戦いに疲れた死神
死神たちに訪れた安息の日。傷付いたシュクレンを癒すために様々なおもてなしをするキリコ。二人の間に流れる時間はゆったりとしていても確実に終わりが近付いてくる。
1.ひとときの休日
ドクン…(お前なんか産まなきゃよかった)ドクン…(死ね!バーカ!)ドクン…(親にも見捨てられたって…)突然眩しい光に目を覚ます。そこは光溢れる部屋だった。そして柔らかいベッドの中にいた。「…ここは?」頬に突然何かがへばりついた。「うぁっ!?…
2.ひとときの休日
「…なんか…変」シュクレンがボソリと呟く。「ふぇ?ふぁひは?(へ?何が?)」既にキリコは口一杯に食べ物を詰め込んでる。「…」返答に困りぼんやりとキリコを見つめる。キリコは口の中のものを飲み込むと微笑んだ。鳶色の瞳がシュクレンを見つめる。「シ…
3.ひとときの休日
テーブルには様々な形や色のクッキーやケーキが並べられた。「うん!上出来上出来!」キリコはそれらを見て満足そうに何度も頷いている。「シュクレン、珈琲の淹れ方は"の"の字を描くようにゆっくりとお湯を注ぐのよ」キリコは立ち上る香りに顔をほころばせ…
4.ひとときの休日
「好きだから!あたいシュクレンの事大好きだから!だから何でもしてあげたくなるの!もっと仲良くなっていろいろ知りたいわ!」キリコはシュクレンの両肩を掴み笑顔で答える。…ドクン(あんたなんか産まなきゃよかった)…ドクン(死ねバーカ!)…ドクン(…