鬼が残したラーメンを食す

今日はすんばらすぃ日曜日だ。

私にとっては人生のダイヤモンド。
日曜日が無い人生はマシュルームが入ってないナポリタンと同じようなものだ。

その日、起きると軽く朝食を済ませる。そう、軽くだ。

全てはあの美味しいラーメンを味わうために…。

東松島市にある名店『支那そばや石巻』である。
このお店なあのラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏の弟子の弟子の店なのだ。

佐野さんはあの『ガチンコ!』という番組の企画『ラーメン道』に起用され一躍有名になった。
私も佐野さんを知ったのはこの番組だ。

しかしながら番組の演出なのか過剰な暴言や暴力的な姿を演じてしまったがために今で言う『炎上』してしまったのだ。
詳しい事は知らないがあの番組がきっかけで誹謗中傷や電話による嫌がらせがあったとか聞いたことがある。

今も昔も人の民度というのは差がないのだな。

だが佐野さんがラーメン界に残した功績は偉大だ。

たかがラーメンをハイエンドな食べ物に格上げしたのは佐野さんの功績だと思う。
業務用スープや既製品に頼らないラーメン作り、材料を吟味し厳選し徹底的に味を追求した。

まさに佐野さんは職人だった。

店は私語禁止、煙草禁止、携帯禁止と店の中じゃ佐野さんが法律そのものだった。
喋らばたちまち佐野さんの怒号が飛び店を追い出される。今の時代なら散々叩かれるような雰囲気だがこれは佐野さんのラーメンに対するこだわりそのものだったと思う。

多くを語れるほど佐野さんのことを知っているわけではないが…。

店に到着すると数人の行列ができていた。以前ならば大行列だったが店主が代わってからは前のように並ばなくなった。
これはコロナ禍も影響してるし単純に味が変わったとかはない。
いや、むしろ私的には美味しくなっている気がする。

開店と同時に店に入り席に座る。

若い店主のキレキレながら丁寧な仕事ぶりに席の客は釘付けだ。
この店では佐野さんの頃のように私語禁止とかはない。コロナでも無ければ普通に会話して食べても差支えはないだろう。

でも喋ることすら忘れるほどに美味しいのだ。
それはスープを口に含んだ時に訪れる幸福感が物語っている。

私が注文したのは『かけらーめん』
具はネギだけというシンプルなものだ。

だがこれがまた余計なお世話かもしれないが他の具に邪魔されることなく麺とスープの直球を味わえる。

麺は全粒粉の細麺。すこぶる喉越しが良い。
程よくスープを絡ませてくれる。

ああ、美味い…本当に美味い。

厨房では佐野さんが睨みを利かせている。

「どうだ?美味いだろう?」
と言ってくれているような気がした。

ちょっと光の加減でバッハみたいになってしまったが…orz

佐野さんはいなくなっても尚、多くの人を幸せにしているんだな。

作る人も、食べる人も。

また食べに行こう!

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