『好きなことで生きていく』
これは有名なYouTubeのキャッチフレーズ。
はて?そこで思ったのが私は一体何が好きなんだろう?と疑問が湧いた。
私は何か猛烈に好きなものがない気がする。あえていうなら文章を書くのが好きだ。だが上手いわけでもなく単純に好きなだけだろう。
それで食べていけるとは微塵も思えない。
例えばアイドルオタクがいるだろう。世間一般的には少し色眼鏡で見られるのかもしれない。もっと言えば初音ミク好きの『ミク廃』だ。
当初は蔑ましていた。あんなアニメ調のキャラクターに熱を上げるなど愚か者だと思っていた。
だが実は心の中では憧れていた。
『一つのことを好きになれる才能』
なんでもいい。とにかく好きなことがあればそれだけで生きていく力になるのではないだろうか。
だから私はあえてその世界に身を投じることで好きになる自分を演じてきた。情熱を持ちたくてね。
なんでも無気力になって寝るのが日常的になっているなんてつまらないじゃないかと。
初音ミクは好きか?と問われると好きと答えるが詳しい知識は無い…好きな楽曲は?他にボカロファミリーで好きなのは?と聞かれるとすぐにメッキが剥がれてくる。
好きになるにはエネルギーが必要なのだ。それも膨大な。
飯食って生きてるのだけでやっとという余裕のなさでは好きになる気持ちは生産されないのだ。
『好きなことをしている人は最強になれる!』
これは間違いない。
私は体力も精神的にも余裕がなさすぎる…休日ともなれば疲労困憊で惰眠を貪ることが多い。
だから真面目に情熱的に仕事に取り組む人と触れることによって刺激を受けることはとても大事だ。
どんな職業の人でもだ。この世界は多くの人の仕事が繋がって出来ている。すれ違う名前も知らない人達とも知らないどこかで繋がっているのだ。
子供の頃の自分に問いたい。
一体何が好きだったの?
子供のエネルギーは無限だ。子供の頃に好きだったものには無限に労力を注いだものだ。
それさえわかればいいのだが、子供の頃の私は『今日を生きる』だけで精一杯だったのだ。
大人になってからは無気力で休日は海を眺めながら缶コーヒーを飲むことが至上の喜びと言わんばかりだ。
『好き』という気持ちを見つけて人生をもっと楽しみたいものだ。