【ラーメン】ファミリーレストランデリシャスのえびそば大盛り

その日私は何を食べるか悩んでいた。
悲しいことに我が家にはあまり食材を備蓄してはいない。
ベーシックなもので納豆、卵、海苔などだ。とりあえずあればご飯を食べるのに不足はない最強の布陣。これにイカの塩辛なんぞあれば幸いだが、そんな高級なものがあるわけがない。何よりも肝心要の米がないのだ。

しかも外は寒い…。ドラッグストアでペヤングでも買ってくるか?と悩んでいたが1日過酷な労働をしてきてディナーがペヤングでは私が可哀想!と思い結局出かけることにした。

高規格道路を爆走し向かったのは

ファミリーレストランデリシャス』さんである。

何を食べても美味しい上に量が多い!量が多いということは私が幸せになれるということだ。

意気揚々と店に入ると温かく迎え入れられ大体いつもと同じ席に座る。

女将さんが登場し
あれよく気付いたね~あれ私のへそくり!」

へそくり!?やっぱす!!(笑)

そう『あれ』とはデリシャスの創業者(?)の肖像画の後ろに少しだけ見えていた謎の紙である。

いろいろと想像をかきたてるチラリズム…!

人というものは完全に見えているものよりもチラッと見えたものが記憶に焼き付くというものだ。
私はあれがなんなのか気になって気になって夜は8時間しか寝れなかったしご飯は3度しか喉を通らなかったくらいだ。
田中隊長に調査を依頼するか悩んでいたが謎が解けたので溜飲が下がった。

こういう冗談が飛び交う会話が出来るのもこの店の魅力でもあるし家庭的でいい。デリシャスに行くというよりはデリシャスに帰るって感じだ。

さて、メニューに目を通す。

デリシャスはなにげに平日の方がメニューが充実しており、選択肢が多い。どれもこれも美味しそうに見えるが密かに去年から気になっていたのが『えびそば』である。
昨年食べたえびかけ飯が美味しかったので大いに期待が高まる。これだ!しかも大盛りでいく!!

注文を終えると安心して寛いだ。
ガチャガチャしてない落ち着いたインテリア。

花輪君やスネ夫の家に付いてそうなヘリコプター。

そして、頭の中で鬼のパンツを口ずさんでいたら

着ドーン!!でかーい!!

プリップリの海老が入っている。餡掛けなので湯気が出ていない…これは不用意に口の中に放り込むと火傷するから気を付けろっ!

スープは透明な塩スープ。とても良い香りだ。概ね想像していた香り。それはとても懐かしい気分にさせてくれるノスタルジックな匂いだ。
残念ながら変わらない味というものは存在しない。時代によって食材も変わるし、加齢と共に味覚も変わる。もちろん料理人が変われば味も変わる。でも心の中に残された味の記憶だけは変わらない。それに近い匂いに出会った時に懐かしいって気持ちが溢れてくるのだ。

麺は石巻の製麺所である『島金』の細縮れ麺。石巻の中華そばというとこの麺が特徴と言える。石巻愛を感じる。港町ということもあってか早く茹で上がり素早く提供されるものが好まれるのだ。全国共通だが漁師というものは気が短いものだ。ディスってるわけではないのだが潮の流れを読み漁期に対してシビアだからだと思う。

ご覧の通りのプリップリの海老。噛むとパチンと弾けるような食感と歯の隙間を抜けるような感じが堪らない。塩スープを含んだ味わいは思わず頬を綻ばせる。

シャキシャキの野菜がたっぷり!絶妙な塩味で味付けされた餡掛けとよく合う。普段から野菜が不足気味なのでたまらなく嬉しい。その彩りもまた食欲を誘い心なしか贅沢な気持ちに誘ってくれるのだ。

早速スープからいただきまして…おっふ!熱い!けど美味い!
仄かな塩味が舌の上を滑っていく。そして、野菜を…ほっふ!ほふぁ!ほぅ!熱い!!でも美味い!

細麺を引き上げ掃除機のように啜る。このいくら食べても減らない幸せ。

この食べることは私の人生において最高に楽しめるアクティビティだ。これ以上の楽しみはないと言っても過言ではない。
私は僅かばかりのお金を出すだけでこんなに美味しいものを堪能できるのだ。それこそ料理人の卓越した技術と研鑽を重ねた経験と知識をもってして作り出された料理は逸品である。

やめられない止まらないなんて某菓子のキャッチフレーズのように右手は丼と口の往復を繰り返す。
あっという間に完食完飲…!

そして、なんと胡麻団子なんていただきましておっ茶も!


ありがとうございます♪

胡麻のカリカリとモッチモチの食感のあとに訪れるあんこの甘味…なんという素晴らしさだ!
もうロマンティックが止まらない!

ごちそうさま~♪もう最高のエンターテイメントでした。

こうしてまたベルトのバックルを破壊する勢いで食べ尽くして店を出た。雪がちらつく寒さだったが私の頭からは機関車トーマスのように湯気が立ち上っていたであろう。

外は寒いが心は温かくなったのであった。

次は……ステーキ丼セット!!と心に決めて帰路へついた。