文章

3.学校

「ここが学食!とっても美味しくて安いんだよ!」加奈は券売機を指差す。「超人気メニューのロースカツ定食!ここって進学校だからカツとか縁起がいいのよね!でも私はこれが好き!」加奈は焼きそばパンを押す。するといつの間にかカウンターに焼きそばパンが…

2.学校

「あたしは学校好きだよ!唯一のあたしの居場所なんだ!あたしを肯定してくれる場所!見て!この制服可愛いでしょ?」加奈は胸に手を宛てがうと目を輝かせた。「…うん、可愛い…」「うふふふ、この学校はあたしの居場所なの!あたしはこの居場所を守るためだ…

1.学校

遠くから雷が聞こえる。時おり稲光が迸り長く暗い廊下を瞬間的に照らす。漆喰の壁には幾つもの木造の扉が並び廊下の先は暗くて見えない。ゴシック調に装飾されたお洒落な窓の外は暗く今にも雨が降り出しそうだった。扉の取手に手をかけるとゴロゴロとレールの…

12.鋼鉄の処女

「テレッサ!」シュクレンは倒れてるテレッサに駆け寄る。「思い出した…私も…とっくに…死んでいたんだね…最後まで…リスティに…優しく…できなかった」テレッサは涙を流す。するとシュクレンが身に付けていたイヤリングが落ちた。「あ…」小さな手がそれ…

11.鋼鉄の処女

「イラララララ!お前も私の血になれーっ!」扉が勢いよく開くと中からただの肉塊となったイルーヴォ王妃の肉体が崩れてきた。すると部屋の空気が勢いよく吸い込まれる。それは鋼鉄の処女の中へ空気が流れていた。「イラララララ!憎い!憎い!!憎い!!!」…

10.鋼鉄の処女

「ぐへぇっ!!がっ…!!」蹴り飛ばされたイルーヴォ王妃は勢い余り鋼鉄の処女の針に深く突き刺さった。目の前が真っ白になる。すると憎き義母や姉達の顔がイルーヴォを見下ろしていた。「うふふ、いい気味だわ!」「私達を処刑した罰が下ったのよ!」「この…

9.鋼鉄の処女

魔人と化したイルーヴォ王妃は恐怖政治で人民を支配するようになっていった。「うわぁぁ!嫌ぁ!」シュクレンが暴れる。その拍子にイルーヴォ王妃の仮面に手を引っかけ剥ぎ取ると焼けただれた顔が露わになる。「…その顔…!?」「ぐ…これが…全ての呪い!顔…

8.鋼鉄の処女

壁の奥から現れたのはまるで鋼鉄の棺桶のようなものだった。上部には少女の頭部を模した鋳物が装飾されている。「イラララララ!私の最高のコレクション『鋼鉄の処女』を見るがいいわ!」壁についてるバルブを回すと徐々に棺桶のようなものが観音開きに開く。…

7.鋼鉄の処女

「クロウ!」シュクレンは右手を高く空に上げる。しかし空にいるクロウは降りてこなかった。「…!?」「何してるんだい?」イルーヴォ王妃が鞭を振るう。耳の鼓膜が震える音と共に背中に焼き印を押されたような激痛と衝撃が走る。「うあぁぁぁぁっ!熱っ!熱…

6.鋼鉄の処女

テレッサとシュクレンは慌てて城に向かう。城門に立つ兵にテレッサが駆け寄る。「イルーヴォ王妃に会わせて!!リスティが…私の娘が!!」「許可は取ったのか!平民のイルーヴォ王妃への謁見は許されない。帰ってもらおうか!」兵はまるで何かを読み上げるよ…

5.鋼鉄の処女

「ねぇ、早く聴かせてーっ!」リスティは目を輝かせている。後に引けなくなったシュクレンは覚悟して息を吸い込む。そして…。街にとてつもない金切り声が響いた。ある者は下痢を起こし、またある者は昨夜食べた物を吐き出した。樽に入った水がピチャピチャと…

4.鋼鉄の処女

リスティは緊張のあまりか疲れて眠っていた。テレッサはリスティに毛布をかける。「この国は狂ってるのさ。子供は幸せの中で育つのに…私はその子供に手をあげなきゃならない。娘の命を守るためにこの手で撫でる代わりに殴るのさ。こんなに辛い事は…ない」テ…