ひとときの休日

4.ひとときの休日

「好きだから!あたいシュクレンの事大好きだから!だから何でもしてあげたくなるの!もっと仲良くなっていろいろ知りたいわ!」キリコはシュクレンの両肩を掴み笑顔で答える。…ドクン(あんたなんか産まなきゃよかった)…ドクン(死ねバーカ!)…ドクン(…

3.ひとときの休日

テーブルには様々な形や色のクッキーやケーキが並べられた。「うん!上出来上出来!」キリコはそれらを見て満足そうに何度も頷いている。「シュクレン、珈琲の淹れ方は"の"の字を描くようにゆっくりとお湯を注ぐのよ」キリコは立ち上る香りに顔をほころばせ…

2.ひとときの休日

「…なんか…変」シュクレンがボソリと呟く。「ふぇ?ふぁひは?(へ?何が?)」既にキリコは口一杯に食べ物を詰め込んでる。「…」返答に困りぼんやりとキリコを見つめる。キリコは口の中のものを飲み込むと微笑んだ。鳶色の瞳がシュクレンを見つめる。「シ…

1.ひとときの休日

ドクン…(お前なんか産まなきゃよかった)ドクン…(死ね!バーカ!)ドクン…(親にも見捨てられたって…)突然眩しい光に目を覚ます。そこは光溢れる部屋だった。そして柔らかいベッドの中にいた。「…ここは?」頬に突然何かがへばりついた。「うぁっ!?…