った友達とじゃれ合うように笑って殴り合った。

残り10秒…。

二人の7年に渡る戦いはもう終わろうとしている。

最後の一秒まで…いや、コンマ一秒に賭ける!!

二人の気持ちが途切れぬまま最後のゴングが鳴った。

試合終了…そして二人の間には。

リングで抱き合う二人。

恋人でもない、家族でもない。ましてや友達でもない。
お互い血と汗を流し戦うファイターだ。

でも俺達は言葉を交わす代わりに殴り合ったんだ。

それはどんな言葉よりもシンプルで重いものだったんだよな!!

二人の表情はやりきった思いと全てが終わってしまった寂しさが入り交じった複雑さがにじみ出ていたような気がする。

試合結果は判定に持ち込まれ5対0の圧倒的大差で那須川天心の勝利となった。

結局武尊は持ち味が出せたのは最終ラウンドの残り1分だ。もし5ラウンド制だったら…とは思う。

それでも武尊には天心には勝てなかったかもしれない。それくらい技術と戦術に大きな差があったように感じた。

これから去ろうとする者、新しい世界へ駆け出す者の違いか。

武尊は号泣しながらも天心に何かを語りかけている。

お互いの健闘を称え合っているのか…或いは

「あとは頼んだぞ!」とバトンを渡したのか…。

観客席に深々と頭を下げる武尊の姿はまるで引退試合を終えたように見えた。

「負けたら引退」と公言していたがここで引退してしまうのかッッッ!?

今後の動向が気になるが武尊には引退のビジョンが見えていたのかもしれない。

そして格闘技の最後の相手としては最高だったはずだ。

どう決断するかは武尊次第だが、この2人が戦った歴史的瞬間を見届けたことは数多くの人達の心に深く刻まれたことだろう。

ルール云々厳しい条件ではあったが、勝敗よりも2人が同じリングで戦ったことに大きな意味があったのでないかと思った。

那須川天心はボクシング転向を遅らせてまで待ち続けた。きっとボクシングに転向しても最高の試合をしてくれるに違いない。

再びこの2人が戦うことはもう無いのだ。

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