魔女狩り

8.魔女狩り

 シュクレンは無我夢中で通路を走る。「クロウ…どこ!?」 窓の外には無数のカラスが飛び交っているがどれがクロウかわからない。「どうして来てくれないの…」 城の出口を目指して走るが方向が合っているのかさえわからない。後ろを振り向くがクリスが追…

7.魔女狩り

 シュクレンとクリスは通路を走る。「出口は…!?」「このまま真っ直ぐ…ちょっと待って!」 クリスが足を止めて部屋に入る。そこは様々な衣服が飾られていた。「さすがに裸のままじゃ逃げられないわね…シュクレン!これを!」 クリスは服を差し出す。「…

6.魔女狩り

「妖の蒼月の体には黒の書による呪文が刻まれているという。お前は魔女ではないな?」女は震えながらもホッとしたような表情をする。ダン国王の両手が女の肩を掴む。口を大きく開けると鋭い牙が存在していた。「いやぁぁぁ!!」牙で女の頸動脈を食いちぎった…

5.魔女狩り

「それでは仕方がありませんな。戻りましょうか」クリスは引き返そうとする。「待て!ちょっとおかしい。顔を見せろ!」兵士がクリスの布を引っ張る。「はっ!」その直後にクリスが手の平で兵士の頭を抑えると糸が切れた人形のように倒れた。「なっ!?お前何…

4.魔女狩り

「このセカイの不浄の魂はおそらくは国王、そしてその家臣達だ。多くの魂を一気に回収できるが国王の魂は他の死神にくれてやってもいいだろう。そっちはソウルイーターの仕事だ。国王を倒せば他の魂は解放されるはずだ。俺達はその魂を回収すればいいだろう」…

3.魔女狩り

夜になっても魔女狩りは慌ただしく行われた。煌々と松明の炎が街を照らし何人かの悲鳴や怒号が路地に反響する。この国にはもはや安堵する場所も時間もないのだ。「シュクレン…こっちへおいで」クリスが手招きする。そして髪に何かを塗る。それは酷く匂う液体…

2.魔女狩り

シュクレンは空に飛び交う無数のカラスを窓から見ていた。「…あんなにたくさん?」「カラスは死の匂いに敏感だからねぇ…この国は死に支配されてるのさ。全てが狂ってるのさ。昔はとても良い国だったのに…」ドールがしゃがれた声で喋った。「死に…支配…」…

1.魔女狩り

「魔女だ!」慌ただしく街の中を数人の男達が駆ける。家屋の中に男達が押し入り一人の女を抱え出てくる。「いや!私は魔女じゃない!!」女は泣き叫び抵抗するが男達は聞く耳を持たず悲鳴は虚しく街へ反響するだけであった。街の人々はそれを見ても見ぬふりを…