【日常】森下仁丹を手に入れる昭和生まれのワシ

森下仁丹をご存知だろうか?

よく新幹線なんか乗っていると窓から田んぼの真ん中にドカーンと大きな看板で『仁丹』と書かれている昭和の風景を覚えている方もいるのではないだろうか?

昭和の頃はよくあの何とも言えない匂いを放つおじさんが多かった気がする。ポケットにはあの小瓶が入っており、数粒取り出すと口に放り込むのだ。

子供の時分はそれがなんなのかわからなかったが、おじさんはよく飲んでいた。

今でも売っているのだろうか?と近所の薬王堂を徘徊し探すが見つからない。とオーラルケアの方に行ってみたら箱に入っていて存在していたのだ。

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効能はというと口臭予防、胸焼け、乗り物酔いなどに効くらしい。二日酔いなどにも良いのだろうか?

昭和のおじさんのマストアイテムなら二日酔いに効くのは嬉しい限りだろう。当時は『飲みニケーション』なんてあって終業と同時に居酒屋に行って翌朝に二日酔いのまま出勤なんてざらにあったらしい。

今は酒気帯びで運転したらあかんけどね。

ダンディなおじさんが描かれている。

3250粒も入っているのか…一度に飲むのは10粒。一日に10回まで飲めるらしい。

めちゃくちゃ小さい粒が入っている。これを手のひらに取るとめちゃくちゃ小さいので落としたら完全に見失ってしまうだろう。

これってあのオシャレなケーキにトッピングされてるやつと似てるよね。

小学生時代にはよく朝から仁丹臭くしてくる同級生がいたものだし、電車に乗れば一人や二人は仁丹の匂いを漂わせているおじさんがいたものだ。つまり仁丹はおじさんの必需品だったのだよ。

私も仁丹を飲む年齢になったのかと感慨深く蓋を開けると何とも懐かしい匂いが…。

いや、ちょっと待てよ?何気に仁丹飲むの初めてじゃないか?匂いは知っているが口に含んだことはなかった…。

どれ…適当に手の平に広げて口に含んだ。

爽やかなメントールの匂いが鼻腔に広がる。

これは…爽やかだ!!

なかなか爽快な息になった気がする。では今度は噛んでみよう!!

ガリッコリッと奥歯で弾けるような軽快な音と共に

正露丸みたいなエグい匂いと味が口の中に広がった!!

ヴォエッ!!超絶不味い!!なんじゃあ、こりゃぁッッッ!!

この小さな1粒に16種類の生薬が含まれているわけでかなり漢方臭い味だ。

効能は確かなのかもしれないが噛んで味を楽しむような嗜好品というわけではなさそうだ。

水と一緒に飲み、胃に直接流し込むことで内臓から発する匂いを緩和するのかもしれない。

詳しい情報は公式サイトから各々お調べ願うとして私としてはこれは万人にはおすすめしないけど、昭和ノスタルジーを感じるには十分満たされるアイテムではないだろうか。

私はこれから愛用したいと思っている。

こうして私のポケットには森下仁丹が常備されることになったのだ。